メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

クリス・ウーズィー

Second Skin / Snakecharmer (2017)

0442Second Skin









ブリティッシュ・ロック歴戦のツワモノ達が結集したバンドSnakecharmerの2ndアルバムです。メンバーは、クリス・ウーズィー(Vo)、ローリー・ワイズフィールド(G)、ニール・マーレイ(B)、アダム・ウェイクマン(Key)、ハリー・ジェイムズ(Ds)は前作と同じ、そしてミッキー・ムーディが抜けて替わりに北アイルランド出身のギタリスト、サイモン・マクブライドが参加しています。

さてこの2ndアルバムも、やはり1st同様にFree、Bad Company、初期Whitesnake、あるいはFM、Thunderといった伝統的なブリティッシュ・ブルース・ロックの系譜に連なるものとなっています。ただ、ミッキー・ムーディがいない影響なのか、1stより若干渋みが抜けてよりメロディアスさが増した印象を受けました。ソングライティングのクレジットを見ても、相対的にローリー・ワイズフィールドの存在感が強まっているようです。考えてみれば彼は英国メロディック・ロックの源流の一つたるWishbone Ash出身なわけで、メロディアス度増強は当然と言えば当然かも知れません。派手さもケレン味もありませんが歌唱も演奏もパーフェクト。ブルージーなメロディアスハード、あるいはメロディアスなブルース・ロックを好む向きには最高の一枚だと思います。

楽曲はどれも素晴らしいのですが、とりわけスロー・ナンバー#7"Fade Away"は鳥肌もの。Freeの"Be My Friend"やBad Company(オリジナルはMott the Hoople)の"Ready for Love"タイプの哀愁溢れるメロディが胸に沁みます。終盤に差し掛かって、クリス・ウーズィーの搾り出すようなボーカルとローリー・ワイズフィールドの泣きのギターが絡み合い響き合う様は、まさしくロックの醍醐味でしょう。Heartlandでは、クリス・ウーズィーとスティーヴ・モリスの間に結局こういう共振は起きなかったんだよなぁ。クリスさん、もうHeartlandやらなくていいからSnakecharmer続けてください!

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Sounds Like a Plan (Ousey, Wisefield, Wakeman, Murray)
02. That Kind of Love (Ousey, Wisefield)
03. Are You Ready to Fly (Ousey, McBride, Wisefield)
04. Follow Me Under (Ousey, Wisefield)
05. I'll Take You As You Are (Ousey, Wisefield)
06. Hell of a Way to Live (Ousey, Wisefield)
07. Fade Away (Ousey, Wisefield)
08. Dress It Up (Ousey, Wisefield)
09. Punching Above My Weight (Ousey, James)
10. Forgive & Forget (Ousey, Wisefield)
11. Where Do We Go From Here (Ousey, James)
[Bonus Track]
12. On My Way (Ousey, Wisefield)

■Personnel
Chris Ousey - Vocals
Laurie Wisefield - Electric, Acoustic & 12-String Guitars
Simon McBride - Electric Guitar
Adam Wakeman - Hammond Organ, Keyboards
Neil Murray - Bass Guitar
Harry James - Drums

Producer - Gary Stevenson 
セカンド・スキン
スネイク・チャーマー
マーキー・インコーポレイティド
2017-05-24

When Angels Call / Heartland (1999)

0399When Angels Call









英国メロハー・バンドHeartlandの6枚目のアルバム。今回はアコースティック企画盤で、既発曲と書き下ろし曲がアコースティック・アレンジで計14曲収録されています。レコーディング・メンバーは、クリス・ウーズィー(vo)とスティーヴ・モリス(g)に加えてスティーヴ・ギブソン(ds)となっています。で、その出来栄えは、まさにエクセレント!名盤1st以降、どこか不満の残るアルバムが続きましたが、これは素晴らしいです。シンプルなアコースティック・アレンジが、クリス・ウーズィーの本来の旨さを際立たせています。スティーヴ・モリスは相変わらず重ね録りしまくっていますが、エレキと違って音の壁になっておらず奥行きとか空気感が感じられるし、スティーヴ・ギブソンの小気味良いドラムも秀逸の一言。いや~、いいですね!

