メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

マーヴ・ゴールズワーシー

Paraphernalia / FM (1996)

0411Paraphernalia









イギリスのハードロック・バンドFMが1996年にリリースした2枚組アルバム。Disc1には前作Dead Man's Shoes制作時に録音された楽曲が11曲、Disc2にはライブ音源5曲が収録されています。実はFMは1995年のDead Man's Shoesリリース後に一旦解散しており、それが原因なのか本作は日本盤だけが発売され、本国では2003年にEscape Musicからリリースされた3枚組コンピ盤Long Time No Seeに収録されるまで陽の目を見ることはありませんでした。FMのオフィシャル・サイトのディスコグラフィでも、Dead Man's Shoesに続く6thアルバムは、再結成後のMetropolis(2010年)となっており、本作はコンピ盤扱いされています。そんなわけでこのParaphernaliaは、いわば「幻の6thアルバム」ということになります。

ライナー・ノーツによると、Dead Man's ShoesParaphernalia、一度にアルバム2枚分のレコーディングを行なったのは、スティーヴ・オーヴァーランドのソロ・アルバム制作というスケジュールがあったためとのこと(ちなみにそのソロ作Brass Monkeyは、So!というプロジェクト名義で1998年にリリースされています)。同時期の録音なので当然のように2枚ともメンバーは同じ、ブルージーでソウルフルな路線も同じです。しかも楽曲の質は甲乙付けがたいものです。このクォリティで11曲もの曲をアウトテイク扱いにしてお蔵入りさせてしまうのは、バンドとしても忸怩たるものがあったろうと推察します。収録曲は名曲・佳曲揃いなのですが、特にお気に入りのものをいくつかピックアップしてみます。

#2"I Don't Wanna (Play These Games)"
ファンキーなリズムとソウルフルでコクのある歌唱がカッコいいナンバー。

#3"After Hours"
これもファンキーですがちょっとハード。サビのメロディが印象的です。

#5"Locomotive Love"
FMはアルバムにモータウンのカバーを入れてきますが、これはオリジナルのモータウン風の曲。

#6"That's the Way"
R&Bを下敷きにしたアーシーなナンバー。アメリカンな感じですが、Humble PieやRolling Stonesもこういう音楽をやっていたわけで、「英国流解釈のアメリカン・ロック」というのもブリティッシュ・ロックの一つの伝統ですね。

#9"Heavy Heart"
カントリー・ロックやフォーク・ロックの要素の入ったナンバー。前作の"Tattoo Needle"の路線です。メジャー・キーの明るい曲ですが、どこか微妙な苦味が感じられて心に残ります。

#10"Three Seconds"
Bad Companyの"Ready for Love"(オリジナルはMott the Hoople)やFreeの"Be My Friend"に通じる哀感に満ちたナンバー。スティーヴ・オーヴァーランドのエモーショナルな歌唱がとにかく素晴らしい。

さてDisc2の方ですが、これは1989年Tough It Outツアー時の英国内ライブ音源といういささか古いものです。Disc1の本編との音楽性の差や、音質が良くない点が気になりますが、オマケと考えればありがたいものだと思います。若々しく溌剌とした演奏・歌唱になんとなくニッコリしちゃいました。ちなみに前述したLong Time No Seeではライブ音源はカットされ、換わりに"Burning My Heart Down ('93 Version)"、"Don't Stop ('93 Version)"、"Frozen Heart ('93 Version)"の3曲がボーナスとして収録されています。3曲とも日本で企画編集されたコンピ盤Closer to Heaven(1993年)に収録されているものと同じです。Long Time No SeeParaphernaliaAphrodisiacに加え、単独リリースのないLive at the Astoriaを一度に聴けるので、熱心なファンにはこちらもお薦めです。筆者は日本盤ParaphernaliaLong Time No Seeも両方買ってしまいました。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
Disc1
01. Caught in the Innocence
02. I Don't Wanna (Play These Games)
03. After Hours
04. I'll Be There
05. Locomotive Love
06. That's the Way
07. Promised Land
08. Tempted
09. Heavy Heart
10. Three Seconds
11. Finish What We Started
All songs Written by S.Overland, M.Goldsworthy, P.Jupp, A.Barnett, J. Davis
Except #3, #6,  Written by S.Overland, M.Goldsworthy, P.Jupp, A.Barnett
#7, #8 Written by S.Overland, M.Goldsworthy, P.Jupp, A.Barnett, C. Olins
Disc2
01. Tough It Out  (S. Overland, C. Overland, J. Harms)
02. Everytime I Think of You (S. Mullen, J. Cesario, G. Jones)
03. Bad Luck (S. Overland, C. Overland, D. Child)
04. Heart of the Matter (S. Overland, C. Overland)
05. Burning My Heart Down (S. Overland, C. Overland, D. Child)

