Harem Scaremの6thアルバム。メンバーは前作Big Bang Theoryから変わらず、ハリー・ヘス(vo)、ピート・レスペランス(g)、ダレン・スミス(ds)、バリー・ドナヘイ(b)というラインナップとなっています。前作でその端緒が見られたパワー・ポップ化が更に進行し、Oasisなどのブリット・ポップやCheap Trickへの接近が顕著となりました。また、カントリーの要素が取り入れられているのも特徴的です。サウンド的には特にギターの変化が目立ち、ディストーションの効いたハードなリフは影を潜め、軽く歪んだ程度のクランチ・サウンドでコードを刻むという場面が多くなっています。また、リズム・セクションもずいぶん軽快になりました。これはこれで嫌いなサウンドではないのですが、肝心の歌メロまでOasisやCheap Trickみたいになってしまったのは痛い。好みのメロディではありません。1stの楽曲こそが最高と思っている筆者にとっては愛聴盤になり得ない一枚です。
なお、この時期Harem Scaremは音楽性を変えると同時にバンド名をRubberに変更しています。Harem Scaremというバンド名が時代遅れのヘアメタル・バンドを想起させ、カナダ本国や米国市場での苦戦の原因となっていると判断したそうです。ただし、日本ではHarem Scaremというバンド名が浸透しており、また従来のサウンドへの支持が根強いため、Harem Scaremのままで活動するということになりました。このアルバムの日本盤ジャケットにはHarem Scaremの文字がありますが、本国盤はRubberのセルフ・タイトル・アルバムという体裁になっています。音楽性の変化もバンド名の変更も他に例はあるものの、地域によってバンド名が違うというのはおそらく前代未聞。Harem Scaremの迷走はまだまだ続く。。。というか、日本でのコンサートのMCで聴衆に皮肉や嫌味を言うほど1stや2ndが元々やりたい音楽じゃなかったのなら、最初から迷走しっぱなしと言えるかもしれません。
なお、この時期Harem Scaremは音楽性を変えると同時にバンド名をRubberに変更しています。Harem Scaremというバンド名が時代遅れのヘアメタル・バンドを想起させ、カナダ本国や米国市場での苦戦の原因となっていると判断したそうです。ただし、日本ではHarem Scaremというバンド名が浸透しており、また従来のサウンドへの支持が根強いため、Harem Scaremのままで活動するということになりました。このアルバムの日本盤ジャケットにはHarem Scaremの文字がありますが、本国盤はRubberのセルフ・タイトル・アルバムという体裁になっています。音楽性の変化もバンド名の変更も他に例はあるものの、地域によってバンド名が違うというのはおそらく前代未聞。Harem Scaremの迷走はまだまだ続く。。。というか、日本でのコンサートのMCで聴衆に皮肉や嫌味を言うほど1stや2ndが元々やりたい音楽じゃなかったのなら、最初から迷走しっぱなしと言えるかもしれません。
評価 ★★★☆☆
■Tracks
01. It's Gotta Be (Hess, Lesperance)
02. Who-Buddy (Hess, Lesperance)
03. Coming Down (Hess, Lesperance)
04. Stuck With You (Hess, Lesperance)
05. Sunshine (Hess, Lesperance)
06. Face It (Hess, Lesperance)
07. Trip (Lesperance)
08. Pool Party (Hess, Lesperance)
09. Headache (Hess, Lesperance)
10. Everybody Else (Hess, Lesperance)
[Bonus Track]
11. Enemy (Hess, Lesperance)
[Bonus Track]
11. Enemy (Hess, Lesperance)
■Personnel
Harry Hess – vocals, guitars
Pete Lesperance – guitars, vocals
Barry Donaghy – bass, vocals
Darren Smith – drums, vocals