01. Carrie Ann (Ousey/Sharp)
1stアルバムHeartland(1991)収録曲。オリジナルは雄大な景色が目の前に広がるようなサウンド、クリス・ウーズィーの熱唱が印象的な名曲でした。アコースティック・ハージョンは小ぢんまりとしつつも独特の空気感があって、これまたいいです。

02. Knife Edge (Ousey/Bold)
クリス・ウーズィーがHeartland以前に在籍していたVirginia Wolfの1stアルバムVirginia Wolf(1986)収録曲。オリジナルは結構派手目なサウンドですが、ここではちょっとジャズっぽい渋い仕上がりになっています。

03. Never Never Land (Ousey/Morris)
本作のための書き下ろし曲。グルーヴィなノリがカッコいいです。

04. Wide Open (Ousey/Sharp)
2ndアルバムWide Open(1994)のタイトル曲。アコースティック・アレンジに加えて若干テンポが速くなってずいぶんイメージが変わりました。オリジナルの粘っこさが薄れて、フォークロックのような味わいが出ています。

05. Indian Ground (Ousey/Sharp)
これもWide Open収録曲。静謐なバラードですが、パーカッションが良いアクセントになっています。

06. Try Me (Ousey/Morris)
Wide Open収録曲が続きます。オリジナルはレトロ感のあるハードポップでお気に入りの曲でした。本作のバージョンは更に歌唱に味わいが増して最高です。なお、インナースリーヴに記されたクレジットにOusey/Morrisとありますが、Ousey/Sharpの間違いだと思います。

07. Keeping the Faith Alive (Ousey/Morris)
またまたWide Open収録曲。オリジナルもアコースティカルだったので、あまりイメージは変わっていません。これもOusey/Morris作ではなくOusey/Sharp作でしょう。

08. One Night (Ousey/Bold)
Virginia Wolfの2ndアルバムPush(1987)収録曲。AORとかシティ・ポップとか呼ばれるオシャレ系の音で、オリジナルの雰囲気がアコースティックで上手く再現されています。

09. Voodoo Eyes (Ousey/Morris)
3rdアルバムIII(1995)収録曲。タイトル通りブルージーでダークな曲調が魅力的なナンバー。オリジナルはリズム打ち込みだしギターはくどいし、断然こっちの方が良いです。

10. When Angels Call (Ousey/Morris)
これも3rdアルバムIII収録曲。元々いい曲ですが、やはりリズムが生なので更に良くなりました。抑え気味の歌唱にクリス・ウーズィーの上手さが光ります。本バージョンは名曲レベルですね。

11. Carved in Stone (Ousey/Morris)
本作のための書き下ろし曲。軽めのグルーヴ感、都会的なAOR風の曲調がいいですね~。

12. Make It Tonight (Ousey/Bold)
Virginia Wolf収録曲。オリジナルはあまり面白くない曲でしたが、新アレンジでStaple Singersが歌いそうな、ソウルフルで味わい深い曲になりました。

13. I Count the Days (Ousey/Morris)
5thアルバムMiracles by Design(1998)に入っていた曲。他の収録曲とちょっと音質が違うのは、ライナーによれば元々日本のラジオ局での放送用に録音された音源だからだそうです。

14. Only Time Will Tell (Ousey/Morris)
ラストは書き下ろし新曲です。悪くないけれど、これはちょっと地味すぎるかな。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Personnel
Chris Ousey - Vocals
Steve Morris - Guitars, Bass, Keyboards
Steve Gibson - Drums, Percussion

Producer - Steve Morris
Co-producer - Chris Ousey
Executive-producer - Khalil Turk

When Angels Call
Heartland
Escape
1999-07-12

 

Self Defence / Ozone (2015)

0364Self Defence









FMのスティーヴ・オーヴァーランドと、Heartlandのクリス・ウーズィーという英国メロディック・ロックを代表するボーカリスト2人と、メロディック・ロック界のキーパーソンでもあるギタリストのマイク・スラマーとトミー・デナンダー、この4人がタッグを組んだハードロック・プロジェクトOzoneのアルバム。このメンツはすごい!ウーズィー、スラマー、デナンダーの組み合せは2011年のクリス・ウーズィーのソロ作Rhyme & Reasonで実現していましたが、そこにスティーヴ・オーヴァーランドが上乗せされてツイン・ボーカルですからね。昔の言い方だと文字通りの「スーパー・グループ」です。当然リリース後すぐに手に入れましたが、一聴して「ん?」となりました。繰り返して聴いても耳に馴染んできません。何種類もの具が乗った豪華な海鮮丼より、結局単品で食ったほうが旨いということでしょうか。

