メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

アル・ラングレイド

Mission Man / Von Groove (1997)

0165Mission Man









カナダのハードロック・トリオ、ヴォン・グルーヴの3rdアルバム。巷では2ndRainmakerの評価が芳しくなかったようで、本作では1stのようなストレートな作風に戻っています。特に#2"Two Nights in Tokyo"はメロハーど真ん中の名曲。2ndでは聴けなかった曲調なのでうれしくなります。1995年12月にハーレム・スキャーレムの前座として来日した際の喜びを歌ったようで、そういえばY&Tに"Midnight in Tokyo"なんてのがあったな~と思い出しました。このブログをアップするに当たって、"Two Nights in Tokyo"のビデオ・クリップというのをはじめて見ましたが、これがまたわけのわからないビデオで、いかにもヴォン・グルーヴらしいです。

アルバム前半は前述のように比較的ストレートなハードロックが続きますが、後半は2nd路線のZEP風の不可思議な曲が多くなります。素っ頓狂なギターとか、筆者としてはこれはこれで嫌いじゃないです。なんとなくフツーじゃないところがこのバンドの個性だと思うので、小さくまとまらずに行くところまで行ってもらいたいものです。バンド・メンバーはこれまでと変わらず、ムラデン(gt)、マシュー・ジェラード(ba)、マイケル・ショットン(vo、ds)の3人。アディショナル・ミュージシャンとしてロブ・プレウス(Spoons、Honeymoon Suite)、アル・ラングレイド(Total Stranger)もクレジットされています。
 
評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. All for Rock & Roll (Michael Shotton, Mladen, Matthew Gerrard)
02. Two Nights in Tokyo (Mladen, Michael Shotton)
03. When Love Comes Back Around (Michael Shotton, Mladen, Matthew Gerrard)
04. Chameleon (Mladen, Matthew Gerrard)
05. Mission Man (Mladen, Matthew Gerrard)
06. What Is Love (Without You) (Michael Shotton, Mladen, Matthew Gerrard)
07. The Snake (Mladen, Matthew Gerrard)
08. Barely Human (Mladen, Matthew Gerrard)
09. Stop Sleeping Your Dreams Away (Mladen, Matthew Gerrard)
10. Disbeliever (Mladen, Matthew Gerrard)
11. Tonight We Rock and Roll (Michael Shotton, Mladen, Matthew Gerrard)
12. On the Run (Michael Shotton, Mladen, Matthew Gerrard)
13. Propaganda (Mladen, Matthew Gerrard)

■Personnel
Michael Shotton - vocals, drums, percussion, keyboards
Mladen - guitars, dobro, vocals
Matthew Gerrard - bass

Rob Preuss - additional keyboards on "What Is Love (Without You)"
Al Langlade - additional backing vocals on "Tonight We Rock and Roll"
William Ruddy - additional backing vocals on "What Is Love (Without You)"

Producer - Von Groove 

Obsession / Total Stranger (2002)

0155Obsession









アル・ラングレイドをリーダーとするカナダのハードロック・グループ、トータル・ストレンジャーの2ndアルバム。1stには"Paradise"という文句なしの名曲があり、その他にもメロディアス・ファンの琴線に触れる佳曲がいくつもあったのですが、残念ながらこのバンド、本作で迷路にはまり込んでしまったようです。腰砕けになったVon Grooveというか、身を持ち崩したLed Zeppelinというか、只々冗長で退屈な楽曲が詰め込まれています。今更のように中途半端なダークさが耳につく点もマイナス・ポイント。Zeppelin風なリズムとか、アコギの使い方のセンスとか、ところどころいい所もあるし、アル・ラングレイドのブルージーな歌い回しも結構好きなんですが、何度も聴きたくなるような作品ではありませんでした。解散したのか自然消滅したのか、あるいは今でも活動中なのか一切分かりませんが、これ以降トータル・ストレンジャーの新作のリリースは無いようです。なお、このアルバムは1stとの2枚組で販売されていて、2ndを買うと1stがオマケについてくるというお得(なのか)な仕様となっています。

