メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

デヴィッド・ローゼンタール

虹伝説 - 虹を継ぐ覇者 (1998)

0193Niji Densetsu










森川之雄(Vo - Anthem, Goldbrick)、梶山章(Gt - Precious, Goldbrick)を中心とする日本人HR/HM系ミュージシャンによる、1998年リリースのレインボー・トリビュート・アルバム。この手のトリビュート盤の中でも屈指のクォリティを誇るアルバムです。森川、梶山以外のバンド・メンバーは、ドラムに工藤義弘(Earthshaker, Gracias)、キーボードに永川敏郎(Gerard, Earthshaker)と岡垣正志(Terra Rosa, Jill's Project)、ベースに加瀬竜哉と内田雄一郎(筋肉少女帯)というラインナップとなっています。またゲストとして、レインボーに在籍したジョー・リン・ターナー、デヴィッド・ローゼンタールが加わっているのもすごいです。

本作ではなんと言っても梶山章のギターの巧みさが際立っています。リッチーのニュアンスを再現しながら、より現代的なテクニックをプラスしてメリハリのあるドラマチックなソロを組み立てています。もちろんバッキングも完璧だし、トーン・コントロールもニヤリとさせるし、全くもって脱帽です。いや~、ストラトってほんとうにいい音だな~って感じさせてくれます。本作をきっかけに、ジョー・リン・ターナーのプロジェクトに度々抜擢されるのも頷ける充実したプレイですね。やはり問題はボーカル。抜群に上手いんですよ、もちろん。しかし、これは森川氏に限った話ではないのですが、自分が日本人だからか、どうしても日本人HR/HMシンガーの声の出し方や歌いまわしに厳しくなってしまう。JLTとのデュエット曲などに顕著ですが、やっぱりなんか違うなぁという感じが拭えないのです。ラストの"Rainbow Eyes"のような静かな歌い方はいいのですが、力んだ歌唱にどうも不自然さとか、気恥ずかしさすら感じてしまいます。これは一種のアレルギーみたいなものかもしれません。その辺に目をつぶれば、全体として演奏の水準も高く、レインボーの曲の良さを改めて認識できる好盤だと思います。え?レインボーの方がいい?それを言っちゃお終いです。
 
評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Over the Rainbow (E.Y. Harburg/Harold Arlen)~Kill the King (R. Blackmore/R. J. Dio/C. Powell)
02. Spotlight Kid (R. Blackmore/R. Glover)
03. Eyes of the World (R. Blackmore/R. Glover)
04. Man on the Silver Mountain (R. Blackmore/R. J. Dio)~Mistreated (R. Blackmore/D. Coverdale)
05 Road to Babylon (D. Rosenthal)~Gates of Babylon (R. Blackmore/R. J. Dio)
06. All Night Long (R. Blackmore/R. Glover)
07. Starstruck (R. Blackmore/R. J. Dio)
08. Street of Dreams (R. Blackmore/J. L. Turner)
09. Drinking With the Devil (R. Blackmore/J. L. Turner)
10. Lost in Hollywood (R. Blackmore/R. Glover/C. Powell)
11. Light in the Black (R. Blackmore/R. J. Dio/R. Padavona)
12. Over the Rainbow (Reprise)
13. Rainbow Eyes (R. Blackmore/R. J. Dio)

■Personnel
森川之雄 - Lead & Backing Vocals
梶山章 - Electric & Accoustic Guitars
工藤義弘 - Drums, Percussion
永川敏郎 - Keyboards (3, 6, 8, 9, 10, 11)
岡垣正志 - Keyboards (1, 4, 7, 11)
加瀬竜哉 - Bass (2, 3, 5, 6, 8, 9, 10, 11), Accoustic Guitar (8)
内田雄一郎 - Bass (1, 4, 7)

Joe Lynn Turner - Lead & Backing Vocals (2, 9)
David Rosenthal - Keyboards (2, 5)

Producer - 梶山章、森川之雄

Open Your Mind / Departure (1999)

0118Open Your Mind











アメリカのメロハー・グループ(プロジェクト?)、ディパーチャーの2ndアルバムです。中心人物は、Bon Joviなど様々なミュージシャンと共に活動してきたマイク・ウォルシュ。1stのラインナップで残っているのは、再結成Messageからの彼の同僚ジョン・オコンネルのみで、後は総入れ替えとなっています。新しくボーカリストとして迎えられたのはデイヴ・ボールドウィン(Voices、Tradia、Norway)。この人もその他のメンバーも、ソング・ライティングに名を連ねているディーン・ファザーノ(ex-Message)も、マイク・ウォルシュと同郷のニュージャージーのミュージシャンです。Bon JoviやMessage周辺のニュージャージー人脈は何かとつながりが深いですね。ソング・ライティングにはマーク・トンプソン・スミス(ex-Praying Mantis)も関与していますが、彼は以前マイク・ウォルシュとSteeleというバンドを組んでいたり、自身のソロ・アルバムA Far cry from New Jersey にはマイク・ウォルシュが参加していたり、これまた親密な関係をうかがわせます。また、前作に引き続きサポートミュージシャンの一人として、デヴィッド・ローゼンタール(Rainbow, Red Down)がクレジットされています。プロデューサーはマイク・ウォルシュ自身、エグゼクティヴ・プロデューサーはEscapeレーベルのボスであるカリル・タークとなっています。

