メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

トミー・ハンセン

Martie Peters Group / Martie Peters Group (2005)

0223Martie Peters Group










デンマークのハードロック・バンドPushのボーカリストだったマーティ・ピーターズのソロ・プロジェクト第一作。と言っても、バンドのメンツはPushとかぶってたりしてます。やってる音楽は北欧デンマークっぽさはなく、いたってアメリカンな軽い雰囲気ですが、一応メロハーの範疇に入るもの。飛びぬけて優れた楽曲はないものの、まあそこそこ楽しめます。ただ、演奏はイマイチ。躍動感というものが感じられない、ダラ~っとした演奏です。この手のBクラスのバンドは、やりたい曲にアンサンブルも含めて演奏面が追いついていないことがままありますが、この人たちもそのクチです。それから、ボーカルがダメ。舌足らずというのか、舌が長いというのか、子供っぽい声の出し方をするタイプは苦手です。筆者は甘えん坊系と名づけていますが、このマーティ・ピーターズもその系統です。White Lionのマイク・トランプとDanger Dangerのデッド・ポーリーを足して二で割ってパワー感を引いた感じ。マーティ・ピーターズは、同じデンマーク人であるマイク・トランプのアルバムにバック・ボーカルで参加するなどしており、似た声同士仲がいいようです。もちろんクォリティ的にはWhite Lionと比べられるようなレベルではありませんが、マイク・トランプやWhite Lion大好きという人なら、もしかしてこのアルバムも気に入るかもしれません。

なお、本作に参加しているのはPushがらみのミュージシャンが多いのですが、それ以外だとレネ・シェイズは2011年からベーシストとしてPretty Maidsに加入している人。また、マーティ・ピーターズとShades & Peters名義でのアルバムも出しています。それからピアノのモルテン・ウィットロックはデンマークのブルース・ピアニスト。ミキシングとマスタリング、そしてタンバリンでクレジットのあるトミー・ハンセンは、Pretty MaidsやHelloweenなどを手がけているプロデューサーです。

評価 ★★☆☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. The Beast Inside (Peters/Slott/Lledo)
02. Riot on the 5th Floor (Peters/Slott/Lledo)
03. Only Dreaming (Peters/Lledo)
04. Number 1 (Peters/Slott/Lledo)
05. Takes Some Time (Peters/Slott/Lledo)
06. Heart Is an Empty Space (Peters/Slott/Tritico)
07. A World Without You (Peters/Shades/Lledo)
08. Take Me Over the Edge (Peters/Slott/Lledo)
09. Bird on the Wire (Peters/Slott/Lledo)
10. Hard to Choose (Peters/Tritico/Shades/Lledo)
11. Dixie Toot (R. Stewart/R. Wood) 
12. The Will to Survive [Bonus Track]

■Personnel
Martie Peters - All vocals
Jesper Werner - Drums
Martin Slott - Electric Guitar
Anthony Lledo - Electric & Acoustic Guitar, Bass, Keyboards
René Shades - Electric & Acoustic Guitar
Christian Thiesen -  Guitar, Bass
Morten Wittrock - Piano
Bent Jorgensen - Bass
Tommy Hansen - Tambourine

Producer - Anthony Lledo & Martie Peters

Red, Hot and Heavy / Pretty Maids (1984)

0102Red, Hot and Heavy
デンマークのHR/HMバンド、プリティ・メイズの1stフルレンス・アルバム。前作のミニ・アルバムPretty Maids とはメンバーが一部異なっています。中心メンバーのロニー・アトキンス(vo)とケン・ハマー(gt)、そしてフィル・ムーアヘッド(dr)、アラン・オーウェン(key)は同じですが、ベースのジョン・ダロウはアラン・デロングに、ギターのピート・コリンズはリック・ハンソンにチェンジしています。

前作 Pretty Maidsと同様、正統派メタルを基本にしてメロハー的な曲が混じるという趣向です。ロニー"漢"アトキンスの力強い歌唱、勇壮でメロディアスな曲調はそのままに、突進力が一段と増強されたという印象。本作はブリティ・メイズの最高傑作、メタルの名盤としてメタラーから厚い+熱い支持を得ているようです。しかし、歌唱力・演奏力はまだまだ発展途上だし、次作Future World以降完全に払拭されるイモ臭さも残っているのも事実です。それに筆者は純メタラーではないので、メロハー色の強まった時期のほうが好みだったりします。このアルバムだと、哀愁の(と言うには力強すぎますが)メロディとシン・リジィ風ツイン・リードが前面に出た#9"Queen of Dreams"が一番お気に入り。そう言えばラストの"Little Darling"はシン・リジィのカバーだし、後に“Please Don't Leave Me”をヒットさせるし、ケン・ハマーはほんとにシン・リジィが好きですね。

