メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

マルコ・メンドーサ

I Don't Wanna Live My Life Like You / Sykes (1995)

0347I Don't Wanna Live My Life Like You









ジョン・サイクスの名を冠したバンドSykesが日本限定でリリースしたEP。バンドのメンバーは、マルコ・メンドーサ(Ba)、トミー・オスティーン(Ds)、ニック・グリーン(Key)です。タイトル曲はアルバムOut of My Tree 収録曲ですが、その他にライヴ音源が3曲収録されているのでこれはぜひ聴いておきたいところでしょう。たった3曲とは言え、同じメンバー(Blue Murder名義)でのScreaming Blue Murder に勝るとも劣らない熱いパフォーマンスは圧巻です。特にやっぱりマルコ・メンドーサのプレイは凄い!ただし、その3曲中2曲がアコースティック・ナンバーというのが残念。どうせならジョン・サイクスがエレキで弾きまくるのを聴きたいというのが人情というもの。

なんてボヤいていたら、なんと今月(2020年7月)にこのEPと同じライブを完全収録したアルバムがリリースされました!このライブは1995年6月23日にLA近郊サンタアナ(Santa Ana)のGalaxy Theatreで開催されたテレビ&ラジオ用プロモーション・コンサートで、映像は日本では当時WOW WOWで放送されたとのことです。この時のFMラジオ放送用のマスターが見つかりCDとしてリリースされることになったらしいのです。その上、Blue Murderの1989年来日公演(東京)のライブ盤まで同時に出ました。ずいぶん長い間音沙汰の無いジョン・サイクスですが、この2タイトルのリリースにはまさに嬉しい悲鳴です!

 評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. I Don't Wanna Live My Life Like You
02. Jelly Roll (Live)
03. She Knows (Live)
04. Standing at the Crossroads (Live)
All songs written by John Sykes

■Personnel
John Sykes - Guitar and Lead Vocals
Marco Mendoza - Bass and Vocals
Tommy O'Steen - Drums and Vocals 
Nick Green - Keyboards

Out of My Tree / Sykes (1995)

0267Out of My Tree









Blue MurderからSykesにバンド名を変えて1995年にリリースされたジョン・サイクスのアルバム。リズム隊はBlue Murder時代と同じくマルコ・メンドーサ(Ba)、トミー・オスティーン(Ds)で、トリオ編成となっています。んー、これはいわゆる問題作ですね。Nothin' but TroubleではSmall Facesのカバーや軽めなR&Rノリを取り入れ、古典的で重厚なハードロックからの脱却という変化が垣間見れましたが、その指向が更に強まっています。Sweet+パンクな#2"I Don't Wanna Live My Life Like You"に、まずゲッ?となりました。その後もBeatles風だったりモロにグランジ風だったりする曲が目立ち、何もここまでやらなくてもいいだろうというのが第一印象でした。しかし何年も聴いていると、それなりに耳に馴染んできて、不思議とこれはこれでアリかと思えてきます。本人がインタビューで言っているように、アルバム全体を通してイギリスっぽさが貫かれているのも感じ取れました。逆にセルフ・コピーっぽい#8"Do or Die"はいただけないと感じてしまいました。もちろん従来路線の#1"Soul Stealer"、#6"Black Days"、得意のロマンチック&センチメンタルなバラード#9"If You Ever Need Love"、ジミヘン風の#4"Standing at the Crossroads"などは文句なしにカッコいいです。ま、ギター・ソロは良くも悪くもいつも同じ趣向なんですが。それからマルコ・メンドーサのベース、こいつは相変わらず最高です!

 評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Soul Stealer
02. I Don't Wanna Live My Life Like You
03. She's All Action
04. Standing at the Crossroads
05. I Don't Believe in Anything
06. Black Days
07. Jesus & Mary
08. Do or Die
09. If You Ever Need Love
10. Sleep On
All songs written by John Sykes

■Personnel
John Sykes - Guitar, Vocals, Background Vocals. Bass
Marco Mendoza - Bass
Tommy O'Steen - Drums

Jim Siterly - Strings

Producer - John Sykes

Get Ready / Oliver Weers (2008)

