0311Strive









いつの間にかWhitesnakeのキーボーディストに収まってしまったミケーレ・ルッピのソロ・プロジェクトMichele Luppi's Heavenの唯一のアルバム。曲は全てミケーレ・ルッピの書き下ろしで、アレンジ、プロデュースも彼自身が行なっています。またバックには数多くのイタリア人ミュージシャンが動員され、レコーディングもイタリア国内という、純イタリア産のアルバムとなっています。全体にスムーズでソフトなメロハー・サウンドで、ミケーレ・ルッピのベルベット・ボイスとよく合っていると感じました。楽曲的には名曲揃いというわけには行かないし、バラード率が高くてややかったるい面もありますが、メロハー楽曲としてまず及第点はクリアしているでしょう。というか、歌が上手すぎてみんないい曲に聴こえてしまうのですが。ロックンロール調の曲に爽やかで高揚感のあるメロディを乗せた#1"Trust"、#7"Stars"は特に好みでした。

このアルバムに参加しているギタリストにちょっと触れておくと、まずメインで弾いているミケーレ・ヴィオーニ ですが、本作のデモ音源作りやKilling Touchでもミケーレ・ルッピをサポートしている人ですね。マウリツィオ・サリエリは1970年代から活躍しているギタリストで、彼のソロ作にはミケーレ・ルッピも参加しています。ロベルト・プリオリはハードロック・バンドDanger Zoneのメンバーで、Los Angelesの2作目Neverlandでも起用されています。アレックス・デ・ロッソは、Perfect World、Vertigo、Shadows Fade、Solnaなどで大活躍している著名ギタリスト。オラフ・トールセン も多くのバンドで活躍していますが、Vision Divineではミケーレ・ルッピとバンドメイトでした。本作ではみな競い合うようにハイテンションで速弾きしまくっていますが、もうちょっと曲に合わせて緩急つけて欲しかったなぁ。

ミケーレ・ルッピが歌うメロハーが聴けるアルバムは、今のところ本作とLos Angelesの2枚、合わせて3枚しかありません。Whitesnakeのキーボード奏者と言っても所詮は脇役。それで終ってしまってはもったいないボーカリストなので、ぜひまた主役を張ってその素晴らしい歌声を聴かせて欲しいと思います。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。 

■Tracks
01. Trust
02. If You Walk Away
03. Feel Alive
04. Always Remember You
05. Tell Me About It
06. Wasting My Time
07. Stars
08. The Castle Inside My Head
09. Time For Love
10. I Found A Way To Pray
All songs written by Michele Luppi

■Personnel
Michele Luppi - All Vocals, Keyboards
Michele Vioni - Guitars
Maurizio Solieri - Lead Guitars on #3
Roberto Priori - Lead Guitars on #4
Alex De Rosso - Lead Guitars on #8
Olaf Thorsen - Lead Guitars on #9
Alberto Bergonzoni - Lead Guitars on #10
Giorgio Terenziani - Bass
Roberto Galli - Bass
Paolo Gialdi - Bass
Helder Stefanini – Drums
Mimmo Camporeale - Organ, Piano
Oleg Smirnoff - Keyboard
Vic Johnson - Blues Harp

Producer - Michele Luppi