メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

トニー・ブルーノ・レイ

Return of the Great Gildersleeves / Danger Danger (2000)

0282The Return Of The Great Gildersleeves









2000年にリリースされたDanger Danger(デンジャー・デンジャー)の5thアルバム。メンバーは3rdDawn以来のブルーノ・ラヴェル(b、gt)、スティーヴ・ウエスト(ds)、ポール・レイン(vo)のトリオ編成。元メンバーのアンディ・ティモンズとトニー・ブルーノ・レイ、更に1stのプロデュースを担当したランス・クインも一部のパートを受け持っています。グランジ風サウンドからメロディアス路線に復帰した前作Four the Hard Wayの延長線上の作風で、今回も文句なしの傑作アルバムに仕上がりました。本作の特長としては、楽曲のバリエーションが一層広がったことが挙げられます。初期のパーティ・ロック調のものから、Dawnに通じるダークでヘヴィなものまで、違和感なく一枚のアルバムにまとめ上げた力量は賞讃に値するでしょう。

#01"Grind"
露骨にエロい歌詞と重心の低いヘヴィなリズムが最高にカッコいいロックン・ロール。Danger Dangerらしさ100%の名曲です。超強力曲を冒頭に持ってくるのは前作と同じ手法。ギター・ソロはアンディ・ティモンズで、微妙なニュアンスをコントロールする相変わらずの巧みさにはため息が出るほど。

#02."When She's Good She's Good (When She's Bad She's Better)"
セカンドライン風のリズムのいかにもなアメリカン・ハードロックです。この曲のソロもアンディ・ティモンズ。ファンキーでトリッキーなフレーズがたまりません。

#03"Six Million Dollar Man"
Cheap Trickをグっとヘヴィにしたような曲。ネチっこいボーカルが耳に残ります。ギター・ソロはポール・レイン。

#04"She's Gone"
どこぞのAORバンドがやってもおかしくないような、スタイリッシュな哀愁バラード。うーん、いいメロディですね~。鼻の詰まったようなコンプを効かせたAOR風ギター・ソロはトニー・ブルーノ・レイ。この人も上手いです。

#05"Dead Drunk & Wasted"
1stや2ndに入っていてもおかしくないような、いかにもDanger Dangerらしい明るいハード・ポップです。こういう曲は好きだなぁ。ギター・ソロはトニー・ブルーノ・レイ。

#06"Dead Dog"
一転してDawnを思い出させるダークでヘヴィな曲。それもそのはずでDawn制作当時のマテリアルとのこと。もはやなんちゃってグランジには聴こえず、しっかりこのバンドのレパートリーの一部になってます。ポール・レインの歌の上手さと、暗い情念が燃え盛るようなブルーノ・ラヴェルのギター・ソロが印象に残ります。

#07"I Do"
これぞ哀愁系メロディアス・ハードど真ん中の名曲!Danger Dangerの音楽性がいい方向に広がっているのが感じられます。トニー・ブルーノ・レイのソロもカッコいい。

#08"My Secret"
リリカルなメロディ、追憶をテーマにした歌詞、風が吹き抜けるようなアコースティカルなアンサンブルが好ましい小品。ここでもバンドの音楽性の幅の広がりを示しています。

#09"Cherry Cherry"
タイトルからして"Naughty Naughty"や"Bang Bang"を思わせるパーティ・ロック。おっさんになってもこういう曲をやるのがカッコいいんです。もう能天気な感じがしないのは、当たり前のような、ほろ苦いような。。。ボーカルはブルーノ・ラヴェルで、曲にあってます。ストーンズでキースが歌う曲みたいな感じかな。

#10"Get in the Ring"
ヘヴィなリフと淡々としたコーラスが不思議に興奮を誘う曲。明るさのかけらもないところはDawn的ですが、しっかりDanger Dangerの音になってます。一聴して彼と分かるアンディ・ティモンズのソロも見事の一言。

#11"Walk It Like Ya Talk It"
アップ・テンポのオーソドックスなハード・ロック。Danger Dangerは意外にこういう曲は少ないのですが、かなりいい感じです。アンディ・ティモンズのソロはもちろん素晴らしいし、こういう曲調だとあらためてリズム隊が手堅いのも認識できます。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Grind
02. When She's Good She's Good (When She's Bad She's Better)
03. Six Million Dollar Man
04. She's Gone
05. Dead Drunk & Wasted
06. Dead Dog
07. I Do
08. My Secret
09. Cherry Cherry
10. Get in the Ring
11. Walk It Like Ya Talk It
All songs written by Danger Danger

