「スウェーデンのロバート・プラント」、ビョルン・ローディン率いるBaltimooreの2nd。バンド名義となっていますが、ジャケットから伺えるように実質彼のソロ作品のようです。演奏とプロデュースはほぼ前作と同じメンツですが、Six Feet Underからビョルン・ローディンと活動してきたトーマス・ラーションは本作には参加していません。前作ではトーマス・ラーションがかなりソング・ライティングに関わっていましたが、今回は曲のほとんどをビョルン・ローディン単独で書いており、一部がギターのシュテファン・ベリストロムとの共作となっています。音のほうは前作とやや傾向が変わってハードポップ色は薄れ、AOR風、SSW風、またファンキーなものなどバラエティ豊かになっています。好き勝手にやっている感じはいかにもソロ作です。ただ、やはりツェッペリン風味というか、ロバート・プラントのソロ・アルバム的というか、それが全体を貫いているのは前作と同様です。ソフト目なサウンドなんですが、中々に味わい深いものがあります。もろツェッペリンの#2"Kahlua Confusion"、#6"Straight Line"とか、特にカッコいいです。どことなく"Stairway to Heaven"を思わせる#5"Without You"も、この人の「ツェッペリン愛」が感じられてイイです。ラストのビートルズの#10"Oh Darling"だけはつまらない。一曲だけ浮いちゃってるし、なんで入れたんだろう?選曲ミスじゃないかなぁ。
評価 ★★★☆☆
★★★★★ 傑作
★★★★☆ 秀作
★★★☆☆ 佳作
★★☆☆☆ 凡作
★☆☆☆☆ 駄作評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。
■Tracks
01. Memories Calling (Lodin)
02. Kahlua Confusion (Lodin)
03. Dying Alone (Lodin)
04. Don't Stop Running (Lodin, Bergström)
05. Without You (Lodin)
06. Straight Line (Lodin, Bergström)
07. Day to Come (Lodin)
08. What It Is (Lodin)
09. Fly So Gently (Lodin, Bergström)
10. Oh Darling (Lennon, McCartney)
■Personnel
Bjorn Lodin - lead vocals
Jenny Wikström - bass, backing vocals on 10
Rolf Alex - drums, percussion, backing vocals on 10
Mats Olausson - organ, keyboard
Stefan Bergström - guitar, mandolin
Micke Andersson - backing vocals except on 10
Ulf Wahlberg - strings on 9
Anders Gustavsson - saxophone on 1
Jalle Lorensson - harmonica on 7
Mats Glenngård - violin on 3
Producer - Rolf Alex
Executive Producer - Ulf Wahlberg, Bjorn Lodin