■Personnel
Disc1
Steve Overland - Lead Vocals, Guitar
Pete Jupp - Drums, Vocals
Merv Goldsworthy - Bass, Vocals
Andy Barnett - Lead Guitar, Vocals
Jem Davis - Keyboards
Disc2
Steve Overland - Lead Vocals, Guitar
Chris Overland - Lead guitar, Vocals
Merv Goldsworthy - Bass, Vocals
Pete Jupp - Drums, Vocals
Didge Digital - Keyboards

Producer - FM
 

Dead Man's Shoes / FM (1995)

0334Dead Man's Shoes









イギリスのハードロック・グループFMの5thアルバム。R&B、ブルースをベースとした伝統的ブリティッシュ・ロックへの路線転換を果たした前作Aphrodisiac に続いて、本作も同様のブルージーで地味目なサウンドとなっています。ただ、ところどころにポップな要素もあって、渋くなり過ぎていないのがこのバンドらしいところ。結果として前作に勝るとも劣らない傑作に仕上がっていると感じました。メンバーは前作と同じくスティーヴ・オーヴァーランド(vo)、アンディ・バーネット(g)、マーヴ・ゴールズワーシー(b)、ピート・ジャップ(ds)の4人、そして新しく元Tobrukのジェム・デイヴィス(key)が加わった5人編成。プロデュースは引き続きバンド自身とアンディ・ライリーです。

#1"Nobody's Fool"
オープニングはミドルテンポの渋いブルース・ロック。粘っこいリフがカッコいい!コクのある演奏・歌唱が絶品です。
#2"Ain't No Cure for Love"
ブルージーでありながらキャッチー、FMの本領発揮の哀愁メロハーの名曲。本作のハイライトの一つでしょう。
#3"Get Ready"
得意のモータウン・サウンドのカバー。これがまたカッコいい。元々はスモーキー・ロビンソン作の1966年Temptationsのヒット・ナンバーですが、ロック・ファンには1970年のRare Earthのカバーの方がお馴染みだと思います。FMのアレンジはグッとテンポを落としていますが、Rare Earthバージョンを下敷きにしているようです。
#4"Don't Say"
カントリー・ブルースのフィーリングに溢れたナンバー。ドブロの響きが渋い!スティーヴ・オーヴァーランドの上手さが光ります。
#5"Mona"
ブルース・ロックですが、珍しくラテン・リズムを取り入れたちょっとオシャレな曲。極初期のサンタナみたいです。
#6"Sister"
末期Freeを思わせる渋い曲。ボーカルもリード・ギターも切なく胸に迫ります。
#7"You're the One"
どことなく牧歌的でアーシーな曲です。スティーヴ・オーヴァーランドのソウルフルなボーカルは、ここではポール・ロジャースよりミラー・アンダーソンを思わせます。
#8"Tattoo Needle"
ジャクソン・ブラウンやイーグルスを髣髴とさせる軽快なナンバー。メロディアス・フォークロックと名付けたくなるような曲調です。とにかくメロディが素晴らしいしギターのハモリも楽しくて、このアルバムのハイライトの一曲。
#9"Misery"
ブルージーでメロディアス、これぞFMの必殺哀愁メロハー!後半の胸が高鳴るようなドラマティックな展開が秀逸です。これもまた名曲!
#10"Dead Man's Shoes"
西部劇をモチーフにしたようなジャケット(表裏とも)の印象通り、ウエスタン映画のエンドロールで流れそうな曲。シャリシャリした生ギターの音が、熱風や砂埃といったイメージを増幅させます。本作全体にイギリスのバンドらしからぬ乾いた空気感が漂っていますが、このタイトル曲を締めくくりに持ってくることでその印象をいっそう強めています。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Nobody's Fool
02. Ain't No Cure for Love
03. Get Ready
04. Don't Say
05. Mona
06. Sister
07. You're the One
08. Tattoo Needle
09. Misery
10. Dead Man's Shoes
All songs Written by Overland, Goldsworthy, Jupp, Barnett, 
Except "Get Ready" Written by Smokey Robinson

■Personnel
Steve Overland - Lead Vocals, Guitar
Pete Jupp - Drums, Vocals
Merv Goldsworthy - Bass, Vocals
Andy Barnett - Lead Guitar, Vocals
Jem Davis - Keyboards

Producer - FM, Andy Reilly

Dead Mans Shoes
FM
Raw Power
1995-11-27

 

Closer to Heaven / FM (1993)

