メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

イアン・ホーグランド

Secret Society / Europe (2006)

0439Secret Society









Europeの7thアルバム、再結成後としては2枚目の作品です。元々の北欧メロディアスハードに、オルタナティヴ・ロックの要素、70年代ハード・ロックやブルース・ロックの要素を混ぜ込んで、ヘヴィでソリッドなサウンドを作り上げた前作Start From the Darkの路線を踏襲しています。再出発して2作目ともなると、彼らの新しい音楽性もこなれてきたようです。浮ついたところの無い「ホンモノ」の手応え、年齢を重ねたからこその深みのある表現に感銘を受けました。美しいメロディにはそこはかとなく寂寞感が漂い、ソング・ライティングの妙を感じます。クレジットを見ると、曲作りはやはりジョーイ・テンペストが主導しているようですが、ジョン・レヴィンが1曲、ジョン・ノーラムが3曲、そしてミック・ミカエリが4曲とメンバーそれぞれが共作者となっていて、特にミック・ミカエリの関与が目を引きます。ただし、演奏面では相変わらずキーボードの比重が軽くて、存在感は希薄なままなのが気になります。

余談になりますが、再結成後のEuropeの作品を聴いて思うのは、同じスウェーデンのベニー・セーデルベリ率いるFortuneの3rdアルバムLord of Fliesのこと。北欧メロディアスハードにオルタナティヴ・ロックと70年代ハード・ロックを融合させたような路線は、再結成Europeとかなり近いものを感じます。時期が早すぎたのか、知名度が違いすぎたのか、結局Fortuneは埋もれてしまいました。しかし、このSecret Societyがハード・ロック・ファンからそれなりに高い評価を得るなら、Lord of Fliesにも再度光があたってほしいとか、またベニー・セーデルベリの復活してくれたら嬉しいとか思ってしまいます。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Secret Society (Tempest)
02. Always the Pretenders (Tempest, Levén)
03. The Getaway Plan (Tempest, Norum)
04. Wish I Could Believe (Tempest, Michaeli)
05. Let the Children Play (Tempest, Michaeli)
06. Human After All (Tempest, Norum)
07. Love Is Not the Enemy (Tempest, Norum)
08. A Mother's Son (Tempest)
09. Forever Travelling (Tempest, Michaeli)
10. Brave and Beautiful Soul (Tempest)
11. Devil Sings the Blues (Tempest, Michaeli)
[Bonus Track for Japan]
12. Start From the Dark (Live at Shibuya AX) (Tempest, Norum)

■Personnel
Joey Tempest - Vocals
John Norum - Guitars
John Levén - Bass
Mic Michaeli - Keyboards
Ian Haugland - Drums

Archie Lamprell - Guest Vocals on #5

Producer - Europe
Secret Society
Europe
T & T
2012-05-08

 

Out From the Cold / Coldspell (2011)

0424Out From The Cold









スウェーデンのハードロック・バンドColdspellの2ndアルバム。ラインナップはミカエル・ラーション(G)、ニクラス・スウェーデントープ(Vo)、マッティ・エクルンド(Key)は変わらず、リズム隊がアンダース・リンドマーク(Ba)、ペラ・ヨハンソン(Ds)にチェンジしています。アンダース・リンドマークはDalton、更にミカエル・ラーションが在籍したR.A.W.でプレイしていたベーシスト、ペラ・ヨハンソンはCrawley、Lover Under Cover、Grand Design等でドラムを叩いています。また、1曲だけEuropeのドラマー、イアン・ホーグランドが参加しているのも注目です。プロデュースはミカエル・ラーションとGrand Designのペッレ・サエザーです。

