メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

Change of Heart

Truth or Dare / Change of Heart (2005)

0187Truth or Dare










イギリスのメロハー・バンド、Change of Heartの3枚目のアルバム。前作から5年ぶりのリリースとなっており、バンド・メンバーはアラン・クラーク(vo)、ジョン・フッティット(gt)、デイヴ・チャップマン(key)の3人に減っています。過去2作ではHeartlandとThe Distance絡みのミュージシャンがサポートに入っていましたが、本作ではFMのスティーヴ・オーヴァーランドとピート・ジャップが参加しています。また、1stでも関わっていたスティーヴ・モリスも再登板しています。スティーヴ・モリスはHeartlandのメンバーであると同時にスティーヴ・オーヴァーランドとShadowmanを組んでいるので、その流れで両スティーヴが顔を揃えたのかもしれません。

いかにもイギリスのバンドらしい陰りと湿り気のある曲調、サウンドはこれまで通りです。マイナー調の曲はもちろん、メジャーの曲でも爽快さより哀愁を感じさせるというこのバンドの特徴も健在。ただ、切なさが胸に迫るほどだった前作に比べて、楽曲がやや間延びしておりその点が残念です。前作があまりに良すぎたため、もっと上を期待する心理からそう聴こえるのかもしれません。また、クリス・ウーズィーを聴きやすくしたようなアラン・クラークのボーカルも、心なしか前作より不安定。このChange of Heart、本作からもう10年近く新しいアルバムのリリースがありません。まだ活動しているのかも不明ですが、ぜひ2ndを超えるような作品もう一度作ってもらいたいと切望しています。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Burned
02. Farlands
03. Desperate Heart
04. Hold On
05. Falling From The World
06. Truth Or Dare
07. Don't Cross The Line
08. Taking My Time
09. Keep On Believing
10. I Will Remember You
11. Never Fall
All songs are written by Alan Clark & Dave Chapman

■Personnel
Alan Clark - lead vocals, bass guitar
Dave Chapman - keyboards, backing vocals
John Footit - guitars

Pete Jupp - drums
Steve Overland - backing vocals
Steve Morris - acoustic guitars

Producer - Steve Morris, Steve Overland
Executive Producer - Khalil Turk

Continuum / Change of Heart (2000)

0094Continuum
イギリスのメロハー・バンド、チェンジ・オブ・ハートの2ndアルバム。1作目はそれなりに良いメロディが耳に残る作品でしたが、キーボードをはじめアレンジのチープさもあり、全体にパッとしない印象でした。そんなわけで、本作にもあまり期待していなかったのですが、ところがどっこい驚くほどの素晴らしさ!オープニングのムーディなインストに続いて突然始まる#2"Blinded"でいきなりやられてしまいました。息苦しくなるほど切ないメロディ、何かを振り切ろうとするかのように突っ走るリズム、胸騒ぎをかき立てるギター・ソロ、なんだこれは?このバンド化けたか??

続く#3"I Don't Want To Be Lonely"もメジャー調の曲でありながら、一抹の苦味とともになんとも言えない寂寥感を孕んだ秀逸な曲。#4"When Love Gets In The Way"は、そのものずばりの必殺哀愁バラード。#5"You Can't Hide"は普通なら「爽やか系メロハー」の一言で片付けられそうな曲ですがどこか寂しさが漂うのが印象的。ピアノを含めキーボードの使い方が前作より非常に巧みになっています。#6"Call Of The Wild"は一度聴いたら忘れなれないドラマチックなサビが出色な哀愁チューン。#7"Take Me From A Ride"はアーシーでブルージーな佳曲。リード・ボーカルとバッキング・ボーカルの絡みがカッコいいな~。#8"Hands On My Heart"はピアノと生ギターを中心としたアコースティカルなアンサンブルが心地よい。歌メロもナチュラルで好感が持てます。中盤から後半にかけてアーシーな曲が続きますが、#9"Say That You Want Me"も引き続いてウエストコースト・サウンドを思わせる曲。ただEaglesやDoobiesのようにカラっとしないのがいかにも英国流。#10"Love On The Line"は一転してマイナー・キーの曲。哀しみを予感させるようなバッキング・ボーカルのアレンジがほんとに上手いですね。#11"Run From The Storm"は、#2"Blinded"に通じる胸をかきむしられるような歌メロ、キーボードとギターが掛け合うソロが素晴らしい。ここまではボーカルのアラン・クラークを中心にしたバンドの自作曲でしたが、#12"Mysteries"はダーシー・ドイチュとケニー・ケイオス・ロニーのPokerfaceコンビの提供曲。レトロなポップ・ソウル風とも言うべき楽しい曲調ですが、アルバムの中で違和感なく馴染んでいると思います。最後はボーナス・トラック#13"(When Are You) Coming Home"。静かな喪失感や空しさを湛えたバラードです。