■Personnel
Paul Laine – Lead Vocals, Backing Vocals, Guitars on #8, Keyboards on #3, #6, #8, Guitar Solo on #3
Bruno Ravel – Guitars, Bass, Keyboards on #4, #6, #7, #9, Guitar Solo on #6, #9, Lead Vocals on #9,  Backing Vocals on #2
Steve West – Drums, Percussion

Andy Timmons - Lead Guitars on #1, #2, #10, #11, Backing Vocals on #2
Tony Bruno - Lead Guitars on #4, #5, #7, Keyboards on #6, Guitar Synth on #8, Wah Guitar on #10
Lance Quinn - Keyboards on #1, #2, #4
Scott Brown - Backing Vocals on #1
Damien Graham - Drums & Percussion on #8

Producer - Danger Danger

リターン・オブ・ザ・グレイト・ギルダースリーヴス
デンジャー・デンジャー
ビクターエンタテインメント
2000-02-23

 

Under Cover 2 / Joe Lynn Turner (1999)

0243Undercover 2









ジョー・リン・ターナーの5枚目のソロ作品。第3作Under Cover の続編となるカバー・アルバムです。Under Cover がR&B寄りの選曲が目立ったのと比較して、今回はハードロックど真ん中。スタンダード曲ばかりなので新鮮味は無いものの、ハードロック・ファンとしては嬉しい内容です。しかも、曲ごとに異なるゲスト・ギタリストがソロを弾くという、タマらん企画となってます。ゲスト以外のバンドはトニー・ブルーノ・レイ(Gt)、グレッグ・スミス(B)、ケニー・クラム(Ds)、ポール・モリス(Key)と、前作Hurry Up and Wait のメンツと同じです。

#1"Lady Double Dealer"、パープルのStormbringer (1974)から。JLTの歌唱はデヴィッド・カヴァーデイルと遜色なく、自分の持ち歌のように歌いこなしています。ギター・ソロは梶山章。「虹伝説 - 虹を継ぐ覇者」でJLTをゲストに迎えて共演した翌年に、今度はJLTから呼ばれたということになります。オープニングのこの曲を含め3曲でソロを任されるという大抜擢に応え、リッチーばりの軽やかでアグレッシブなプレイを披露しています。

#2"Wishing Well"、フリーのラスト・アルバムHeartbreaker (1973)から。ブラックフット、ゲイリー・ムーア、日本だとロックン・ロール・スタンダード・クラブ(松本孝弘)など数多くのバンドにカバーされた名曲。ギター・ソロは、ビリー・スクワイアやロッド・スチュワートのバンドでもプレイしていたジェフ・ゴルブで、これがまた粘っこくて結構カッコいいんです。

#3"Helter Skelter"、ビートルズのThe Beatles (1968 通称「ホワイト・アルバム」)から。ビートルズとしては異色のハードな曲でHR/HM系のバンド中心に数え切れないほどカバーされてきました。ギター・ソロはリヴィング・カラーのヴァーノン・リード。

#4"Rock Bottom"、UFOのPhenomenon (1974)から。マイケル・シェンカーが加入して最初のアルバムですね。当時のギター・キッズはマイケル・シェンカーのソロにびっくり仰天したもんです。この曲、リフとギター・ソロがキモで歌メロは大したことないのに、JLTが本作に入れたのが意外。テンポを落としてグッとヘヴィになってます。そしてソロは原曲ほど長くなく、シェンカーとは全く異なるアプローチでバンド・メンバーのトニー・ブルーノが弾いています。

#5"Waiting for a Girl Like You"、フォリナーの4 (1981)からシングルカットされて大ヒットした曲。ルー・グラムとはニュアンスは違うものの、切々とした歌唱にJLTの上手さを感じざるを得ません。

#6"Movin' On"、バッド・カンパニーのBad Company (1974)から。本作2曲目のポール・ロジャースのレパートリー。JLTの得意分野ですな。各パートとも原曲に忠実で、カバーというよりコピーといった感じ。ソロはジョン・エントウィッスル・バンドのゴッドフリー・タウンゼント、ミック・ラルフスの完コピやってます。憎いね!