前作と同じく本作でもメロディック・メタルとハードロックの中間的な音、メロディアスではあるもののポップな要素の無い重厚な音がぎっしり詰まっています。メンバーが在籍していたR.A.W.やDaltonとはかなり趣を異にした硬派なサウンドが特徴です。また、全体として冷ややかな印象を受けるのがこのバンドの個性かなと感じました。歌唱・演奏は水準が高いし、曲も概ね出来が良いので安心して聴いていられますが、前作よりメロディの叙情性やドラマ性が後退してしまった感が無きにしも非ず。そのせいか、またミドル・テンポが主体のせいか、サウンドの重厚さがかえって重苦しく感じられる場面もあったりして、少しばかりがっかりしてしまいました。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Heroes (Music & Lyrics: M. Larsson)
02. Run for Your Life (Music : M. Larsson  Lyrics: N. Swedentorp)
03. One in a Million (Music : M. Larsson  Lyrics: N. Swedentorp, M. Larsson)
04. Six Feet Under (Music : M. Larsson  Lyrics: M. Larsson, D. Simgren)
05. Time (Music : M. Larsson  Lyrics: D. Simgren, M. Larsson)
06. Save Our Souls (Music : M. Larsson  Lyrics: M. Larsson, M. Larsson)
07. The King (Music : M. Larsson  Lyrics: M. Larsson, M. Larsson)
08. Fate (Music : M. Larsson  Lyrics: M. Larsson, M. Larsson)
09. Seven Wonders (Music & Lyrics: M. Larsson, A. Lindmark, B. Lindmark, A. Kårsnäs)
10. Angel Eyes (Music : M. Larsson  Lyrics: M. Larsson, M. Larsson)
11. Heading for Tomorrow (Music : M. Larsson  Lyrics: M. Larsson, M. Parkstam)
12. Out From the Cold (Music : M. Larsson  Lyrics: M. Larsson, M. Larsson)

■Personnel
Niclas Swedentorp - Lead Vocals
Michael Larsson - Guitars
Anders "Kebbe" Lindmark - Bass
Perra Johansson - Drums
Matti Eklund - Keyboards, Hammond Organ

Ian Haugland - Drums on #8
Bosse Lindmark - Background Vocals

Producer - Michael Larsson
Co-producer - Pelle Saether
Executive Producer - Khalil Turk

Out From The Cold
Coldspell
Escape Music
2010-02-17

 

Thought for Food / Baltimoore (1994)

0384Thought For Food









スウェーデンのハードロック・バンドBaltimooreの4thアルバム。実質的にはビョルン・ローディン(vo)のワンマン・バンドないしはソロ・プロジェクトなのですが、前作から参加したニコロ・コツェフ(g)の比重が一層高まり、サウンドのバンド感が増しています。ジャケットに二人の姿があしらわれているのもそのことを示しているようです。

内容は前作同様の古典的なオルガン入りハードロック。1曲目のスピード・チューン"Full Speed Ahead"から、ロバート・プラントとリッチー・ブラックモアが共演しているようなサウンド全開で、この手の音が好きなリスナーには堪りません。それぞれの書いた楽曲が交互に並んでいますが違和感なく融合しており、アルバムとしての統一感は十分です。ドラムは前作のジェイミー・ボーガーからイアン・ホーグランド(Europe)に替わっています。もちろん遜色ないプレイで安心して聴くことができます。ニコロ・コツェフのテクニックとセンスの素晴らしさは言うまでもありません。バンド全員がハイ・レベルで楽曲も佳曲揃い、前作より更に完成度の高いアルバムだと思いました。ただし、コントのようなふざけたセリフが入っている曲があるのが玉にキズ。テンション下がるので、こういうのはやめてもらいたいなと。それから、1曲か2曲バラードがあるともっとよかったかも。"Mistreated"や"Catch the Rainbow"みたいなやつが聴きたかったです。

両雄並び立たずと言うことなのか、結局このアルバムを最後にビョルン・ローディンとニコロ・コツェフは袂を分かち、ニコロさんは自身のプロジェクトであるBrazen Abbotでの活動を始めることになります。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Full Speed Ahead (Björn Lodin)
02. White Queen (Nikolo Kotzev)
03. With a Will of My Own (Björn Lodin)
04. Alone (Nikolo Kotzev)
05. Take Me to the Top (Björn Lodin)
06. Lucky River (Nikolo Kotzev)
07. It's Just My Attitude (Björn Lodin)
08. Try Change to Better (Björn Lodin)
09. Rich Man (Nikolo Kotzev)
10. Calling You Closer (Björn Lodin)
11. Men We Trust (Nikolo Kotzev)
12. Like Rolling a Cigarette (Björn Lodin)
13. Pictures I Have Seen (Nikolo Kotzev)

■Personnel
Björn Lodin - Vocals, Percussion
Nikolo Kotzev - Guitars, Synthesizers, Percussion
Weine Johansson - Bass
Lars Pollack - Organ, Piano, Synthesizers
Ian Haugland - Drums

