フェア・ウォーニングの1998年の来日公演(渋谷公会堂)を収録したライヴ・アルバムに、未発表曲3曲(再発盤は7曲)入りディスクをカップリングした作品。当時C・C・ベーレンスは脱退しており、Live at Home やGo! でバンドをサポートしていたフィリップ・カンダスが代わりにドラムを叩いています。また、アンディ・マレツェクが病気でフルにステージをこなせないため、ショウの後半から登場するという変則的な形となり、代役としてヘニー・ウォルター(Thunderhead/Primal Fear)がサイド・ギターで参加しています。
ライブ盤収録曲は2ndアルバムRainmaker と3rdGo! からそれぞれ5曲ずつ。それから、シングルSave Meに収められていた"Come On"、新曲のギター・インスト"We Used to Be Friends"、計12曲となっています。1st収録曲は93年初来日公演を収録したLive in Japanに入っているので、本作では採られていないということです。こういうライブ盤を聴いて思うのは、やはり安定した演奏力・歌唱力にプラスして、ショウを盛り上げるパフォーマンスができるバンドは強いということ。いわゆるライブ・バンドってやつです。ライブ録音ならではの魅力がなければライブ盤を出す意味がない。その点このバンドはさすがに凄いです。特にラスト近くにアンディ・マレツェクが登場して会場を沸かせ、"Burning Heart"から"Get a Little Closer"へ怒涛のようになだれ込んでいく流れが素晴らしい。ただ、正直なところ1stの名曲を取り混ぜたほうが、このアルバム単体としてはもっと良くなったんじゃないかとは思いました。
評価 ★★★★☆
★★★★★ 傑作
★★★★☆ 秀作
★★★☆☆ 佳作
★★☆☆☆ 凡作
★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。■Tracks
Disc 1
01. Angels of Heaven (Helge Engelke)
02. I'll Be There (Ule W. Ritgen)
03. Man on the Moon (Helge Engelke)
04. Don't Give Up (Helge Engelke)
05. Desert Song (Ule W. Ritgen)
06. We Used to Be Friends (Helge Engelke)
07. Follow My Heart (Ule W. Ritgen)
08. Intro Bach for More ~ Come On (Ule W. Ritgen)
09. Keyboard Solo ~ Save Me (Helge Engelke)
10. Burning Heart (Ule W. Ritgen)
11. Get a Little Closer (Ule W. Ritgen)
12. Stars and the Moon (Helge Engelke)
Disc 2
01. Like a Rock (Ule W. Ritgen)
02. Meant to Be (Ule W. Ritgen)
03. Out of the Night (Helge Engelke)
以上はオリジナルZero盤収録曲
以下は再発Avalon盤収録曲
04. All on Your Own (Different Version) (Ule W. Ritgen)
05. Give in to Love (Ule W. Ritgen)
06. Come On (Ule W. Ritgen)
07. Rivers of Love (Diffrent Version) (Ule W. Ritgen)
■Personnel
Tommy Heart – vocals
Ule W. Ritgen – bass
Helge Engelke – guitars
Andy Malecek – guitars
Philip Candas – drums
Torsten Lüderwaldt – keyboards
Henny Wolter - guitar, vocals
Producer – Fair Warning