英国(スコットランド)のメロディアス・ハードロック・バンドStrangewaysの3rdアルバム。ラインナップは前作と同じで、イアン・J・スチュワート(G)とデイヴ・スチュワート(B)兄弟、ジム・ドラモンド(Ds)、テリー・ブロック(Vo)、サポート・メンバーのデイヴ・ムーア(Key)となっています。
アメリカ志向のAORハード路線、煌びやかなキーボード、ソウルフルなボーカル、これらの特徴は前作を踏襲しています。考えてみれば、同時期に世に出た同じブリティッシュ・バンドFMの初期作と共通する要素が多いですね。FMの2ndTough It Outにはテリー・ブロックがバック・ボーカルで参加したりしてますし。しかし、メロディの親しみやすさや曲調のバリエーションの豊富さではFMに軍配を上げざるを得ません。特に本作では、全曲がミディアム・テンポでリズム・パターンも似たり寄ったり、メロディも各曲ごとの個性が乏しく、3~4曲聴くともう飽きてしまいます。おまけに相も変わらず風呂場で録音したようなサウンド・プロダクションなのはいただけません。1st、2ndはともかく、この3rdが出たのは1989年ですよ。「80年代風ゴージャス・サウンド」を好む人には良い音に聴こえるのでしょうが、いい加減勘弁してもらいたいです。一曲一曲はそれなりに佳曲だし、歌唱・演奏もハイ・レベル、なのにアルバム全体の印象はどうにもパッとしません。もったいないです。
なお、筆者の聴いているのは、英国Majestic Rockの2006年リマスター再発盤で、ボーナス・トラックとして2曲のライブ音源が追加収録されています。また、同じく英国Rock Candyの2011年リマスター再発盤のボーナス・トラックは、ライブ音源ではなくデモ音源4曲となっています。
評価 ★★★☆☆
★★★★★ 傑作
★★★★☆ 秀作
★★★☆☆ 佳作
★★☆☆☆ 凡作
★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。■Tracks
01. Where are They Now
02. Danger in Your Eyes
03. Love Lies Dying
04. Every Time You Cry
05. Talk to Me
06. Living in the Danger Zone
07. Modern World
08. Into the Night
08. Into the Night
09. Walk in the Fire
10. After the Hurt Is Gone
10. After the Hurt Is Gone
[Bonus Tracks]
11. So Far Away (Live)
12. Where Do We Go From Here (Live)
All songs by Ian J. Stewart & Terry Brock
except #4 & #8 by Ian J. Stewart, David Stewart & Terry Brock
All songs by Ian J. Stewart & Terry Brock
except #4 & #8 by Ian J. Stewart, David Stewart & Terry Brock
■Personnel
Terry Brock - Vocals
Jim Drummond - Drums
David Stewart - Bass
Ian J. Stewart - Guitars
David "Munch" Moore - All Keyboards
Terry Brock - Vocals
Jim Drummond - Drums
David Stewart - Bass
Ian J. Stewart - Guitars
David "Munch" Moore - All Keyboards