L.A.グリーン(Vo, G)とロジャー・スコット・クレイグ(Key, Vo)によるメロハー・プロジェクトHarlan Cageの4thアルバム。この後アルバムのリリースは無く、古巣のFortuneの活動が再開しているので、現時点では本作がラスト・アルバムということになります。
Harlan Cageと言えば哀愁メロハー、過剰なまでの哀愁路線が特徴だったわけですが、本作では哀愁がやや抑え目になっていて、ちょうどいい塩梅だと感じました。それに、これまではどのアルバムもメロディが似通っていて曲の区別がつきにくい面がありましたが、今回は曲の個性がそれぞれはっきりしているし、出来も良いと思います。どうやら最終作にして最高傑作が生まれたようです。なお、前作と同じく今回もFortune時代のセルフ・カバー曲#7"Deep in the Heart of the Night"が収録されています。
Harlan Cageと言えば哀愁メロハー、過剰なまでの哀愁路線が特徴だったわけですが、本作では哀愁がやや抑え目になっていて、ちょうどいい塩梅だと感じました。それに、これまではどのアルバムもメロディが似通っていて曲の区別がつきにくい面がありましたが、今回は曲の個性がそれぞれはっきりしているし、出来も良いと思います。どうやら最終作にして最高傑作が生まれたようです。なお、前作と同じく今回もFortune時代のセルフ・カバー曲#7"Deep in the Heart of the Night"が収録されています。
歌メロの「泣き」が控えめになった一方で、ギターが泣きまくっているのも高ポイント。ギタリストはビリー・リースギャングとマイケル・ターナーがクレジットされていますが、日本盤ライナーノートによれば、今回メインはマイケル・ターナーだそうです。HR/HM的なフラッシーなソロを弾くタイプではなく、マイケル・トンプソンなどの系統のAOR/フュージョン系ギタリストですね。柔らかな音色、伸びやかなフレーズが素晴らしいです。総じて、哀愁メロハーや泣きのギターを好む向きにはおすすめのアルバムだと思います。
評価 ★★★★☆
★★★★★ 傑作
★★★★☆ 秀作
★★★☆☆ 佳作
★★☆☆☆ 凡作
★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。■Tracks
01. Any Port in the Storm
02. Wooden Cross
03. Just a Face in the Rain
04. One New York Morning
05. On the Nickel
06. In My Neighborhood
07. Deep in the Heart of the Night
08. Sin City
09. As You Fly
10. Later Than You Know
11. We Belong
All songs by Roger Scott Craig & L. A. Greene
■Personnel
L. A. Greene - Vocals, Guitars
Roger Scott Craig - Keyboards, Vocals
Michael Turner - Guitar
Billy Liesegang - Guitar
Hans Fleder - Drums
Uri Yamato - Bass
Michael Turner - Guitar
Billy Liesegang - Guitar
Hans Fleder - Drums
Uri Yamato - Bass
Producer - Roger Scott Craig