メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

ジミ・ケネディ

Strength in Numbers / Tyketto (1994)

0238Strength in Numbers










アメリカのハードロック・バンド、タイケットの2ndアルバムです。ライナー・ノートによると、1992年中にはほぼレコーディングを完了しリリース直前だった段階でゲフィン・レコードから契約を切られ、あわやお蔵入りになりそうなところ、1年近く経ってなんとか日本のレーベルからリリースすることができたといういわく付きの作品のようです。90年代初頭は多くのHR/HM系バンドが同様に契約を切られたらしく、ブームが去ったという事情があったにせよ、レコード会社というのはずいぶん酷いことするもんだなと思いました。

さて、レコーディング・メンバーですが、ダニー・ヴォーン(vo)、マイケル・クレイトン(dr.)、ブルック・セント・ジェイムス(gt.)は1stと変わらず、ベースのみジェイミー・スコットにチェンジしています。プロデューサーは、Journey、Europe、Night Rangerといった超メジャー・バンドを多く手がけているケヴィン・エルソン。さすがにクリアーでダイナミックな良い音に仕上がっています。曲のほうは1stの延長線上の明るいもので、マイナー・キーでもジメっとしないところがいかにもアメリカン。この辺は面白いところで、たとえばタイケットのレパートリーをテンが演奏したら、その逆にテンのレパートリーをタイケットが演奏したら、曲のイメージは随分違うだろうと想像します。特にダニー・ヴォーンの元気ハツラツの歌唱は、どうやっても暗くなりようがないんじゃないかと思います。バッキングのギターもドラムもベースもタイトなプレイで、ウラのキメとかビシビシ決まって全くもってゾクゾクさせられます。こういう細かいアレンジ、仕掛けの積み重ねで、曲のメリハリがしっかりついているのはAクラス(センスとテクニックの面で)のバンドの証でしょうね。B級、C級バンドはそこまで気が回らずダラーっとしちゃってること、よくあります。

ただし。1stの"Forever Young"に匹敵するような曲が無い。あの名曲の印象があまりにも強くて、本作だってどの曲も出来がいいんだけれどそこそこに聴こえてしまうんですよね。タイケットの皆さん、申し訳ない。。。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Stength In Numbers (Vaughn, St. James , Clayton)
02. Rescue Me (Vaughn, St. James , Clayton)
03. The End Of The Summer Days (Vaughn, St. James , Clayton)
04. Ain't That Love (Vaughn, St. James , Clayton)
05. Catch My Fall (Vaughn, Clayton, St. James, M. Hudson)
06. The Last Sunset (Vaughn, St. James , Clayton)
07. All Over Me (Vaughn, Clayton, St. James, J. Lomenzo)
08. Write Your Name In The Sky (Vaughn, St. James , Clayton)
09. Meet Me In The Night (Vaughn, St. James , Clayton)
10. Why Do You Cry? (Vaughn, Clayton, St. James, J. Kennedy)
11. Inherit The Wind (Vaughn, St. James , Clayton)
12. Standing Alone ( '94 Remix) (Vaughn, Clayton, St. James, J. Kennedy)
13. Wait Forever  (Japan Only Bonus Track) (Vaughn, Clayton, St. James, Briley)

■Personnel
Michael Clayton - drums, percussion, vocals
Brooke St. James - guitars, vocals, percussion
Danny Vaughn - lead vocals, acoustic guitar, harmonica, mandolin, percussion
Jaimie Scott - bass guitar, vocals, percussion

Paul Mirkovitch - keyboards on "Why Do You Cry?" and "All Over Me"
Jimi Kennedy - bass guitar on "Standing Alone ( '94 Remix)"

Producer - Kevin Elson
 

Don't Come Easy / Tyketto (1991)

129Don't Come Easy










ピート・ウェイ(ex-UFO)のWaystedのボーカリストに抜擢されて注目されたダニー・ヴォーン、その彼がWaysted解散後自ら結成したバンドがタイケットです。他のメンバーはジミ・ケネディ(ba.)、マイケル・クレイトン(dr.)、ブルック・セント・ジェイムス(gt.)。大手のGeffenと契約し、敏腕リッチー・ズィトーをプロデューサーに迎えて制作された1stアルバムDon't Come Easyは1991年にリリースされています。

ダニー・ヴォーンの伸びやかで溌剌としたボーカル、カラっと乾いたサウンド、これこそまさにアメリカン・ハードロックの典型でしょう。曲調はバリエーションに富んでいながらチグハグにならず、アルバム全体の統一感もしっかりあります。アコギが多用されていますが、それがシャキシャキしたドライな印象と空気感を強調しています。リード・ギタリストのブルック・セント・ジェイムスのプレイは、巧みに組み立てられたコンパクトなフレーズが非常に好印象。そしてイントロから胸をワクワクさせてくれる名曲#1"Forever Young"の素晴らしさ!サビの歌い出し「ふぉ~ればぁやーんっ!」とつい一緒に歌ってしまうカッコよさ!!シングルでヒットしたのも頷けます。これをオープニング曲にもってきたのは大正解でしょう。

ちなみに#1"Forever Young"と#7"Walk On Fire"の作者の一員としてクレジットされているDilellaとは、ジミー・ディレラ(Jimmy Dilella)のことだと思います。ジミー・ディレラは、Waystedのメンバーだったポール・チャップマンがUFO後、Waysted前にやっていたバンドD.O.Aにダニー・ヴォーンとともに参加しいてた人で、Waystedのサポート・メンバーを勤めたこともあります。それから、本作のアディショナル・ミュージシャンの中に、Giantのキーボードで知られるアラン・パスクァの名前があるのも目を引きます。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Forever Young
02. Wings
03. Burning Down Inside
04. Seasons
05. Standing Alone
06. Lay Your Body Down
07. Walk On Fire
08. Nothing But Love
09. Strip Me Down
10. Sail Away
All songs written by Tyketto except track 1 and 7 written by Tyketto and Dilella

■Personnel
Michael Clayton - drums, percussion, vocals
Jimi Kennedy - bass, vocals
Brooke St. James - electric and acoustic guitars, colal sitar, vocals
Danny Vaughn - lead vocals, acoustic guitars, harmonica

Arthur Barrows - keyboards
Alan Pasqua - keyboards
Richie Zito - various keyboards, guitar, vocal fiddlings

Producer - Richie Zito 

 
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