#7"Rock and Roll, Hoochie Koo"、これも人気のある曲でカバーは数知れず。リック・デリンジャー作ですが、彼自身のアルバムAll American Boy (1973)に収録される以前に、ジョニー・ウィンターのJohnny Winter And (1970)、エドガー・ウィンターのライブ盤Roadwork (1972) でのジョニー・ウィンターの演奏ですでに有名曲になっていました。リック・デリンジャーはどちらにもウィンター・ファミリーの一員として参加していて、All American Boy のバージョンはいわばセルフ・カバーということになります。本作でのJLTの歌唱はジョニー・ウィンター風ですね。そしてギターはなんとご本人リック・デリンジャー!「三連の神様」らしいカッコいいソロを披露しています。

#8"The Boys Are Back in Town"、シン・リジィのJailbreak (1976)からのシングル・ヒット。シン・リジィの曲はフィル・リノットのクセの強い歌唱が特徴ですが、JLTはその雰囲気を壊さずに自分流に歌いこなしているのがさすが。ギターはトニー・ブルーノ。

#9"Born to Be Wild"、ステッペンウルフのデビュー盤Steppenwolf (1968)から。映画「イージー・ライダー」でテーマソング的に使われ世界中で大ヒット、邦題「ワイルドでいこう」で日本でもよく知られています。古今東西カバーも数知れず、永遠のロック・アンセムともいうべき曲を、本作ではオリジナルに近いアンサンブルで聴かせてくれます。ちょっと現代風で流麗なギター・ソロはトニー・ブルーノ。

#10"The Race Is On"、自身の1stソロ作Rescue You (1985)からのセルフ・カバーです。原曲はきらびやかなキーボードが耳につき、ドラムも風呂場で叩いているような音で、いかにも80年代臭かったのが、ギター中心のすっきりしたアレンジで生まれ変わりました。こちらのほうが全ての音が生々しくてロックらしい勢いがあります。改めて聴き比べると、JLTの声がドスのきいたものに変化し、歌唱もより腰が据わっています。ギターは梶山章、緩急のある実に良いソロです。

#11"Fool for Your Loving"、言わずと知れたホワイトスネイクの代表曲で、初出はReady an' Willing (1980)。Slip of the Tongue でのホワイトスネイクのセルフ・カバーを初めとして、これまた多くのバンドに取り上げられてきたスタンダード・ナンバー。オリジナルは渋めのハード・ロック、Slip of the Tongue バージョンはよりメタリックですが、本作ではそのニコイチ的なアレンジでやってます。ギター・ソロは梶山章で、オリジナルのバニー・マースデンのフレーズをリッチーが弾いてるみたいな感じ。カッコいいです。全然関係ないけど、オリジナルのニール・マーレイのベースが良すぎるので、誰のバージョン聴いてもイマイチ感がつきまとうんですよね、筆者としては。

#12"Mississippi Queen"、マウンテンのClimbing! (1970)から。シングル・ヒットもしました。カバーはブラック・ストーン・チェリーとかWASPとか、他にもあるかも。この曲ではまたまたサプライズでご本人登場!レズリー・ウェストが、独特な歌うようなギター・ソロを弾いています。筆者の好きなギタリストのベスト・テンに入る人なので嬉しいです。JLTのボーカルもレズリー・ウェストとはまた違う迫力があっていいなぁ。

#13"Lost in Hollywood"、レインボーのDown to Earth (1979) から。オリジナルはグラハム・ボネットですが、JLTも負けじと青筋立てて熱唱しております。ガナるときはガナるぞと。JLT時代のレインボーがやっても違和感なさそうですね、この曲。ギター・ソロは何故か梶山氏でなくてアル・ピトレリ。

どれもこれも、プロからアマチュアまで色々なバンドのレパートリーとなることも多く、筆者もバンドでカバーした曲がいくつもあります。耳に馴染んだ曲ばかりで大好物なアルバムですが、正直皆が皆同じように楽しめるのかは分からない。。。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Lady Double Dealer (R. Blackmore/D. Coverdale)
02. Wishing Well (P. Rodgers/S. Kirke/T. Yamauchi/J. Bundrick/P. Kossoff)
03. Helter Skelter (J. Lennon/P. McCartney)
04. Rock Bottom (M. Schenker/P. Mogg)
05. Waiting for a Girl Like You (M. Jones/L. Gramm)
06. Movin' On (M. Ralphs)
07. Rock and Roll, Hoochie Koo (R. Derringer)
08. The Boys Are Back in Town (P. Lynott)
09. Born to Be Wild (M. Bonfire)
10. The Race Is On (J. Lynn Turner/A. Greenwood)
11. Fool for Your Loving (D. Coverdale/B. Marsden/M. Moody)
12. Mississippi Queen (L. West/C. Laing/F. Pappalardi/D. Rea)
13. Lost in Hollywood (R. Blackmore/R. Glover/C. Powell)

