メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

ミッチェル・フルーム

Midnight Flight / Earthshaker (1984)


0294Midnight Flight









日本のHR/HMバンド、Earthshaker(アースシェイカー)の3rdアルバム。前作Fugitiveのメロディアスハード/ハードポップ路線を更に推し進めて、キャッチーで一度聴いたら忘れられないような楽曲が揃った名作となっています。「ジャパメタ」と一括りにされるけれど、ヘヴィ・メタル的要素はもうほとんどないですね。冒頭から#1"T-O-K-Y-O"、#2"Midnight Flight"、#3"Radio Magic"と代表曲3連発!中でも"Radio Magic"は、メロディはもちろん歌詞の情感も心に残る、まさに日本のハードポップ最良の曲の一つだと思います。これかけると必ず一緒に歌ってしまいます。やはり日本語歌詞ってのがいいですね。まあ、なまじ日本語で歌われるとその薄っぺらさが丸分かりになって、聴きたくなくなるバンドってのもまたあるわけですが。しかし、毎回書いてますが、このバンドはボーカルの上手さ、表現力がダントツだなぁ。筆者にとっては、西田氏ほどに心をわしづかみにされる日本人HR/HM系ボーカリストはいまだ出てきてないんですよね。残念ながら。

あちこちで言われてることですが、本作の唯一の欠点はドラムの音。特に#1"T-O-K-Y-O"のスネアは、なんでこんな音になってしまったんだろうっていうくらい冗談のような音です。プロデュースは誰だっけ?

蛇足ですが、当時新宿からの中央線下り電車の中で、偶然メンバー4人と乗り合わせたことがありました。西田氏とか思った以上に小柄で、しかも特に目立つこともなく皆フツーのお兄さん達で。筆者は黙ってましたが、連れ合いが「頑張ってください!」と声かけたら、シャイな感じでモジモジしてたのが印象的でした。遠い思い出です。。。あと、井の頭線でBlizzardに会ったのは別の機会に。

なお、2010年に発売されたリマスタリング&紙ジャケのSHM-CDは、シングル盤ありがとう君にから"ありがとう君に(ロング・ヴァージョン) "、"Earthshaker(リミックス・ヴァージョン)"の2曲がボーナス・トラックとして収録されています。
 
評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. T-O-K-Y-O (作詞:西田昌史/作曲:石原慎一郎)
02. Midnight Flight (作詞:西田昌史/作曲:石原慎一郎)
03. Radio Magic (作詞:西田昌史/作曲:石原慎一郎)
04. Family (作詞:西田昌史/作曲:石原慎一郎)
05. ざわめく時へと (作詞:西田昌史/作曲:西田昌史)
06. 失われた7224 (作詞:西田昌史/作曲:西田昌史)
07. Money (作詞:西田昌史/作曲:石原慎一郎)
08. ただ悲しく (作詞:西田昌史/作曲:西田昌史)

■Personnel
西田昌史 - Vocals
石原慎一郎 - Guitar
甲斐貴之 - Bass
工藤義弘 - Drums

Mitchell Froom - Synthesizer
Ray Pyle - Backing Vocals

Producer – 伊藤政則


Fugitive / Earthshaker (1984)

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日本のHR/HMバンド、Earthshaker(アースシェイカー)の2ndアルバム。1stが83年6月、本作が84年3月、続く3rdMidnight Flightは84年10月と矢継ぎ早のリリースでしかも名作ぞろいと、まるでデビュー当時のツェッペリンのようです。80年代前半の「ジャパメタ」の勢いというものをつくづく感じます。ただのブームではなくムーヴメントだったんでしょうね。Earthshakerは86年には「ジャパメタ」バンドとしては初の武道館単独公演を成功させるわけで、そのムーヴメントの中でも最先頭を走っていたバンドでした。

さて、1stはEarthshakerとしてはメタル寄りの作風でしたが、本作は彼らの持ち味であるキャッチーでメロディアスなHRが全面開花しています。前作はメロディック・メタル、本作はメロハー/ハード・ポップ。一部では歌謡曲ロックなどという批判もあったような、キャッチーで親しみやすく、ついメロディを口ずさんでしまう曲がそろっています。中でも、歴史的な名曲#5"More"の素晴らしさは、どんなに言葉を尽くしても足りません。ただ曲がいい、メロディがいいというのではなく、西田昌史の歌唱だからこそこの曲に生命が吹き込まれたのだと思います。極端な話、この一曲を残してくれたことだけでもEarthshakerの価値があるというものです。

その他にも、叙情メロハーそのものの#1"記憶の中"、Y&TやMSGを想起させる#2"Young Girls"、タイトル通りの青空系ハードポップでちょっとUFOっぽい#3"Shiny Day"、壮大なバラード#4"Love Destiny"、青臭くてセンチメンタルな歌詞とコーラスが胸を熱くする#6"22時"、ドラマティックでメロディアスなタイトル曲#8"Fugitive"と、名曲・佳曲が目白押しです。筆者の好みからやや外れますが、LAメタル的かつY&T的なR&R曲#7"Drive Me Crazy"も悪くないです。Earthshakerのアルバムの中では、やっぱりこのFugitive がイチオシですね。

なお、2011年に発売されたリマスタリング&紙ジャケ仕様盤は、1984年のミニ・アルバムExciting Miniに収録されていたライヴ・バージョンの"記憶の中"と"Fugitive"の2曲がボーナス・トラックとして追加されています。
 
評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. 記憶の中 (作詞:西田昌史/作曲:石原慎一郎)
02. Young Girls (作詞:西田昌史/作曲:石原慎一郎)
03. Shiny Day (作詞:西田昌史/作曲:石原慎一郎)
04. Love Destiny (作詞:西田昌史/作曲:西田昌史)
05. More (作詞:西田昌史/作曲:石原慎一郎)
06. 22時 (作詞:西田昌史/作曲:石原慎一郎)
07. Drive Me Crazy (作詞:西田昌史/作曲:石原慎一郎)
08. Fugitive (作詞:西田昌史/作曲:西田昌史)

■Personnel
西田昌史 - Vocals
石原慎一郎 - Guitar
甲斐貴之 - Bass
工藤義弘 - Drums

Mitchell Froom - Synthesizer 

Producer – 伊藤政則


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