メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

クライヴ・バー

Demorabilia / Praying Mantis (1999)

0316Demorabilia









Praying Mantisのデビュー20周年を記念して日本で企画・リリースされたコンピレーション盤。いまだに日本盤しか出ていないと思われます。中身は、1981年の1stアルバムTime Tells No Lies と1991年の2ndPredator In Disguise の間の空白期間に制作されたデモ音源集です。具体的には、1981年8月録音の旧メンバーでの幻の2ndアルバム用音源から、1983年11月録音のバーニー・ショウとクライヴ・バー参加の新バンドEscapeのデモまで、2枚のCDに全27曲が収録されています。録音時期、録音場所も多岐に渡り、またクォリティにバラつきがありますが、StratusのThrowing Shapes とともにバンドのミッシングリンクを埋める貴重な音源集と言えるもの。年代順に収録されていないのが難点と言えば難点ですが、トロイ兄弟による懇切丁寧な解説があるので年代を追いかけながら聴くことも可能です。ああ、この曲はあの曲の原曲だなとか、このキメはあの曲でも出てくるなとか、聴いていると色々気付くのも楽しい。80年代初頭のステージ写真満載のブックレット、ティノ・トロイが書き記した詳細なバンド系譜図という嬉しいオマケまで付いてきて、熱心なプレマン・ファンなら必ず入手して家宝にしているであろう作品集だと思います。逆に言えば、そこまで熱心なファンでなければ、他に聴くべきものはあるということになりますが。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
disc 1
01. One Of These Days
02. Wasted Love
03. Fantasy
04. Woman Of The Night
05. I Don't Take Prisoners
06. Born Evil
07. The Horn
08. Top Of The Mountain
09. All Over Again
10. Romancer
11. Your Number
12. Give Me A Reason
13. Heartache
disc 2
01. A Question Of Time
02. I Need Your Loving
03. Battle Royal
04. Time Slipping Away
05. Got To Get It
06. Over And Over
07. Never Say No
08. Heat Of The Moment
09. Whose Life Is It Anyway?
10. Enough Is Enough
11. Raining In Kensington
12. Nightmares
13. Give Me A Reason
14. The Story

■Personnel
Bernie Shaw - Lead vocal
Tom Jackson - Lead vocal
Tino Troy - Guitar, Keyboards
Steve Carroll - Guitar, Lead vocal
Chris Troy - Bass, Lead vocal
Clive Burr - Drums
Dave Potts - Drums
Don Garbett - Keyboards
Jon Bavin - Keyboards
 

Captured Alive in Tokyo City / Praying Mantis (1996)

0166Captured Alive in Tokyo City










1995年11月プレイング・マンティス来日公演を収録したライヴ盤。4thアルバムTo The Power Of Tenリリース直後ということでリード・ボーカルはゲイリー・バーデン、またブルース・ビスランドのピンチヒッターとして今は亡きクライヴ・バーがドラムを担当しています。ゲイリー・バーデン擁護派を自認する筆者でも、ライヴ・パフォーマンスに関しては話は別です。音程がフラつく、変なところで声が裏返る、高い音が出ないのをフェイクでごまかす、サビはちょいちょいバック・ボーカルにまかせて自分は歌わない。。。ま、MSGのライヴでも同じなんですが。なんでよりによってゲイリー・バーデン期にライヴ・アルバム出したんだろう?プレマン+メイデン+MSGという、見ようによっては「スーパー・グループ」と言えなくもない編成だったからでしょうか?その元メイデン組のクライヴ・バーは、かつてストレイタスでトロイ兄弟と苦楽を共にした仲。ブルース・ビスランドより上手いドラマーだとは思います。リズムにキレはあるし、オカズなんかゾクゾクするほどカッコいいのですが、なんだか思い切り叩けてない。やはり曲に慣れていないのかな。もう一人の元メイデン組のデニス・ストラットンはすっかりプレマンに溶け込んでいます。元アイアン・メイデンという肩書きはもういらないですね。ティノ・トロイとのツイン・リードの息もぴったり。ただ、微妙に二人のピッチがあってなかったりしますが。。

そういう細かいことは映像を見れば気にならなくなります。このライヴはDVDでもリリースされているし、今はyoutubeでも見ることができます。CD聴いてブーたれるより、動画を見てライヴの臨場感を味わうほうが健全だと思います。とにかく曲は天下一品のプレイング・マンティスなんですから。特に幻と言われてきた1stの名曲には鳥肌が立ちます。アンコール鳴り止まない中メンバーが再登場し、ステージを降りて観客と握手やハイタッチする場面は、プレマンと日本のファンとの絆の深さが見て取れてなんだか妙に感動してしまいます。