■Personnel
Joe Lynn Turner - vocals, background vocals on 5, 7, 10
Tony Bruno - guitars, guitar solo on 4, 5, 8, 9
Greg Smith - bass
Paul Morris - keyboards
Kenny Kramme - drums

Akira Kajiyama - guitar solo on 1, 10, 11
Jeff Golub - guitar solo on 2
Vernon Reid - guitar solo on 3
Goodfrey Townsend - guitar solo on 6
Rick Derringer - guitars and guitar solo on 7
Leslie West - guitars and guitar solo on 12
Al Pitrelli - guitar solo on 13
Steve Murphy - background vocals on 3, 5
Evan Slamka - background vocals on 3, 5, 10
Eric Miranda - background vocals on 3, 5, 10
Bill Snodgrass - background vocals on 3
Nancy Bender - background vocals on 7
Dina Miller - background vocals on 7

Producer - Bob Held, Joe Lynn Turner
Executive Producer - Mark Wexler, Kaz Kojima

Under Cover 2
Turner, Joe Lynn
Mascot
2006-11-27

Hurry Up and Wait / Joe Lynn Turner (1998)

0230Hurry Up and Wait









ジョー・リン・ターナーが1998年にリリースしたソロ作。前作Under Cover (1997)はカバー・アルバムだったので、オリジナル・アルバムとしてはRescue You (1985)、Nothing's Changed (1995)に続く3番目の作品となります。バック・バンドは、これまでもJLTのアルバムに参加してきたトニー・ブルーノ・レイ(gt)、アル・ピトレリ(gt)、グレッグ・スミス(b)のおなじみのメンツに加え、ポール・モリス(key)、ケニー・クラム(ds)、この5人がメインとなっています。ポール・モリスはグレッグ・スミスとともに再結成Rainbowのメンバーだったプレイヤー。ゲストのバッキング・ボーカルにドゥギー・ホワイトが参加しているのも、やはり再結成Rainbowつながりでしょう。同じく再結成Rainbow組で、JLTの過去作でドラムを叩いていたいたジョン・オライリーは、今回はBlackmore's Nightの来日公演参加のためスケジュールの都合がつかず、ケニー・クラムという無名のドラマーが起用されています。なお、JLT、グレッグ・スミス、ポール・モリスは、リッチー・ブラックモアの息子ユルゲン・ブラックモアをギタリストに迎えたOver the Rainbowのメンバーでもあります。プロデュースは前作Under Cover を手がけたボブ・ヘルドとJLT自身となっています。

さて、ライナー・ノートによると本作収録曲の多くが過去に書かれたということです。例えば#8"Too Much Is Not Enough"は、JLTが一時在籍したDeep PurpleのSlaves and Masters (1990)収録曲のリメイク。#6"No Room for Love"と#9"Blueprint for the Blues"はSlaves and Masters の次のアルバム用に書かれ、JLTのPurple脱退により陽の目を見なかった曲。#11"Someday"は1stソロRescue You 収録予定だったもので、プロデューサーのロイ・トーマス・ベイカーの意向で外され曲、というような具合です。曲が古くても別に構わないのですが、本作に関して言えばどうもパッとしない曲が多いかな。そんな中で筆者のお気に入りは、ゆったりしたテンポで力強く明るい雰囲気の#1"We Will Survive"、トニー・ブルーノとアル・ピトレリのギター・バトルが熱い#5"Game of Rock 'n' Roll"、それからベタ過ぎるほどの泣きのバラード#10"Can't Face Another Night"。もちろん他の曲だって、何を歌っても上手いJLTの力量と、バンドの安定した演奏のおかげで聴き応えはあるし、つまらないアルバムにはなっていないんですけどね。

なお本作のアメリカ盤は、"Shine On"と"Freedom`s Wings"の2曲をボーナス・トラックに加えてリリースされる予定でしたが、結局曲順は異なるものの曲数は日本盤と同様となっています。一方ヨーロッパ盤は"Shine On"が追加されて全12曲収録。また、次作Under Cover 2 先行シングルとして日本国内で発売されたWaiting for a Girl Like You には、"Shine On"と"Freedom`s Wings"が収められています。 

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. We Will Survive (J. L. Turner/B. Held/A. Pitrelli/A. Greenwood)
02. Sex and Money (B. Held/T. Teeley)
03. Guilty Heart (J. L. Turner/B. Held/A. Pitrelli)
04. Days of Rage (J. L. Turner/B. Held/A. Pitrelli)
05. Game of Rock 'n' Roll (J. L. Turner/J. Napoli)
06. No Room for Love (J. L. Turner/B. Held/A. Pitrelli)
07. Sentimental (J. Guthrie/J. Guthrie/F. Doddy)
08. Too Much Is Not Enough (J. L. Turner/B. Held/A. Greenwood)
09. Blueprint for the Blues (J. L. Turner/J. Peterik)
10. Can't Face Another Night (J. L. Turner/B. Held/A. Pitrelli/A. Greenwood)
11. Someday (J. L. Turner/B. Held/A. Greenwood)

