ドイツ人ギタリスト、アクセル・ルディ・ペルのソロ・プロジェクトの4枚目のアルバム。ジェフ・スコット・ソートをボーカルを迎えて2作目となります。楽曲、サウンドの傾向はこれまでのアルバムと変わらずメロハー寄りのメタルといった感じです。んー。。。オープニングのクリアー・トーンのギターがビビっていていきなり萎えます。ギターのコンディション不良か、または押さえ方が悪いのでしょう。アクセル・ルディ・ペルのギターのデタラメさには慣れたとは言え、さすがにこれは前代未聞。よくプロデューサーがOK出したなと思ったら、本人プロデュース。。。ダメだこりゃ。
相変わらず楽曲も編曲も稚拙で80年代のB級メタルを思わせますが、ジェフ・スコット・ソートとドラムのヨルグ・マイケルの力量に助けられて、なんとか聴ける音になっています。特にレインボー風の#5"Casbah"、#8"Innocent Child"はカッコよくて、ギター・ソロが出てくるまでアクセル・ルディ・ペルのアルバムだということを忘れそうになります。一方、フリーのカバー#7"Wishing Well"でのジェフ・スコット・ソートのボーカルが精彩を欠いているのが意外。ソウルフルに勢いよく歌う力は完璧なのに、引きずるようなブルージーな歌唱はちょっと苦手みたいですね。いろんな人にカバーされている曲ですが、今まで聴いた中で一番つまらないと思いました。
なお、本作からキーボードで参加しているジュリー・グロー(Julie Greaux)、タリスマンでもジェフ・スコット・ソートと共演していますが、ブックレットで見る限り結構な美人。ま、音には関係ないんですが。
評価 ★★★☆☆
★★★★★ 傑作
★★★★☆ 秀作
★★★☆☆ 佳作
★★☆☆☆ 凡作
★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。■Tracks
01. The Curse (Pell)
02. Talk of the Guns (Pell, Soto)
03. Warrior (Pell, Soto)
04. Cry of the Gypsy (Pell, Soto)
05. Casbah (Pell)
06. Outlaw (Pell)
07. Wishing Well (Rodgers, Kirke, Yamauchi, Bundrick, Kossoff)
08. Innocent Child (Pell)
09. Between the Walls (Pell, Soto)
10. Desert Fire (Pell)■Personnel
Axel Rudi Pell - guitars
Jeff Scott Soto - vocals, choir vocals
Jörg Michael - Drums
Volker Krawczak - Bass
Julie Greaux - Keyboards, choir vocals
Producer - Axel Rudi Pell, Ulli Pösselt