スウェーデンのメロハー/AORプロジェクトHouston、そのカバー企画Relaunchの第二弾。オリジナル・アルバムを含めると4作目ということになります。カバー・アルバムと言っても、全10曲中カバーは6曲、残り4曲はオリジナルという構成です。結論から言うと、カバーもオリジナルも玉石混淆。どうせなら、中途半端なカバー・アルバムではなくオリジナルで勝負して欲しいと思いました。
01. Justice for One
(John Farnham, Sue Shifrin)
オーストラリアのシンガー、ジョン・ファーナムの1984年の曲。Savage Streetsという映画のサウンド・トラックらしいです。中々ドラマチックな曲で悪くないと思いました。
02. Love Is Blind
(John O'Banion)
アメリカのAORシンガー、ジョン・オバニオンの1981年の曲。AORというより哀愁たっぷりな歌謡曲といった感じで、これはHoustonにピッタリです。本作のハイライトの一つと思います。
03. Counting Stars
(Ryan Tedder)
アメリカのロック・バンドOneRepublicのヒット曲。2013年の曲で、このアルバムと同時代ということになります。いかにも近年の英米のヒット・チャートにのりそうな曲ですが、好みじゃないな~これ。
04. Souls
(Rick Springfield)
80年代のスターの一人リック・スプリングフィールドの1983年のヒット曲。サビがカッコいいし、Houstonのレパートリーとして違和感ありません。
05. Don't Look Back
(C. Hammar, F. Allen, R. Delin)
オリジナル曲。当たり前ですが、いかにもHoustonの曲らしい哀愁メロハー/AORの佳曲です。
06. Cruise
(Brian Kelley, Chase Rice, Jesse Rice, Joey Moi, Tyler Hubbard)
アメリカのカントリー・ミュージック・デュオFlorida Georgia Lineの2012年の大ヒット・ナンバー。カントリー・ロックは大好きだし、サウンドもカッコいいんだけど、なんだかHoustonには合っていないような気がします。歌い方もちょっとわざとらしいし。
07. Do What U Want
(Martin Bresso, Paul "DJ White Shadow" Blair, Robert Kelly, Stefani Germanotta, William Grigahcine)
2013年レディ・ガガの大ヒット・ナンバーで、オリジナルはR.ケリーとのデュエット曲となっています。これは本作で最も疑問が残る選曲ですね。そんなに良い曲とは思えないし、そもそもゲストの女性ボーカルがメインでハンプス・ハンク・エリックスは脇役だし、このプロジェクトで取り上げる意味が分かりません。
08. Our Love
(M. Rubarth, R. Delin)
オリジナル曲です。Houstonらしいサビは良いのですが、ちょっと印象の薄い曲かな。
09. Downtown
(F. Allen, R. Delin)
これもオリジナル。「ダウンタウンへ繰り出そう!」というワクワク感が直に伝わってくる楽しい曲です。本作ハイライトの一曲だと思います。
10. Standing on the Moon
(D. LaRoxx, H. Erix, J. Åkerfors, R. Delin)
ラストはしっとりしたオリジナル曲です。残念ながらやはり印象が薄いと感じてしまいました。
評価 ★★★☆☆
★★★★★ 傑作
★★★★☆ 秀作
★★★☆☆ 佳作
★★☆☆☆ 凡作
★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。■Personnel
Hampus Erix - Lead and Backing Vocals
Ricky B. Delin - Keyboards, Backing Vocals
Ricky B. Delin - Keyboards, Backing Vocals
Freddie Allen - Drums on #9
Calle Hammar - Guitar, Additional Keyboards on #5
Andy Dawson - Guitar on #8
Pepe Reckless - Guitar on #8
Mats Rubarth - Acoustic Guitar & Bass on #8
Calle Hammar - Guitar, Additional Keyboards on #5
Andy Dawson - Guitar on #8
Pepe Reckless - Guitar on #8
Mats Rubarth - Acoustic Guitar & Bass on #8
Victor Lundberg - Keyboards, Guitar & Bass on #10, Duet Vocals on #3, Backing Vocals
Soufian Ma'Aoui - Bass
Oscar Lundström - Drums
Marcus Johansso - Drums on #8
Jimmy Åkerfors - Additional Keyboards on #10
Lizette Von Panajott - Vocals on #7
Oscar Lundström - Drums
Marcus Johansso - Drums on #8
Jimmy Åkerfors - Additional Keyboards on #10
Lizette Von Panajott - Vocals on #7
Producer - Ricky B. Delin
Co-producer - Jimmy Åkerfors on #10
Co-producer - Jimmy Åkerfors on #10