■Personnel
Joe Lynn Turner – lead vocals, background vocals on 1, 3, 5, 7, 8, 10, 11
Al Pitrelli – guitars on 1, 3, 4, 6, 10, guitar solos on 5 background vocals on 3, 5
Tony Bruno – guitars on 2, 5, 7, 8, 9, 11, guitar solos on 5
Paul Morris - keyboards on 1, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11
Greg Smith – bass, background vocals on 1, 3, 5, 8 
Kenny Kramme  - drums

Tom Teeley - keyboards on 2, background vocals on 2, 10, 11
Bob Held - guitar solo on 2
Chris Caffery - guitar solo on 3, background vocals on 5
Jock Guthrie - additional guitars on 7, background vocals on 2, 7, 8
Al Greenwood - keyboards on 10
Nancy Blender - background vocals on 1
Kyle Gordon - background vocals on 1
Dina Miller - background vocals on 1, 10, 11
Swan - background vocals on 1, 5
Godfrey Townsend - background vocals on 1, 5
Steve Bello - background vocals on 5
Jeb Guthrie - background vocals on 7, 8
Benny Harrison - background vocals on 8, 11
Doogie White - background vocals on 8

Producer - Bob Held & Joe Lynn Turner
Executive Producer - Mark Wexler

ハリー・アップ・アンド・ウェイト
ジョー・リン・ターナー
ポニーキャニオン
1998-05-20

Four the Hard Way / Danger Danger (1997)

0173Four The Hard Way









デンジャー・デンジャーのメンバー・チェンジ後2枚目、通算4枚目のアルバム。リリースは日本が一番早く1997年9月、欧州盤が10月、米国盤は翌98年3月となっています。メンバーは前作Dawnと同じく、ブルーノ・ラヴェル(b、gt)、スティーヴ・ウエスト(ds)、ポール・レイン(vo)の3人という変則的な編成。ただし、本作ではバンドを離れたアンディ・ティモンズ(gt)とケイシー・スミス(key)が一部の曲に参加しています。1stのギタリスト、トニー・ブルーノ・レイが共同プロデューサーとして名を連ねているのは前作と同じです。

前作ではグランジ・ブームに便乗したサウンドにがっかりさせられましたが、このアルバムではいわゆる「モダン」なヘヴィさは残るものの、とって付けたような暗さはほとんど消えました。グランジ/オルタナというのは、少なくとも初期のバンドにはそういう音楽表現を選ぶ内的必然性があるわけで、ただ流行っているから真似しました的なHR/HM系バンドは、こういう音楽を好んで聴くファンにもHR/HMファンにも相手にされないのは当然だと思うのです。デンジャー・デンジャーが素早く再度の転身を図ったのは正解だと思います。

本作で特筆すべきは、キャッチーでポップな楽曲が増えたこと、しかも初期のようなお気楽な感じには戻っていないことです。エッジの立ったサウンドにポップなメロディ、大人のハード・ポップ路線、いや~、むしろ1stや2ndよりいいじゃないですか。それから、ブルーノ・ラヴェルのギターもすごく良いのですが、やっぱりアンディ・ティモンズのテクニカルかつ歌心あるソロ(#1、2、5、8)は最高です。#1"Still Kickin"、 #2"Sick Little Twisted Mind"、#7"Goin' Goin' Gone"、#8"Afraid of Love"はお蔵入りとなった幻の3rdアルバムCockroach収録曲の再録音ですが、"Still Kickin"のソリッドでハードなサウンド、"Goin' Goin' Gone"の哀愁メロディは特に素晴らしいです。米国盤のみのボーナス・トラック"Comin' Home '98"は2ndScrew It!収録曲のポール・レイン・バージョン、これがまた大人っぽくて良いのです。何度聴いても飽きることはなく、聴くたびに味わいが増す、これはまごうことなき傑作アルバムでしょう。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Still Kickin'
02. Sick Little Twisted Mind
03. Jaded *
04. Captain Bring Me Down *
05. Goin' All the Way
06. The Girl Ain't Built to Sleep Alone
07. Goin' Goin' Gone
08. Afraid of Love
09. Heartbreak Suicide *
10. I Don't Need You
11. Comin' Home '98 [bonus]
All songs written by B.Ravel/S.West except * written by P.Laine 

