メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

マシュー・ジェラード

3 Faces Past / Von Groove (2000)

0346three Faces Past









カナダのハードロック・バンドVon Grooveのアコースティック企画アルバム。リリースは2000年、メンバーは不動でムラデン(gt)、マシュー・ジェラード(b)、マイケル・ショットン(ds, vo)のトリオ編成です。

いきなり1stアルバム収録の名曲"House of Dreams"で始まる構成が心憎い!ツカミはOKって感じです。アコースティク・アレンジで哀愁メロディが一層際立っている印象です。全体にあまりユルくならずタイトに仕上がっているのが特徴と感じました。元々実力の高いこのバンドらしく、アコースティックでも「ロック」を感じさせる聴き応えのあるアルバムとなっています。収録曲は全10曲で、1stから2曲、2ndから2曲、3rdから2曲、4thから2曲とアルバム発表順に几帳面に並んでいるのが面白い。9曲目はアルバム未収録(と思う)、10曲目は本作の後リリースされた(と思う)5thからとなっています。収録曲が少な目ですが、かえって聴き飽きないのも良い点だと思いました。必殺の哀愁メロハー"Two Nights in Tokyo"もやってくれたらもっと良かったのになぁ。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. House of Dreams
02. Better Than Ever
03. Rainmaker
04. Lady Blue
05. The Snake
06. Tonight We Rock & Roll
07. Tell It to Me
08. Fooling Yourself
09. Vision of Love
10. Cold to You

■Personnel
Mladen - all guitars
Matthew Gerrard - bass, keyboards
Michael Shotton - drums, percussion, keyboards, vocals

William Ruddy - additional background vocals on #6

Test of Faith / Von Groove (1999)

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1999年にリリースされたカナダのハードロック・バンド、ヴォン・グルーヴ(Von Groove)の4thアルバム。なんとも微妙なアルバムを作ってくれました。毎回微妙っちゃ微妙なので、それがこのバンドの個性なんでしょうが、評価しづらいというか、人によって全然評価が変わってくるというか。筆者は好きですけど。ハードロックだけれど、妙にポップ。音は重厚なのに、変に軽妙な印象が残る。暑苦しい系のボーカルなのに、なんか醒めた感じがする。掴みどころがありません。それに加えて、本作ではアコギを使った穏やかな曲が多く、1stの"House of Dreams"、3rdの"Two Nights in Tokyo"のような強力なメロディアスハード・ナンバーもないので、かなり地味な印象です。このバンドのヘンテコリンさが少し薄れてしまったのも淋しいです。

そう言えば、Von Grooveは新作が出ていないし、メンバーそれぞれ別のバンドやプロジェクトに参加しているので、もう解散したか活動停止となっているものだとばっかり思っていましたが、YouTubeに2013年のFireFestでのライブ映像があったのが嬉しかったです。再結成なのか、一回限りのライブなのかは分かりませんが。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Test of Faith
02. It Should Have Been Me
03. I Saw the Light
04. Foolin' Yourself
05. Back in Love Again
06. Tell It to Me
07. Anything for My Baby
08. Only Love
09. The Damage Is Done
10. Rock & Roll Station
11. April May [Bonus Track]
12. Calling the World [Bonus Track]
All songs written by Von Groove

■Personnel
Mladen - guitars, vocals
Matthew Gerrard - bass, vocals, keyboards
Michael Shotton - lead vocals, drums, percussion, keyboards

Producer - Von Groove

Mission Man / Von Groove (1997)

0165Mission Man









カナダのハードロック・トリオ、ヴォン・グルーヴの3rdアルバム。巷では2ndRainmakerの評価が芳しくなかったようで、本作では1stのようなストレートな作風に戻っています。特に#2"Two Nights in Tokyo"はメロハーど真ん中の名曲。2ndでは聴けなかった曲調なのでうれしくなります。1995年12月にハーレム・スキャーレムの前座として来日した際の喜びを歌ったようで、そういえばY&Tに"Midnight in Tokyo"なんてのがあったな~と思い出しました。このブログをアップするに当たって、"Two Nights in Tokyo"のビデオ・クリップというのをはじめて見ましたが、これがまたわけのわからないビデオで、いかにもヴォン・グルーヴらしいです。

