メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

イアン・ホーグランド

Thought for Food / Baltimoore (1994)

0384Thought For Food









スウェーデンのハードロック・バンドBaltimooreの4thアルバム。実質的にはビョルン・ローディン(vo)のワンマン・バンドないしはソロ・プロジェクトなのですが、前作から参加したニコロ・コツェフ(g)の比重が一層高まり、サウンドのバンド感が増しています。ジャケットに二人の姿があしらわれているのもそのことを示しているようです。

内容は前作同様の古典的なオルガン入りハードロック。1曲目のスピード・チューン"Full Speed Ahead"から、ロバート・プラントとリッチー・ブラックモアが共演しているようなサウンド全開で、この手の音が好きなリスナーには堪りません。それぞれの書いた楽曲が交互に並んでいますが違和感なく融合しており、アルバムとしての統一感は十分です。ドラムは前作のジェイミー・ボーガーからイアン・ホーグランド(Europe)に替わっています。もちろん遜色ないプレイで安心して聴くことができます。ニコロ・コツェフのテクニックとセンスの素晴らしさは言うまでもありません。バンド全員がハイ・レベルで楽曲も佳曲揃い、前作より更に完成度の高いアルバムだと思いました。ただし、コントのようなふざけたセリフが入っている曲があるのが玉にキズ。テンション下がるので、こういうのはやめてもらいたいなと。それから、1曲か2曲バラードがあるともっとよかったかも。"Mistreated"や"Catch the Rainbow"みたいなやつが聴きたかったです。

両雄並び立たずと言うことなのか、結局このアルバムを最後にビョルン・ローディンとニコロ・コツェフは袂を分かち、ニコロさんは自身のプロジェクトであるBrazen Abbotでの活動を始めることになります。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Full Speed Ahead (Björn Lodin)
02. White Queen (Nikolo Kotzev)
03. With a Will of My Own (Björn Lodin)
04. Alone (Nikolo Kotzev)
05. Take Me to the Top (Björn Lodin)
06. Lucky River (Nikolo Kotzev)
07. It's Just My Attitude (Björn Lodin)
08. Try Change to Better (Björn Lodin)
09. Rich Man (Nikolo Kotzev)
10. Calling You Closer (Björn Lodin)
11. Men We Trust (Nikolo Kotzev)
12. Like Rolling a Cigarette (Björn Lodin)
13. Pictures I Have Seen (Nikolo Kotzev)

■Personnel
Björn Lodin - Vocals, Percussion
Nikolo Kotzev - Guitars, Synthesizers, Percussion
Weine Johansson - Bass
Lars Pollack - Organ, Piano, Synthesizers
Ian Haugland - Drums

Producer - Björn Lodin, Nikolo Kotzev

Guilty as Sin / Brazen Abbot (2003)

0367Guilty as Sin









ブルガリア出身ギタリスト、ニコロ・コツェフが主宰するハードロック・プロジェクトBrazen Abbotの6年ぶりの第4作。今回起用されたボーカリストは、前作から引き続いての参加となるジョー・リン・ターナーとヨラン・エドマン、そして新たにヨルン・ランデというメンツとなっています。万能型のJLT、アグレッシヴ&パワフルなヨルン・ランデ、渋めの曲を歌わせたら天下一品のヨラン・エドマン、三者三様の歌唱が楽しめるという相変わらず贅沢な趣向ですね。インスト・パートはEuropeのジョン・レヴィン(B)、イアン・ホーグランド(Ds)、ミック・ミカエリ(Key)で、前作から変更無しの鉄壁の布陣です。

Deep Purple、Rainbowスタイルの「様式美ハードロック」を中心に、手を変え品を変え70年代ロックを蘇らせるポリシーはこれまで通り。当然目新しさは全くないものの、好き者には堪えられない企画ですな。今回は、ヨラン・エドマンの歌うバラード#3"I'll Be Free"が、地味ながらもしみじみした味わいがあって特に良かったです。また、不思議な雰囲気のアコースティック曲#10"Eve"は、ヨラン・エドマンの声がデヴィッド・ボウィみたいで強い印象が残ります。一方、ハード目の曲ではヨラン・エドマンが苦しそうだったり、タイトル曲#12"Guilty as Sin"の後半がちょっと冗長な感じだったりして、百点満点とは言えないかな。これまでのアルバムが良すぎた反動なのか、小さなことでも気になってしまいました。ニコロ・コツェフのギターはいつも通り音色もフレーズも完璧で言うことありません。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. One Life to Live (Lyrics : Joe Lynn Turner)
02. Eyes on the Horizon (Lyrics : Jörn Lande)
03. I'll Be Free (Lyrics : Nikolo Kotzev)
04. Slip Away (Lyrics : Joe Lynn Turner)
05. Mr. Earthman (Lyrics : Jörn Lande)
06. Like Jonah (Lyrics : Göran Edman)
07. Bring the Colors Home (Lyrics : Jörn Lande)
08. Fool's Confession (Lyrics : Göran Edman)
09. Supernatural (Lyrics : Joe Lynn Turner)
10. Eve (Lyrics : Nikolo Kotzev)
11. A Whole Lotta Woman (Lyrics : Jörn Lande)
12. Guilty as Sin (Lyrics : Joe Lynn Turner)
[bonus track for Japan]
13. Love Is on Our Side (Acoustic Version) (Lyrics : Joe Lynn Turner)
All music written by Nikolo Kotzev

