メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

アンディ・デリス

Done By Mirrors / Deris (1999)

0178Done By Mirrors










元ピンク・クリーム69、現ハロウィンのボーカリスト、アンディ・デリスのDerisというバンド名義のアルバム。実質彼の2ndソロ・アルバムでしよう。前作は物悲しいメロディが印象的な好盤でしたが、今回は一転して評価の難しい問題作となっています。とにかく暗くシリアス、と言ってもグランジ/オルタナともまた違う。うーむ、、、エフェクトのかかったボーカル、インダストリアル風なサウンドなど、HR/HM系リスナーにはどうもピンとこない音です。ところどころにアンディ・デリスらしいメロディはあり、演奏もタイトでカッコいいとは思いますが、どうしても聴いているほうの気分までどんよりしてしまいます。アンディ・デリスというミュージシャンのキャリアの上では位置付けがあるのでしょうが、何がやりたかったのかちょっと理解できません。よほどのファン以外にはお勧めできないアルバムです。なお、今回はジャンル違いということで評価は無しとします。

■Tracks
01. Let Your Love Fly Free
02. Dangerous
03. The Best You Don't Need To Pay For
04. Harvest
05. Free
06. Did It All For You
07. A Little Bit More Each Day
08. I Don't Believe In The Good
09. Patient
10. Back Again
11. Child Of My Fear
12. Do You Really Wanna Know [Japanese Bonus Track]
All songs written by Andi Deris, except "Child Of My Fear" by Ralph Mason & Andi Deris

■Personnel
Andi Deris – vocals, guitars
Don Pupillo – guitars
Gisbert Royder – bass
Ralph Mason – drums, backing vocals

Diana Böge - additional backing vocals
Benjamin Nauschütz - additional keyboards on "Do You Really Wanna Know"

Producer – Andi Deris 

Games People Play / Pink Cream 69 (1993)

0169Games People Play










ドイツの多国籍HR/HMグループ、ピンク・クリーム69の3rdアルバム。リリースは1993年。グランジ/オルタナ・ブームが始まっており、その影響を受けたダークな作風になったということで、HR/HMファンの評判は良くないようです。確かに過去2作と比較して暗さや重さは増していますが、元々が明るく爽やかなバンドではないし、哀愁の歌メロもそれほど変わっていない。だから、例えばデンジャー・デンジャーのDawnでの変身(変節)ぶりへの違和感のようなものは感じません。筆者としては許容範囲。歌詞についても、以前から社会性があったり、内省的だったりする側面はあったし、特にアンディ・デリスはソロ作品でもその傾向を見せています。ブームに乗っただけという感じはしません。リフやギター・ソロもHR/HM以外の何者でもないかっこよさです。

ラインナップは変更なしでアンディ・デリス(vo)、アルフレッド・コフラー(gt)、デニス・ワード(ba)、コスタ・ツァフィリオ(dr)の4人。これまでは、ソング・ライティングのクレジットには個人名が記されており、アンディ・デリスが曲作りの中心だったことが伺えます。一方本作では全曲がピンク・クリーム69の作品ということになっています。また、アンディの抜けた次作では更にグランジ/オルタナ化が進むので、路線変更反対のアンディvs推進の他メンバーという図式がなんとなく見えるようです。いずれにしても、本作をもってアンディ・デリスはピンク・クリーム69を脱退、解雇されたマイケル・キスクの後任として同じドイツのハロウィンに加入することになります。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Face in the Mirror
02. Way Down
03. Keep Your Eye on the Twisted
04. Somedays I Sail
05. Shattered
06. Monday Again
07. Dyin' Century
08. Till You're Mine
09. Still Alive
10. Down on Your Luck
11. Black Flash
12. Condemnation
13. Don't Let It All Come Down
14. A Good Waste of Time
All songs written by Pink Cream 69

■Personnel
Andi Deris - vocals
Alfred Koffler - guitar
Dennis Ward - bass
Kosta Zafiriou - drums

Producer - Dirk Steffens & Pink Cream 69

 

