メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

ヒュー・マクラッケン

4 / Foreigner (1981)

0159four










フォリナーの4thアルバム。出すアルバムを全て大ヒットさせてきた彼らですが、本作も例外でなくアメリカだけで600万枚売れ、チャート10週1位を記録したメガヒット作であり、フォリナーの代表作と評価されるアルバムです。アルバム収録全10曲のうちシングルカットされたのはなんと6曲、そのいずれもヒットするという、もう訳が分からない状態。特に"Waiting for a Girl Like You"は全米チャート2位を記録し、その後様々なミュージシャンにカヴァーされて、もはやロックのスタンダード・ナンバーと言ってもいいほど有名曲となっています。なお、このアルバム制作直前にイアン・マクドナルドとアル・グリーンウッドが脱退し、バンドはルー・グラム、ミック・ジョーンズ、デニス・エリオット、リック・ウィルスの4人編成となりました。

アルバムごとに次々とプロデューサーを変えてきたフォリナーが本作で選んだのは、ロバート・ジョン“マット”ランジ。それまでにDef Leppard、AC/DCなどを手がけており、近年ではNickelbackやMaroon 5のアルバムを制作している人物です。何人ものプレイヤーを動員したキーボードの使い方や、サウンド・プロダクションに、80年代の入り口という時代性が感じられてその点も興味深いです。トーマス・ドルビーのシンセなんかは当時としては「新しさ」を感じさせるものでした。

さすがに楽曲は粒ぞろいで唸らされます。#2"Juke Box Hero"や#6"Urgent"は文句なしにカッコよく、それからやはり#4"Waiting for a Girl Like You"は不朽の名曲だと思います。しかし、この曲の大ヒットでモンスター・バンドとなったことが皮肉にもバンドを苦しめることになります。ソフィスティケート路線を推し進めようとするミック・ジョーンズと、あくまでロックのパッションにこだわるルー・グラムの確執は、この頃から抜き差しならないものとなっていったようです。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Night Life (Jones/Gramm)
02. Juke Box Hero (Gramm/Jones)
03. Break It Up (Jones)
04. Waiting for a Girl Like You (Jones/Gramm)
05. Luanne (Gramm/Jones)
06. Urgent (Jones)
07. I'm Gonna Win (Jones)
08. Woman in Black (Jones)
09. Girl on the Moon (Jones/Gramm)
10. Don't Let Go (Jones/Gramm)

■Personnel
Mick Jones – lead guitar, keyboards, backing vocals
Lou Gramm – lead vocals, percussion
Dennis Elliott – drums, backing vocals
Rick Wills – bass guitar, backing vocals

Tom Dolby – main synthesizers
Mark Rivera – saxophone on tracks 6 (except solo) and 3, backing vocals
Hugh McCracken – slide guitar on track 9
Jr. Walker – saxophone solo on track 6
Larry Fast – sequential synthesizer on tracks 2, 3, and 10
Michael Fonfara – keyboard textures on tracks 6 and 9
Bob Mayo – additional keyboard textures on track 3 and 4
Ian Lloyd – backing vocals
Robert John "Mutt" Lange – backing vocals

Producer - Robert John "Mutt" Lange and Mick Jones 

 

Mick Jones / Mick Jones (1989)

0124Mick Jones










Spooky Tooth、Foreignerのミック・ジョーンズの2014年現在唯一のソロ・アルバム。発表されたのは1988年ですから、コマーシャル路線を突き進むミック・ジョーンズと、それに反発するルー・グラムの対立が深刻化してForeignerの活動が停滞していた時期にあたります。せっかくのソロ・アルバムなんだから、自分の思い通りにForeigner以上にキャッチーな音にするか、Foreignerとは全然違うテイストの音にするかどちらかだと思うのですが、このアルバムなんだか中途半端な仕上がりになってしまいました。煮え切らないForeignerって感じ。まず楽曲がね、よく言えば渋い、ありていに言えばイマイチのものが多い。それからミック・ジョーンズのボーカルがダメ。リード・ボーカルとれるほど上手くないし味もないんだから、何も自分で歌わなくたっていいのに。なんだかな~。。。

普段ならこれで終わってしまうのですが、どっかのレビューでミック・ジョーンズとケヴィン・ジョーンズの二人で作ったとか、打ち込みで作ったとか、イアン・ハンターがリード・ボーカルをとってる曲があるとか、不正確なことを書いてあるのを見かけてしまったので、一念発起して色々書いてみますよ。このアルバム、実演(ミック・ジョーンズの歌以外)とサウンド的には悪くないんです。だって超一流のミュージシャンが惜しげもなく動員されているんですから。このブログは自分の感想を綴るのが目的の第一ですが、第二は縁あってたまたま読んでくれた人が、「あー、このアルバムでこのミュージシャンがこんな演奏してるのか、じゃ、その人が参加しているあのアルバムも聴いてみよう」っていう風に、新しい音と出会えることがあったら望外の喜びって密かに思っているのです。自分自身もそうやってどこかの誰かのおかげで耳を肥やしてきたので。音楽っつーのは一期一会だよ皆の衆!