日本国内盤(Rubicon Music)に入っているマイク・スラマーとクリス・ウーズィーのインタビューには、ザックリしたアルバム制作の手順が示されています。それによると、マイク・スラマーとトミー・デナンダーがそれぞれカラオケ・トラックを作成、それをクリス・ウーズィーとスティーヴ・オーヴァーランドにネット送信、それぞれが歌詞と歌メロを作ってボーカル・トラックを録音、プロデューサーのマイク・スラマーがトラックの取捨選択をして曲にまとめるというものです。いかにもレコーディングだけのためのプロジェクトという感じです。パーマネントなバンド活動が難しいメロハーの分野では、今はこういう手法は普通なのでしょう。問題は、マイク・スラマーとトミー・デナンダーの作った曲がゴージャスかつスタイリッシュで泥臭さやブルース味は皆無、一方クリス・ウーズィーとスティーヴ・オーヴァーランドはその真逆の個性が売りであること。それは分かっていて敢えてチャレンジしたのでしょう。しかしながら結局いわゆる化学反応は起きなかったみたいです。そうは言ってもそこはトップクラスの実力者が結集しているわけで、決して駄作にはなっていないのが逆に凄いと思いました。このアルバムが売れたら次があるかも的なことがインタビューに乗っていましたが、どうやら2枚目は無さそうな気配です。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Shadow on the Sun
02. Visionary Man
03. Self Defence
04. Once in a Lifetime
05. Practice What You Preach
06. How Evolved Are We
07. Smile Before You Lie
08. Save My Soul
09. Destiny
10. Tiger by the Tail
11. Let the Good Will Out
12. So Blind
Bonus Track for Japan
13. Visionary Man
All songs written by Chris Ousey, Steve Overland, Mike Slamer, Tommy Denander
except  "How Evolved Are We" by Christian Wolff, Chris Ousey

■Personnel
Chris Ousey - Lead & Backing Vocals
Steve Overland - Lead & Backing Vocals
Mike Slamer - Guitars, B3 Organ, Keyboards, Bass
Tommy Denander - Guitars, Keyboards, Bass
Ronnie Platt - Backing Vocals
Billy Greer - Backing Vocals
Billy Trudel - Backing Vocals
Kerry Denton - Drums
Christian Wolff - Guitars, Keyboards on "How Evolved Are We"
Erik Sabo - B3 Organ

Producer - Mike Slamer
Executive Producer - Khalil Turk

Self Defence
OZONE
ルビコン・ミュージック
2015-09-23

 

Miracles by Design / Heartland (1998)

0330Miracles By Design









1998年にリリースされたHeartlandの5枚目のアルバム。クリス・ウーズィー(vo)とスティーヴ・モリス(g)がコンビを組んで3作目となります。他の参加メンバーは、前作から復帰したオリジナル・メンバーのスティーヴ・ギブソン(ds)に加え、前年にThe Distanceで共演したケニー・ケイオス・ロニー(g)、デイヴ・ホピア (ba)、ジョン・カウンセル(key)の3人のカナダのミュージシャンです。ライナーノーツによると、前作でキーボードを担当したクリス・ロイドはメンバーとしてクレジットはありますが、交通事故のため録音には不参加とのこと。

さて本作の出来ですが、大名盤の1stにはまだまだ及ばないものの1作ごとに良くなっている印象を受けます。まずリズム・セクションが素晴らしい。スティーヴ・ギブソンもデイヴ・ホピアも優秀なプレイヤーで、躍動感のあるリズムが心地よいです。肝心のクリス・ウーズィーのボーカルも相変わらずパワフルでありながら渋くて聴き応えがあります。問題はスティーヴ・モリスです。筆者としては彼のギターとアレンジがだんだん鼻についてきました。なんでもかんでもハモればいいというものではないでしょ。楽曲そのものはいいのにアンサンブルがくどい。凝れば凝るほど、せっかくのボーカルとリズムのダイナミックさが損なわれてチマチマした印象を受けてしまいます。クリス・ウーズィーとスティーヴ・モリスの相性の問題なのかなあ。しかし、このコンビで90年代半ばから2000年代初めまでコンスタントにアルバムを制作して日本盤もリリースされ続けているので、欧州や日本では結構人気はあったのでしょうね。まあ、個人的な感想ということで勘弁してください。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. A Leap in the Dark (M : Steve Morris / L : Chris Ousey)
02. Miracles Take Time (M : Steve Morris / L : Chris Ousey)
03. Even Angels Cry (M : Steve Morris / L : Chris Ousey)
04. I Count the Days (M : Steve Morris / L : Chris Ousey)
05. Into the Flame (M : Steve Morris / L : Chris Ousey)
06. X Marks the Spot (M : Steve Morris / L : Chris Ousey)
07. Total Eclipse (M : Steve Morris / L : Chris Ousey)
08. Catch You If You Fall (M : Steve Morris / L : Chris Ousey)
09. Show Me the Way (M : Steve Morris / L : Chris Ousey)
10. Always the Love Will Survive (M : Steve Morris / L : Chris Ousey)
11. Let It Roll (M : Steve Morris / L : Chris Ousey)