■Personnel
Paul Laine – lead & background vocals, acoustic guitar, wah wah guitar
Bruno Ravel – bass, lguitar, keyboards, lead & background vocals
Steve West – drums, percussion

Andy Timmons - guitar, background vocals
Kasey Smith - keyboards

Producer - Bruno Ravel, Steve West, Paul Laine
Co-Producer - Tony "Bruno" Rey 

Four the Hard Way
Danger Danger
Low Dice
1999-01-26

Under Cover / Joe Lynn Turner (1997)

138Undercover









ジョー・リン・ターナーのソロ三作目はカヴァー・アルバムです。これ、選曲も中々オツだし、もちろん歌唱も演奏も磐石で大いに楽しめます。バンドは、リズム隊は前作Nothing's Changedと同じグレッグ・スミス(b)&ジョン・オライリー(ds)、キーボードも同じゲイリー・コーベット、ギターはトニー・ブルーノ・レイ(ex-Saraya/Danger Danger etc)。前作でギターを担当したアル・ピトレリ(ex-Danger Danger/Alice Cooper etc)は今回は2曲でギター・ソロを弾いています。同じく部分参加のカール・コクラン(ESP/Voodooland etc)は、この後もコンスタントにJLTのギタリストを勤めます。バック・ボーカルの一人サンディ・サラヤはトニー・ブルーノ・レイのいたSarayaの女性シンガーです。プロデュースはボブ・ヘルドで、JLTの他にもJoe Bonamassaなどのプロデュースを手がけています。

#1"We're an American Band"は1973年グランド・ファンクのヒット曲で、多くのバンドにカバーされているスタンダード。JLTもノリノリで出だしは快調です。
#2"Freedom"は1971年ジミヘンの死後リリースされたThe Cry of Loveからのシングルカット曲。ファンキーでカッコいい。リズム・ギターのガシガシした感じ、リード・ギターの甘い音色がすごく良いです。
#3"Fire and Water"は1970年フリーの3rdアルバムのタイトル曲。元々ミドル・テンポのヘヴィな曲ですが、ウィルソン・ピケットがファンキーなR&B調にアレンジしてヒットさせています。JLTのはこのバージョンのカヴァーっぽい。ウィルソン・ピケットの影響大のポール・ロジャースの曲をウィルソン・ピケットがカヴァーし、それをポール・ロジャースの影響大のJLTがカヴァーするという面白い趣向。
#4"Street of Dreams"は1983年レインボーのBent Out of Shapeからのシングル曲。つまりJLTのセルフカヴァー。テンポを落としたバラード・ナンバーになっています。いや~名曲。しかし、改めて思うけどディオ時代のレインボーからは想像つかない曲ですね。
#5"Fortunate Son"は1969年CCRのヒット曲。反戦歌として数多くのミュージシャンにカヴァーされてきた曲。勢いのあるロックン・ロールに仕上がっていてカッコいいです。
#6"Vehicle"は1970年アイズ・オブ・マーチのヒット曲。アイズ・オブ・マーチはジム・ピートリックの在籍したブラスロック・バンドですが、筆者この曲猛烈に好きなんでJLTがカヴァーしてくれて嬉しかったです。
#7"Hush"は1968年のロッド・エヴァンス在籍時の第一期ディープ・パープルのヒット曲。サイケ+ファンクですな。元曲はジョー・サウス、この曲も色んな人にカヴァーされ続けてますね。
#8"Unchained Melody"は1965年ライチャス・ブラザーズのヒット曲。元曲は1955年の映画主題歌。史上もっともカヴァー録音された曲だそうで、500以上のバージョンがあるらしい。
#9"Chained"は1968年マーヴィン・ゲイのヒット曲。元々ファンクですがJLTは更にグルーヴを効かせています。出だしのギター・ソロが#2と同じでバドカンの"Rock Steady"かと思っちゃう。
#10"Gimme Some Lovin’/I’m a Man"はスペンサー・ディヴィス・グループのメドレー。"Gimme Some Lovin’"は1966年のヒット・シングルで超有名曲、"I’m a Man"は1967年のヒット曲。
#11"Thief in the Night"はレインボー加入前にJLTが在籍したファンダンゴの1979年の曲で、これもセルフ・カヴァー。バドカンみたいですが、元曲もこんな感じです。
#12"Deal With the Preacher"はポール・ロジャース持ち歌2曲目、1975年バッド・カンパニーのStraight Shooter収録曲。以前は途中テンポ落として静かになる展開がかったるかったのですが、今はそこが好き。歌唱力のある人じゃないと歌えないですね。
#13"Sunshine of Your Love"は言わずと知れたクリームの代表曲の一つ。1967年のDisraeli Gears収録曲で、1968年にシングルカットされてヒットしています。この曲は日本盤ボーナストラックですが、日本の音楽雑誌のリクエスト投票結果からJLTが選んで録音されたとのこと。