曲ごとの詳しい参加メンバーはトラック・リストを見ていただくとして、ここではパートごとに主なミュージシャンについて触れておきます。まずリードボーカルですが、2曲を除いてミック・ジョーンズ自身が担当しています。#2"Save Me Tonight"はジョー・リン・ターナー、#5"4 Wheels Turnin' "はフォリナーのバックボーカルの常連イアン・ロイドです。ギターは当然ミック・ジョーンズですが、一部の曲ではセッション・ギタリストのケヴィン・ジョーンズとヒュー・マクラッケンもプレイしています。ヒュー・マクラッケンはジョン・レノンやポール・マッカトニー、ボブ・ディランなど超大物のレコーディング・セッションに参加してきた著名なプレイヤーですが、2013年に亡くなっています。キーボードは1991~2007までフォリナーのメンバーとなるジェフ・ジェイコブス、さらにセッション・ミュージシャンのジェフ・ボーヴァがプレイしています。#1"Just Wanna Hold"のピアノはMott The Hoopleのイアン・ハンターで、この曲のソング・ライティングにもクレジットされています。#6"Everything That Comes Around"のピアノは、60年代からピアニスト、ソングライター、プロデューサーとして活躍している レオン・ペンダーヴィスです。ベースには、セッション・ミュージシャンのシャイラー・ディール、ロブ・サビーノ、そしてフォリナーのリック・ウィルス。ドラムには、セッション・ミュージシャンのリバティ・デヴィート、スティーヴ・フェロー二、フォリナーのデニス・エリオット、それからなんと、Sly & The Family Stoneのドラマーであり、ベースのウィリー・ウィークスとの鉄壁のリズム・コンビで数々のレコーディング・セッションで活躍したアンディ・ニューマークまで参加しています(#7"You Are My Friend")。それからそれから、#8"Danielle"はサイモン・カーク(Free、Bad Company、Wildlife)ですよ!また何曲かスペシャル・ゲストとしてビリー・ジョエルとカーリー・サイモンがクレジットされています。これだけのメンバーが参加しているのですから、演奏自体はつまらない訳はないですよね~。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Just Wanna Hold (I. Hunter / M. Phillips / M. Jones)
   Lead Vocals, Backing Vocals, Guitar, Bass – Mick Jones
   Bass – Schuyler Deale
   Drums – Dennis Elliott
   Keyboards – Jeff Jacobs
   Percussion, Backing Vocals – Crystal Taliefero
   Piano, Backing Vocals – Ian Hunter
   Featuring Special Guest – Billy Joel
02. Save Me Tonight (D. Warren / J. Brooks / M. Jones)
   Lead Vocals, Backing Vocals, Lead Guitar, Keyboards – Mick Jones
   Bass, Keyboards, Guitar, Percussion – Kevin Jones
   Drums – Liberty DeVitto
   Keyboards – Jeff Jacobs
   Backing Vocals – Ian Lloyd
   Lead Vocals, Backing Vocals – Joe Lynn Turner
03. That's The Way My Love Is (M. Jones)
   Lead Vocals, Backing Vocals, Lead Guitar, Keyboards, Bass, Percussion – Mick Jones
   Drums – Steve Ferrone
   Acoustic Guitar – Hugh McCracken
   Guitar, Percussion – Kevin Jones
   Backing Vocals – Ian Lloyd
   Featuring Special Guest – Carly Simon
04. The Wrong Side Of The Law (M. Jones)
   Lead Vocals, Backing Vocals, Guitar, Bass – Mick Jones
   Drums – Dennis Elliott
   Keyboards, Percussion – Kevin Jones
   Additional Programming – John Mahoney
05. 4 Wheels Turnin' (M. Jones)
   Lead Vocals, Backing Vocals, Lead Guitar, Rhythm Guitar – Mick Jones
   Drums – Dennis Elliott
   Guitar, Percussion – Kevin Jones
   Lead Vocals, Backing Vocals – Ian Lloyd
06. Everything That Comes Around (J. Brooks / M. Jones)
   Lead Vocals, Backing Vocals, Guitar, Piano, Keyboards, Bass – Mick Jones
   Drums, Percussion – Kevin Jones
   Piano – Leon Pendarvis
   Backing Vocals – Ian Lloyd
   Choir – Timothy Wright Concert Choir
   Additional Programming – John Mahoney
07. You Are My Friend (M. Jones)
   Lead Vocals, Backing Vocals, Guitar, Keyboards – Mick Jones
   Bass – Rob Sabino
   Drums – Andy Newmark
   Additional Keyboards – Jeff Bova
   Backing Vocals – Ian Lloyd
   Percussion – Kevin Jones
08. Danielle (J. Brooks / M. Jones)
   Lead Vocals, Backing Vocals, Lead Guitar, Acoustic Guitar, Keyboards – Mick Jones
   Bass – Rick Wills
   Drums – Simon Kirke
   Keyboards – Kevin Jones
   Slide Guitar – Hugh McCracken
   Backing Vocals – Ian Lloyd
09. Write Tonight (M. Jones)
   Lead Vocals, Backing Vocals, Lead Guitar, Acoustic Guitar, Bass, Keyboards – Mick Jones
   Drums, Guitar, Percussion – Kevin Jones
   Backing Vocals – Ian Lloyd
   Saxophone – Lenny Pickett
   Featuring Special Guest – Carly Simon
10. Johnny (Part 1) (M. Jones)
   Lead Vocals, Keyboards – Mick Jones

Producer - Mick Jones

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