前作のレビューでは「ボーナストラックの、しかも隠しトラックが一番いい」みたいな散々なことを書きましたが、本作は筆者の好みにグッと近づきました。前作では曲の組み立てに凝りすぎてせっかくのメロディがピンボケ気味だったのが、今回はメロディの魅力が活きる編曲となっています。特に#2"Believer"や#4"100 Midnights"はPraying Mantisを思わせるような、一度聴いたら忘れられない印象的な歌メロとリード・ギターが素晴らしい。#6"Just Walk Away"は前作で一番良かった" A Prayer for Me"に通じるどこか懐かしいポップさが最高です。全体に装飾的キーボードによるキラキラゴージャス感が減退し、扇情的なギターが前面に出て来てているのも好印象。新ボーカルもそんなに上手い人じゃありませんが、前任者より伸び伸びした歌唱なのでそれもプラス要素です。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Fair Warning (Walsh, Thompson-Smith)
02. Believer (Walsh, Fasano)
03. You Were Mine (Walsh, Coppolla)
04. 100 Midnights (Walsh, Fasano)
05. Hard To Say No (Walsh, Fasano, DiRossi)
06. Just Walk Away (T. Doverspike, David Stawski)
07. Cry For Freedom (Walsh, Thompson-Smith)
08. Destiny (Walsh, O'Connell-Sokoloff, Hoffman, Thompson-Smith)
09. Say Your Prayers (M. Walsh, R. Walsh, Fasano)
10. Hurt Sometimes (Walsh, J. Tag)
11. I Don't Need Love (Walsh, Thompson-Smith, Fasano)
12. Where I Belong (Walsh, Hackett)

■Personnel
Mike Walsh – guitars, keyboards, backing vocals, horns
Dave Baldwin – vocals
John O'Connell – keyboards, backing vocals
Duey Ribestello – drums, backing vocals
Mike Beres – bass

David Rosenthal – keyboards
Theresa Walsh – additional backing vocals
Steve DeAcutis – additional backing vocals
Liz Walsh – additional backing vocals
Bob O'Brien – additional backing vocals
Bill Miller - percussion
Alex Stecyna - additional Hammond B3
Rich Wardlow - horns
Jason Aquino - horns

Producer - Mike Walsh
Executive producer - Khalil Turk

Departure / Departure (1998)

0044Departure

マルチ・プレイヤーとして、ボン・ジョビ、アルド・ノヴァ、グレン・パートニックなとどプレイをしてきたマイク・ウォルシュを中心に結成されたアメリカのメロハー・グループ、ディパーチャーの1stアルバム。きらびやかなキーボードが特徴のサウンド、起伏の大きいカラフルなアレンジ。。。うーむ、筆者の苦手な分野です。同じメロハーでも、クイーン臭が強かったり、キラキラと華麗なプログレハード的なものは、どうにもダメですね。このアルバムも部分的に良いなと思うところはあるのですが、やはり肌に合いませんでした。好きな方には堪らないサウンドなんでしょうけど。ボーカルの人の喉が硬い感じがするのも気になる。なんだか寛いで聴けない歌唱です。キーボードの陰に隠れて脇役となっているギターもそんなに面白くないし。

このCDにはボーナストラックの後に隠しトラックがあって、CDを回しっぱなしにしておくと、マイク・ウォルシュ自身が歌っているバージョンが3曲聴けます。皮肉なことに本編よりこの隠しトラックのほうが良かった。ボーナス・トラックのケニー・マイケルズ・バージョンも中々良いのですが、マイク・ウォルシュ・バージョンの"A Prayer for Me"がすごく好き。70年代ポップスを思わせる、素朴で懐かしいメロディとアレンジ。こういう曲ばかりだったらまた聴きたいと思うんですが。

レコーディング・メンバーはケニー・マイケルズ(Vo)、マイク・ウォルシュ(G、Key)、ジェフ・シーコット(B)、ジョン・オコンネル(Key)、スティーヴ・パズランティ(Dr)。ゲスト・キーボード・プレイヤーとして、デヴィッド・ローゼンタール(Rainbow, Red Down)が参加しています。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Faster (Walsh, Hackett)
02. Searchin' (Walsh, Ortiz)
03. The Way You Show Your Love (Walsh, Ortiz)
04. Tonight's the Night (Walsh, Ortiz)
05. Is This Love? (Walsh, Hackett, Ortiz)
06. Anymore (Little Pete)
07. Howling at the Moon (Walsh, Hackett)
08. All So Easy (Walsh, Hackett)
09. Eyes Don't Lie (Hoffman)
10. The Bitter Rage (Walsh, Ortiz)
11. What Goes Around (Walsh, Ortiz)
12. Can't Hurt Me Now (Joe P.)
13. A Prayer for Me [Bonus] (Walsh, Hackett, Heath)

■Personnel
Kenny Michaels – lead vocals
Mike Walsh – guitars, keyboards
Jeff Seykot – bass
John O'Connell – keyboards
Steve Pazzelanti – drums

David Rosenthal – keyboards

Producer - Bob Quinto, Mike Walsh


記事検索
カテゴリ別アーカイブ
読者登録
LINE読者登録QRコード
タグクラウド
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