Producer - Björn Lodin, Nikolo Kotzev

Thought for Food
Baltimoore
SPV Germany
1995-04-20

 

Guilty as Sin / Brazen Abbot (2003)

0367Guilty as Sin









ブルガリア出身ギタリスト、ニコロ・コツェフが主宰するハードロック・プロジェクトBrazen Abbotの6年ぶりの第4作。今回起用されたボーカリストは、前作から引き続いての参加となるジョー・リン・ターナーとヨラン・エドマン、そして新たにヨルン・ランデというメンツとなっています。万能型のJLT、アグレッシヴ&パワフルなヨルン・ランデ、渋めの曲を歌わせたら天下一品のヨラン・エドマン、三者三様の歌唱が楽しめるという相変わらず贅沢な趣向ですね。インスト・パートはEuropeのジョン・レヴィン(B)、イアン・ホーグランド(Ds)、ミック・ミカエリ(Key)で、前作から変更無しの鉄壁の布陣です。

Deep Purple、Rainbowスタイルの「様式美ハードロック」を中心に、手を変え品を変え70年代ロックを蘇らせるポリシーはこれまで通り。当然目新しさは全くないものの、好き者には堪えられない企画ですな。今回は、ヨラン・エドマンの歌うバラード#3"I'll Be Free"が、地味ながらもしみじみした味わいがあって特に良かったです。また、不思議な雰囲気のアコースティック曲#10"Eve"は、ヨラン・エドマンの声がデヴィッド・ボウィみたいで強い印象が残ります。一方、ハード目の曲ではヨラン・エドマンが苦しそうだったり、タイトル曲#12"Guilty as Sin"の後半がちょっと冗長な感じだったりして、百点満点とは言えないかな。これまでのアルバムが良すぎた反動なのか、小さなことでも気になってしまいました。ニコロ・コツェフのギターはいつも通り音色もフレーズも完璧で言うことありません。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. One Life to Live (Lyrics : Joe Lynn Turner)
02. Eyes on the Horizon (Lyrics : Jörn Lande)
03. I'll Be Free (Lyrics : Nikolo Kotzev)
04. Slip Away (Lyrics : Joe Lynn Turner)
05. Mr. Earthman (Lyrics : Jörn Lande)
06. Like Jonah (Lyrics : Göran Edman)
07. Bring the Colors Home (Lyrics : Jörn Lande)
08. Fool's Confession (Lyrics : Göran Edman)
09. Supernatural (Lyrics : Joe Lynn Turner)
10. Eve (Lyrics : Nikolo Kotzev)
11. A Whole Lotta Woman (Lyrics : Jörn Lande)
12. Guilty as Sin (Lyrics : Joe Lynn Turner)
[bonus track for Japan]
13. Love Is on Our Side (Acoustic Version) (Lyrics : Joe Lynn Turner)
All music written by Nikolo Kotzev

■Personnel
Nikolo Kotzev - guitars, violin, piano, keyboards, percussion

Joe Lynn Turner - vocals (1, 4, 9, 12, 13)
Göran Edman -  vocals (3, 6, 8, 10)
Jörn Lande -  vocals (2, 5, 7, 11)

Ian Haugland - drums
Mic Michaeli - organ
John Levén - bass

Producer - Nikolo Kotzev 

Guilty As Sin
Brazen Abbot
Steamhammer Us
2003-08-12

 

Start From the Dark / Europe (2004)

0353Start From the Dark









再結成(再始動)Europeの第一弾、通算6枚目のオリジナル・アルバムです。メンバーはジョーイ・テンペスト(vo)、ジョン・ノーラム(g)、ミック・ミカエリ(key)、ジョン・レヴィン(b)イアン・ホーグランド(ds)。初期の典型的北欧メタルとも、3rdアルバムThe Final Countdown 以降のアメリカナイズされたポップなハードロックとも違う暗く重い音になっており、まさにStart From the Darkというタイトル通りの作品です。ジョン・ノーラムのギターは、初期のストラトの硬質で煌びやかな音からレスポールの図太い音に変わり、フレーズもペンタ主体のブルージーなものになりました。ミック・ミカエリが参加しているのにほとんどキーボードの音が聴こえず、その存在感は希薄になってしまいました。というようにかつてのEuropeのイメージとはかけ離れてはいますが、ジョーイ・テンペストの直近のソロ作Joey Tempest のオルタナ寄りのサウンドと、ジョン・ノーラムのAnother Destination以降のヘヴィなブルース・ロックを聴いていれば、予想できる範囲内の変貌だとは思います。単純にオルタナ化したという感じではなく、ヘヴィで無機質的なリフやうねるベースが70年代ハードロック、特にBlack Sabbathを想起させるのも面白いところ。ただ、そこかしこにジョーイ・テンペストらしいメロディアスさは残っており、やっぱりこれはEuropeのアルバムなんだと感じさせてくれます。