0253Get Ready









デンマークを拠点に活動するドイツ人ボーカリスト、オリヴァー・ウィアーズの1stソロ・アルバム。セッション・ギタリスト、プロデューサーとして知られるセーレン・アナセンが、作曲・演奏・プロダクションの全ての面でバックアップして制作されています。リズム隊は2002年の再結成Whitesnakeのメンバー、マルコ・メンドーサとトミー・アルドリッジ。また、1曲だけギター・ソロでクレジットされているTimmy Chrisとは、Dizzy Mizz Lizzyのティム・クリステンセンじゃないかと思います。

収録曲はアップテンポのロックンロール調のものを中心に、#6"Crawling Back Again"やビョークのカバー#8"Army of Me"などちょっとダークでヘヴィな曲や、クィーンのカバー#12"The Show Must Go On"を取り混ぜて、曲調に変化ををもたせています。バンドの演奏も当然きっちりしていて、まあ全体にオーソドックスで安定感のあるハードロック・アルバムだと思います。ただ、サウンドはボトムが弱くて、バスドラはペタンペタンと薄っぺらな音だし、ステレオのBassを思いっきりあげないとせっかくのマルコ・メンドーサのベースがあまり聴こえません。何トラックも被せたギターばっかりデカくて、リズムセクションが引っ込んでしまい、結果バンドのグルーヴが感じられない。サウンド・プロダクションの面でこれはちょっといただけないです。

オリヴァー・ウィアーズのボーカル・スタイルは、ジャケット写真のイメージに違わず男臭くてパワフル。リズム隊がWhitesnake組ということもあって、デビット・カヴァーデイルを意識した売り出し方になっているようです。声質や歌いまわしは確かにデビカバに通じるものがあるし、音圧・安定感から言ったらこの人のほうが上かもしれない。ただし、デビカバが若いときから、いやむしろ若いときの方が歌唱にコクと旨みがあったのに比べて、オリヴァーさんはちょっと大味。豪快と言えば聞えはいいのですが、パワーで押し切ってる感が否めません。ロックンロール調の楽曲だと一層それが顕著なので、#11"Get Ready"や#13."Demolition Man"のように、音に間があってややブルージーな曲調のほうが似合っているように感じました。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Calling Out for You (Andersen/Weers)
02. Hands High (Andersen/Weers)
03. Even Giants Cry (Berger/Andersen/Weers)
04. First Day of Our Life (Andersen/Weers)
05. Will You Be Mine (Berger/Andersen/Weers)
06. Crawling Back Again (Andersen/Weers)
07. Angel (Andersen/Weers)
08. Army of Me (Björk/Massey)
09. Pleasure Train (Andersen/Weers)
10. Coming Home (Winther-John/Andersen/Weers)
11. Get Ready (Andersen/Weers)
12. The Show Must Go On (Mercury/May/Taylor/Deacon)
13. Demolition Man [bonus track] (Weers/Jespersen/Mathiesen)

■Personnel
Oliver Weers - Vocals
Søren Andersen - Guitars
Tommy Aldridge - Drums
Marco Mendoza - Bass

Timmy Chris - Guitar Solo on 2
Henrik Berger - Rhythm Guitar &1st Guitar Solo on 3, Solo on 5
Jane Clark - Violin on 6 & 12

Producer - Søren Andersen

Screaming Blue Murder / Blue Murder (1994)

0247Screaming Blue Murder









1993年の日本公演を収録したブルー・マーダー(Blue Murder)のライブ・アルバム。Dedicated to Phil Lynott というサブ・タイトルがつけられ、シン・リジィの故フィル・リノットに捧げる作品となっています。バンド・メンバーは、2ndアルバムNothin' But Trouble にクレジットされていたメンツ、マルコ・メンドーサ(Ba)、トミー・オスティーン(Ds)、そして2016年に亡くなったニック・グリーン(Key)です。収録曲は、ブルー・マーダーの1stと2ndからそれぞれ3曲、加えてフィル・リノットとの共作・共演曲"Please Don't Leave Me"、シン・リジィのレパートリーから"Cold Sweat"と"Dancing in the Moonlight"、そしてホワイトスネイクの"Still of the Night"と、バラエティに富んだベストな選曲と言えると思います。

肝心のギターとドラムの音がやや引っ込み気味だったりして、本作の録音状態・バランスは決して良好ではありません。しかし、開演を告げるかのように長く鳴り響くキーボードに続いて、うなりをあげるジョン・サイクスのギターが聴こえた途端に、まるでライブを擬似体験しているかのような生々しい音世界に引き込まれます。ロック・コンサートはこうでなくっちゃ!!と一気にテンションが上がるんです。筆者はジョン・サイクスのギター・プレイを格別に好んでいるわけではないのですが、それでもやっぱりこのアルバムに記録された彼のライブ・パフォーマンスはカッコいいなぁ。いやー、ほんと熱いです。前述したように曲もいわばベスト盤状態なので、とにかくトコトン楽しめます。それから、特筆すべきはマルコ・メンドーサのプレイ。前任者トニー・フランクリンに勝るとも劣らないフレットレスの達人ですな、この人は。型に嵌りがちなHR/HMで、こういう縦横無尽なベースが弾けるのってのがほんとに凄い!この人をどっかから引っ張ってきたジョン・サイクスも偉い!

