0033Live and Learn

ブルガリア出身のギタリストであるニコロ・コツェフが、HR/HM界のスター達を集めて好きなようにアルバムを作ってしまうという夢のようなプロジェク ト、ブレイズン・アボットの第一作目。ボーカルにはグレン・ヒューズ、トーマス・ヴィクストロム、ヨラン・エドマンという名手3人が揃い踏み。脇を固めるのは、ヨーロッパのイアン・ホーグランド(Dr)とミック・ミカエリ(Key)、さらにインングヴェイ・マルムスティーンのバンドで活躍したスヴァンテ・ ヘンリソン(Ba)という豪華ラインナップです。一応、元ボルティモアという経歴はあるものの、ニコロさん本人が一番無名。。。しかし、無名な人が有名な人を集めまくるプロジェクトってたまに見かけますが、どういう風にして実現するんでしょうかね?アクセル・ルディ・ペルとかもそうだし。カネ?コネ?あ、ニコロさんはアクセルさんと違って、ギターの腕も曲作りの才能も一流なので、その点は心配いりません。ちなみに全ての曲がニコロ・コツェフの作曲で、歌詞はニコロ・コツェフの書いた数曲を除いて基本的に歌い手が書いています。また、アレンジ、プロデュース、ミックスも全部ニコロ・コツェフ自身で行っていま す。

肝心な音のほうですが、このアルバムに関して言うと「メロハー」というよりも70年代ハードロックの再現といった印象です。ニコロ・ コツェフのギターは、明らかにリッチーの影響を受けつつも、テクニックのゴジラ化には至っていないオーソドックスなものですし、パープル風、レインボー風 はもとより、もっと泥臭いブルージーなサウンドも聴かせてくれます。筆者のように60年代末から70年代の音を聴いて育った者には、思わずニヤリとさせら れる魅力があるのです。全曲とも拍手したくなるほど素晴らしい出来栄えです。ボーカルの3人は、それぞれに持ち味を発揮して唸らせますが、中でもヨラン・エドマンの歌う"Feeling Like A Rolling Stone"は、ハイトーンを抑えポール・ロジャース風の渋い歌唱を聴かせる出色の出来となっています。また、ラストの"Shadows Of The Moon"はトーマス・ヴィクストロムの表現力の幅を見せ付ける曲で、リプリーズがまた70年代っぽくて泣かせます。

このアルバムが好評だったからかどうかは分かりませんが、このプロジェクトは現在に至るまで、ジョー・リン・ターナーやトニー・ハーネル、ヨルン・ランデまで動員して継続しています。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Extraordinary Child (Nikolo Kotzev, Göran Edman)
02. No Way Out Of Of Nowhere (Nikolo Kotzev)
03. Live And Learn (Nikolo Kotzev, Glenn Hughes)
04. Russian Roulette (Nikolo Kotzev, Thomas Vikström)
05. Clean Up Man (Nikolo Kotzev, Glenn Hughes)
06. When November Reigns (Nikolo Kotzev, Thomas Vikström)
07. Miracle (Nikolo Kotzev, Glenn Hughes)
08. Big Time Blues (Nikolo Kotzev)
09. Feeling Like A Rolling Stone (Nikolo Kotzev, Göran Edman)
10. Children Of Today (Nikolo Kotzev, Thomas Vikström)
11. Shadows Of The Moon (Nikolo Kotzev)

■Personnel
Nikolo Kotzev - Guitars, Keyboards, Pianos, Violin, Percussion

Glenn Hughes - Vocals on tracks 3, 5, 7
Thomas Vikström - Vocals on tracks 2, 4, 6, 8, 10, 11
Göran Edman - Vocals on tracks 1, 9
Ian Haugland - Drums
Mic Michaeli - Organ
Svante Henryson - Bass

Producer - Nikolo Kotzev