0402Lionville









イタリア人ミュージシャンのステファノ・リオネッティによるメロハー/AORプロジェクトLionvilleの1stアルバム。シーンのキー・パーソンの一人であるアレッサンドロ・デル・ヴェッキオをブレーンに迎え、更にピエルパオロ・モンティとラーズ・サフサンドを加えた4人がバンドの基本ラインナップとなっています。ラーズ・サフサンドがメイン・ボーカルを担当していることもあって、Work of Artに似通った高揚感重視の明るいサウンドとキャッチーなメロディが堪能でき、メロハー愛好家なら大満足すること請け合い。Work of Artよりはメロハー色が強い印象です。名曲・佳曲がぎっしり、しかも歌唱・演奏は完璧、これは傑作間違いなしでしょう!曲ごとに数多くのミュージシャンが参加しており、ここでは紹介しきれませんが、フンフンと頷きながらクレジットを確認するのも一興です。

01. Here by My Side
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund, A. D. Vecchio)
オープニングにふさわしく明るく高揚感に満ちた曲。本作の基本となる路線です。ヴァース~ブリッジ~コーラスと全て珠玉のメロディで、これはもちろん名曲でしょう。ギター・ソロはイントロがステファノ・リオネッティ、中間がアンドレア・マッダローネ(New Trolls)、アウトロがブルース・ガイチ。

02. With You
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund, R. Säll, A. D. Vecchio)
#1と同傾向のナンバーで、ブレイクからサビに入るところが最高にカッコいい!これも名曲!ギター・ソロはイントロがステファノ・リオネッティで、メインはアンドレア・マッダローネです。

03. Centre of My Universe
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund, A. D. Vecchio)
TOTOっぽいグルーヴィなリズムが心地良いライトAORナンバー。ステファノ・リオネッティとのデュエットですが、ステファノさんもソウルフルで中々にいい感じです。1stギター・ソロはステファノ・リオネッティ、2ndソロはブルース・ガイチ。

04. Thunder in Your Heart
(Music & Lyrics:L. Macaluso, G. Sklerov, J. Esposito)
ジョン・ファーナム(Little River Band)のカバー曲。数少ないマイナー・キーの曲ですが、哀愁や暗さはよりやはり高揚感を感じさせます。ギター・ソロはマリオ・ペルクダーニ(HungryHeart)。

05. The World Without Your Love
(Music:R. Marx, B. Gaitsch  Lyrics:A. Sky)
リチャード・マークスとブルース・ガイチ作のバラード。春の日差しのような暖かさが伝わってくる名曲です。ギター・ソロはイントロがステファノ・リオネッティ、アウトロはブルース・ガイチ自身が担当しています。

06. Power of My Dreams
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti)
#1と同じ路線の爽快感溢れるナンバー。ラーズ・サフサンド&ステファノ・リオネッティのツイン・ボーカルです。ギター・ソロはメインがアンドレア・マッダローネ、アウトロがステファノ・リオネッティ。

07. No End in Sight
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund, R. Säll, A. D. Vecchio)
穏やかな小品といった印象の曲。他に比べてややメロディが地味かな。リズム・ギターはスヴェン・ラーション(Street Talk)、リード・ギターはステファノ・リオネッティ。

08. The Chosen Ones
(Music:T. Denander, S. Putki, S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund)
これも#1と同じ路線の曲で、トミー・デナンダーがライティングとギター・ソロで参加しています。デュエット相手の女性シンガーはアラベラ・ヴィタンク(Alyson Avenue)、ツイン・ボーカルということもあって爽快感、高揚感がMaxに達してます。まあ、気持ち良いことこの上ない名曲ですな。

09. Over and Over Again
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, S. Lionetti)
ゆったりとしたAORバラード。ボーカルはステファノ・リオネッティ。この人も歌が上手いので、ゲスト・ボーカルなしでも十分やっていけるんじゃないかな。ギター・ソロはスヴェン・ラーションが弾いています。

10. Dreamhunter
(Music:S. Lionetti, A. D. Vecchio  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund, R. Gazzaniga, A. D. Vecchio)
#1路線の爽快系メロハー。コーラスのメロディがえらくキャッチーで思わずウキウキ気分になります。ギター・ソロはマリオ・ペルクダーニ。

11. Say Goodbye
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund, A. D. Vecchio)
本編のラストはアコースティカルなバラード。切々とした美しいメロディが印象的です。

12. The World Without Your Love (Avenue AOR Version)
13. No End in Sight (Alternative Version)
14. Say Goodbye (Acoustic Version)

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Personnel
Stefano Lionetti - Lead & Backing Vocals, Guitars

Lars Säfsund - Lead & Backing Vocals
Alessandro Del Vecchio - Keyboards, Backing Vocals
Pierpaolo "Zorro11" Monti - Drums, Percussion

Mario Percudani - Guitars
Andrea Maddalone - Guitars
Anna Portalupi - Bass
Amos Monti - Bass

Arabella Vitanc - Lead & Backing Vocals
Erik Mårtensson - Backing Vocals
Bruce Gaitsch - Guitars
Tommy Denander - Guitars
Sven Larsson - Guitars

Producer - Alessandro Del Vecchio
Executive Producer - Alessandro Lionetti, Gregor Klee