メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

Crown of Thorns

Breakthrough / Crown of Thorns (1996)

0261Breakthrough










アメリカのメロハー・グループCrown of Thorns(クラウン・オブ・ソーンズ)による、1996年リリースの2枚目のオリジナル・フルレンス・アルバム。前年に発売されたEPAre You Ready '95の時点で既にメンバー・チェンジがあり、本作もリーダーのジーン・ボーヴァー(vo, gt)、トミー・ラファーティ(gt)、ホーク・ロペス(ds)、マイケル・ペイジ(ba)の4人によってレコーディングされています。バンド始動当初から二人三脚で曲作りを行い、プレイ面でも荒っぽい独特のギターでバンドの音を特徴付けていたミッキー・フリーがいなくなり、ジーン・ボーヴァーのワンマン・バンド化が顕著となっています。

1stには"Dying for Love"と"Winterland"という必殺の哀愁メロハーをはじめ名曲・佳曲が数多くあったのですが、残念ながら本作にはこれといった曲が見当たりません。1stに多かったR&Rノリの曲が無くなり、やたらにバラードや妙に軽い曲が増えてしまいゲンナリします。ハードな曲もリフが重くメロディがダークで、前作とかなり印象が異なります。また、ビートルズのカバー"Don't Let Me Down"はいいとしても、そのほかの曲でもメロディ・ラインやハーモニー・ボーカル、ギターのアルペジオなど、いたるところにビートルズ風の味付けがしてあって、それがいささかクドい感じ。一言で言って、あんまり面白くないなぁ。

評価 ★★☆☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Over My Head (Wards & Music by Jean Beauvoir)
02. Don't Let Me Down (Wards & Music by John Lennon & Paul McCartney)
03. You Wear It Well (Wards & Music by Jean Beauvoir)
04. Only One Who's Lonely (Wards & Music by Jean Beauvoir & Micki Free)
05. Breakthrough (Wards & Music by Jean Beauvoir)
06. Right From Wrong (Wards & Music by Jean Beauvoir)
07. You (Music by Jean Beauvoir, Wards by Jean Beauvoir & Micki Free)
08. Heartbeat (Wards & Music by Jean Beauvoir & Micki Free)
09. Leave It Up To Fate (Wards & Music by Jean Beauvoir)
10. He's A Fool (Wards & Music by Jean Beauvoir)
11. Down To The River (Wards & Music by Jean Beauvoir)
12. Writing's On The Wall (Wards & Music by Jean Beauvoir)

■Personnel
Jean Beauvoir - Lead Vocals, Lead & Rhythm Guitars, Piano, Organ, Background Vocals, Additional keys
Tommy Lafferty - Lead & Rhythm Guitars, Background Vocals
Michael Paige - 4 & 5 String BassGuitar, Background Vocals
Hawk Lopez - Drums, Percussion, Background Vocals

Producer - Jean Beauvoir


Are You Ready '95 / Crown of Thorns (1995)

0204Are You Ready '95










ジーン・ボーヴァー率いるクラウン・オブ・ソーンズの、1stと2ndの間にリリースされた日本企画盤EPです。1stに収録されていた"Are You Ready"の2つの新バージョン、イギリスのNow & Thenレーベル主催のメロディック・ロック・フェス「The Gods 95」でのライヴ音源から6曲、計8曲が収められています。デビュー当時のメンバーだったミッキー・フリーとトニー・トンプソンは既に脱退しており、Voodoo Xでジーン・ボーヴァーと一緒だったトミー・ラファーティ(gt)ーと、新人ホーク・ロペス(ds)が新たにメンバーとなっています。

注目はやはりライブ音源で、スタジオ録音を凌ぐ熱い演奏が聴けます。ツェッペリンの"Rock 'N Roll"はちょっと意外な選曲ですが、これも中々にカッコいいです。生演奏で本領を発揮するバンドのライブ盤ってのは本当に聴き応えがあります。ただ収録曲が6曲と少ないのが難点。ライナー・ノートに記された当日のプレイ・リストによれば13曲やっているようなので、できれば全曲収録のライブ・アルバムを出してほしかったなぁ。