全体を通して聴くと、意外にR&B、ファンク寄りの曲が多い印象です。JLTは歌マネも上手いのですが、このアルバムではオリジナルの歌唱を表現しながら自分の味も出すという、結構芸の細かいことをやってるな~と思いました。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. We're an American Band (Brewer)
02. Freedom (Hendrix)
03. Fire and Water (Fraser/Rodgers)
04. Street of Dreams (Blackmore/Turner)
05. Fortunate Son (Fogerty)
06. Vehicle (Peterik)
07. Hush (South)
08. Unchained Melody (Zaret/North)
09. Chained (Wilson)
10. Gimme Some Lovin’(Winwood/Winwood/Davis) / I’m a Man (Winwood/Miller)
11. Thief in the Night (Blakemore/Turner/Larue)
12. Deal With the Preacher (Rodgers/Ralphs)
13. Sunshine of Your Love (Bruce/Brown/Clapton)

■Personnel
Joe Lynn Turner – lead vocals, background vocals on 1, 2, 3, 5, 6, 7, 9, 10, 11
Tony "Bruno" Rey - guitars, 2nd guitar solo on 12, background vocals on 2, 5
Greg Smith – bass
John O'Reilly – drums
Gary Corbett – keyboards

Al Pitrelli – guitar solos on 1, 11
Karl Cochran - 1st guitar solo on 12, guitar solos on 13, background vocals on 2, 5
Katie Mac - background vocals on 1
Kaz Kojima - background vocals on 2,
Nancy Bender - background vocals on 3, 4, 10
Dina Miller - background vocals on 3, 4, 10
Sandy Saraya - background vocals on 5, 7, 9
Janet Raines - background vocals on 5, 7, 9
Steve Murphy - background vocals on 6, 10, 11
Peter Baron - background vocals on 6, 10, 11
Mark Wexler - percussion on 1, 10
Louie Appel - percussion on 4
Bob Held - percussion on 10
Don Harris - trumpet on 6
Bill Harris - saxophone on 6
John Fumalosi - trombone on 6

Producer - Bob Held, Fernando Kral, Joe Lynn Turner
Executive Producer - Mark Wexler 

Undercover
Joe Lynn Turner

 

Dawn / Danger Danger (1995)

126Dawn









なんと今年(2014年)9月にオリジナル・メンバーで来日ツアーを行なうことがアナウンスされたデンジャー・デンジャー。アンディ・テイモンズも来るのか~。行きたいな~。

このDawnはリリースされたのは1995年で彼らの3枚目のアルバムとなります。実はCockroachというアルバムがこれより前に完成していたのですが、諸々の事情があってお蔵入りとなり、Dawnの方が先にリリースされたのです。だから制作順から言えば4枚目ということになります。2ndアルバムScrew It!(1991)発表以降、バンドを取り巻く環境もバンドの状況も大きく変わりました。92年にはキーボードのケイシー・スミスが解雇され、93年録音を終えたCockroachの発売が何故か延期。ゴタゴタの中で今度はボーカルのテッド・ポーリーが脱退(解雇)。バンドは知り合いだったカナダ人ボーカリスト、ポール・レインを新メンバーに迎えてCockroachを録り直すものの、テッド・ポーリーとの間で訴訟が持ち上がりアルバムは発表できず、嫌気がさしたギターのアンディ・ティモンズまでがバンドを離れソロ活動を始めてしまいます。心機一転を図るバンドは、1stでギターを弾いていた旧知のトニー・ブルーノ・レイを共同プロデューサーに迎えてアルバム制作を開始、1995年にようやく3rdアルバムDawnを発表することとなりました。

このアルバムを初めて手にしたとき、デンジャー・デンジャーの激変ぶりには驚かされました。音はダーク&へヴィとしか言い様がない、歌詞もジャケットもシリアス、ついこの前まで能天気なパーティ・ロックで大騒ぎしていたバンドとは信じられません。ボーカルも交代しているので、予備知識無しで聴いたら全然違うバンドだと思うでしょう。曲作りも含めこのバンドの中核はリズム隊のブルーノ・ラヴェルとスティーヴ・ウェストの二人なので、よく聴けばそこかしこにデンジャー・デンジャーらしいメロディが見え隠れしているのですが、それにしても過去の作品とはあまりにもイメージが違いすぎます。じゃあ、あなたはこのアルバムはつまらないと思うかと聞かれれば、決してそんなことはありません。全ての虚飾を取り去ったような生々しい音(特にドラムとベース)は魅力的ですし、ポール・レインのボーカルも迫力あるし、ブルーノ・ラヴェルのギターも代役とは思えないほど達者だし。ただ、あなたはデンジャー・デンジャーにこの音を求めるかと聞かれれば、答えは否です。