評価 ★★☆☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Cream/Believe Yourself (A. Pelletier)
02. Obsession (A. Pelletier/J. Flynn/A. Langlade)
03. Rising Sun (A. Pelletier)
04. Life After Life (A. Pelletier/A. Langlade)
05. Erotic (A. Langlade/T. Langlade)
06. Vision of the Very Young (A. Langlade)
07. Mistaken Ways (J. Flynn)
08. Hey You (A. Pelletier)
09. Wildest Dreams (A. Langlade)
10. Little Something (A. Pelletier)

■Personnel
Al Langlade – lead vocals, acoustic guitar
Andre Pelletier – lead guitar, acoustic guitar, backing vocals
Rolly Saulnier – bass guitar, backing vocals
Peter Martin – drums & drum like things
Jamie Flynn – keyboards, guitar, backing vocals (lead vocals on "Mistaken Ways") 

Total Stranger / Total Stranger (1996)

0041Total Stranger

カナダのメロディアス・ハードロック・グループ、トータル・ストレンジャーの1996年リリースの1st。1984年ボーカルのアル・ラングレイドを中心に結成、ライブを繰り返しつつ、91~95年にかけて3回にわたってデモ・レコーディングを行い、その音源をまとめてやっとアルバム・デビューにこぎつけたというもの。苦節5年の結晶の1stアルバムというわけです。全12曲のうち8曲は、同じカナダのメロハー・バンドであるヴォン・グルーヴのマシュー・ジェラードがプロデュースしています。また、アル・ラングレイドはヴォン・グルーヴのアルバムにバッキング・ボーカルで参加するなど、ヴォン・グルーヴとは関係が深いようです。そんなこともあって、このアルバムの曲調、サウンドもやはりヴォン・グルーヴに少し似た雰囲気です。

収められたトラックのレコーディング時期が同じでないせいか、若干サウンドにバラつきがありますが、#1"Paradise"は哀愁系メロディアスハード曲として出色のものです。ハードなギター・サウンド、美しく切ないリードメロディ、エモーショナルな歌いまわし、全てが最高、名曲間違いなしです。#2"Bed of Lies"、#9"The Mask"も同系統の曲で、どれもメロハーグループならでは良い曲だと思います。他の曲もバラエティ豊かで飽きさせません。ボーナス・トラックの#12"To the City"はちょっとディジー・ミス・リジーみたいで意外ですが、リズムがビシッとしてかっこいい。#13"Paradise"のアコースティック・バージョンで締めくくられるのも、付け足しのボーナスっぽくなくて自然な流れです。

なお、この1stと2ndのカップリング盤も発売されていますので、2枚とも買い揃えるならそちらがお得だと思います。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Paradise (A. Pelletier, A. Langlade, J. Kenyon)
02. Bed of Lies (A. Pelletier, A. Langlade)
03. Shy Away (A. Langlade)
04. Can't Stop (A. Pelletier, A. Langlade, R. Saulnier)
05. Yesterday (A. Langlade)
06. Guardian (A. Pelletier)
07. Can't Win for Loosin' (A. Langlade, R. Kett)
08. Nothin's Missin' (A. Langlade)
09. The Mask (A. Langlade)
10. Big Dream (A. Langlade, R. Saulnier)
11. Shoulder to Cry On (A. Langlade)
12. To the City [Bonus] (A. Langlade)
13. Paradise (acoustic version) [Bonus] (A. Pelletier, A. Langlade, J. Kenyon)

■Personnel
Al Langlade – vocals, acoustic 12/6 guitar, keyboards
Andre Pelletier – guitar, acoustic 12/6 guitar, backing vocals
Rolly Saulnier – bass, backing vocals
Peter Martin – drums, percussion
Jamie Flynn – keyboards, acoustic guitar, backing vocals

Ron Fathers – additional backing vocals
Steve McPhil – additional backing vocals
Howie Turner – additional backing vocals
Matt Castelli – additional backing vocals
Jeff Lahde – additional backing vocals
Atilla Turi – drums on 12
Chriss Bruce – bass on 12

Producer - Matthew Gerrard & Total Stranger
except 5, 6, 7 produced by Total Stranger, 12 produced by Atilla Turi