■Personnel
Nikolo Kotzev - guitars, violin, piano, keyboards, percussion

Joe Lynn Turner - vocals (1, 4, 9, 12, 13)
Göran Edman -  vocals (3, 6, 8, 10)
Jörn Lande -  vocals (2, 5, 7, 11)

Ian Haugland - drums
Mic Michaeli - organ
John Levén - bass

Producer - Nikolo Kotzev 


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Start From the Dark / Europe (2004)

0353Start From the Dark









再結成(再始動)Europeの第一弾、通算6枚目のオリジナル・アルバムです。メンバーはジョーイ・テンペスト(vo)、ジョン・ノーラム(g)、ミック・ミカエリ(key)、ジョン・レヴィン(b)イアン・ホーグランド(ds)。初期の典型的北欧メタルとも、3rdアルバムThe Final Countdown 以降のアメリカナイズされたポップなハードロックとも違う暗く重い音になっており、まさにStart From the Darkというタイトル通りの作品です。ジョン・ノーラムのギターは、初期のストラトの硬質で煌びやかな音からレスポールの図太い音に変わり、フレーズもペンタ主体のブルージーなものになりました。ミック・ミカエリが参加しているのにほとんどキーボードの音が聴こえず、その存在感は希薄になってしまいました。というようにかつてのEuropeのイメージとはかけ離れてはいますが、ジョーイ・テンペストの直近のソロ作Joey Tempest のオルタナ寄りのサウンドと、ジョン・ノーラムのAnother Destination 以降のヘヴィなブルース・ロックを聴いていれば、予想できる範囲内の変貌だとは思います。単純にオルタナ化したという感じではなく、ヘヴィで無機質的なリフやうねるベースが70年代ハードロック、特にBlack Sabbathを想起させるのも面白いところ。ただ、そこかしこにジョーイ・テンペストらしいメロディアスさは残っており、やっぱりこれはEuropeのアルバムなんだと感じさせてくれます。

本作リリース当時ファンの間でも賛否両論があったようです。この後のアルバムも基本的に本作のサウンドを踏襲していることを考えれば、これは時流を意識した一時的な路線転換ではなく、再結成Europeの確固とした音楽性を示しているのだと受け止めざるを得ません。かつての栄光に捉われずに、等身大の音楽、地に足の付いたバンド活動を指向しての再出発にエールを送りたいと思いました。しかしながら正直言って筆者としてはやはり解散前のEuropeの方が好みです。そんなわけで、ボーナス・トラックとしてライブ録音が収録されている初期の代表曲"Seven Doors Hotel"と"Wings of Tomorrow"には、不覚にもうるっとしてしまいました。

 評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Got to Have Faith (Tempest, Norum)
02. Start From the Dark (Tempest, Norum)
03. Flames (Tempest)
04. Hero (Tempest)
05. Wake Up Call (Tempest, Norum)
06. Reason (Tempest, Michaeli)
07. Song No. 12 (Tempest, Norum)
08. Roll With You (Tempest, Norum)
09. Sucker (Tempest)
10. Spirit of the Underdog (Tempest)
11. America (Tempest)
12. Settle for Love (Tempest, Norum)
Bonus Tracks (Live at Sweden Rock Festival 12/06/2004)
13. Seven Doors Hotel (Tempest)
14. Wings of Tomorrow (Tempest)

■Personnel
Joey Tempest – Vocals
John Norum – Guitars
John Levén – Bass
Mic Michaeli – Keyboards
Ian Haugland – Drums

Producer - Kevin Elson, Europe


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The Very Best of LAD / Last Autumn's Dream (2007)

0331The Very Best of Lad









2007年にリリースされたLast Autumn's Dreamのベスト・アルバム。来日記念盤として日本独自編集されたもので、海外では翌2008年にLive in Germany とカップリング2枚組でEscape Musicからリリースされています。4thSaturn Skyline リリース後の時点での編集ということで、1stから3rdまでそれぞれ3曲、4thから5曲、日本未発表曲が2曲、計16曲収録となっており、バランス的にも内容的にもまず順当な選曲ではないかと思いました。ただし、#16"Skyscraper"はいただけない。ベスト盤に入れるような曲ではないでしょう。オリジナルは日本のバンドの曲ということですが、まさかそれで日本人に受けると判断したのなら大間違いだと思います。気になるのは日本未発表曲の2曲です。未発表曲がなんでベスト曲なんだ?というのはとりあえず措いて、まず#11"Rocket of Love"は4thアルバムのアウトテイクで、可もなく不可もなくといったところ。#15"Doin' Time"は1stのヨーロッパ盤ボーナス・トラックで、このバンドとしては珍しくちょっとオシャレな雰囲気の佳曲です。