One Size Fits All / Pink Cream 69 (1991)

0099One Size Fits All
ドイツのHR/HMグループ、ピンク・クリーム69の2ndアルバム。1曲目の"Livin' My Life for You"、続く"Talk to the Moon"を一聴して分かる通り、前作より一段とハードかつタイトなサウンドになっています。アンディ・デリスの物悲しい声とメロディは更に深みを増し、暗く重く垂れ込めた雲、しとしとと降る冷たい雨が目に浮かぶようです。間違ってもカリフォルニアのカラッと晴れ上がった青い空を想像できる音ではありませんね。当たり前ですが。本作でもメインのソング・ライターはアンディ・デリスですが、彼のメロディ・メイカーとしての才能は全面開花したようです。バンド名やジャケットのイメージとは正反対に、アルバム全体通してモノトーンのように彩度の低い音でありながら、一曲一曲に陰影があってストーリーを感じさせる素晴らしい出来栄えです。ドイツのHR/HMというと、いわゆるメロスピ、メロパワみたいなサウンドを想像してしまいがちですが、そういう類型にとらわれない自由な発想がこのバンドの持ち味でしょう。だから、"One Size Fits All(フリーサイズ→画一的)"というタイトルはなんとも洒落てるな~と思います。

バンド・メンバーはアンディ・デリス(vo)、アルフレッド・コフラー(gt)、デニス・ワード(ba)、コスタ・ツァフィリオ(dr)で前作と変化なし。プロデュースもディルク・シュテフェンスでこれも前作と同じです。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Livin' My Life for You (Andi Deris)
02. Talk to the Moon (Alfred Koffler, Andi Deris)
03. Hell's Gone Crazy (Andi Deris)
04. Do You Like It Like That (Andi Deris, Dennis Ward)
05. Ballerina (Andi Deris)
06. Signs of Danger (Alfred Koffler, Andi Deris)
07. Walkin' Out to Heaven (Alfred Koffler, Dennis Ward, Andi Deris)
08. Stray Kid (Andi Deris)
09. Piggy Back Bitch (Dennis Ward, Andi Deris)
10. Where the Eagle Learns to Fly (Andi Deris)
11. We Taught the Children (Andi Deris)

■Personnel
Andi Deris - vocals
Kosta Zafiriou - drums
Alfred Koffler - guitar
Dennis Ward - bass

Producer - Dirk Steffens 

Pink Cream 69 / Pink Cream 69 (1989)

0060Pink Cream 69

ドイツのHR/HMグループ、ピンク・クリーム69の1stアルバム。ドイツのグループといっても、メンバーは多国籍で、アンディ・デリス(vo)とアルフレッド・コフラー(gt)がドイツ人、デニス・ワード(ba)はアメリカ人、コスタ・ツァフィリオ(dr)はギリシア人です。メタルよりのゴリッとしたサウンドから叙情的なハードロックまで曲調は幅広いのですが、メイン・ソングライターのアンディ・デリスの書く物悲しいメロディが大きな特徴となっていると思います。このアルバムでも、#4"One Step into Paradise"、#5"Close Your Eyes"、#10"I Only Wanna Be for You"、#11"Child of Sorrows"、#12"World of Promises"といった曲にその個性が示されています。特に"I Only Wanna Be for You"は、60~70年代のハードロックや日本のGSを思わせるレトロなサウンドで、つくづくかっこいいなぁと思います。アンディ・デリスのヌメっとした湿り気のある声と歌唱をキモいと感じる人もいるかも知れませんが、なんとも言えない「キモかっこよさ」があって筆者は大好きです。