アルバム前半は前述のように比較的ストレートなハードロックが続きますが、後半は2nd路線のZEP風の不可思議な曲が多くなります。素っ頓狂なギターとか、筆者としてはこれはこれで嫌いじゃないです。なんとなくフツーじゃないところがこのバンドの個性だと思うので、小さくまとまらずに行くところまで行ってもらいたいものです。バンド・メンバーはこれまでと変わらず、ムラデン(gt)、マシュー・ジェラード(ba)、マイケル・ショットン(vo、ds)の3人。アディショナル・ミュージシャンとしてロブ・プレウス(Spoons、Honeymoon Suite)、アル・ラングレイド(Total Stranger)もクレジットされています。
 
評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. All for Rock & Roll (Michael Shotton, Mladen, Matthew Gerrard)
02. Two Nights in Tokyo (Mladen, Michael Shotton)
03. When Love Comes Back Around (Michael Shotton, Mladen, Matthew Gerrard)
04. Chameleon (Mladen, Matthew Gerrard)
05. Mission Man (Mladen, Matthew Gerrard)
06. What Is Love (Without You) (Michael Shotton, Mladen, Matthew Gerrard)
07. The Snake (Mladen, Matthew Gerrard)
08. Barely Human (Mladen, Matthew Gerrard)
09. Stop Sleeping Your Dreams Away (Mladen, Matthew Gerrard)
10. Disbeliever (Mladen, Matthew Gerrard)
11. Tonight We Rock and Roll (Michael Shotton, Mladen, Matthew Gerrard)
12. On the Run (Michael Shotton, Mladen, Matthew Gerrard)
13. Propaganda (Mladen, Matthew Gerrard)

■Personnel
Michael Shotton - vocals, drums, percussion, keyboards
Mladen - guitars, dobro, vocals
Matthew Gerrard - bass

Rob Preuss - additional keyboards on "What Is Love (Without You)"
Al Langlade - additional backing vocals on "Tonight We Rock and Roll"
William Ruddy - additional backing vocals on "What Is Love (Without You)"

Producer - Von Groove 

Rainmaker / Von Groove (1994)

0072Von Groove Rainmaker

カナダのハードロック・トリオ、ヴォン・グルーヴの2枚目のアルバム。1stにあったようなメロハー要素は大幅に減少し、70年代的雰囲気を漂わせたブルース・ベースのハードロック・サウンドが展開されています。このアルバムから筆者はレッド・ツェッペリンを思い起こしました。ボーカル・スタイルや、リズムやリフにツェッペリンに似た部分があるのはもちろんですが、ちっょと訳の分からないところがあるのがツェッペリンを思わせるのです。

ツェッペリンは昔から聴いていますが、必ずしも文句なしにかっこいい曲ばかりではないと感じていました。しかし、ツェッペリンくらい存在のデカいバンドになると、「つまらない曲だな」と思っても「隠れた名曲」とか言う人が必ずいるし、「ツェッペリンのレコードにつまらない曲が入っている訳はない」という信心にも似た思い込みもあって、「曲がつまらないんじゃなくて、自分の聴き込みが足りないんだ」というふうに考えるようになります。しかし、いくら聴き込んでもやはりいい曲とは思えないものもある。ただ、何度も聴いたために細かいところまで耳に馴染んで、良いにつけ悪いにつけ、バンドの息遣いというか、試行錯誤や迷いみたいなものも感じられるようになり、「かっこよくはないけれど、つまらなくはない」というふうに思えてきます。そんなに楽しめないし理解できないけど、つまらなくはない。これを筆者の脳内の言葉で「訳が分からない曲」と名づけています。ぶっちゃけ、ツェッペリンだって全ての曲を綿密に仕立て上げているわけじゃないだろうし、その場のノリで割とイージーに録音した曲もあるだろうし、時には曲数が足りなくて今で言う「捨て曲」を収録したアルバムだってあるでしょう。よく言えばライブな感じ、生々しい感じ、悪く言えば粗製乱造、玉石混交、60~70年代なんてそういう時代だったと思います。

長くなってしまいました。ヴォン・グルーヴのこのアルバム、巷の評判はあまり良くないのですが、筆者としては、訳の分からないところもあるけれどつまらないアルバムではないと思っています。ヴォン・グルーヴは悲しいかなツェッペリンのように偉大なバンドとは認識されていませんが、筆者は彼らをツェッペリン的な凄みと力、凡百のバンドにはないクセのあるバンドと評価しています。ただ、彼らがこのアルバムで70年代的ノリを狙ったのか、別の狙いが外れてこうなったのかは分かりませんが。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基 準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。  