0262Closer to Heaven









日本のレーベルによって企画されたFMのコンピレーション盤。このアルバムに食指が動くのは相当なファンだと思うので、今回は感想ではなく、やや煩雑になりますが収録曲のバージョンの異同について書きます。(記述に誤りがある可能性はもちろんあります。念のため。)

#01"Closer to Heaven (single version)"
4thAphrodisiac収録曲のシングル・バージョン。一部ギター・ソロがカットされて短くなっています。

#02"Burning My Heart Down ('93 version)"、#03"Don't Stop ('93 version) "
2ndTough It Out収録曲。そのリミックス・バージョン?時代がかったキーボードが抑えられています。

#04"I Heard It Through the Grapevine (live)"
3rdTakin' It to the Streets収録曲のライヴ・バージョン。マーヴィン・ゲイのカバー。Acoustical Intercourseのものとは異なり、こちらは全面エレクトリックです。1992年3月24日パリでの録音。

#05."Frozen Heart ('93 version)"
1stIndiscreet収録曲の別バージョン。#02、#03と同じく'93 versionとなっていますが、こちらはテンポもアレンジもオリジナルと異なり、全く別のバージョンです。1stの時点で録音されていたのか、93年の新録音かは不明。

#06"All or Nothing (12-inch mix)"
4thAphrodisiac収録曲のダンス用ミックス。しかし、FMで踊る人がいるのか?

#07"Little Bit of Love"、#08"Primitive Touch"
EPOnly the Strong Surviveに収録されていたもの。オリジナル・アルバム未収録曲。"Little Bit of Love"はフリーのカバーで、Acoustical Intercourseのものとは異なり、全面エレクトリックのスタジオ録音版です。

#09"Flesh and Blood"
本作のための新曲。当然オリジナル・アルバム未収録。

#10"Need Your Love So Bad (acoustic version)"、#11"Rocky Mountain Way (acoustic version)"
オリジナル・アルバム未収録曲。それぞれフリートウッド・マックとジョー・ウォルシュのカバー。#11のボーカルははアンディ・バーネット。アコースティックですがAcoustical Intercourseのものとは異なり、スタジオ録音されています。

#12"Only the Strong Survive (acoustic version)"
3rdTakin' It to the Streets収録曲のアコースティック・バージョン。

#13"Closer to Heaven (acoustic version)"
4thAphrodisiac収録曲のアコースティック・バージョン。

次に、本作収録曲(同じバージョン)の、他の盤への収録状況について。

Only the Strong Survive(1992)
UK本国でMusic For NationsからリリースされたEP。#07"Little Bit of Love"、#08"Primitive Touch"の2曲収録。

The Blues & Soul E.P.(1993)
UK本国でMusic for NationsからリリースされたEP。#04"I Heard It Through the Grapevine (live)"、#10"Need Your Love So Bad (acoustic version)"、#11"Rocky Mountain Way (acoustic version)"の3曲収録。

No Electricity Required(1993)
日本盤Acoustical IntercourseのUK2枚組盤。Music for Nationsからのリリース。#02"Burning My Heart Down ('93 version)"、#03"Don't Stop ('93 version) "、#06"All or Nothing (12-inch mix)"、#09"Flesh and Blood"の4曲をDisc2に収録。

Long Time No See(2003)
ParaphernaliaAphrodisiacLive at the AstoriaのUK3枚組盤。Escape Musicからのリリース。Paraphernaliaのボーナス・トラックとして#02"Burning My Heart Down ('93 version)"、#03"Don't Stop ('93 version) "、#05."Frozen Heart ('93 version)"の3曲収録('93 versionではなく98 versionとなっていますが、同一のものと思われます)。また、Aphrodisiacのボーナス・トラックとして#13"Closer to Heaven (acoustic version)"を収録。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Closer to Heaven (single version) (Overland/Goldsworthy/Jupp/Barnett)
02. Burning My Heart Down ('93 version) (Overland/Child/Overland)
03. Don't Stop ('93 version) (Goldsworthy/Jupp)
04. I Heard It Through the Grapevine (live) (Whitfield/Strong)
05. Frozen Heart ('93 version) (Overland/Overland/Goldsworthy/Digital)
06. All or Nothing (12-inch mix) (Overland/Goldsworthy/Jupp/Barnett)
07. Little Bit of Love (Rodgers/Fraser/Kossoff/Kirke)
08. Primitive Touch (S.Overland)
09. Flesh and Blood (S.Overland)
10. Need Your Love So Bad (acoustic version) (M.John)
11. Rocky Mountain Way (acoustic version) (Walsh/Grace/Vitale)
12. Only the Strong Survive (acoustic version) (Goldsworthy/Jupp)
13. Closer to Heaven (acoustic version) (Overland/Goldsworthy/Jupp/Barnett)

