メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

ドン・エイリー

Babylon / Ten (2000)

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イギリスのメロディアス・ハードロック・バンドTenの5thアルバム。バンド・メンバーとしてクレジットされているのは、リーダーのゲイリー・ヒューズ(vo)の他、ヴィニー・バーンズ(gt)、ジョン・ハリウェル(gt)、スティーヴ・マッケンナ(ba)、グレッグ・モーガン(ds)の5人。キーボードのジェド・ライランズが抜け、替わりにゲストとしてドン・エイリー(!)が参加しています。本作はコンセプト・アルバムということで、内容は「世界大戦後の近未来で恋人を殺された男の復讐劇」というストーリーだそうです。ちょっとマンガチックなお話だし、ジャケットもダサ過ぎ。まあ、テーマやコンセプトがあっても別に構わないのですが、曲間のセリフ(ナレーション?)は勘弁して欲しい。音楽だけ聴きたいリスナーにとって、いちいちセリフが入るのはなんとも邪魔です。

音の方はいつもながらのTenで、そこは安定しています。ブルージーで叙情的なメロディとブリティッシュ・バンドらしいサウンドが堪能できます。ゲイリー・ヒューズの憂いを帯びた歌声、ヴィニー・バーンズのエモーショナルなギター、今回も実に素晴らしいです。楽曲も概ね佳曲揃いと言えると思います。ただし、MSG"Into the Arena"クリソツな#9"Thunder in Heaven"はいただけない。なんでよりによってあんな有名曲をパクるの。それから#10"Valentine"の出だしは「ゴッドファーザー 愛のテーマ」じゃん。暴走族か。最初聴いたとき吹き出してしまいましたよ。極めつけは、リリース直前に収録曲から外されたという"Dawn Star"。再発盤にはボーナスとして収録されているのですが、これのリフは丸っきりパープルの"Burn"です。元々Tenの曲はなんとなくどこかで聴いたことある感が漂っているのが多いとは言え、今回は度を越しているというか余りに稚拙かな。というわけで、「セリフ入り」「パクリ過ぎ」で残念ながら減点2です。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. The Stranger
02. Barricade
03. Give in This Time
04. Love Became the Law
05. The Heat
06. Silent Rain
07. Timeless
08. Black Hearted Woman
09. Thunder in Heaven
10. Valentine
All songs written by Gary Hughes,

■Personnel
Gary Hughes – vocals
Vinny Burns – guitars
John Halliwell – guitars
Steve McKenna – bass guitar
Greg Morgan – drums

Don Airey - keyboards

Producer - Gary Hughes 


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Zeno / Zeno (1986)

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ジーノはジーノ・ロートを中心にしたドイツのメロディアス・ハードロック・グループです。ギターのジーノ・ロートは、元スコーピオンズのギタリストである ウリ・ロートの弟、ベースのウレ・リトゲン(現フェア・ウォーニング)はジーノ・ロートの幼馴染で、ウリ・ロートのエレクトリック・サンでもベースを担当 しています。この二人に、ボーカルのマイケル・フレクシグが加わり、ジーノは結成されました。彼らのデモ・テープには複数のメジャー・レーベルが興味を持 ち食指を動かしたようですが、最終的に、100万ドルというドイツのバンドとしては破格の契約金でEMIとレコーディング契約を結び、1986年に本作がリリースされました。

3人のメンバー以外でレコーディングに起用されたミュージシャンでは、元コックニー・レベルで、アラン・パーソンズ・プロジェクトやケイト・ブッシュとのレコーディングで知られるスチュワート・エリオット(Ds)、元レインボー組のチャック・バーギ(Ds)とドン・ エイリー(Key)、そしてバッキング・ボーカルのクリス・トンプソン(Manfred Mann's Earth Band)が有名どころでしょう。プロデュースには、バンドとともにテリー・マニングがクレジットされています。プロデューサー、エンジニアとして、ツェッペリン、ZZ Topなど多くのアーティストと仕事をしてきたベテランです。ただし、ライナーによるとレコーディング途中で降りてしまい、ジョン・マサイアスが仕事を引 き継いだようです。ジョン・マサイアスはマノウォーなどのプロデュースをしている人ですが、このアルバムではアソシエイト・プロデューサー、エンジニア、ミキサーとしてクレジットされています。なお、今回取り上げたCDは、ジーノ・ロート自身によってリマスターされ、デモ音源を5曲追加収録して再発された ものです。

このアルバムは日本のメロハー・ファンの間では名盤中の名盤、傑作中の傑作として絶賛され続けてきました。確かに、他の HR/HM系のグループとは一線を画する唯一無二の美しいメロディは神々しいまでです。しかし、その神々しさに疲れるというか。。。ヨーロッパ的な、あるいはクラシック音楽的なメロディというものに、筆者はそれほど感応しにくいようです。マイケル・フレクシグのハイトーンボイス、ジーノ・ロートのギターはもちろん、全体に高音成分が多いこと、音に隙間がないこと、残響音が深すぎること、これらが重なってどうしても耳が疲れてしまうのです。ジーノさん、ごめ んなさい。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

01. Eastern Sun (Zeno Roth)
02. A Little More Love (Ule Winsomie Ritgen)
03. Love Will Live (Zeno Roth)
04. Signs on the Sky (Zeno Roth)
05. Far Away (Zeno Roth)
06. Emergency (Zeno Roth, Ule Winsomie Ritgen)
07. Don't Tell the Wind (Zeno Roth)
08. Heart on the Wing (Zeno Roth)
09. Circles of Dawn (Zeno Roth)
10. Sent by Heaven (Zeno Roth)
11. Sunset (Uie Winsomie Ritgen)
※bonus tracks
12. Don't Count Me Out (Zeno Roth)
13. Signs on the Sky [Earlier Version[
14. Far Away [Earlier Version[
15. Don't Tell the Wind [Earlier Version[
16. Love Will Live [Earlier Version[

■Personnel
Zeno Roth - All Guitars, Harmony Vocals
Michael Flexig - Lead & Harmony Vocals
Ule Winsomie Ritgen - All Basses, Harmony Vocals

Stuart Elliot - Drums, Percussion
Chuck Burgi - Drums on "Eastern Sun"
Rudy Kae - Drums on "Circles of Dawn"
Carl Marsh - Keyboards
Don Airey - Keyboards
Chris Thompson - Background Vocals
Martin Jay - Background Vocals
John 'Puk' Quist - Background Vocals
David Austin - Background Vocals

Producer - Terry Manning & Zeno

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