全体としてHeartlandの影響を感じさせるドラマチックな曲調、ソウル・フィーリングに溢れた歌唱は前作と同様です。ただしHeartlandと比べるとメロディ・ラインの輪郭がはっきりしているので、Heartlandより受け入れやすいかもしれません。バンド・メンバーは、アラン・クラーク(vo)、ジョン・フッティット(gt)、デイヴ・チャップマン(key)の3人は前作と変わりませんが、ドラムはトレヴァー・ハート、ベースはゲイリー・ハウにチェンジしています。同じEscapeレーベルのHeartlandとThe Distance絡みの面々、クリス・ウーズィー、ロブ・カーツライター、デイヴ・ホピア、ケニー・ケイオス・ロニーが演奏とプロデュースでサポートに入っているのは前作と同じです。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作 
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Call To Prayer (D. Chapman)
02. Blinded (A. Clark)
03. I Don't Want To Be Lonely (A. Clark, J. Footit)
04. When Love Gets In The Way (A. Clark)
05. You Can't Hide (A. Clark, D. Chapman)
06. Call Of The Wild (A. Clark)
07. Take Me From A Ride (A. Clark, D. Chapman)
08. Hands On My Heart (A. Clark)
09. Say That You Want Me (A. Clark, J. Footit)
10. Love On The Line (A. Clark, D. Chapman)
11. Run From The Storm (A. Clark)
12. Mysteries (D.Deutsch, K. Loney)
13. (When Are You) Coming Home [bonus] (A. Clark)

■Personnel
Alan Clark - lead vocals
John Footit - lead guitars
Dave Chapman - keyboards, vocals
Trevor Hart  -Drums
Gary Howe - bass

Chris Ousey - backing vocals
Rob Kurzreiter - drums
Dave Hopia - bass
Kenny "Kaos" Loney - guitars 

Producer - Kenny "Kaos" Loney, Chris Ousey
Executive Producer - Khalil Turk

Change of Heart / Change of Heart (1998)

0046Change of Heart

イギリスのメロディック・ロック・グループ、チェンジ・オブ・ハートの1stアルバム。HeartlandとThe Distanceのメンバーが全面的に協力しているということです。確かにプロデュースはHeartlandのクリス・ウーズィーとスティーヴ・モリス、この二人はアルバムの一部の曲を共作しているし、バッキング・ボーカルと演奏にも参加しています。また、The Distanceのケニー・ケイオス・ロニー、デイヴ・ホピア、ロブ・カーツライターと、Waxのスティーヴ・ミリントンも演奏に参加しています。って、ボーカルからギター、キーボード、リズム隊までみんな揃ってる。しかもバンド・メンバーより人数多いじゃん。メンバーは何やってるんだろう?

音のほうはHeartlandの影響がかなり濃厚で、英国のバンドらしい湿り気を帯びたサウンドです。ボーカルのアラン・クラークの歌い方は、まんまクリス・ウーズィー。しかし残念ながら彼ほど上手くないし、なんだか腹から声が出てない。歌マネ番組で本物さんが出てきてデュエットしている図よろしく、バッキング・ボーカルにクリス・ウーズィーが入ってくると急に力強くなります。サウンドを引っ張るのは、ありがちな安っぽいシンセ音で、それが筆者には耳障りでした。同じようなキーボードのフレーズが多いのも気になります。歌メロ自体はそれなりに良い曲が多いのに、全体的にパッとしない印象に終わっているのが残念です。#9"All I Need"1曲だけが、Doobie Brothersを思わせるアメリカンなサウンドになっているのが目立ちます。クリーンなギターのカッティングに、ピアノ、オルガンが絡んで、スライド・ギター・ソロまで出てきます。こういう路線を発展させたら面白いのに。

サポート・ミュージシャン以外の、バンド・メンバーとしてクレジットされているのは、アラン・クラーク(vo, gt)、ジョン・フッティ(gt)、ミック・ウェイド(ba)、イアン・トンプソン(dr)、デイヴ・チャップマン(key)の5人。リリースはイギリスのメロハー・レーベルEscape Musicから。エグゼクティヴ・プロデューサーのカリル・タークはEscape Musicの経営者です。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Sweat It Out
02. The Fire Is Gone
03. A Place in Your Heart
04. When It's Love (Alan Clark, Chris Ousey)
05. Someone Else
06. Always Be the One
07. Until the End of Time (Alan Clark, Chris Ousey)
08. Don't Walk Away
09. All I Need (Alan Clark, Steve Morris, Chris Ousey)
10. Stranger (Alan Clark, Steve Morris)
11. Somebody to Love

■Personnel
Alan Clark - lead vocals, guitar
John Footit - lead guitar
Mick Wade - bass
Ian Thompson - drums
Dave Chapman - keyboards

Chris Ousey - all backing vocals
Steve Morris - guitars, bass, keyboards
Steve Millington - keyboards
Kenny Kaos - guitars
Dave Hopia - bass
Rob Kurzreiter - drums

Producer - Chris Ousey, Steve Morris
Executive Producer - Khalil Turk

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