■Personnel
Steve Overland - Lead Vocals, Guitar
Merv Goldsworthy - Bass, Vocals
Andy Barnett - Lead Guitar, Vocals
Pete Jupp - Drums, Vocals

Keyboards - Charlie Olins 
Keyboards - Slim Mitman

Producer - FM & Andy Reilly
except tracks-7, 8 produced by FM
 

Acoustical Intercourse / FM (1992)

0205Acoustical Intercourse









1992年11月14日ロンドンでの公演を収録したFMのアコースティック・ライブ・アルバム。ブックレット記載のピート・ジャップの解説によると、91年から始まったアコースティック・ライブが好評でツアーをやることになり、最終的にライブ・レコーディングにまで至ったとのこと。ブルース、R&Bのカヴァーとオリジナル曲を取り混ぜながら、渋くて熱いパフォーマンスを繰り広げています。アコースティック・ライブとは言うものの、完全生のアンプラグドではないので、ほとんど通常のライブ盤ですね、これは。フリートウッド・マックの"Need Your Love So Bad"、ウィルソン・ピケットの"Midnight Hour"、フリーの"Little Bit of Love"、Z.Z.トップの"Tush"など大好きな曲をやってくれていてうれしかったなぁ。またメロディアスな初期FMメドレーも、これまたうれしい選曲です。もちろん、名曲"Closer to Heaven"はライブでも抜群に素晴らしく、スティーヴ・オーヴァーランドのしみじみとした歌唱は感動ものです。蛇足ですが、アンディ・バーネットがリード・ボーカルを担当しているのが数曲があって、意外に歌が上手くてびっくりです。

なお本作は当初日本国内のみでのリリースでしたが、後に海外でもNo Electricity Required というタイトルで発売されました。こちらにはダン・リード・ネットワークの"Long Way to Go"が追加収録されています。また、日本企画盤Closer to Heaven に収録されていた"Burning My Heart Down ('93 version)"、"Flesh and Blood"、"Don't Stop ('93 version)"、"All or Nothing (Racket Mix)"の4曲がDisc2としてカップリングされた2枚組仕様のものもあるようです。本作リリース当時、ビデオ・LDも発売されていましたが、残念ながら現時点ではDVD化されていないようです。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Seagull (P. Rodgers, M. Ralphs)
02. Need Your Love So Bad (M. John)
03. Rocky Mountain Way (J. Walsh, R. Grace, K. Passarelli, J. Vitale) / Black Velvet (D. Tyson, C. Ward)
04. Burning My Heart Down (S. Overland, C. Overland, D. Child) /Don't Stop (M. Goldsworthy, P. Jupp, D. Digital) /Get Back (J. Lennon, P. McCartney)
05. Blood and Gasoline (FM)
06. Superstition (S. Wonder)
07. Heard It Through the Grapevine (N. Whitfield, B. Strong) / Stone Fox Chase (C. McCoy, P. Haley, K. Buttrey)
08. Some Kind of Wonderful (G. Goffin, C. King)
09. Midnight Hour (S. Cropper, W. Pickett) / Dancin' in the Street (I. J. Hunter, W. Stevenson, M. Gaye)
10. Face to Face (S. Overland, C. Overland, P. Jupp) / Enter Sandman (J. Hetfield, L. Ulrich) / American Girls (S. Overland, C. Overland) / Other Side of Midnight (M. Goldsworthy, P. Jupp)
11. Closer to Heaven (FM)
12. Only the Strong Survive (M. Goldsworthy, P. Jupp, S. Overland, A. Barnett)
13. Little Bit of Love (P. Rodgers, A. Fraser, P. Kossoff, S. Kirke)
14. Rockin' Me (S. Miller)
15. Tush (B. Gibbons, D. Hill, F. Beard)

■Personnel
Steve Overland - vocals, guitar
Merv Goldsworthy - bass, vocals
Pete Jupp - drums, vocals
Andy Barnett - guitar, vocals

Charlie Olins - keyboards
Mitt - harmonica

Producer - FM/Andy Reilly
Executive Producer - Graham Oakes

ライヴ・アコースティカル・イン
FM
アルファレコード
1994-11-30
FM
アルファレコード
1993-04-21


Aphrodisiac / FM (1992)