それから、1stのリズム・セクションはEuropeのジョン・レヴィン&イアン・ホーグランド、2nd~4thはTalismanのマルセル・ヤコブ&ジェイミー・ボーガーのコンビで、1枚のアルバムでこれを聴き比べできるというのも楽しいポイントです。また、音質的に問題があった2ndアルバムからの収録曲も、低音の音圧不足が改善されて他の曲と違和感なく聴けるのは良かったと思いました。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Again and Again (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
02. Break the Chains (Of Destiny) (R. Brightman)
03. Pages (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
04. Up in Paradisee (R. Brightman)
05. Love to Go (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
06. Going Home (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
07. Winter in Paradise (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
08. Brand New Life (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
09. After Tomorrow´s Gone (J. Borger, M. Levén)
10. Don't Let Our Love Go Down (J. Borger)
11. Rocket of Love (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
12. American Girl (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
13. Domino (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
14. Running (R. Brightman)
15. Doin' Time (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
16. Skyscraper (H. Tanaka, T.Kurashina, M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)

■Personnel
Mikael Erlandsson – Lead Vocals, Backing Vocals, Keyboards
Andy Malecek – Guitars
Ian Haugland - Drums 
Mic Michaeli – Keyboards
John Levén – Bass
Marcel Jacob – Bass, Rhythm Guitars
Jamie Borger – Drums
Thomas Lassar – Keyboards


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Rock the Night - The Very Best of Europe / Europe (2004)

0300The Very Best Of Europe









活動休止(実質解散)状態だったEurope(ヨーロッパ)の再始動に合わせて2004年にリリースされたベスト盤です。1993年のベスト盤1982–1992が年代順に収録されていたのに対して、本作は発表順にこだわらずランダムに曲が並べられています。代表曲に加えて、Prisoners in Paradiseのアウトテイク2曲、ライブ音源2曲(日本盤は4曲)、シングルB3曲、全32(日本盤は34曲)がディスク2枚に収録されたボリュームたっぷりのベスト・アルバムとなっています。本作収録の"Seven Doors Hotel"は1stアルバム収録のものではなく、シングル"Rock the Night"のB面用として1985年に再録音されたバージョンで、特にレア度が高いと言えるでしょう。当然ドラムはトニー・レノではなくイアン・ホーグランドで、ミック・ミカエリのキーボードも入っています。そんなわけで、ヨーロッパに興味はあるけれどあまり曲を知らないという人はもちろん、オリジナル・アルバムを聴き込んでいる人でも持っていて損のないベスト盤だと思います。

 評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
Disc 1
01. Rock the Night (J. Tempest)
02. Superstitious (J. Tempest)
03. I'll Cry for You [acoustic version] (J. Tempest/N. Graham)
04. Cherokee (J. Tempest)
05. Stormwind (J. Tempest)
06. Sweet Love Child  [single B-side] (J. Tempest/K. Marcello/M. Michaeli)
07. In the Future to Come (J. Tempest)
08. Here Comes fhe Night [outtake from Prisoners in Paradise sessin] (J. Tempest)
09. Sign of the Times (J. Tempest)
10. Dreamer (J. Tempest)
11. Seventh Sign (J. Tempest/K. Marcello/M. Michaeli)
12. Yesterday's News (J. Tempest/K. Marcello/J. Levén/I. Haugland/M. Michaeli)
13. Got Your Mind in the Gutter (J. Tempest/B. Hill/K. Marcello)
14. Ready or Not (J. Tempest)
15. Aphasia (J. Norum)
16. Time Has Come [Live at Solnahallen, Stockholm 1986] (J. Tempest)
17. Ninja [Live at Solnahallen, Stockholm 1986] (J. Tempest)
Disc 2
01. The Final Countdown (J. Tempest)
02. Halfway to Heaven (J. Tempest/J. Vallance)
03. Open Your Heart (J. Tempest)
04. Long Time Coming [single B-side] (J. Tempest/K. Marcello)
05. Mr. Government Man [outtake from Prisoners in Paradise sessin] (J. Tempest/B. Hill)
06. Carrie (J. Tempest/M. Michaeli)
07. Seven Doors Hotel  [single B-side] (J. Tempest)
08. Girl From Lebanon (J. Tempest)
09. The King Will Return (J. Tempest)
10. More Than Meets the Eye (J. Tempest/M. Michaeli/K. Marcello)
11. Prisoners in Paradise (J. Tempest)
12. Wings of Tomorrow (J. Tempest)
13. On Broken Wings (J. Tempest)
14. Scream of Anger (J. Tempest/M. Jacob)
15. Heart of Stone (J. Tempest)
16. Let the Good Times Rock [Live at Ahoy Stadium, Rotterdam 1989] (J. Tempest)
17. On the Loose [Live at Solnahallen, Stockholm 1986] (J. Tempest)

■Personnel
Joey Tempest – Lead Vocals, Backing Vocals,  Acoustic Guitar, Keyboards
John Norum – Guitar, Backing Vocals
Kee Marcello – Guitar, Backing Vocals
John Levén – Bass
Mic Michaeli – Keyboards, Backing Vocals
Tony Reno – Drums
Ian Haugland – Drums, Backing Vocals


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