■Personnel
Chris Ousey - Lead Vocals, Backing Vocals
Steve Morris - Lead Guitars, Guitars, Keyboards
Steve Gibson - Drums
Chris Lloyd - keyboards
Kenny 'Kaos' Loney - Guitars
Dave Hopia - Bass
John Counsel - Guest Keyboards

Producer - Steve Morris, Paul Dean

Miracles By Design
Heartland
Escape
1998-05-12

 

Snakecharmer / Snakecharmer (2013)

0321Snakecharmer









元Whitesnakeのミッキー・ムーディ(Gt)、ニール・マーレイ(Ba)、元Wishbone Ashのローリー・ワイズフィールド(Gt)、Heartlandのクリス・ウーズィー(Vo)、Thunderのハリー・ジェイムズ(Ds)、そしてリック・ウェイクマンの息子でBlack Sabbathなどでプレイしているアダム・ウェイクマン(Key)という、錚々たる顔ぶれによって結成されたSnakecharmerの1stアルバム。バンド名から分かるように、初期Whitesnakeを支えたメンバーがやってきた一連の「スネイクなんちゃら」というバンドの最新版ですね。もういい加減「スネイク」は卒業すればいいのにと思いますが、いかがなものでしょうか。あと、ローリー・ワイズフィールドがまだ現役だったのには驚きました(失礼)。音のほうは、初期WhitesnakeやBad Companyなどを髣髴とさせるもの。つまりブルース、R&Bに根ざした伝統的なブリティッシュ・ハードロック以外の何物でもありません。1970年代にはブリティッシュ・ブルース出身のミュージシャンがワンサカいて、こういうサウンドはありふれていたわけですが、今となっては逆に新鮮に感じてしまいます。まあとにかく嬉しい作品です。

まず、クリス・ウーズィーが素晴らしい。奇をてらったところが全くないシンプルでナチュラルなブルース・ロックこそがやはりこの人にはピッタリで、水を得た魚のように伸び伸びとした歌唱を披露しています。いや~、Heartlandを聴くたびに感じていたモヤモヤが嘘のよう。渋くてブルージーなのに何故かHeartlandよりメロディアスに感じられるのが不思議です。もっと早くこのメンツでやって欲しかったなぁ。ミッキー・ムーディとローリー・ワイズフィールドのギターもいい感じです。ほとんどペンタトニック一発勝負。タッピングでピロピロとかアーミングとかも一切やってません。リズム・セクションもキーボードもさすがに安定感抜群で文句の付けようがないです。メンバーの皆さんは結構高齢者も多いので、もう余計なことはしないでこのバンドに集中してアルバム制作してほしいし、できればツアーもやってもらいたいですね。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. My Angel (Moody, Ousey, Wisefield)
02. Accident Prone (Wisefield, Ousey)
03. To the Rescue (Wisefield, Ousey)
04. Falling Leaves (Wisefield, Ousey)
05. A Little Rock & Roll (Ousey, Moody, Wherry, Moody)
06. Turn of the Screw (James, Moody, Murray, Ousey, Wakeman, Wisefield)
07. Smoking Gun (Moody, Ousey)
08. Stand Up (James, Ousey)
09. Guilty as Charged (Wisefield, Ousey)
10. Nothing to Lose (James, Moody, Murray, Ousey, Wakeman, Wisefield)
11. Cover Me in You (Ousey, Moody, Wherry, Moody)
12. White Boy Blues [Bonus Track] (Moody, Ousey)

■Personnel
Chris Ousey - Lead Vocals
Micky Moody - Guitars, Vocals
Laurie Wisefield - Guitars, Vocals
Adam Wakeman - Hammond Organ, Keyboards
Neil Murray - Bass
Harry James - Drums

Gareth Roberts - Additional Percussion

Producer - Snakecharmer

Snakecharmer
SNAKECHARMER
FRONTIERS RECORDS
2013-01-28

Bridge of Fools / Heartland (1997)

0194Bridge of Fools









イギリスのメロディック・ロック・グループ、ハートランドの4作目。ハートランドってジャケットのダサいバンドっていうイメージが、もう自分の中で定着してしまってますけど、それにしてもこのジャケット酷すぎ。国内盤はまだましですが。