131Aphrodisiac









イギリスのハードロック・グループFMの第4作目。前作同様Music for Nationsレーベルから1992年にリリースされています。前作でR&B色の強いサウンドに路線転換を図ったFMですが、この4thアルバムではより一層その傾向を強め、もはやメロハーという枠では括りきれないところまで来ました。Free、Humble Pie、初期Whitesnake、あるいはThunderといったバンドと同じように、R&B、ブルースを英国風ロックに仕立て上げた伝統的ブリティッシュ・ハードロックの太い流れの中に位置づく音です。前作は路線転換の途中でもあり、わずかに中途半端な印象は拭えませんでしたが、今回は楽曲・歌唱・演奏が非常に高いレベルで一体化し、押しも押されもせぬ名盤の風格をそなえた作品となっています。マーヴ・ゴールズワーシー&ピート・ジャップのリズム隊はまさに鉄壁、アンディ・バーネットのギターも躍動感と渋さを兼ね備え、そしてスティーヴ・オーヴァーランドの歌いまわしはコクがあるのにキレもあるってやつで、もうため息が出るほど。同じレーベルのRomeo's Daughterのメンバーがバックに入っているのは前作同様です。プロデューサーとしてアンディ・ライリーがバンドとならんでクレジットされていますが、この後もFMのプロデュースを何度か手がけており、Romeo's Daughterのプロデュースも行なっています。

#1"Breathe Fire"はオープニングにふさわしくホーン入りの派手でノリのいいナンバー。サビ前のキメが超カッコいい!
#2"Blood and Gasoline"はミドルテンポのアーシーな曲で、シングルもリリースされています。
#3"All or Nothing"は初期FMのメロディアスさを感じさせる名曲。このアルバムの中では一番メロハーっぽいかな。
#4"Closer to Heaven"はまるでソウルのスタンダード・ナンバーかと思わせるバラード。スティーヴ・オーヴァーランドの歌が上手過ぎ。ギター・ソロまでやってるし。
#5"Ain't Too Proud"は再びアップ・テンポのR&Bでノリノリになります。曲順も良くできてますね。
#6"Take the Money"はスライド・ギターをフューチャーしたブルージーな曲。
#7"Aphrodisia"は次の曲のイントロ的な短いインスト曲。闇夜を切り裂くようなアンディ・バーネットのギターがイイ!
#8"Inside Out"はファンキーでメロディアスな曲。ヴァースのメロディがすごくカッコいいな~。
#9"Run No More"はアコギから始まる渋いスロー・ナンバー。サビなど後期Freeを聴いているのかと錯覚するほど。素晴らしい!
#10"Play Dirty"はHumble PieとBad Companyを足したような70年代風R&R。こりゃシビレますね!この曲のギター・ソロもスティーヴ・オーヴァーランド。
#11"Rivers Run Dry"はハネるリズムとアコギのカッティングが印象的な渋い曲。
#12"Hard Day in Hell"は本編ラストの曲。ピアノとサックス入りで、なんだかレイ・チャールズの持ち歌みたいなソウル・バラード。渋いギター・ソロはスティーヴ・オーヴァーランド。
以下は国内盤ボーナス・トラックです。
#13"Chinese Whispers"もメロディアスで、以前のFMの雰囲気を感じさせる曲。
#14"Some Kind of Wonderful"はライヴ音源で、Grand Funkのカヴァー。オリジナルはキャロル・キングです。
#15"I'll Be Creepin'"もライブ。出た、Free!選曲も渋い。この曲カッコよくやるの難しいと思うけど、Freeが乗り移ったみたいな名演です。そして、ポール・ロジャースの後継者はスティーヴ・オーヴァーランドしかいない!

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Breathe Fire (FM)
02. Blood and Gasoline (FM)
03. All or Nothing (FM)
04. Closer to Heaven (FM)
05. Ain't Too Proud (FM) 
06. Take the Money (FM)
07. Aphrodisia (FM/C. Olins)
08. Inside Out (FM)
09. Run No More (FM)
10. Play Dirty (FM)
11. Rivers Run Dry (FM)
12. Hard Day in Hell (FM)
13. Chinese Whispers [bonus] (FM)
14. Some Kind of Wonderful (live) [bonus] (G. Goffin/C. King)
15. I'll Be Creepin' (live) [bonus] (A. Fraser/P. Rodgers)

■Personnel
Steve Overland - Lead vocals, guitar
Merv Goldsworthy - Bass, vocals
Pete Jupp - Drums, vocals
Andy Barnett - Lead guitar, vocals

Keyboards - Tony Mitman 
Piano, Strings - Charlie Olins 
Harmonica - Mitt 
Trumpet - Martin Shaw, Mark Cumberland 
Saxophone - Adrian Revell 
Trombone - Patrick Hartley 
Backing vocals - Leigh Matty, Craig Joiner, Sonia Jones

Producer - FM/Andy Reilly 

APHRODISIAC
FM
KRESCENDO
2008-05-25

 

Takin' It to the Streets / FM (1991)