本作リリース当時ファンの間でも賛否両論があったようです。この後のアルバムも基本的に本作のサウンドを踏襲していることを考えれば、これは時流を意識した一時的な路線転換ではなく、再結成Europeの確固とした音楽性を示しているのだと受け止めざるを得ません。かつての栄光に捉われずに、等身大の音楽、地に足の付いたバンド活動を指向しての再出発にエールを送りたいと思いました。しかしながら正直言って筆者としてはやはり解散前のEuropeの方が好みです。そんなわけで、ボーナス・トラックとしてライブ録音が収録されている初期の代表曲"Seven Doors Hotel"と"Wings of Tomorrow"には、不覚にもうるっとしてしまいました。

 評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Got to Have Faith (Tempest, Norum)
02. Start From the Dark (Tempest, Norum)
03. Flames (Tempest)
04. Hero (Tempest)
05. Wake Up Call (Tempest, Norum)
06. Reason (Tempest, Michaeli)
07. Song No. 12 (Tempest, Norum)
08. Roll With You (Tempest, Norum)
09. Sucker (Tempest)
10. Spirit of the Underdog (Tempest)
11. America (Tempest)
12. Settle for Love (Tempest, Norum)
Bonus Tracks (Live at Sweden Rock Festival 12/06/2004)
13. Seven Doors Hotel (Tempest)
14. Wings of Tomorrow (Tempest)

■Personnel
Joey Tempest – Vocals
John Norum – Guitars
John Levén – Bass
Mic Michaeli – Keyboards
Ian Haugland – Drums

Producer - Kevin Elson, Europe

Start From The Dark
ヨーロッパ
ビクターエンタテインメント
2004-09-22

 

The Very Best of LAD / Last Autumn's Dream (2007)

0331The Very Best of Lad









2007年にリリースされたLast Autumn's Dreamのベスト・アルバム。来日記念盤として日本独自編集されたもので、海外では翌2008年にLive in Germanyとカップリング2枚組でEscape Musicからリリースされています。4thSaturn Skylineリリース後の時点での編集ということで、1stから3rdまでそれぞれ3曲、4thから5曲、日本未発表曲が2曲、計16曲収録となっており、バランス的にも内容的にもまず順当な選曲ではないかと思いました。ただし、#16"Skyscraper"はいただけない。ベスト盤に入れるような曲ではないでしょう。オリジナルは日本のバンドの曲ということですが、まさかそれで日本人に受けると判断したのなら大間違いだと思います。気になるのは日本未発表曲の2曲です。未発表曲がなんでベスト曲なんだ?というのはとりあえず措いて、まず#11"Rocket of Love"は4thアルバムのアウトテイクで、可もなく不可もなくといったところ。#15"Doin' Time"は1stのヨーロッパ盤ボーナス・トラックで、このバンドとしては珍しくちょっとオシャレな雰囲気の佳曲です。

それから、1stのリズム・セクションはEuropeのジョン・レヴィン&イアン・ホーグランド、2nd~4thはTalismanのマルセル・ヤコブ&ジェイミー・ボーガーのコンビで、1枚のアルバムでこれを聴き比べできるというのも楽しいポイントです。また、音質的に問題があった2ndアルバムからの収録曲も、低音の音圧不足が改善されて他の曲と違和感なく聴けるのは良かったと思いました。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Again and Again (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
02. Break the Chains (Of Destiny) (R. Brightman)
03. Pages (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
04. Up in Paradisee (R. Brightman)
05. Love to Go (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
06. Going Home (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
07. Winter in Paradise (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
08. Brand New Life (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
09. After Tomorrow´s Gone (J. Borger, M. Levén)
10. Don't Let Our Love Go Down (J. Borger)
11. Rocket of Love (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
12. American Girl (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
13. Domino (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
14. Running (R. Brightman)
15. Doin' Time (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
16. Skyscraper (H. Tanaka, T.Kurashina, M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)