プロデューサーはPretty Maidsを手がけていたトミー・ハンセンに加え、ビリー・クロスがクレジットされています。彼はボブ・ディランのバック・バンド出身で、デンマークに渡りプロデューサー業を始めたという変わった経歴の持ち主です。ディランの1978年来日時のライブ・アルバムには、ジャイアントのアラン・パスクァなどと共にビリー・クロスの名前を見ることができます。元々がギタリストなので、本作の"Little Darling"では自らリード・ギターで参加しているのもおもしろいです。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Fortuna (Carl Orff)
02. Back to Back (Ken Hammer, Alan Owen, Ronnie Atkins)
03. Red, Hot and Heavy (Ken Hammer, Ronnie Atkins)
04. Waitin' for the Time (Ken Hammer, Ronnie Atkins)
05. Cold Killer (Ken Hammer, Ronnie Atkins)
06. Battle of Pride (Ken Hammer, Ronnie Atkins)
07. Night Danger (Ken Hammer, Alan Owen, Ronnie Atkins)
08. A Place in the Night (Ken Hammer, Ronnie Atkins)
09. Queen of Dreams (Ken Hammer, Ronnie Atkins)
10. Little Darling (Phil Lynott)

■Personnel
Allan Delong - bass
Rick Hanson - lead and rhythm guitars
Ronnie Atkins - lead and backing vocals
Ken Hammer - lead, rhythm and acoustic guitars
Phil Moorhead - drums
Alan Owen - keyboards

Billy Cross - lead guitar on "Little Darling"

Producer - Billy Cross and Tommy Hansen 

Pretty Maids / Pretty Maids (1984)

0071Pretty Maids
デンマークのベテランHR/HMバンド、プリティ・メイズのデビュー・ミニアルバム。プリティ・メイズは、スウェーデンのヨーロッパ、ノルウェーのTNTと並んで北欧HR/HMの先駆的存在ですが、ヨーロッパやTNTのような透明感と叙情性の相乗作用をウリにはしていません。どちらかと言えば、ジャーマン・メタル、メロディック・パワー・メタルに近いサウンドが持ち味です。ボーカルのロニー・アトキンスのやや不器用で男臭い歌唱も、繊細なハイトーン・ボーカルが多い北欧メタルの中では異色です。リーダーでメイン・ソングライターのケン・ハマーがシン・リジィやレインボーのファンで、バンド結成当初はカヴァーを演奏していたということから窺えるように、あちこちに70年代ブリティッシュ・ハードの影響を感じさせるサウンドを聴かせてくれます。

プリティ・メイズは、パワー・メタル的なゴリッとした曲調と、ややポップなメロハー的曲調の両刀遣いという特色がありますが、このデビュー盤でも両方の側面が現われています。#1"City Light"は前者の、#2"Fantasy"は後者の典型的なサウンドでしょう。全体としてまだ垢抜けず洗練とは程遠いサウンドですが、「HR/HMが好きでたまらない!」という心意気がストレートに伝わってくる熱い一枚です。

このアルバムの時点でのラインナップは、ピート・コリンズ(gt)、ケン・ハマー(gt)、フィル・ムーアヘッド(dr)、ロニー・アトキンス(vo)、ジョン・ダロウ(ba)、アラン・オーウェン(key)の6人。プロデュースは後にハロウィンなども手がけるトミー・ハンセンの名前もクレジットされています。なお、このアルバムは当初マイナー・レーベルから1983年にリリースされましたが、1984年イギリス・ツアー中にバンドはCBSとの契約を獲得、リミックス、ジャケ変えを施されメジャー再リリースとなったものです。前のジャケットもダサいのですが、わざわざジャケ変えした割に残念なイラストもまた時代を感じさせる魅力の一つとなっています。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基 準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。 

■Tracks
01. City Light (K. Hammer, A. Owen, A. Andersen)
02. Fantasy (K. Hammer, R. Atkins)
03. Shelly the Maid (K. Hammer, A. Andersen)  
04. Bad Boys (K. Hammer, R. Atkins)  
05. Children of Tomorrow (K. Hammer, R. Atkins)  
06. Nowhere to Run (K. Hammer, A. Owen, R. Atkins) 

■Personnel
Pete Collins - lead guitar
Ken Hammer - lead guitar
Phil Moorhead - drums
Ronnie Atkins - vocal
John Darrow - bass
Alan Owen - kayboards

Producer - Tommy Hansen, Mario Guiseppe, Pretty Maids 

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