2003年にリリースされたDanger Dangerの初期未発表音源集。1986年~91年にかけての4つのレコーディング・セッションで録音されたデモとアウトテイクが収められています。当然ボーカルはテッド・ポーリーで、中心メンバーのブルーノ・ラヴェル(B)とスティーヴ・ウエスト(Ds)、それからケイシー・スミス(Key)、ギターは殆どが最初期メンバーのアル・ピトレリ、1曲だけアンディ・ティモンズというラインナップとなっています。アル・ピトレリの入ったDanger Dangerというのはおそらくこのアルバムでしか聴けません。未発表曲に興味を惹かれるのはもちろん、既発曲もデモではアレンジが違ったりしていて、色々な意味で貴重な音源集だと思います。デモと言っても全体に音質も悪くなく、歌唱・演奏にも勢いがあってファンならぜひ入手しておきたいところですが、発売から時間が経ってレア盤化してしまっているのが残念です。
01.Lovin' a Girl Like You (Could Be Bad for My Health)
2ndアルバムScrew It!のアウトテイクで未発表曲、1991年オランダでの録音です。いかにも初期Danger Dangerらしい陽気なロックン・ロール。この曲だけアンディ・ティモンズがギターを弾いています。
02.Bang Bang
1stアルバムDanger Danger収録曲のデモ音源、1987年ニューヨークでの録音です。リード・ギターはアル・ピトレリ、リズム・ギターはブルーノ・ラヴェルが弾いています。
03.Feels Like Love
1st収録曲のデモ、1987年ニューヨークでの録音。ギターはアル・ピトレリです。
04.Little Girl's Hot Tonite
1stに収録予定だった未発表曲のデモ、1987年ニューヨークでの録音。ギターはアル・ピトレリです。この能天気さは初期Danger Dangerならでは。
05.Don't Walk Away
1st収録曲のデモ、1987年ニューヨークでの録音。ギターはブルーノ・ラヴェルが担当しています。
06.One Step From Paradise
1st収録曲のデモ、1987年ニューヨークでの録音。ギターはアル・ピトレリです。
07.Hold on Maria
1986年ニューヨークにあるアル・ピトレリの母親の家の地下室で録音されたデモ。このセッションでの録音が3曲続きますが、やや音質的には厳しいです。この曲は未発表曲で、珍しくマイナー・キーの哀愁系メロハーの佳曲です。ギターはアル・ピトレリ。
08.Rock America
1st収録曲のデモ、1986年上記地下室での録音。ギターはアル・ピトレリです。
09.Don't Blame It on Love
1st収録予定だったものの、作り直されて2ndに収録された曲のオリジナル・バージョン。1986年上記地下室で録音されたデモです。ギターはアル・ピトレリ。
10.Live It Up
1st収録曲のデモ、1987年ニューヨークでの録音。ギターはアル・ピトレリです。
11.Temptation
1986年ニューヨークのスタジオで録音されたデモ。未発表曲ですが、何故かY&Tの1987年のアルバムContagiousに収録されています。泣きのメロディが印象的なパワー・バラードで、確かにDanger DangerよりY&T向きかもしれません。ギターはアル・ピトレリです。他の曲はラヴェル&ウエスト作ですがこの曲だけラヴェル&ピトレリ作。また、ドラムもこの曲のみジョーイ・フランコとなっています。
評価 ★★★★☆
★★★★★ 傑作
★★★★☆ 秀作
★★★☆☆ 佳作
★★☆☆☆ 凡作
★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。
■Tracks
01.Lovin' a Girl Like You (Could Be Bad for My Health)
02.Bang Bang
03.Feels Like Love
04.Little Girl's Hot Tonite
05.Don't Walk Away
06.One Step From Paradise
07.Hold on Maria
08.Rock America
09.Don't Blame It on Love
10.Live It Up
11.Temptation
All songs written by Bruno Ravel & Steve West
except #11 written by Bruno Ravel & Al Pitrelli
All songs written by Bruno Ravel & Steve West
except #11 written by Bruno Ravel & Al Pitrelli
■Personnel
Ted Poley - Vocals
Bruno Ravel - Bass, All Guitars on #5, Rhythm Guitar on #2, Keyboards on #11, Backing Vocals
Steve West – Drums on #1-10, Backing Vocals on #1
Kasey Smith - Keyboards on #2-10
Al Pitrelli - Lead Guitars on #2-4, #6-11, Rhythm Guitar on #3-4, #6-11, Keyboards on #11, Backing Vocals on #7-9, #11
Andy Timmons - Guitars & Backing Vocals on #1
Joe Franco - Drum Programming on #11
George Cintron - Backing Vocals on #7-9
Ted Poley - Vocals
Bruno Ravel - Bass, All Guitars on #5, Rhythm Guitar on #2, Keyboards on #11, Backing Vocals
Steve West – Drums on #1-10, Backing Vocals on #1
Kasey Smith - Keyboards on #2-10
Al Pitrelli - Lead Guitars on #2-4, #6-11, Rhythm Guitar on #3-4, #6-11, Keyboards on #11, Backing Vocals on #7-9, #11
Andy Timmons - Guitars & Backing Vocals on #1
Joe Franco - Drum Programming on #11
George Cintron - Backing Vocals on #7-9
Producer - Bruno Ravel, Steve West