2ndと3rdは実質クリス・ウーズィーのソロ作品で、しかもリズム・パートは打ち込み多用という、ほとんど宅録自主制作状態だったため、なんとも不完全燃焼の感がありました。本作では、オリジナル・メンバーだったドラムのスティーヴ・ギブソンが戻り、ベースとキーボードにも専任メンバーを加え、久しぶりにバンドらしいサウンドが展開されています。クリス・ウーズィーのボーカルも、バンドの音に乗ってようやく躍動感を取り戻しました。出だしの#1"Tomorrow Won't Wait"、#2"Castles in the Sand"とノリの良い曲が続き、この人ならではのダイナミックな歌唱にワクワクしてきます。哀愁たっぷりの#5"Elena"、#9"Hardworking Man"など楽曲も概ね出来が良いという印象です。

ただし、相変わらず音があまり良くない。ベールを被ったようにこもっていて、どうにももどかしい音です。Escapeレーベルのもとで制作環境は整っていたはずなのに、なんでこうなるのでしょうか。それから、前作でも感じたことですが、スティーヴ・モリスは確かにギターは上手いのものの、音色に魅力がないんです。それは特にディストーションをかけた音に顕著です。また、ギターのアンサンブルに精緻さはあっても、スケールの大きさが感じられない。1st、2ndのゲイリー・シャープが大自然を感じさせたのに比べて、まるで良く出来た箱庭のようなチマチマしたイメージ。申し訳ないけど、やっぱりゲイリー・シャープのほうが良かったなぁ。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Tomorrow Won't Wait
02. Castles in the Sand
03. Where the Pieces Fall
04. I Will Wait for You
05. Elena
06. Front Page News
07. Only a Heartbeat Away
08. Not Till Heaven Falls
09. Hardworking Man
10. Feels Like Magic
11. Still Got My Feet on the Ground
12. Don't Let the Fire Die
13. These Are the Days [Bonus Track]
All songs by Steve Morris/Chris Ousey

■Personnel
Chris Ousey - vocals
Steve Morris - guitars, keyboards
Chris Lloyd - keyboards
Steve Gibson - drums
Tim A Duncan - bass

Producer - Steve Morris
Executive Producer - Khalil Turk, Chris Ousey

Bridge of Fools
Heartland
Escape
1997-03-06

III / Heartland (1995)


128Heartland III









イギリスのメロディック・ロック・グループ、ハートランドの3rdアルバム。当初メジャー・レーベルから鳴り物入りで売り出されたハートランドですが商業的には成績を残せず、ドイツのマイナー・レーベルからリリースされた2ndアルバムの時点でメンバーは3人に減り、実質はクリス・ウーズィーのソロ・プロジェクトの自主制作盤でした。3rdアルバム制作の経緯は詳しくは分かりませんが、メロハー/AORに特化したレーベルであるEscape Musicのカリル・タークがクリス・ウーズィーにスティーヴ・モリス(Export、Gillan)を紹介し、ウーズィーとモリス二人だけで録音されたようです。これも実質ソロ・プロジェクトみたいなものだと思われます。以降彼らの作品はEscapeからコンスタントにリリースされることになります。

このアルバムを聴いた最初の印象は、サウンドがせせこましいということ。水平線の彼方に沈む夕陽、満天の星、霧の立ち込める森、そんな情景が良く似合う、ゴージャスの極致だった1stから一気に落ちて、4畳半で宅録したかのようにショボくなった2nd。今度もおそらく自主制作デモに手を入れた程度のものだと思いますが、さらにショボくなりました。2ndもリズムにはプログラミングが用いられていたものの、ドラマーが残っていた分まだ良かった。この3rdはドラム完全打ち込み、しかもあまり巧みではない。カラオケ・ボックスで熱唱するクリス・ウーズィーといった風情です。可哀相過ぎるじゃありませんか。筆者はサウンド・プロダクションにはあまりうるさくない方ですが、ハートランドというとあの1stのイメージが強すぎて。。。一度知った快感は忘れられないものです。

楽曲は従来通りかなり良いです。テンポのいい勢いある曲から、渋いバラードまで曲調のバリエーションも文句ありません。ブルージーでクセのあるクリス・ウーズィーのボーカルも相変わらずで評価の分かれるところですが、何度も言うように筆者は結構好きです。ゲイリー・シャープに替わって相方となったスティーヴ・モリス、この人は才人ですね。この場面でこのフレーズ、このカッティング、この音色と非常に的確で職人的なギターを弾きます。引き出しが多いんでしょうね。曲のアレンジ能力・センスも抜群だと思います。ただし、ゲイリー・シャープのギターが忘れられない。一度知った快感は(ry