■Personnel
Mikael Erlandsson – Lead Vocals, Backing Vocals, Keyboards
Andy Malecek – Guitars
Ian Haugland - Drums 
Mic Michaeli – Keyboards
John Levén – Bass
Marcel Jacob – Bass, Rhythm Guitars
Jamie Borger – Drums
Thomas Lassar – Keyboards

インプレッションズ~ザ・ヴェリー・ベスト・オヴ・LAD
ラスト・オータムズ・ドリーム
マーキー・インコーポレイティド
2007-06-06

Rock the Night - The Very Best of Europe / Europe (2004)

0300The Very Best Of Europe









活動休止(実質解散)状態だったEurope(ヨーロッパ)の再始動に合わせて2004年にリリースされたベスト盤です。1993年のベスト盤1982–1992が年代順に収録されていたのに対して、本作は発表順にこだわらずランダムに曲が並べられています。代表曲に加えて、Prisoners in Paradiseのアウトテイク2曲、ライブ音源2曲(日本盤は4曲)、シングルB面3曲、全32曲(日本盤は34曲)がディスク2枚に収録されたボリュームたっぷりのベスト・アルバムとなっています。本作収録の"Seven Doors Hotel"は1stアルバム収録のものではなく、シングル"Rock the Night"のB面用として1985年に再録音されたバージョンで、特にレア度が高いと言えるでしょう。当然ドラムはトニー・レノではなくイアン・ホーグランドで、ミック・ミカエリのキーボードも入っています。そんなわけで、ヨーロッパに興味はあるけれどあまり曲を知らないという人はもちろん、オリジナル・アルバムを聴き込んでいる人でも持っていて損のないベスト盤だと思います。

 評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
Disc 1
01. Rock the Night (J. Tempest)
02. Superstitious (J. Tempest)
03. I'll Cry for You [acoustic version] (J. Tempest/N. Graham)
04. Cherokee (J. Tempest)
05. Stormwind (J. Tempest)
06. Sweet Love Child  [single B-side] (J. Tempest/K. Marcello/M. Michaeli)
07. In the Future to Come (J. Tempest)
08. Here Comes fhe Night [outtake from Prisoners in Paradise sessin] (J. Tempest)
09. Sign of the Times (J. Tempest)
10. Dreamer (J. Tempest)
11. Seventh Sign (J. Tempest/K. Marcello/M. Michaeli)
12. Yesterday's News (J. Tempest/K. Marcello/J. Levén/I. Haugland/M. Michaeli)
13. Got Your Mind in the Gutter (J. Tempest/B. Hill/K. Marcello)
14. Ready or Not (J. Tempest)
15. Aphasia (J. Norum)
16. Time Has Come [Live at Solnahallen, Stockholm 1986] (J. Tempest)
17. Ninja [Live at Solnahallen, Stockholm 1986] (J. Tempest)
Disc 2
01. The Final Countdown (J. Tempest)
02. Halfway to Heaven (J. Tempest/J. Vallance)
03. Open Your Heart (J. Tempest)
04. Long Time Coming [single B-side] (J. Tempest/K. Marcello)
05. Mr. Government Man [outtake from Prisoners in Paradise sessin] (J. Tempest/B. Hill)
06. Carrie (J. Tempest/M. Michaeli)
07. Seven Doors Hotel  [single B-side] (J. Tempest)
08. Girl From Lebanon (J. Tempest)
09. The King Will Return (J. Tempest)
10. More Than Meets the Eye (J. Tempest/M. Michaeli/K. Marcello)
11. Prisoners in Paradise (J. Tempest)
12. Wings of Tomorrow (J. Tempest)
13. On Broken Wings (J. Tempest)
14. Scream of Anger (J. Tempest/M. Jacob)
15. Heart of Stone (J. Tempest)
16. Let the Good Times Rock [Live at Ahoy Stadium, Rotterdam 1989] (J. Tempest)
17. On the Loose [Live at Solnahallen, Stockholm 1986] (J. Tempest)

■Personnel
Joey Tempest – Lead Vocals, Backing Vocals,  Acoustic Guitar, Keyboards
John Norum – Guitar, Backing Vocals
Kee Marcello – Guitar, Backing Vocals
John Levén – Bass
Mic Michaeli – Keyboards, Backing Vocals
Tony Reno – Drums
Ian Haugland – Drums, Backing Vocals