Von Groove / Von Groove (1992)

0037Von Groove

カナダのトロントから出てきたメロディアス・ハードロック・バンド、ヴォン・グルーヴの1stアルバム。「メロハー」と言い切ってしまうより、ハードロックの中ではメロディアスな音というのしっくり来るのかな。その辺は実は微妙な感覚なわけですが。ヴォン・グルーヴは、トロント生まれのトロント育ちのマ シュー・ジェラード(Ba)、イギリスはニューキャッスル生まれのトロント育ちマイケル・ショットン(Vo, Ds)、旧ユーゴスラヴィアのクロアチア生まれでトロントに移住したムラデン(Gt)のトリオ編成。いずれもカナダのロック・シーンで数多くのスタジオ・ ワークをこなしてきたセッション・ミュージシャンです。スタジオ・ミュージシャンが集まって作ったバンドというと、ダン・ハフのジャイアントを思い浮かべますが、出てくる音に違いはあれ、音楽的な技量という面では同じく安心して聴いていられます。演奏・歌唱に不安定さのカケラもありません。

出だしが下品ですが、#1"Once Is Not Enough"から骨太なロックン・ロール全開でうれしくなります。ただし、ストレートなようでいてちょっとひねくれた感じもあり、一筋縄ではいかないバ ンドという印象です。筆者のお気に入りは#6"House of Dreams"、一発でガツンとくる名曲です。ハードなサウンドに哀愁メロディが乗っかって、これぞメロディアス・ハード!リフが#13"Sweet Pain"と似すぎなんですが。。。切ないバラード#4"Once in a Lifetime"、これもとても良い曲です。ボーナス・トラックの#15"King of Your World"も、ライブの熱さが伝わってきて素晴らしい。このバンド最近音沙汰ありませんが、ライブ・アルバムを出したらいいのにと思います。

なお、いくつかの曲ではマイケル・ショットンではなく、バッド・イングリッシュ~ハード・ライン~ジャーニーと、ニール・ショーンと行動をともにしているディーン・カストロノヴォがドラムを叩いています。プロデュースはバンド自身で行っていますが、ディーン・カストロノヴォが参加している曲のプロデュースには、リッチー・ズィトーの名前がクレジットされています。このアルバムの前にバッド・イングリッシュのプロデュースを担当した縁かもしれません。元々は セッション・ギタリストでしたが、バッド・イングリッシュのほかにも幅広いジャンルのアーティスト、たとえばチープ・トリック、ラット、ジョー・コッ カー、エリック・カルメンなどのアルバム制作に携わってきたベテラン・プロデューサーです。そのほか、後にマシュー・ジェラードがプロデュースするTotal Strangerのアル・ラングレイドもバッキング・ボーカルでクレジットされています。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Once Is Not Enough (Von Groove)
02. Better Than Ever (Von Groove)
03. Can’t Get Too Much (Von Groove)
04. Once in a Lifetime (Von Groove)
05. Every Beat of My Heart (Von Groove)
06. House of Dreams (Von Groove)
07. C’mon, C’mon (Von Groove)
08. All the Way Down (Von Groove)
09. Arianne (Von Groove)
10. Slave to Sin (Von Groove)
11. Love Keeps Bringing Me Home (Von Groove)
12. Smaug (Von Groove)
13. Sweet Pain (Von Groove)
※日本盤ボーナストラック
14. Soldier of Fortune (Von Groove)
15. King of Your World (Live) (Von Groove)

■Personnel
Matthew Gerrard - bass guitar, backing vocals, keyboards, all programming and sequencing
Michael Shotton - lead and backing vocals, drums
Mladen - all guitars, mandolin, backing vocals

Deen Castronovo - drums on 1, 4, 5, 6
Tommy Funderburke - backing vocals
Al Langlade - backing vocals
Grant Cummings - backing vocals
John Metherell - backing vocals
Steve McPhail - backing vocals
Norm Arnold - percussion
Scott Humphrey - keyboards, digital sound editing
Ivana - girl's voice on 1
Rhonda - girl's voice on 13

Producer - Von Groove
Except Tracks 1, 4, 5, 6 Produced by Richie Zito

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