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. The Way of the Buffalo
02. Voodoo Eyes
03. Ready to Receive
04. Law of the Jungle
05. Don't Say Goodbye
06. Nothing Left to Loose
07. Broken Angel
08. Until the Last Man Falls
09. One Step at a Time
10. When Angels Call
11. Waiting for the Big One
12. Stranger in This City
All songs by Steve Morris/Chris Ousey

■Personnel
Chris Ousey - vocals
Steve Morris -  guitars, bass, keyboards, programming

Producer - Steve Morris 

Heartland III
Heartland
Escape
1995-10-21

 

Continuum / Change of Heart (2000)

0094Continuum
イギリスのメロハー・バンド、チェンジ・オブ・ハートの2ndアルバム。1作目はそれなりに良いメロディが耳に残る作品でしたが、キーボードをはじめアレンジのチープさもあり、全体にパッとしない印象でした。そんなわけで、本作にもあまり期待していなかったのですが、ところがどっこい驚くほどの素晴らしさ!オープニングのムーディなインストに続いて突然始まる#2"Blinded"でいきなりやられてしまいました。息苦しくなるほど切ないメロディ、何かを振り切ろうとするかのように突っ走るリズム、胸騒ぎをかき立てるギター・ソロ、なんだこれは?このバンド化けたか??

続く#3"I Don't Want to Be Lonely"もメジャー調の曲でありながら、一抹の苦味とともになんとも言えない寂寥感を孕んだ秀逸な曲。#4"When Love Gets in the Way"は、そのものずばりの必殺哀愁バラード。#5"You Can't Hide"は普通なら「爽やか系メロハー」の一言で片付けられそうな曲ですがどこか寂しさが漂うのが印象的。ピアノを含めキーボードの使い方が前作より非常に巧みになっています。#6"Call of the Wild"は一度聴いたら忘れなれないドラマチックなサビが出色な哀愁チューン。#7"Take Me From a Ride"はアーシーでブルージーな佳曲。リード・ボーカルとバッキング・ボーカルの絡みがカッコいいな~。#8"Hands on My Heart"はピアノと生ギターを中心としたアコースティカルなアンサンブルが心地よい。歌メロもナチュラルで好感が持てます。中盤から後半にかけてアーシーな曲が続きますが、#9"Say That You Want Me"も引き続いてウエストコースト・サウンドを思わせる曲。ただEaglesやDoobiesのようにカラっとしないのがいかにも英国流。#10"Love on the Line"は一転してマイナー・キーの曲。哀しみを予感させるようなバッキング・ボーカルのアレンジがほんとに上手いですね。#11"Run From the Storm"は、#2"Blinded"に通じる胸をかきむしられるような歌メロ、キーボードとギターが掛け合うソロが素晴らしい。ここまではボーカルのアラン・クラークを中心にしたバンドの自作曲でしたが、#12"Mysteries"はダーシー・ドイチュとケニー・ケイオス・ロニーのPokerfaceコンビの提供曲。レトロなポップ・ソウル風とも言うべき楽しい曲調ですが、アルバムの中で違和感なく馴染んでいると思います。最後はボーナス・トラック#13"(When Are You) Coming Home"。静かな喪失感や空しさを湛えたバラードです。

全体としてHeartlandの影響を感じさせるドラマチックな曲調、ソウル・フィーリングに溢れた歌唱は前作と同様です。ただしHeartlandと比べるとメロディ・ラインの輪郭がはっきりしているので、Heartlandより受け入れやすいかもしれません。バンド・メンバーは、アラン・クラーク(vo)、ジョン・フッティット(gt)、デイヴ・チャップマン(key)の3人は前作と変わりませんが、ドラムはトレヴァー・ハート、ベースはゲイリー・ハウにチェンジしています。同じEscapeレーベルのHeartlandとThe Distance絡みの面々、クリス・ウーズィー、ロブ・カーツライター、デイヴ・ホピア、ケニー・ケイオス・ロニーが演奏とプロデュースでサポートに入っているのは前作と同じです。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作 
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■Tracks
01. Call to Prayer (D. Chapman)
02. Blinded (A. Clark)
03. I Don't Want to Be Lonely (A. Clark, J. Footit)
04. When Love Gets in the Way (A. Clark)
05. You Can't Hide (A. Clark, D. Chapman)
06. Call of the Wild (A. Clark)
07. Take Me From a Ride (A. Clark, D. Chapman)
08. Hands on My Heart (A. Clark)
09. Say That You Want Me (A. Clark, J. Footit)
10. Love on the Line (A. Clark, D. Chapman)
11. Run From the Storm (A. Clark)
12. Mysteries (D.Deutsch, K. Loney)
13. (When Are You) Coming Home [bonus] (A. Clark)