ROCK THE NIGHT-VERY BEST
EUROPE
SONY
2004-05-24

 

Nostradamus / Nikolo Kotzev (2001)

0281Nostradamus









ブルガリア出身のギタリスト、ニコロ・コツェフによるロック・オペラ「Nostradamus(ノストラダムス)」を収録した2枚組アルバムです。ノストラダムスと聞くと、日本では随分前にブームになった「ノストラダムスの大予言」を思い出しますが、まさにそのノストラダムスに関するストーリーをロック・オペラに仕立てた作品です。改めてググってみたところ、「ノストラダムス」とは「ノートルダム」のラテン語読みだそうで、「ノートルダム」は「我らの貴婦人」という意味のフランス語でで聖母マリアを指すのだそうです。「ノストラダムス」という響きに禍々しさを感じていましたが、なんだか普通で拍子抜けしました。

ニコロ・コツェフと言えばハードロック・プロジェクトBrazen Abbotで知られており、ニコロ・コツェフ名義の本作にもBrazen Abbotの常連ミュージシャンが多数参加しています。ロック・オペラということで、ボーカル陣にはそれぞれ役が振られていて、クレジットにはその配役が記されています。ジョー・リン・ターナーはノストラダムス、グレン・ヒューズはフランス王アンリ2世、ヨラン・エドマンが幽霊、ドゥギー・ホワイトが語り部、ヨルン・ランデが宗教裁判官、アランナ・マイルズがノストラダムスの妻アンヌ、サス・ジョーダンがフランス王妃カトリーヌ・ド・メディシスといった具合です。女性ボーカリスト二人は畑違いで筆者は知らない人でした。バンドはミック・ミカエリ(Key)、ジョン・レヴィン(B)、イアン・ホーグランド(Ds)のEurope組とニコロ・コツェフ自身です。

さて音のほうですが、基本的にはBrazen Abbot同様の、Deep PurpleやRainbowスタイルのオーソドックスなハード・ロックです。ただ、オーケストラや合唱団が加わったことによって、シンフォニック・メタルのような荘重なサウンドとなっているのが特徴。また、1曲の中で複数のボーカリストと合唱団が歌い分けているのも、ロック・オペラならでは面白みだと思います。筆者の耳に残ったのは宗教裁判官役ヨルン・ランデの圧倒的な歌唱。もともとこの役にはロニー・ジェイムス・ディオを予定していたらしいのですが、ヨルン・ランデはその代役を見事に務めています。それから、グレン・ヒューズの変幻自在のボーカルもやはり凄い。バンドの演奏はBrazen Abbotと同じくパーフェクト。というわけで完成度は恐ろしく高いです。ロック・オペラというものを、ライブやビデオではなくCDで音だけ聴くのは物足りないし、また全編通しで聴くのはちっょとしんどいのですが、たまにじっくり腰を据えて聴く価値のあるニコロ・コツェフ渾身の作品だと思います。

※youtubeにNostradamus2017年ブルガリア公演のトレイラー映像がありました。配役はCDとは違っていて、トーマス・ヴィクストロムやビョルン・ローディンが出ているようです。映像化されればCDよりよっぽど面白いと思います。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
CD1
Act I
01. Overture (Instrumental)
02. Pieces of a Dream
03. Desecration
04. Introduction
05. Home Again (Instrumental)
06. Henriette
07. Caught Up in a Rush
08. The Eagle
09. Plague
10. Inquisition
Act II
11. The King Will Die
12. I Don't Believe
13. Try to Live Again

CD2
01. War of Religions
02. The Inquisitor's Rage
03. Chosen Man
Act III
04. World War II
05. World War III
06. Because of You
07. The End of the World, 3797
08. I'll Remember You
All music written by Nikolo Kotzev

■Personnel
[Cast of Characters]
Anne Gemelle - Alannah Myles
Catherine, Queen of France - Sass Jordan
Ghost - Göran Edman
Henry II, King of France - Glenn Hughes
Inquisitor - Jørn Lande
Nostradamus - Joe Lynn Turner
Story Teller - Doogie White
The People - Choir
The Inquisition - Choir

Nikolo Kotzev - Guitars, Synths, Violin Solo on "Henriette", Percussion
Ian Haugland - Drums
John Levén - Bass
Mic Michaeli - Organ