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Riot (John Sykes)
02. Cry for Love (John Sykes)
03. Cold Sweat (John Sykes, Phil Lynott)
04. Billy (John Sykes)
05. Save My Love (John Sykes)
06. Jelly Roll (John Sykes)
07. We All Fall Down (John Sykes)
08. Please Don't Leave Me (Phil Lynott, John Sykes)
09. Still of the Night (David Coverdale, John Sykes)
10. Dancing in the Moonlight (Phil Lynott) 

■Personnel
John Sykes - vocals, guitars
Marco Mendoza - bass, backing vocals
Tommy O'Steen - drums, backing vocals
Nik Green - keyboards

Producer - John Sykes

Nothin' but Trouble / Blue Murder (1993)

0224Nothin' But Trouble









1993年にリリースされたジョン・サイクス率いるBlue Murderの2ndアルバム。前作から4年が経過してのリリースで、その間にカーマイン・アピスとトニー・フランクリンは脱退しており、「スーパー・トリオ」としてのブルー・マーダーは既に崩壊。本作では、当時無名だったマルコ・メンドーサ(Ba)とトミー・オスティーン(Ds)がバンドの新メンバーとなっています。まあこのバンドは実質的にはジョン・サイクスのソロ・プロジェクトなわけで、リズム・セクションの交代によって路線やサウンドに大幅な変化がもたらされてはいません。しかも音を聴く限り、ほとんどの曲はカーマイン・アピスとトニー・フランクリンがプレイしているようで、少なくともリズム・トラックはかなり早い段階でレコーディングされたものと思われます。

本作も1stと同じようにThin LizzyとWhitesnakeをニコイチにしたようなサウンドが基本となっています。しかし、Small Facesのカバー#2"Itchycoo Park"や、明るめなロックン・ロール#5"Dance"、60~70年代っぽい#11"She Knows"、16ビートの#12"Bye Bye"などのため、ひたすらハードで重く暗い1stに比べるとやや印象は異なります。アメリカン過ぎるとか、散漫という声もあるようですが、ハードロックの金字塔とも言える1stと比べてしまえば、どうしても評価は厳しくなってしまいますよね。でも1曲1曲のクォリティは1stと遜色ありません。筆者としては、1stより良いとは言えないにせよ、それでもこのアルバムも十分聴き応えのある作品だと思います。特に、ジョン・サイクスのソング・ライターとしての才能を遺憾なく発揮した名曲、甘く切なく美しいソウル・バラード#7"Save My Love"の素晴らしさといったらありません。それから、1曲だけケリー・キーリング(ex-Baton Rouge)が歌っている#6"I'm on Fire"も、ハードロックのカッコよさと熱さが詰まった名曲、名パフォーマンス。いや~、いいアルバムですよ、やっぱり。中古CD屋で投売りされているのを見ると悲しくなりますが、誰でもこの名作を手に入れやすいってことでポジティヴに考えることにします。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. We All Fall Down (John Sykes)
02. Itchycoo Park (Ronnie Lane, Steve Marriott)
03. Cry for Love (John Sykes)
04. Runaway (John Sykes)
05. Dance (John Sykes)
06. I'm on Fire (John Sykes)
07. Save My Love (John Sykes)
08. Love Child (John Sykes)
09. Shouldn't Have Let You Go (John Sykes)
10. I Need an Angel (John Sykes)
11. She Knows (John Sykes)
12. Bye Bye [Japanese Bonus Track] (John Sykes)

■Personnel
John Sykes - vocals, guitars
Marco Mendoza - bass
Tommy O'Steen - drums, backing vocals
Nik Green - keyboards

Kelly Keeling - lead vocals on track 6, backing vocals
Tony Franklin - bass
Carmine Appice - drums
Jim Sitterly - violin

Producer - John Sykes

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