なお、本作のイギリス盤はそれぞれ4曲入りのPart 1、Part 2として2枚別々にリリースされています。またドイツ盤の2枚組21 Thorns には、Disk1にオリジナル1stアルバム全曲、Disk2に"Are You Ready '95 (Radio edit)"以外の本作収録曲とデモ音源3曲が収録されています。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Are You Ready '95 (Radio edit) (J. Beauvoir, M. Free)
02. Hang on Sugar (Live) (J. Beauvoir)
03. Hike it Up (Live) (J. Beauvoir, M. Free)
04. Standin' on the Corner for Ya (Live) (J. Beauvoir)
05. Secret Jesus (Live) (M. Free, J. Beauvoir)
06. The Rain (Live) (J. Beauvoir, M. Free, T. Thompson)
07. Rock 'N Roll (Live) (R. Plant, J. Page)
08. Are You Ready '95 (Video edit)  (J. Beauvoir, M. Free)

■Personnel
Jean Beauvoir - lead vocals, piano, keyboards
Tommy Lafferty - lead guitar, backing vocals
Michael Paige - bass, backing vocals
Hawk Lopez - drums, percussion, backing vocals

Producer - Jean Beauvoir




Killer Thorns / Crown of Thorns (1994)

0172Killer Thorns










アメリカの黒人メロハー・バンド、クラウン・オブ・ソーンズのコンピレーション盤。1stアルバムのリリースに向けて制作されていたマテリアル集です。#1と#4は1st収録曲の別バージョン、#2、#3、#5は1stのアウト・テイク、#6~17はジーン・ボーヴァーとミッキー・フリーの2人で録音した未発表デモとなっています。デモはやはり音質が悪いのが痛いのですが、ジーン・ボーヴァーの溢れんばかりの才能をヒシヒシと感じます。また、"Are You Ready"は1stアルバム収録バージョンよりこのラップ・バージョンのほうがカッコいいんじゃないかと思いますが、あえて黒人色を出さないという判断でボツになったのかななどと想像しました。

1stのレビューでも少し触れましたが、このバンドはオリジナルと再発で収録曲が異なっていたり、コンピレーション盤も数が多く、EP・シングルまで含めると、コレクションにあたってどのアイテムを購入すれば効率が良いか悩みます。もちろん、なでもかんでも全部買えばコレクションはパーフェクトとなりますが、そんな経済的余裕は無いし。。。ああ、悩ましい。。。ちなみにこのアルバムに関しても、国内編集盤Killer Thorns と、一部収録曲の違うRaw Thorns という輸入盤があり、おまけにDVD付のものまであるのです。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Hike it Up (J. Beauvoir, M. Free)
02. I Won't Wait (J. Beauvoir, M. Free)
03. The Rain (J. Beauvoir, M. Free, T. Thompson)
04. Are You Ready (Rap Version) (J. Beauvoir, M. Free)
05. Dirty Talk Dirty Walk (J. Beauvoir, M. Free, P. Stanley)
06. Feel Me Thunder (J. Beauvoir, M. Free, B. Hill)
07. The Night (J. Beauvoir)
08. Victim (J. Beauvoir, M. Free)
09. How Can I Tell You (J. Beauvoir)
10. Downed (J. Beauvoir, M. Free)
11. Little Stone House (J. Beauvoir, M. Free)
12. I'm Burnin' Up (J. Beauvoir)
13. Straight to My Head (J. Beauvoir, M. Free, B. Hill)
14. Never Enough (J. Beauvoir)
15. Hang on Sugar (J. Beauvoir, M. Free)
16. Sundown (J. Beauvoir, M. Free)
17. Killing Time (J. Beauvoir, M. Free)

■Personnel
Jean Beauvoir - lead and backing vocals, lead and rhythm guitars, acoustic guitars, drums, bass, keyboards
Micki Free - lead and rhythm guitars, backing vocals
Tony Thompson - drums, percussion, backing vocals (tracks 1~5)
Michael Paige - bass, backing vocals (tracks 1~5)