0078Takin' It to the Streets
イギリスのハードロック・バンドFMの3rdアルバム。前作がレーベル側の思惑ほどには売れなかったためかメジャー契約を切られ、マイナー・レーベルからのリリースとなっています。前二作のハードAORとも言うべきサウンドから一転して、かなりブルージーでソウルフルなハードロックとなりました。この路線変更に関しては、1stと2ndのキャッチーな曲調はレーベル側から要求されたもので、3rdからは本来自分たちがやりたかった音を出せるようになったから、というように言われています。しかし、マーヴ・ゴールズワーシーとピート・ジャップがSamson解散~FM結成にあたって「コマーシャル色の強いロック」を目指したという事情を考え合わせると、初期FMのサウンドが一方的にメジャー・レーベルから強要されたものとも考えにくいのではないでしょうか。もっとも、バンドの目指した「コマーシャル色」とレーベル側の考えるそれが一致していたのかどうかは分かりませんが。いずれにしても、メジャー・レーベルを離れ、リード・ギターもクリス・オーヴァーランドから最初期に在籍したアンディ・バーネットにチェンジし、セルフ・プロデュースによるストレートなサウンドで心機一転を図った、まさにバンドにとって節目のアルバムとなっています。この手のアーシーで骨太なサウンドだと、1stと2ndで見られた「キラキラ・シンセ」による80年代的装飾は不要となり、ディジ・ディジタルはオルガンを白玉で流すことくらいしか出番がなくなりました。そのせいかどうか、彼はこのアルバムを最後にバンドを脱退することになります。

1曲目の"I'm Ready"からAC/DCを思わせるヘヴィでブルージーなロックン・ロール。新生FMの志向性が明確に示されています。続く2曲目はなんとホーン・セクション入りで、ソウルの名曲「悲しいうわさ」("I Heard It Through the Grapevine")をファンキーかつハードにブチかましてくれます。言わずと知れたグラディス・ナイト&ザ・ピップス(1967)、マーヴィン・ゲイ(1968)の大ヒット・ナンバー、このカッコよすぎるカヴァー曲が本作のハイライトだと思います。それにしても、スティーヴ・オーヴァーランドの歌の上手さには脱帽です。水を得た魚のようにコブシをぐるんぐるん回わしまくりたおしています。スティーヴ・オーヴァーランドは元々ポール・ロジャース系統のボーカリストなので、こういうサウンドがしっくり来るのは当然としても、リズム隊も出戻りギタリストもメタル畑でキャリアを積んできたにも関わらず、昔っからこんな音を演っていたかのような手馴れた演奏振りなのが驚き。曲作りに関しても、前二作より更にリズム隊の二人の重みが増し、マーヴ・ゴールズワーシーに至ってはスティーヴ・オーヴァーランドより関与した曲の数が多くなっています。このアルバム収録曲で比較的前作までの雰囲気を残している2曲、#8"Crack Alley"と#11"The Thrill of It All"を彼単独で書いているというのも興味深いです。

さて、筆者としては前二作のようなメロハーはもちろん好き、本作もまた大好きということで、路線変更そのものに否定的ではありませんが、ポップなメロディを渋く歌うという点にスティーヴ・オーヴァーランドとFMならではの魅力があったと思っているので、若干の寂しさと言うか物足りなさを感じたのも確かです。なお、本作にはゲストとしてクレイグ・ジョイナーというギタリストが参加しています。当時FMと同じMusic for Nationsレーベルに所属していたRomeo's Daughterのメンバーで、このバンドのアルバムDelectable (1993)にはマーヴ・ゴールズワーシーがゲスト参加しているようですが、筆者は未聴ですので詳しいことは分かりません。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作 
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. I'm Ready (S. Overland)
02. I Heard It Through the Grapevine (N. Whitfield/B. Strong)
03. Only the Strong Survive (M. Goldsworthy/P. Jupp/S. Overland/A. Barnett)
04. Just Can't Leave Her Alone (M. Goldsworthy)
05. She's No Angel (M. Goldsworthy/P. Jupp/S. Overland/D. Digital)
06. Dangerous Ground (M. Goldsworthy/P. Jupp)
07. Bad Blood (M. Goldsworthy/P. Jupp/S. Overland)
08. Crack Alley (M. Goldsworthy)
09. If It Feels Good (Do It) (M. Goldsworthy/P. Jupp/S. Overland)
10. The Girl's Gone Bad (M. Goldsworthy/P. Jupp/S. Overland/A. Barnett)
11. The Thrill of It All (M. Goldsworthy)
12. Hot Love (M. Goldsworthy/P. Jupp/S. Overland) [bouns]
13. Fuel to the Fire (S. Overland) [bouns]