■Personnel
Alan Clark - lead vocals
John Footit - lead guitars
Dave Chapman - keyboards, vocals
Trevor Hart  -Drums
Gary Howe - bass

Chris Ousey - backing vocals
Rob Kurzreiter - drums
Dave Hopia - bass
Kenny "Kaos" Loney - guitars 

Producer - Kenny "Kaos" Loney, Chris Ousey
Executive Producer - Khalil Turk

Continuum
Change of Heart
Escape
2001-07-23

 

Wide Open / Heartland (1994)

0084Wide Open
A&Mとの契約が切られ、ドイツのマイナー・レーベルLong Island Recordsからリリースされたハートランドの2nd。メンバーとしてクレジットされているのは、中心人物のクリス・ウーズィー(Vo)とゲイリー・シャープ(Gt)、そしてスティーヴ・ギブソン(Ds)の3人だけになってしまいました。実はこのアルバムは、自分たちで制作した8トラックのデモ音源を若干手直したものなのだそうです。なんだか追い詰められ感が漂ってるような。。。1stと同傾向の楽曲だし、ハートランドらしい凝ったアレンジ、緻密なアンサンブルが聴いて取れるのに、サウンド・プロダクションがあまりにも違いすぎます。雄大な景色が目に浮かぶかのような1stの音と比較すると、全体にこじんまりとしてなんとも窮屈な感じ。名手フィル・ブラウンのベースもなく、リズムトラックは部分的に打ち込みでまかなっているようで、前作を特徴付けていたたゆとうような心地よいグルーヴは消滅してしまいました。音数が多いのに風通しが良く、ゴージャスなのに下品でない、1stのあの奇跡的なサウンドは、メジャー・レーベルが惜しみなく人とカネを投入したからこそ実現したマジックだったんですね。

さて、クリス・ウーズィーのボーカルについては1stのレビューで書いた通り好みの分かれるところですが、本作でも相変わらずのスタイルです。筆者としては素晴らしい熱唱だと思っています。彼らにしてはアーシーなタイトル曲#3"Wide Open"は特にいいですね。それから、#9"Try Me"は昔のR&Bやポップスによくあるコード進行と親しみやすい歌メロなんですが、だからこそクリス・ウーズィーの歌の上手さが際立っていると感じました。ま、端っから嫌いな人にはどれもクソ面白くない歌唱なんでしょうが。

前身バンドMonroe以来クリス・ウーズィーの相方だったゲイリー・シャープは、このアルバムをもってクリスと袂を分かつことになります。ホア~んとした浮遊感、独特の間のあるカッティングで、ハートランドのサウンド・イメージに大きな役割を果たしていたゲイリー・シャープの脱退は非常に残念です。後任のスティーヴ・モリスも上手いのですが、個性という点ではやはりゲイリー・シャープに一歩譲るかなと筆者は思っています。

なお、オリジナルのLong Island Records盤以外に、3rdで移籍したEscape Musicから再リリースされたものも出回っていますが、そちらは1st収録曲"Fight Fire With Fire"、"Wide Open"のそれぞれバージョン違いがボーナス・トラックとして追加収録されています。

評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。
評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作

■Tracks
01. Give Me a Reason
02. Whenever You Want Me
03. Wide Open
04. Losing to Love
05. Indian Ground
06. When I'm With You
07. A Town Called Pride
08. Running on Empty
09. Try Me
10. Burning the Bridges
11. Turning My Heart Right Over
12. All or Nothing
13. Keeping the Faith Alive
All songs by Chris Ousey & Gary Sharpe

■Personnel
Chris Ousey - vocals
Gary Sharpe - guitars, bass, keyboards, programming
Steve Gibson - drums, additional programming

Producer - Chris Ousey & Gary Sharpe 

Wide Open
Heartland
Pinnacle
1995-06-08

 

Heartland / Heartland (1991)

0049Heartland

英国産メロハー/AORを代表するグループの一つハートランド、そのグループ名を冠し1991年に発表された1stアルバム。このバンドは昔から、人によって評価が二分しているように見えます。特にクリス・ウーズィーのボーカルの好き嫌いが極端に分かれているようです。筆者は好きか嫌いかと言えば好きです。ただし、メロディック・ロックというカテゴリーでこの歌い方はありなのか、その疑問は付きまとっています。歌メロが口ずさめないどころか、下手をすると歌メロが思い出せないような歌いまわしで、「メロディアス」とか「メロディック」とか言えるのか?これって根本問題です。メロハーは、ボーカリストの歌いグセの妙を味わうより、スコア通りのメロディの良さを楽しむというところにポイントがあるわけですから。