評価 ★★★☆☆ 
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Helicopter
02. Crawl
03. Punching Bag
04. Mother Mercy
05. Sorry
06. Drivin' Sideways
08. Goodbye
09. Wide Awake and Dead
10. Nobody Cares
11. Heaven's Fallin'
12. Hard
All songs written by Bruno Ravel, Steve West, Paul Laine

■Personnel
Paul Laine – lead vocals, guitar, B-3, percussion
Bruno Ravel – lead & rhythm guitars, bass, vocals, keys
Steve West – drums, percussion

Producer - Bruno Ravel, Steve West, Paul Laine
Co-Producer - Tony "Bruno" Rey
 
Dawn
Danger Danger
Low Dice
1996-05-20

   

Danger Danger / Danger Danger (1989)

0004Danger Danger

曲調はいわゆるパーティロック、当時のバンドの写真もいかにもいかにもな感じなので、当初はLAメタルなのかと思っていました。しかし、中心メンバーでメイン・ソングライターのブルーノ・ラヴェル(Bruno Ravel)とスティーヴ・ウエスト(Steve West)はニューヨーク出身だし、ボーカルのテッド・ポーリー(Ted Poley)はニュージャージー生まれで、地元バンドProphetでドラムを叩いていた人でした。全然LAメタルではありません。Prophetのボーカリストのディーン・ファザーノ(Dean Fasano、2009年に亡くなっています)は、Prophet以前には、後にBon Joviに加わるリッチー・サンボラ(Richie Sambora)、アレック・ジョン・サッチ(Alec John Such)と一緒にMessageというバンドを組んでいました。Bon Joviはもちろん、Messageもニュージャージーから生まれたバンドです。また、このDanger Dangerの1stをプロデュースしたランス・クイン(Lance Quinn)は、Bon Joviのプロデューサーとして有名です。そんなわけで、Danger Dangerはむしろニュージャージー人脈と繋がりをもつバンドなんですね。キーボードのケイシー・スミスはGet With Itというバンドのメンバーだったようです。

今となっては、曲によっては能天気ぶりがやや鼻につきますが、他の似たようなバンドに比べてメロディの水準は高いと感じます。特にバラードはしっとりしていて情感豊かに仕上がっています。なお、クレジットにはアンディ・ティモンズ(Andy Timmons)の名前が記されていますが、彼はレコーディング終了後に加入しています。"Saturday Nite"と"Boys Will Be Boys"の2曲のギターソロだけは差し替えられていますが、他のパートは全てトニー・ブルーノ・レイ(Tony "Bruno" Rey)によるものです。

※2014年に最新リマスター盤が出ました。プロモーション用5曲入りライヴ・アルバムDown and Dirty Live! (非売品)に収められていた、"Bang Bang"、"Naughty Naughty"、"Rock'n'Roll Hoochie Koo"がボーナス・トラックとして収録されています。同時に発売された2ndScrew It! リマスター盤には、"Groove or Die"と"Boys Will Be Boys"が収録されており、これで入手困難だったDown and Dirty Live! の全曲揃うことになります。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Naughty Naughty (B. Ravel, S. West)
02. Under the Gun (B. Ravel, S. West)
03. Saturday Nite (B. Ravel, S. West)
04. Don't Walk Away (B. Ravel, S. West)
05. Bang Bang (B. Ravel, S. West)
06. Rock America (B. Ravel, S. West)
07. Boys Will Be Boys (B. Ravel, S. West)
08. One Step From Paradise (B. Ravel, S. West)
09. Feels Like Love (B. Ravel, S. West)
10. Turn It On (B. Ravel, S. West)
11. Live It Up (B. Ravel, S. West)

■Personnel
Ted Poley - vocals
Tony "Bruno" Rey - guitar
Andy Timmons - guitar
Kasey Smith - keyboards
Bruno Ravel - bass guitar
Steve West - drums

Producer - Lance Quinn

デンジャー・デンジャー(期間生産限定盤)
デンジャー・デンジャー
SMJ
2019-07-17

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