■Personnel
Steve Overland - Lead vocals, guitar, acoustic guitar
Merv Goldsworthy - Bass, vocals
Pete Jupp - Drums, vocals
Didge Digital - Keyboards
Andy Barnett - Lead guitar, slide guitar, vocals

Backing vocals - Steve Overland, Andy Barnett, Pete Jupp, Leigh Matty, Craig Joiner, Sonia Jones
Guitar Solos - Andy Barnett, Steve Overland, Craig Joiner

The 'Raging' Horns - Martin Shaw, Dennis Rollins, 'Baps' McMillan, Kenny Wellington
Horn Arrangement - Augustus Gowalski

Producer - FM 

Takin' It To The Streets
FM
アルファレコード

 

Tough It Out / FM (1989)

0053Tough It Out

イギリスのメロディアスハード・バンドFMの1989年リリースの2作目。1stアルバムIndiscreetの延長線上のサウンドで、いかにも80年代らしい都会的なメロハー/AORに仕上がっています。プロデューサーには、ホール&オーツやドッケンなど数多くのアルバム制作で実績のあるニール・カーノン(Neil Kernon)を起用。また、数々のヒット曲を生み出してきたデスモンド・チャイルド(Desmond Child)を曲作りに関与させるなど、レーベルのやる気(売る気)満々な様子が窺えます。その甲斐あって、1st以上に充実した楽曲と演奏は、何度聴いても飽きるということがありません。スティーヴ・オーヴァーランドのソウルフルな歌唱はますます旨味を増し、マーヴ・ゴールズワーシー&ピート・ジャップのコンビは相変わらず心地よいグルーヴを生み出しています。クリス・オーヴァーランドの歌心を感じさせるギターも健在です。ディジ・ディジタルのキーボードも、出しゃばり過ぎず曲に彩りを添えていて好感が持てます。初期FMの中では文句なく最高の出来ではないでしょうか。バッキング・ボーカルに、ストレンジウェイズ、ジャイアントなどで知られるテリー・ブロックと、女性メロハー・ボーカリストの第一人者ロビン・ベックが参加しているのもうれしいです。

#4"Someday (You'll Come Running)"は、ジュディス・ランドールとロビン・ ランドール (Judithe & Robin Randall)という珍しい母娘ライターコンビと、"Island Nights"で有名なAOR系シンガー・ソングライター、トニー・シュート(Tony Sciuto)の作品。アメリカのメロハー・バンドAirkraftのアルバムIn the Red(1991)や、元King Kobra、Signal、現Unruly Childのマーク・フーリー(Mark Free)のソロアルバムLong Way From Love(1993)でも取り上げられています(このアルバムは全曲 ランドール 母娘が書いています)。さらに、ロビン・ ランドール が、自身のグループVenus & MarsのGrand Trine(1994)でセルフカバーしています。それから、#5"Everytime I Think of You"は、Mr. Bigのエリック・マーティン(Eric Martin)のソロ・アルバムI'm Only Fooling Myself(1987)に収録されていた曲。同一曲を複数のアーティストのバージョンで聴き比べると、アレンジや歌唱の違いにそれぞれの個性が感じられて楽しいものです。

なお、2012年にイギリスの再発レーベルRock Candyより、ボーナス・トラック5曲が追加されたリマスター盤も発売されています。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Tough It Out (S. Overland, C. Overland, J. Harms)
02. Don't Stop (M. Goldsworthy, P. Jupp, D. Digital)
03. Bad Luck (S. Overland, C. Overland, D. Child)
04. Someday (You'll Come Running) (J. Randall, R. Randall, T. Sciuto)
05. Everytime I Think of You (S. Mullen, J. Cesario, G. Jones)
06. Burning My Heart Down (S. Overland, C. Overland, D. Child)
07. The Dream That Died (S. Overland, C. Overland)
08. Obsession (M. Goldsworthy, P. Jupp, D. Digital)
09. Can You Hear Me Calling? (S. Overland, C. Overland)
10. Does It Feel Like Love (S. Overland, C. Overland)
11. Feels So Good (S. Overland, C. Overland)

■Personnel
Steve Overland - Lead & backing vocals, guitar
Merv Goldsworthy - Bass, backing vocals
Pete Jupp - Drums, backing vocals
Chris Overland - Lead guitar
Didge Digital - Keyboards

Terry Brock - Backing vocals
Robin Beck - Backing vocals

Producer - Neil Kernon

Tough It Out + Bonus Tracks
FM
Rock Candy
2012-06-22


Indiscreet / FM (1986)

