アメリカン・ハードロック・バンドSurvivorの5thアルバム。ボーカルがデイヴ・ビックラーから元Cobraのジミ・ジェイミソンにチェンジして最初の作品です。ボーカル以外のラインナップは変わらず、フランキー・サリヴァン(G)、ジム・ピートリック(Key)、ステファン・エリス(B)、マーク・ドラウベイ(Ds)、プロデュースは1stアルバムを担当したロン・ネヴィソンが再起用されています。前任者も良いボーカリストでしたが、新ボーカルのジミ・ジェイミソンもこれまた上手くて、泥臭くない程度に力強くソウルフルな歌いまわしと、中音域から高域まで張りのある声質が魅力的だと思います。このメンバー・チェンジが功を奏し、また楽曲の充実もあって、バンドは再び商業的成功を収めることになります。アルバムは100万枚を売り上げてチャートは16位に到達、シングル・カットされた4曲のうち"The Search Is Over"はチャート4位、"High on You"は8位とヒットを記録しました。
ファンの間からは名盤の呼び声が高く、全体に良く出来た作品だと思います。しかしながら筆者の好みからすると、ちょっと80年代臭というか「メインストリーム」臭が強過ぎるし、サウンドとメロディが大好きとは言いにくい。このバンドに限らず、当時バカ売れしたJourney、Foreigner、Night Ranger、Def Leppardなどもど真ん中に来ないのですが。まあ、そんなわけで相対的に評価は低めになりますが、哀愁溢れる#5"Broken Promises"あたりは良かったですね。また、この曲や#8"It's the Singer Not the Song"などでのフランキー・サリバンのギター・ソロが秀逸です。HR/HMシーンで目立つようなギター・ヒーロー・タイプではありませんが、歌心のあるエモーショナルなプレイはむしろ希少価値があるのではないかと思います。
なお、ボーナス・トラックの"The Moment of Truth"は映画「ベスト・キッド」(The Karate Kid)のサウンド・トラックで、外部ライターの作品です。メロディはそれなりに良いものの、サウンドは典型的な80年風で辟易してしまいます。
ファンの間からは名盤の呼び声が高く、全体に良く出来た作品だと思います。しかしながら筆者の好みからすると、ちょっと80年代臭というか「メインストリーム」臭が強過ぎるし、サウンドとメロディが大好きとは言いにくい。このバンドに限らず、当時バカ売れしたJourney、Foreigner、Night Ranger、Def Leppardなどもど真ん中に来ないのですが。まあ、そんなわけで相対的に評価は低めになりますが、哀愁溢れる#5"Broken Promises"あたりは良かったですね。また、この曲や#8"It's the Singer Not the Song"などでのフランキー・サリバンのギター・ソロが秀逸です。HR/HMシーンで目立つようなギター・ヒーロー・タイプではありませんが、歌心のあるエモーショナルなプレイはむしろ希少価値があるのではないかと思います。
なお、ボーナス・トラックの"The Moment of Truth"は映画「ベスト・キッド」(The Karate Kid)のサウンド・トラックで、外部ライターの作品です。メロディはそれなりに良いものの、サウンドは典型的な80年風で辟易してしまいます。
評価 ★★★☆☆
★★★★★ 傑作
★★★★☆ 秀作
★★★☆☆ 佳作
★★☆☆☆ 凡作
★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。■Tracks
01. I Can't Hold Back
02. High on You
03. First Night
04. The Search Is Over
05. Broken Promises
06. Popular Girl
07. Everlasting
08. It's the Singer Not the Song
09. I See You in Everyone
[Bonus Track]
10. The Moment of Truth
[Bonus Track]
10. The Moment of Truth
All songs written by Frankie Sullivan, Jim Peterik
except #10 by Peter Beckett, Bill Conti, Dennis Lambert
except #10 by Peter Beckett, Bill Conti, Dennis Lambert
■Personnel
Jimi Jamison - Lead & Background Vocals
Frankie Sullivan - Guitars, Background Vocals
Jim Peterik - Keyboards, Background Vocals
Stephan Ellis - Bass
Marc Droubay - Drums
Mickey Thomas - Background Vocals
Jimi Jamison - Lead & Background Vocals
Frankie Sullivan - Guitars, Background Vocals
Jim Peterik - Keyboards, Background Vocals
Stephan Ellis - Bass
Marc Droubay - Drums
Mickey Thomas - Background Vocals
Peter Wolf - Synthesizer
Billy Lee Lewis - Additional PercussionProducer - Ron Nevison