メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

トーマス・ラッサール

The Very Best Of LAD / Last Autumn's Dream (2007)

0331The Very Best of Lad









2007年にリリースされたLast Autumn's Dreamのベスト・アルバム。来日記念盤として日本独自編集されたもので、海外では翌2008年にLive In Germany とカップリング2枚組でEscape Musicからリリースされています。4thSaturn Skyline リリース後の時点での編集ということで、1stから3rdまでそれぞれ3曲、4thから5曲、日本未発表曲が2曲、計16曲収録となっており、バランス的にも内容的にもまず順当な選曲ではないかと思いました。ただし、#16"Skyscraper"はいただけない。ベスト盤に入れるような曲ではないでしょう。オリジナルは日本のバンドの曲ということですが、まさかそれで日本人に受けると判断したのなら大間違いだと思います。気になるのは日本未発表曲の2曲です。未発表曲がなんでベスト曲なんだ?というのはとりあえず措いて、まず#11"Rocket Of Love"は4thアルバムのアウトテイクで、可もなく不可もなくといったところ。#15"Doin' Time"は1stのヨーロッパ盤ボーナス・トラックで、このバンドとしては珍しくちょっとオシャレな雰囲気の佳曲です。

それから、1stのリズム・セクションはEuropeのジョン・レヴィン&イアン・ホーグランド、2nd~4thはTalismanのマルセル・ヤコブ&ジェイミー・ボーガーのコンビで、1枚のアルバムでこれを聴き比べできるというのも楽しいポイントです。また、音質的に問題があった2ndアルバムからの収録曲も、低音の音圧不足が改善されて他の曲と違和感なく聴けるのは良かったと思いました。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Again And Again (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
02. Break The Chains (Of Destiny) (R. Brightman)
03. Pages (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
04. Up In Paradisee (R. Brightman)
05. Love To Go (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
06. Going Home (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
07. Winter In Paradise (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
08. Brand New Life (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
09. After Tomorrow´s Gone (J. Borger, M. Levén)
10. Don't Let Our Love Go Down (J. Borger)
11. Rocket Of Love (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
12. American Girl (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
13. Domino (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
14. Running (R. Brightman)
15. Doin' Time (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
16. Skyscraper (H. Tanaka, T.Kurashina, M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)

■Personnel
Mikael Erlandsson – Lead Vocals, Backing Vocals, Keyboards
Andy Malecek – Guitars
Ian Haugland - Drums 
Mic Michaeli – Keyboards
John Levén – Bass
Marcel Jacob – Bass, Rhythm Guitars
Jamie Borger – Drums
Thomas Lassar – Keyboards

II / Last Autumn's Dream (2004) 

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アンディ・マレツェクとミカエル・アーランドソンが組んだメロディアスハード・グループ、ラスト・オータムズ・ドリームの2nd。前作でバッキングを担当 したミック・ミカエリ(Key)、ジョン・レヴィン(Ba)、イアン・ホーグランド(Dr)のヨーロッパ組に代わり、タリスマンのマルセル・ヤコブ (Ba)とジェイミー・ボーガー(Dr)、さらに前作で名曲"Guardian Angel"を提供していたクリスタル・ブルーのトーマス・ラッサール(Key)がメンバーとして参加しています。メンバーは変わっても音楽性に変化はあ りません。相変わらずの叙情的なメロディ、アーランドソンの切ない声、マレツェクのツボをおさえたギターはこのグループならではのもので、終始メロメロのメロハーです。

曲作りは、全14曲中アーランドソン・チームで6 曲、マレツェク・チーム(実態としてはRick Brightman主導)で5曲、トーマス・ラッサール提供曲が2曲、フェア・ウォーニング時代の曲が1曲と、大体前作と同じような比率になっています。 前作でもそうでしたが、複数のソングライターが楽曲を持ち寄ったことでアルバムが金太郎飴にならず、非常にバラエティ豊かに仕上がっています。バラエティ 豊かということは散漫になるということと紙一重なわけで、これだけ幅広い楽曲を1枚のアルバムに仕立て上げたバンドとスタッフの力量は大したものだと思います。特に、ちょっとハードロック的でないような面白いメロディを、違和感を感じさせることなく自分のレパートリーとして歌いこなすアーランドソンは見事と言うほかありません。ただし、前作は名曲のオンパレードでしたが、本作にも捨て曲はないものの前作の高みには及んでいないように感じます。さらに難を言えば、意図的なものだと思いますがサウンド・プロダクションが軽くて薄い。おかげで特にマルセル・ヤコブのせっかくのベースラインの魅力が半減してしまっています。それから、ミカエル・アーランドソンのボーカルがやや粗いこと。次作のライナーなどを読むと、どうも秋ごとのリリースに拘りすぎて時間がなく、 キーの選択含め練り込みが不足していたのではないかと思われます。

前作と同じように、ストックホルムでのリズム・トラックの録音(Ulf Wahlberg担当)、ベルリンでの曲作りとギター・パート録音(Rick Brightman担当)、イェーテボリでの曲作りとボーカル録音(Torbjörn Wassenius担当)と、各作業は別々に行われています。バンド・メンバーそろってのセッションが行われず、ライブ・パフォーマンスも行われていないわけで、この時点でもラスト・オータムズ・ドリームは、バンドというよりアルバム制作のためのプロジェクトというのが実態だったようです。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Fire With Fire [Bonus Track] (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
02. Up In Paradisee (R. Brightman)
03. Keep Falling (R. Brightman)
04. Running (R. Brightman)
05. (Always Be) You And I (R. Brightman)
06. Heat Of Emotion (U. W. Ritgen)
07. Helpless (T. Lassar, R. Eriksson)
08. Over & Out (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
09. So Much Love In The World (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
10. Lost In You (T. Lassar, R. Eriksson)
11. This Gotta Be Love (R. Brightman, A. Malecek)
12. Round & Round (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
13. Brand New Life (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
14. A Place To Hide In Town (M. Erlandsson, A. Desombre)

■Personnel
Mikael Erlandsson – lead & backing vocals
Andy Malecek – guitars
Jamie Borger – drums
Thomas Lassar – keyboards
Marcel Jacob – bass

Pierre Wensberg – backing vocals
Ulf Wahlberg – various keyboards
Rick Brightman – backing vocals

Producer - Ulf Wahlberg, Rick Brightman, Mikael Erlandsson, Torbjörn Wassenius, Claes Andreasson
Executive Producer/coordinator - Ulf Wahlberg

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