メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

ケネス・オディーン

Till Next Time / TNT (1996)

0245Till Next Time









バンド解散後の1996年に日本で企画・編集されたTNTのベスト・アルバム。2ndKnights of the New Thunder 、3rdTell No Tales、4thIntuition から選曲された16曲に加え、Intuition 国内初版(来日記念盤)ボーナストラックの"Electric Dancer"と、ライブビデオForever Shine On - Japan Live (1989年8月新宿厚生年金)から"Tonight I'm Falling"、"Take Me Down (Fallen Angel)"の2曲、合計19曲収録とかなりボリュームのあるベスト盤です。いわば黄金期の3作品の中から、日本人リスナーの好みをよく知る日本のレコード会社が選曲したわけですから、内容の面でも納得のいくアルバムとなっています。さらに、ライブ音源は音質もそれなりでオマケ的なものですが、レア・トラック"Electric Dancer"の収録はポイント高いです。腰の強いシャッフル・ビートとキラめくメロディが絶品で、メロハー・ファンにとっては聴かなきゃ損と思えるくらいの良い曲なのに、正規版Intuition になぜ入ってなかったか理解できません。総じて、今までこのバンドをあまり聴いたことがないけどちょっと興味がある、というようなリスナーには最適のアルバムだと思います。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. 10,000 Lovers (In One) (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø, Diesel Dahl)
02. Intuition (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø)
03. As Far as the Eye Can See (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø)
04. Tonight I'm Falling (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø)
05. Everyone's a Star (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø)
06. Take Me Down (Fallen Angel) (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø)
07. Seven Seas (TNT)
08. Tell No Tales (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø, Diesel Dahl)
09. Forever Shine On (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø, Morty Black)
10. Break the Ice (Diesel Dahl, Tony Harnell, Dag Ingebrigtsen)
11. Listen to Your Heart (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø)
12. Last Summer's Evil (Ronni Le Tekrø, Tony Harnell, TNT)
13. Caught Between the Tigers (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø)
14. Knights of the Thunder (Diesel Dahl, Tony Harnell, TNT)
15. Sapphire (Ronni Le Tekrø)
16. End of the Line (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø)
17. Electric Dancer (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø)
18. Tonight I'm Falling [live] (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø)
19. Take Me Down (Fallen Angel) [live] (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø)

■Personnel
Tony Harnell – vocals
Ronni Le Tekrø – guitars, guitar synthesizer, 1/4 stepper guitar
Morty Black – bass guitar, pedal synthesizer
Diesel Dahl – drums, percussion
Kenneth Odiin – drums, percussion

Producer - Bjørn Nessjø
 

Intuition / TNT (1989)

0080Intuition
Intuition はノルウェーのHR/HMグループTNTの4thアルバム。TNTの代表作であると同時にメロディアス・ハードロックの名盤中の名盤として、リスナーの間では評価の定着している作品でしょう。リリースから四半世紀近く経過した現在の耳で聴いても、バンドのパフォーマンスはもちろん、サウンド・プロダクション(ビョルン・ネーショ)の面でも全く古さを感じさせない最高水準の仕上がりだと思います。ロニー・ル・テクロのギターの「変態度」とトニー・ハーネルのボーカルのエモーショナル度も最高潮に達しています。特にタイトル曲"Intuition"と"Tonight I'm Falling"は、楽曲・アレンジ・演奏・歌唱・プロダクションが精緻にかみ合い、奇跡的なほどの透明感とリリシズムが横溢しています。この2曲については、メロディアス・ハードロックの金字塔、不朽の名曲、どんなに賞賛の言葉を並べても追いつかない素晴らしさだと筆者も思っています。ただし、収録されている全ての曲が名曲かというとそれは疑問に感じるし、曲順ももっと工夫の余地があるのではないかと思ってしまうので、1枚のアルバムの評価としては前作Tell No Tales のほうに筆者は軍配を上げます。

アルバムは荘厳な#1"A Nation Free (Intro)"で幕を開け、続く#2"Caught Between the Tigers"はちょっと変わった雰囲気のミドル・テンポの曲。ロニーの奇妙キテレツなギター・ソロが印象的です。#3"Tonight I'm Falling"は冒頭に書いたようにこのアルバムのハイライトの一つとなっているハード・ポップ曲。気恥ずかしくなるほどロマンチックな歌詞とメロディが、いつ聴いても心を高揚させてくれます。ほんとに、ほんとにいい曲です。#4"End of the Line"は美しく切ないバラード。トニーの瑞々しい歌唱、ロニーのベック的突発性を想起させるギターが素晴らしいの一言です。#5はいよいよタイトル曲"Intuition"、ハード・ポップの名曲中の名曲。これほど心を揺さぶるメロディ、歌唱、演奏に出会えたことを音楽の神様に感謝したくなります。まさにパーフェクト!#6"Forever Shine On"はドラマチックでハードな佳曲。他のバンドでは中々こういう曲が見当たらない、非常に個性的な曲です。#7"Learn to Love"は再びロマンチックなハード・ポップ。"Tonight I'm Falling"、"Intuition"に次ぐメロディ・ラインの素晴らしさだと思います。次は問題の#8"Ordinary Lover"。何故このようなおふざけ的な曲を入れる必要があったのか。なぜ大して歌の上手くないロニーが歌っているのか。箸休め的な曲を挟むにしても、もっと他にやりようはあったのではないでしょうか。結果的にアルバムの完成度と品格を損なう、非常に残念な選曲だったと筆者は思ってしまいます。そんなこを考えてじくじくしていると、#9"Take Me Down (Fallen Angel)"は再びキャッチーなハード・ポップ。美しいボーカル・メロディと、対照的なヘンテコリンなギター・ソロ。これですよ、これ。この線でアルバム全体をまとめてほしかったな。最後は#10"Wisdom"。ドラマチックではあるけれど、やや陰鬱で心からは楽しめない曲でした。他にラストを飾る曲はなかったのかな。。。なんだか残念でなりません。

最後にレコーディング・ラインナップについて。ロニー・ル・テクロ(gt)、トニー・ハーネル(vo)、モーティ・ブラック(ba)は前作と同じですが、ドラムはディーゼル・ダールからケネス・オディーンにチェンジしています。キーボードのKjetil Bjerkestrandはシェティル・ビェルケストランと読むようです。ノルウェーでは結構有名なピアノ&オルガン奏者、作曲家らしく、ロック、ジャズから映画音楽、クラシックまで幅広く活躍しています。また、バッキング・ボーカルにジョー・リン・ターナーがクレジットされていますが、筆者にはどこで彼が歌っているのかはっきり聴き取れませんでした。。。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. A Nation Free (Intro)
02. Caught Between the Tigers
03. Tonight I'm Falling
04. End of the Line
05. Intuition
06. Forever Shine On
07. Learn to Love
08. Ordinary Lover
09. Take Me Down (Fallen Angel)
10. Wisdom
All songs written by Tony Harnell & Ronni Le Tekrø except 6 by Tony Harnell, Ronni Le Tekrø & Morty Black

■Personnel
Morty Black – bass, pedal synthesizer
Kenneth Odiin – drums, percussion
Ronni Le Tekrø – all guitars, 1/4 stepper guitar, lead vocals on "Ordinary Lover"
Tony Harnell – lead & background vocals

Kjetil Bjerkestrand – keyboards
Joe Lynn Turner – background vocals

Producer - Bjørn Nessjø
 


 
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