このアルバムは1stということで全て完璧とはいかないまでも、HR/HMの世界でもかなり個性的なピンク・クリーム69の出発点として大事な作品だと思います。このバンドは一般的な評価より以上に、ミュージシャン仲間からの人気の高いそうですが、なんとなく分かるような気がします。ステレオタイプなHR/HMじゃないんですよね。ラストの"White Men Do No Reggae"は、ほんとにフツーのレゲエなのに、「白人はレゲエはやらない、ピンク・クリームはレゲエをやらない」なんていう歌詞、こんなのがライブの定番で観客が大合唱するなんておもしろすぎます。アンディは後にハロウィンに移ってしまうわけですが、筆者としてはそのままピンク・クリームでやってほしかったなと思っています。このバンドのサウンドのほうが、彼の「爬虫類ボイス」がピタっとくる気がします。

プロデューサーはドイツ人のディルク・シュテフェンス(Dirk Steffens)、Accept、Mad Max、Sinnerといったドイツのバンドのプロデュースに数多く関与している人物です。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Take Those Tears (Andi Deris)
02. Sugar for Love (Andi Deris)
03. Rolling Down a Thunder (Andi Deris)
04. One Step into Paradise (Andi Deris)
05. Close Your Eyes (Dennis Ward, Andi Deris)
06. Welcome the Night (Alfred Koffler, Andi Deris)
07. Partymaker (Alfred Koffler, Andi Deris)
08. Hit the Bottom Row (Andi Deris)
09. Parasite (Andi Deris)
10. I Only Wanna Be for You (Andi Deris)
11. Child of Sorrows (Alfred Koffler, Andi Deris)
12. World of Promises (Andi Deris)
13. Shadows Are Falling (Andi Deris)
14. White Men Do No Reggae (live) (Dennis Ward)

■Personnel
Andi Deris - vocals
Alfred Koffler - guitar
Dennis Ward - bass
Kosta Zafiriou - drums, synth-drums(keyboards)

Producer - Dirk Steffens

Come in from the Rain / Andi Deris (1997)

0022Come in from the Rain

ドイツ出身で元Pink Cream 69、2012年現在Helloweenに在籍しているボーカリスト、アンディ・デリスの初ソロ・アルバム。なぜ中古でタダ同然で売られているのか分からない名作です。全曲アンディ・デリスの書き下ろし、セルフ・プロデュースなので、自分自身がやりたいようにやったソロ作なのでしょう。なんとなく爬虫類を想像させる、冷たく湿り気を帯びたアンディ・デリスの声は、HR/HM系のボーカリストの中でも異色ですが、Pink Cream 69やHelloweenにも増して、この作品ではその個性が際立って発揮されているように思います。歌詞もサウンドもHR/HMの世界では珍しく内省的なものを感じさせ、そこにねっとり絡みつくアンディ・デリスのボーカル、これはまさに唯一無二の音楽世界です。「メロハー」という言葉がぴったりとは当てはまらないサウンドですが、憂いを帯びたメロディが実に素晴らしい。児童虐待を受けた少年の自死をテーマにした"1000 Years Away"、無き祖母に捧げた"Good-Bye Jenny"はとりわけ絶品です。ハロウィン組(マイケル・ヴァイカート、ローランド・グラポウ、マーカス・グロスコフ)がバックを務めた"The King Of 7 Eyes"1曲だけは、もろにハロウィン風になっているのはご愛嬌です。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Think Higher! (Andi Deris)
02. Come In From The Rain (Andi Deris)
03. 1000 Years Away (Andi Deris)
04. Good-Bye Jenny (Andi Deris)
05. The King Of 7 Eyes (Andi Deris)
06. Foreign Rainbow (Andi Deris)
07. Somewhere, Someday, Someway (Andi Deris)
08. House Of Pleasure (Andi Deris)
09. They Want (Andi Deris)
10. Now That I Know This Ain't Love (Andi Deris)
11. Could I Leave Forever (Andi Deris)
※日本盤ボーナス・トラック
12. In The Lights Of The Sky (Andi Deris)

■Personnel
Andi Deris – vocals, guitars
Peter F. Idera – guitars
Gisbert Royder – bass
Ralph Maison – drums, backing vocals
Oliver Noack - keyboards

Michael Weikath – guitars on track 05
Roland Grapow – guitars on track 05
Markus Grosskopf – bass on track 05

Producer – Andi Deris, Oliver Noack

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