メロハー系では、スティーヴ・オーヴァーランドやジョン・ウェイトなどもソウルフルでブルージーですが、クリス・ウーズィーほどにはメロディを崩していない。その場のノリでメロディやリズムを崩して歌うことを「フェイク」といいますが、ジャズはもちろん、ソウルやR&B、ゴスペルなどの世界ではフェイクは当たり前だし、イギリスのロック・シンガーでも黒人音楽の影響を強く受けたいわゆるブルーアイド・ソウル系の人たちも、フェイクの巧みさは感情表現の豊かさとして評価されます。たとえば、ヴァン・モリソン、フランキー・ミラー、ジェス・ローデン、ロバート・パーマー、ミラー・アンダーソン、スティーヴ・マリオットとか。クリス・ウーズィーは、むしろこういうボーカリストの系譜に連なる人なんだろうと思います。だから、メロハーに拘らず、もっとアーシーなサウンドで勝負していたら評価はずいぶん違っていたんじゃないかな。しかし、クリスさんは頑固一徹、今に至るまでハートランドのスタイルは基本的に変わっていません。。。

筆者はハートランドを聴くとき、メロハーという言葉はとりあえず措いておきます。「こんなのメロハーじゃない」と切って捨ててしまうにはあまりにももったいない。一緒に口ずさめなくても、歌い回しが金太郎飴でも、クリス・ウーズィーのエモーショナルなボーカルはほんとに素晴らしい。特にこの1stアルバムでは、クリスの歌が躍動感に溢れています。ゲイリー・シャープのギターの浮遊感も気持ちがいい。更にリズム・セクションが異様に心地よいのも特筆すべき点です。サウンド・プロダクションも秀逸。ステレオというのは原理的には左右(横方向)に音を振り分けているだけなのですが、何故か縦方向にも、奥行き方向にも音の広がりが感じられ、音の中に自分の身を置いているような感覚になります。特にヘッドフォンで聴いたときその印象は顕著です。どうやればこういう音像になるのか技術的なことは全く分かりませんが、屋外で聴くBGMとしても最高の音だと思います。

最後に、レコーディング・メンバーについて。バンドの中心メンバーのクリス・ウーズィーとゲイリー・シャープは、元々モンロー(Monroe)というグループに在籍していましたが、クリス・ウーズィーがジェイソン・ボーナムのヴァージニア・ウルフ(Virginia Wolf)に引き抜かれ、モンローは解体。ヴァージニア・ウルフ解散後、二人が再び組んだのがハートランドというわけです。ベースは元ダーク・ハート(Dark Heart)のフィル・ブラウン。ダーク・ハートにはハートランドとの関係が深いチェンジ・オブ・ハート(Change of Heart)のアラン・クラーク、イアン・シンプソンも在籍したようです。やたら「ハート」が好きな人たちです。キーボードはペンドラゴン(Pendragon)というプログレ・バンド出身のリック・カーター。ドラムはスティーヴ・ギブソンで、このあとずっとハートランドと行動を共にします。

このアルバムは大手レーベルA&Mからリリースされましたが、商業的にはあまり成功せず、バンドはA&Mとの契約を切られる結果となります。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Teach You to Dream
02. Carrie Ann
03. Don't Cast Your Shadow
04. Real World
05. Fight Fire With Fire
06. That Thing
07. Walking on Ice
08. Paper Heart
09. Paradise
10. Promises
All songs composed by Chris Ousey & Gary Sharpe

■Personnel
Chris Ousey - vocals
Gary Sharpe - guitar
Phil Brown - bass
Steve Gibson - drums, percussion
Rik Carter - keyboards

George Deangelis - keyboards
David Hinson - keyboards
Don Snow - piano, backing vocals
Steve Ferrara - drums
Carol Kenyan - backing vocals
Sylvia Mason James  - backing vocals
Paul Moggledon  - backing vocals
Omar Dupree  - backing vocals
Stephen P. Clisby  - backing vocals
Julia Loko  - backing vocals
Jody Pijper  - backing vocals

Producer - Jimbo Barton

Heartland
Heartland
Yesterrock
2019-08-23

ハートランド (生産限定盤)
ハートランド
Universal Music
2022-03-23

 
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