なお、このアルバムは抜粋版と、2枚組の完全版とがあります。当時も今もプレイング・マンティスのCDを買うのは少数のファンしかいないだろうし、ファンなら完全版を買うだろうから、抜粋版を出す意味が分かりませんけど。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
DISC 1
01. Victory (Troy/Troy)
02. A Cry For The New World (Praying Mantis)
03. Can’t See The Angels (Troy/Troy)
04. Bring On The Night (Troy/Troy/Stratton/Barden/Bisland)
05. Only The Children Cry (Troy/Troy/Stratton)
06. To The Power Of Ten (Troy/Troy/Stratton/Barden/Bisland/Goodman)
07. The Horn (Troy/Troy/Burr/Potts/Shaw)
08. Dream On (Jackson/Dangschat/Praying Mantis)
09. Welcome To My Hollywood (Troy/Troy)
10. Turn The Tables (Troy/Troy)
11. Children Of The Earth (Troy/Troy)
DISC 2
01. Angry Man (Jackson/Troy/Troy/Stratton/Bisland/Barden)
02. Don’t Be Afraid Of The Dark (Troy/Troy)
03. Cheated (Carroll/T.Troy)
04. Letting Go (Troy/Troy)
05. Lovers To The Grave (Troy/Troy)
06. Flirting With Suicide (Troy/Carroll/Troy/Potts)
07. Rise Up Again (Jackson/Dangschat/Praying Mantis)
08. Armed And Ready (Schenker/Barden)
09. Captured City (Troy/Troy)
■Personnel
Gary Barden - Lead Vocals
Clive Burr - Drums
Dennis Stratton - Guitars, Vocals
Chris Troy - Bass Guitar, Vocals
Tino Troy - Guitars, Vocals

Michael Scherchen - Keyboards

Producer - Norman Goodman, Tino Troy 

 

Throwing Shapes / Stratus (1984)

0150Throwing Shapes










元Iron Maidenのクライヴ・バー(Dr)と、元Praying Mantisのティノ・トロイ(Gt)とクリス・トロイ(Ba)、元Grand Prixのバーニー・ショウ(Vo)、元Stampedeのアラン・ネルソン(Key)によるHR/HMグループStratusが唯一残したアルバム。本作レコーディングまでの経過を整理しておくと、Praying Mantisは1981年に1stアルバムTime Tells No Lies発表後にバーニー・ショウを専任ボーカリストに迎え、82年にはシングルTurn The Tableをリリース。それ以降もデモ・レコーディングを地道に続けるも陽の目を見ず結局83年にPraying Mantisは解散。Iron Maiden脱退直後のクライヴ・バーが、トロイ兄弟、バーニー・ショウと合流してEscapeを結成。デビューに向けてデモ・レコーディングを開始。同名のバンドが既に存在することが分かりバンド名をStratusに変更、最終的にアラン・ネルソンが加わり84年に本番レコーディング終了。プロデュースはこの後も何度かPraying Mantisを手がけるノーマン・グッドマン。なお末期Praying MantisとEscape時代のデモ音源は、Praying Mantis名義のアルバムDemorabiliaにまとめられて1999年にリリースされています。プレマン・ファンの立場からすると、本作はDemorabiliaとともに、Time Tells No Lies(1981)とPredator in Disguise(1991)の間をつなぐミッシングリンクということになります。

楽曲は全てストレイタス作となっているのですが、メロディの特徴からトロイ兄弟がメインで書いていると思われます。実質的にプレイング・マンティスのアルバムでしょう。ただ、Time Tells No Liesと比較するとかなり明るめでアメリカンハードに近い感じ。そういう意味では面白いことに再編成プレマンに合流するデニス・ストラットンのLionheartに似ています。サウンドのほうも、キーボードが全面にフィーチャーされ、おかしな効果音や女性のセリフなども入り、リバーブかけ過ぎて風呂場で録音したような音。つまり典型的な80年代バブリー・サウンド。曲によってはトロイ兄弟らしいキラリと光る旋律やハーモニーがあるのですが、アルバム全体を特徴付けるアメリカン・ロック的なメロディと装飾過多で軽薄なサウンドが、トロイ兄弟に合っているとは筆者には思えません。ところで、#9"So Tired"の出だしのリフがY&Tの"Hurricane"にクリソツ。これもいただけない。

なお、このアルバムのマスター・テープは紛失しており、CDはLPレコードからの盤起こしのようです。それが原因なのか、元からそうなのかは不明ですが音はかなりひどいです。薄っぺらで妙にこもっていたり、ところどころ音割れもあり、高音が耳障り。それでもこういう歴史に埋もれてしまったアルバムがCD化されるのは非常にうれしいことです。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Back Street Lovers
02. Gimme Something
03. Even If It Takes
04. Give Me One More Chance
05. Never Say No
06. Romancer
07. Enough Is Enough
08. Run for Your Life
09. So Tired
All songs written by Stratus

■Personnel
Tino Troy — lead guitar, vocals
Bernie Shaw - lead vocals
Clive Burr - drums, vocals
Chris Troy — bass, vocals
Alan Nelson — keyboards

Producer – Norman Goodman 



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