■Tracks
01. Sacred Ground (Mladen, Matthew Gerrard)
02. The Weight (Mladen, Michael Shotton, Matthew Gerrard)
03. Queens Logic (Mladen, Matthew Gerrard, Grant Ford)
04. Rainmaker (Mladen, Matthew Gerrard, Grant Ford)
05. Lady Blue (Mladen, Michael Shotton, Matthew Gerrard)
06. Indian Man (Mladen, Matthew Gerrard, Grant Ford)
07. Nobody Loves You (Like I Do) (Mladen, Michael Shotton, Matthew Gerrard)
08. E.O.D. (Mladen, Michael Shotton, Matthew Gerrard)
09. Bed of Lies (Mladen, Michael Shotton, Matthew Gerrard)
10. Heavens Door (Mladen, Michael Shotton)

■Personnel
Michael Shotton - all vocals, percussion, drums on 8, 9, 10
Matthew Gerrard - bass guitar, keyboards
Mladen - electric & acoustic guitars

Chris McNeil - drums

Producer - Von Groove 

Total Stranger / Total Stranger (1996)

0041Total Stranger

カナダのメロディアス・ハードロック・グループ、トータル・ストレンジャーの1996年リリースの1st。1984年ボーカルのアル・ラングレイドを中心に結成、ライブを繰り返しつつ、91~95年にかけて3回にわたってデモ・レコーディングを行い、その音源をまとめてやっとアルバム・デビューにこぎつけたというもの。苦節5年の結晶の1stアルバムというわけです。全12曲のうち8曲は、同じカナダのメロハー・バンドであるヴォン・グルーヴのマシュー・ジェラードがプロデュースしています。また、アル・ラングレイドはヴォン・グルーヴのアルバムにバッキング・ボーカルで参加するなど、ヴォン・グルーヴとは関係が深いようです。そんなこともあって、このアルバムの曲調、サウンドもやはりヴォン・グルーヴに少し似た雰囲気です。

収められたトラックのレコーディング時期が同じでないせいか、若干サウンドにバラつきがありますが、#1"Paradise"は哀愁系メロディアスハード曲として出色のものです。ハードなギター・サウンド、美しく切ないリードメロディ、エモーショナルな歌いまわし、全てが最高、名曲間違いなしです。#2"Bed of Lies"、#9"The Mask"も同系統の曲で、どれもメロハーグループならでは良い曲だと思います。他の曲もバラエティ豊かで飽きさせません。ボーナス・トラックの#12"To the City"はちょっとディジー・ミス・リジーみたいで意外ですが、リズムがビシッとしてかっこいい。#13"Paradise"のアコースティック・バージョンで締めくくられるのも、付け足しのボーナスっぽくなくて自然な流れです。

なお、この1stと2ndのカップリング盤も発売されていますので、2枚とも買い揃えるならそちらがお得だと思います。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Paradise (A. Pelletier, A. Langlade, J. Kenyon)
02. Bed of Lies (A. Pelletier, A. Langlade)
03. Shy Away (A. Langlade)
04. Can't Stop (A. Pelletier, A. Langlade, R. Saulnier)
05. Yesterday (A. Langlade)
06. Guardian (A. Pelletier)
07. Can't Win for Loosin' (A. Langlade, R. Kett)
08. Nothin's Missin' (A. Langlade)
09. The Mask (A. Langlade)
10. Big Dream (A. Langlade, R. Saulnier)
11. Shoulder to Cry On (A. Langlade)
12. To the City [Bonus] (A. Langlade)
13. Paradise (acoustic version) [Bonus] (A. Pelletier, A. Langlade, J. Kenyon)

■Personnel
Al Langlade – vocals, acoustic 12/6 guitar, keyboards
Andre Pelletier – guitar, acoustic 12/6 guitar, backing vocals
Rolly Saulnier – bass, backing vocals
Peter Martin – drums, percussion
Jamie Flynn – keyboards, acoustic guitar, backing vocals

Ron Fathers – additional backing vocals
Steve McPhil – additional backing vocals
Howie Turner – additional backing vocals
Matt Castelli – additional backing vocals
Jeff Lahde – additional backing vocals
Atilla Turi – drums on 12
Chriss Bruce – bass on 12

Producer - Matthew Gerrard & Total Stranger
except 5, 6, 7 produced by Total Stranger, 12 produced by Atilla Turi



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