Producer - Nikolo Kotzev

Nostradamus
Nikolo Kotzev
Steamhammer Europe
2001-10-09

1982 - 1992 / Europe (1993)

0269-1982-1992









Prisoners in Paradise
発表後に活動休止(実質解散)となったEurope(ヨーロッパ)ですが、その活動休止中の1993年にリリースされたベスト・アルバム1982 - 1992はワールド・ワイドで発売され、本国スウェーデンやフランスではゴールド・ディスクを獲得するなど、このバンドの人気の根強さを示すこととなりました。

収録曲は解散前の5枚のオリジナル・アルバムからバランスよくセレクトされて年代順に並べられており、ベスト盤であると同時に、タイトルが示すように1982年から1992年までのEuropeの音楽の変遷を確かめられる企画盤となっています。また、オリジナル・アルバムを全て聴いてきているリスナーにとっても、何曲かのレア・トラックに興味を惹かれます。#8"On Broken Wings"は、シングルThe Final CountdownB面に収められた曲で、スムーズなサウンドとキャッチーなメロディはいかにもこの時期のEuropeらしい。#14"Prisoners in Paradise (Single Edit)"はタイトルどおりのシングル・バージョン。#15"I'll Cry for You (Acoustic Version)"はストックホルムでのアコースティック・ライブで、カントリー・テイストのカラっとした音には元バージョンとはまた違う味があります。#16"Sweet Love Child"はアルバム未収録の渋いバラードで、いわばこのアルバムの目玉。ジョーイ・テンペストの切々とした歌唱、キー・マルセロのよく歌うギター・ソロが秀逸で、これは名曲レベルでしょう。#17"Yesterday's News"はPrisoners in Paradise日本盤ボーナス・トラックだったジミヘン風の曲。

なお、後年"The Final Countdown (2000 Edit)"を追加して1982 - 2000というタイトルで再リリースもされています。この"2000 Edit"はくだらないダンス・ミックスで、このバンドのファンやHR/HMリスナーにとっては無用の長物以外の何物でもありません。

 評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. In the Future to Come (J. Tempest)
02. Seven Doors Hotel (J. Tempest)
03. Stormwind (J. Tempest)
04. Open Your Heart (J. Tempest)
05. Scream of Anger (J. Tempest/M. Jacob)
06. Dreamer (J. Tempest)
07. The Final Countdown (J. Tempest)
08. On Broken Wings (J. Tempest)
09. Rock the Night (J. Tempest)
10. Carrie (J. Tempest/M. Michaeli)
11. Cherokee (J. Tempest)
12. Superstitious (J. Tempest)
13. Ready or Not (J. Tempest)
14. Prisoners in Paradise (Single Edit) (J. Tempest)
15. I'll Cry for You (Acoustic Version) (J. Tempest/N. Graham)
16. Sweet Love Child (J. Tempest/K. Marcello/M. Michaeli)
17. Yesterday's News (J. Tempest/K. Marcello/J. Levén/I. Haugland/M. Michaeli)

■Personnel
Joey Tempest – Vocals, Acoustic Guitar (#1-6), Keyboardsr(#1-6)
John Norum – Guitar (#1-11)
Kee Marcello – Guitar (#12-17)
John Levén – Bass
Mic Michaeli – Keyboards (#7-17)
Tony Reno – Drums (#1-6)
Ian Haugland – Drums (#7-17)

Producer – Europe (#1, 2, 15), Leif Mases (#3-6), Kevin Elson (#7-11), Ron Nevison (#12, 13), Beau Hill (#14, 16, 17)

Europe 1982-1992
Europe
Epic
1996-02-05

 

Naive / Clockwise (1998)

0254Naive









スウェーデンのボーカリスト、ベニー・セーデルベリが主宰するクロックワイズ(Clockwise)の2ndアルバムです。前作Nostalgiaで、「北欧メロディック・メタルの理想像」ともいうべき、リリシズムと透明感に満ちた名曲の数々を披露してファンを泣いて喜ばせたベニー・セーデルベリ。彼がまたまたやってくれました。以前率いていたFortuneが音楽性を急変化させて躓いた、その同じ轍を見事に踏んでいます。このClockwiseでも唐突な路線転換を断行し、そしてズッこけました。2度目の躓きでメゲたのか、ベニーさんは以降シーンから姿を消してしまったようです。