Producer
tracks 1~5 Jean Beauvoir & Micki Free
tracks 6~17 Jean Beauvoir 



Crown of Thorns / Crown of Thorns (1993)

0111Crown of Thorns
The Plasmatics、Voodoo Xといったバンドや、Little Stevenのバンドでの活動の一方、ソング・ライター兼プロデューサーとして数多くのミュージシャンを支えてきたジーン・ボーヴァー(Jean Beauvoir)が中心となって結成されたクラウン・オブ・ソーンズ、その1stアルバムです。メンバーはボーカルにジーン・ボーヴァー、ドラムにChic、The Power Stationの故トニー・トンプソン(Tony Thompson)、ギターにShalamarのミッキー・フリー(Micki Free)、ベースにマイケル・ペイジ(Michael Paige)という4人。ミッキー・フリーはネイティヴ・アメリカン、白人、黒人の混血、他の3人は黒人と、白人主体のHR/HM界隈では珍しい編成です。と言っても、リズムがファンキーだとか曲がR&B調だとかそういうことはなく、やっているのはいたってオーソドックスなメロディアス・ハードロック。ただし、ジーン・ボーヴァーの歌唱はやはり強靭なバネの利いたソウル・シンガーのもので、これがまた非常に気持ちいいのです。

このアルバムのハイライトはなんと言っても#3"Dying for Love"でしょう。イントロのギター・メロディからワクワクさせてくれるし、ヴァースもコーラスも100点満点の哀愁メロ、とにかく素晴らしい名曲です。The Sweetのカバー#4"No You Don't"ほか数曲イマイチなものもあるのですが、"Dying for Love"のあまりの出来栄えの良さにアルバム全体の印象まで良くなってしまう感じです。

プロデュースとソング・ライティングにKISSのポール・スタンレーが関わっているのは、ジーン・ボーヴァーがKISSに度々曲を提供したり、ミッキー・フリーが過去に在籍したSmokehouseというバンドがKISSのオープニング・アクトを務めるなど、何かとKISSとの関係が深いことが背景にあるようです。ポール・スタンレーの他には、ボー・ヒル、ジム・ヴァランスという二人の才人が一部曲作りに加わっているのも注目です。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Crown of Thorns (J. Beauvoir, M. Free, B. Hill)
02. Hike it Up (J. Beauvoir, M. Free)
03. Dying for Love (J. Beauvoir, M. Free)
04. No You Don't (M. Chappman, N. Chinn)
05. Standing on the Corner for Ya (J. Beauvoir)
06. The Healer (J. Beauvoir, M. Free, J. Vallance)
07. Winterland (M. Free, P. Stanley, J. Beauvoir)
08. Secret Jesus (M. Free, J. Beauvoir)
09. House of Love (J. Beauvoir, M. Free, J. Vallance)
10. Are You Ready? (J. Beauvoir, M. Free)
11. 'Til the End (J. Beauvoir, M. Free)

■Personnel
Jean Beauvoir - lead vocals, rhythm guitars, acoustic guitar, acoustic piano and keyboards
Micki Free - lead guitar, vocals, rhythm guitar, acoustic guitar, harmonica, 12 string and slide guitars
Tony Thompson - drums, percussion and vocals
Michael Paige - 4 & 5 string bass guitars and vocals

Phil Ashley - additional keyboards on 2, 5, 7

Producer - Jean Beauvoir & Micki Free
except 2, 3, 5, 7, 9 produced by Jean Beauvoir, Micki Free and Paul Stanley 

左はアルファ・ミュージックから出ていた11曲入りオリジナル国内盤。中はエイベックスから再発された国内盤。3曲のデモ音源("The Rain"、"I Won't Wait"、"Dirty Talk, Dirty Walk")と、"Hike it Up"、"Are You Ready"のバージョン違い、計5曲が追加されています。右はイギリス2枚組輸入盤。1枚目は11曲入りの1stCrown of Thorns、2枚目は上記のデモ3曲に加えて、ミニアルバムAre You Ready '95 収録のライブ音源全6曲と"Are You Ready '95 (Video edit)"、計10曲が収められています。
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