メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

ミッキー・フリー

Killer Thorns / Crown of Thorns (1994)

0172Killer Thorns










アメリカの黒人メロハー・バンド、クラウン・オブ・ソーンズのコンピレーション盤。1stアルバムのリリースに向けて制作されていたマテリアル集です。#1と#4は1st収録曲の別バージョン、#2、#3、#5は1stのアウト・テイク、#6~17はジーン・ボーヴァーとミッキー・フリーの2人で録音した未発表デモとなっています。デモはやはり音質が悪いのが痛いのですが、ジーン・ボーヴァーの溢れんばかりの才能をヒシヒシと感じます。また、"Are You Ready"は1stアルバム収録バージョンよりこのラップ・バージョンのほうがカッコいいんじゃないかと思いますが、あえて黒人色を出さないという判断でボツになったのかななどと想像しました。

1stのレビューでも少し触れましたが、このバンドはオリジナルと再発で収録曲が異なっていたり、コンピレーション盤も数が多く、EP・シングルまで含めると、コレクションにあたってどのアイテムを購入すれば効率が良いか悩みます。もちろん、なでもかんでも全部買えばコレクションはパーフェクトとなりますが、そんな経済的余裕は無いし。。。ああ、悩ましい。。。ちなみにこのアルバムに関しても、国内編集盤Killer Thorns と、一部収録曲の違うRaw Thorns という輸入盤があり、おまけにDVD付のものまであるのです。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Hike it Up (J. Beauvoir, M. Free)
02. I Won't Wait (J. Beauvoir, M. Free)
03. The Rain (J. Beauvoir, M. Free, T. Thompson)
04. Are You Ready (Rap Version) (J. Beauvoir, M. Free)
05. Dirty Talk Dirty Walk (J. Beauvoir, M. Free, P. Stanley)
06. Feel Me Thunder (J. Beauvoir, M. Free, B. Hill)
07. The Night (J. Beauvoir)
08. Victim (J. Beauvoir, M. Free)
09. How Can I Tell You (J. Beauvoir)
10. Downed (J. Beauvoir, M. Free)
11. Little Stone House (J. Beauvoir, M. Free)
12. I'm Burnin' Up (J. Beauvoir)
13. Straight to My Head (J. Beauvoir, M. Free, B. Hill)
14. Never Enough (J. Beauvoir)
15. Hang on Sugar (J. Beauvoir, M. Free)
16. Sundown (J. Beauvoir, M. Free)
17. Killing Time (J. Beauvoir, M. Free)

■Personnel
Jean Beauvoir - lead and backing vocals, lead and rhythm guitars, acoustic guitars, drums, bass, keyboards
Micki Free - lead and rhythm guitars, backing vocals
Tony Thompson - drums, percussion, backing vocals (tracks 1~5)
Michael Paige - bass, backing vocals (tracks 1~5)

Producer
tracks 1~5 Jean Beauvoir & Micki Free
tracks 6~17 Jean Beauvoir 



Crown of Thorns / Crown of Thorns (1993)

0111Crown of Thorns
The Plasmatics、Voodoo Xといったバンドや、Little Stevenのバンドでの活動の一方、ソング・ライター兼プロデューサーとして数多くのミュージシャンを支えてきたジーン・ボーヴァー(Jean Beauvoir)が中心となって結成されたクラウン・オブ・ソーンズ、その1stアルバムです。メンバーはボーカルにジーン・ボーヴァー、ドラムにChic、The Power Stationの故トニー・トンプソン(Tony Thompson)、ギターにShalamarのミッキー・フリー(Micki Free)、ベースにマイケル・ペイジ(Michael Paige)という4人。ミッキー・フリーはネイティヴ・アメリカン、白人、黒人の混血、他の3人は黒人と、白人主体のHR/HM界隈では珍しい編成です。と言っても、リズムがファンキーだとか曲がR&B調だとかそういうことはなく、やっているのはいたってオーソドックスなメロディアス・ハードロック。ただし、ジーン・ボーヴァーの歌唱はやはり強靭なバネの利いたソウル・シンガーのもので、これがまた非常に気持ちいいのです。

このアルバムのハイライトはなんと言っても#3"Dying for Love"でしょう。イントロのギター・メロディからワクワクさせてくれるし、ヴァースもコーラスも100点満点の哀愁メロ、とにかく素晴らしい名曲です。The Sweetのカバー#4"No You Don't"ほか数曲イマイチなものもあるのですが、"Dying for Love"のあまりの出来栄えの良さにアルバム全体の印象まで良くなってしまう感じです。

プロデュースとソング・ライティングにKISSのポール・スタンレーが関わっているのは、ジーン・ボーヴァーがKISSに度々曲を提供したり、ミッキー・フリーが過去に在籍したSmokehouseというバンドがKISSのオープニング・アクトを務めるなど、何かとKISSとの関係が深いことが背景にあるようです。ポール・スタンレーの他には、ボー・ヒル、ジム・ヴァランスという二人の才人が一部曲作りに加わっているのも注目です。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Crown of Thorns (J. Beauvoir, M. Free, B. Hill)
02. Hike it Up (J. Beauvoir, M. Free)
03. Dying for Love (J. Beauvoir, M. Free)
04. No You Don't (M. Chappman, N. Chinn)
05. Standing on the Corner for Ya (J. Beauvoir)
06. The Healer (J. Beauvoir, M. Free, J. Vallance)
07. Winterland (M. Free, P. Stanley, J. Beauvoir)
08. Secret Jesus (M. Free, J. Beauvoir)
09. House of Love (J. Beauvoir, M. Free, J. Vallance)
10. Are You Ready? (J. Beauvoir, M. Free)
11. 'Til the End (J. Beauvoir, M. Free)

■Personnel
Jean Beauvoir - lead vocals, rhythm guitars, acoustic guitar, acoustic piano and keyboards
Micki Free - lead guitar, vocals, rhythm guitar, acoustic guitar, harmonica, 12 string and slide guitars
Tony Thompson - drums, percussion and vocals
Michael Paige - 4 & 5 string bass guitars and vocals

Phil Ashley - additional keyboards on 2, 5, 7

Producer - Jean Beauvoir & Micki Free
except 2, 3, 5, 7, 9 produced by Jean Beauvoir, Micki Free and Paul Stanley 

左はアルファ・ミュージックから出ていた11曲入りオリジナル国内盤。中はエイベックスから再発された国内盤。3曲のデモ音源("The Rain"、"I Won't Wait"、"Dirty Talk, Dirty Walk")と、"Hike it Up"、"Are You Ready"のバージョン違い、計5曲が追加されています。右はイギリス2枚組輸入盤。1枚目は11曲入りの1stCrown of Thorns、2枚目は上記のデモ3曲に加えて、ミニアルバムAre You Ready '95 収録のライブ音源全6曲と"Are You Ready '95 (Video edit)"、計10曲が収められています。
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