ベニー・セーデルベリについて書くのはこれで最後と思われますので、彼がこれまでに残したアルバムを簡単に振り返っておきます。1992年にリリースされたFortuneのデビュー・アルバムMaking Goldは、愛すべきイモ臭さと瑞々しい叙情性が同居する北欧メタルの典型的サウンドで、日本のメロハー・リスナーに好意的に受け止められました。ところが、1994年の2ndアルバムCalling Spiritsは、(ベニー・セーデルベリの言によれば)プロデュースを担当したブルース・ゴウディのアドバイスによって、当時流行していたダークなグランジ風のサウンドとなり、ファンをドン引きさせてしまいます。第3作目にしてラスト・アルバムとなったLord of Fliesは(ベニー・セーデルベリの言によれば)メロディ重視の路線に戻ったはずでしたが、実際には1stとも2ndとも異なる70年代ハードロックにインスパイアーされたかのような音楽性を示していました。Deep Purple(1期・2期)、Captain Beyond、Hard Stuff、Strayといったバンドを想起させるソリッドでドライなサウンドはそれなりに魅力的でしたが、Making Goldで刷り込まれたバンド・イメージとはかけ離れたものだったため、ファンの支持を取り戻すことはできず、結果としてFortuneは活動停止状態となります。そして心機一転、曲作りからプロデュースまで全てベニー・セーデルベリ自身で手がけ、実質的なソロ作であるClockwise名義の1stアルバムNostalgiaを1997年に発表します。この作品は、Making Goldの叙情的メロディにさらに磨きをかけつつ野暮ったさも残すという、ファンにはまさに堪えられない傑作となりました。そして、本作です。

全面的にフィーチャーされたエレクトーンじみたオルガン音に象徴的ですが、本作は1960年代ロック、特にサイケデリック・ロックを意識したサウンドとなっています。サウンド面だけでなく、メロディ・ラインやハーモニーにもサイケの香りが濃厚です。しかし全体に「なんちゃってサイケ」感が拭えない。同じ人間が作曲し歌っているので、過去作と類似している面は当然ありますが、どう聴いてもMaking GoldNostalgiaの延長線上の音楽ではありません。本作もNostalgia同様、ベニー・セーデルベリが作曲・アレンジ・プロデュースを単独でやりたいようにやっているわけで、それなのにどうしてこうも違う音楽になるのか。せめて、バンド名義とソロ名義に分けて別々の路線でやっていこうと考えないのか。同じ失敗をなんで繰り返すのか。北欧メタルの貴公子ならぬ奇行師と呼びたくなるよ、ベニーさん。

ただし、貶しておいて持ち上げるのも何ですが、ベニー・セーデルベリの意欲というかチャレンジ精神は高く評価したいと思っています。創成期以来すでに数十年が経過したロック・ミュージックにおける、ある時点での特徴的な音楽的イディオムを借用しつつ、独自の音楽を創造していこうとする姿勢は素晴らしいと思うのです。今流行っているもの、1年前に流行ったものに安直に便乗してコロコロ指向を変え、猫も杓子も同じような音楽を漫然とやっているよりよっぽどいい。Fortune時代のLord of Fliesも、出てきた音は異なるものの、本作と共通した企図があったように思います。更に10年、20年と時間が経過した後、未来のリスナーがこのアルバムを「発掘」してどんな評価を下すのか、また、ついに発表されることのなかった"The Tales of King Solitude"の3:3を想像しながら、ベニーさんにお別れを言うことにしましょう。

※これまで国内盤ライナーノーツに従って、Benny Söderbergを「ベニー・スドベリ」と表記してきましたが、スウェーデン人名Söderbergの一般的カタカナ表記にならって「ベニー・セーデルベリ」に改めます。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Millennium Kick Off
02. Scenario From a Beach
03. Supernatural
04. Castle in the Clouds
05. Missing the Walrus
06. Too Late for Love
07. Forever Blue
08. Number One
09. The Tales of King Solitude 2:3
All songs written and arranged by Benny Söderberg

■Personnel
Benny Söderberg - vocals, synthesizers
Fredrik Åkesson - electric and acoustic guitars
John Levén - bass
Ian Haugland - drums

Producer – Benny Söderberg

ナイーヴ
クロックワイズ
ポニーキャニオン
1998-08-19

 
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