0048Indiscreet

イギリスのメロディアス・ハードロック・バンド、FMの1986年リリースの1stアルバム。後年、FMはよりブルージーな方向にシフトしますが、デビュー当時は、多分にアメリカ市場を意識したポップでソウルフルなハードAORともいうべきサウンドを志向しています。結局は路線変更してからのほうがむしろ売れたという皮肉な結果となるわけですが。動画を見ても、音もさることながら、髪型といい服装といい、気恥ずかしくなるほど80年代モロ出しです。まあ、当時流行のありきたりなサウンドと言ってしまえばそれまでですが、スティーヴ・オーヴァーランドの歌の異常な上手さ、リズム隊のセンスの良さ、メロディ・ラインの秀逸さという3つの点で、他の似たようなバンドを遥かに凌駕しています。サウンドの変遷とメンバーチェンジはあっても、スティーヴ・オーヴァーランドとリズム隊のマーヴ・ゴールズワーシー&ピート・ジャップの3人は、不動のラインナップで現在まで続いているのも頷けます。このアルバムもコマーシャルに過ぎるかなという印象はありますが、四半世紀以上過ぎた今でも色褪せず、十分に楽しめる優れた作品であることは間違いありません。

FMの結成の経緯を整理しておくと、元々クリス・オーヴァーランドと弟のスティーヴ・オーヴァーランド、そしてピート・ジャップの3人はWildlifeというバンドのメンバーでした。このWildlifeはChrysalis Recordsと契約し、1980年にアルバムとシングルをリリースしたようですが、泣かず飛ばずでいったん解散します。そしてFree/Bad Companyのドラマーだったサイモン・カークを加えてバンドは組み直され、新生WildlifeはLed ZeppelinのSwansongから1983年にアルバムを1枚リリースしますが結局解散。一方、ピート・ジャップはSamson(Iron Maidenのブルース・ディッキンソンやクライヴ・バーが在籍していたバンド)のメンバーとして活動していましたが、このSamsonも1984年にいったん解散。そして、オーヴァーランド兄弟とピート・ジャップが再合流してFMの結成へと至ります。この新バンド結成にはSamsonのマネージャー、デイヴ・キングが関与しているようで、Samsonのベーシストだったマーヴ・ゴールズワーシーがピート・ジャップとともに参加していること、デイヴ・キングが本アルバムのプロデュースを担当していることからも、その辺りの事情が窺えます。もう一人のメンバー、ディジ・ディジタルことフィル・マンチェスターのキャリアは不明です。

なお、本アルバムの#1"That Girl"の共作者の一人としてクレジットされているアンディ・バーネットはFMの最初期のメンバーで、クリス・オーヴァーランドが脱退した後、ギタリストとしてバンドに再加入することになります。このアンディ・バーネットは、Iron Maidenのエイドリアン・スミスやデイヴ・マーレイが1970年代に在籍したUrchinというバンドにいたことがあり、80年代に入ってからはThe Entire Population of HackneyプロジェクトでIron Maidenのメンバーと共演したり、ASAPでもエイドリアン・スミスと一緒にプレイするなど、何かとIron Maiden人脈に縁のある人です。そんな繋がりからか、"That Girl"はIron Maidenにカバーされています。これがまた、ボーカルがブルース・ディッキンソンだし、モロに「ヘビメタ」で別の曲のようにも聴こえますが、意外にいい感じ。当時のイメージで言えば、軟派なFMの曲を、硬派のIron Maidenがカバーするというのもなんだか面白いです。また、FM、Samson、Iron Maidenという3つのバンドの関係者が様々に絡み合ってきた歴史には興味深いものがあります。

なお、2012年にイギリスの再発レーベルRock Candyより、ボーナス・トラックが追加された2枚組リマスター盤も発売されています。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. That Girl (M. Goldsworthy, P. Jupp, A. Barnett)
02. Other Side of Midnight (M. Goldsworthy, P. Jupp)
03. Love Lies Dying (M. Goldsworthy, S. Overland, P. Jupp, C. Overland, D. Digital)
04. I Belong to the Night (S. Overland, C. Overland)
05. American Girls (S. Overland, C. Overland)
06. Hot Wired (M. Goldsworthy)
07. Face to Face (S. Overland, C. Overland, P. Jupp)
08. Frozen Heart (M. Goldsworthy, S. Overland, P. Jupp, C. Overland, D. Digital)
09. Heart of the Matter (S. Overland, C. Overland)

■Personnel
Steve Overland - Lead vocals, guitar
Merv Goldsworthy - Bass, backing vocals
Pete Jupp - Drums, backing vocals
Chris Overland - Lead guitar
Didge Digital - Keyboards

Producer - FM, Dave King

Indiscreet
FM
Rock Candy
2012-06-22


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