メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

スイス(Switzerland)

Homerun / Gotthard (2000)

0495Homerun









スイスのハードロック・バンドGotthard(ゴットハード)の5作目のオリジナル・アルバム。メンバーは前作 Open と同じくスティーヴ・リー(Vo)、レオ・レオーニ(G)、マンディ・メイヤー(G)、マーク・リン(B)、ヘナ・ハーベッガー(Ds)となっています。プロデュースと曲作りに同じスイスのKrokusのクリス・フォン・ローアが関わっているのはこれまで通りです。

前作に引き続きソフト路線ともいうべき作風で、アコースティカルな曲や、ポップな曲が多い印象です。なんとDuran Duranのアンディ・テイラーのカバー#3"Take It Easy"なんていうのも収録されています。ソフト路線はいいのですが、バラード多過ぎというのがちょっと気になるところ。もちろんGotthardですからどの曲も出来はいいのです。しかし、ソフト路線でバラード多目となると、ハードロック・バンドとしてはいかがなものかと。ギター・ソロなんかもずいぶん減ってしまったし。ハードロック一本やりではスイスの「国民的バンド」に登りつめることはできないということだったのでしょうか。ところで、前作には"Vision"という名曲が入っていましたが、本作にもそれに匹敵するような#4"Light in Your Eyes"という哀愁メロハーの名曲があります。バラードを減らして、"Vision"や"Light in Your Eyes"みたいな曲を増やしてくれたら、名盤確定なんだけどなぁ。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Wun Ga-Li (Lynn)
02. Everything Can Change (Von Rohr, Meyer, Lee)
03. Take It Easy (Andy Taylor, Steve Jones)
04. Light in Your Eyes (Von Rohr, Leoni, Lee)
05. Heaven (Von Rohr, Leoni, Lee)
06. Lonely People (Von Rohr, Leoni, Lee)
07. Eagle (Von Rohr, Leoni, Lee)
08. End of Time (Von Rohr, Leoni, Lee)
09. Say Goodbye (Von Rohr, Leoni, Lee)
10. Reason to Live (Von Rohr, Meyer, Lee)
11. Come Along (Von Rohr, Leoni, Lee)
12. Homerun (Von Rohr, Leoni, Lee)
[Japan Bonus Track]
13. Dirty Weekend (Leoni, Lee)

■Personnel
Steve Lee - Vocals
Leo Leoni - Guitars, Keyboards
Mandy Meyer - Guitars
Marc Lynn - Bass
Hena Habegger - Drums

H.P. Brüggemann - Keyboards
Nicolò Fragile - Keyboards
Danny Lee - Additional Vocals
Flavio H. - Additional Vocals

Producer - Chris Von Rohr, Leo Leoni

HOMERUN
GOTTHARD
ARIOL
2001-01-29


Open / Gotthard (1998)

0451Open









スイスのハードロック・バンドGotthard(ゴットハード)の4作目のオリジナル・アルバム。これまでのスティーヴ・リー(Vo)、レオ・レオーニ(G)、マーク・リン(B)、ヘナ・ハーベッガー(Ds)の4人に加えて、サポート・メンバーだったマンディ・メイヤー(G)が加入して5人編成となっています。プロデュースと曲作りに同じスイスのKrokusのクリス・フォン・ローアが関わっているのはこれまで通りです。

1stから3rdまではロックン・ロール調をメインにしたゴリゴリのハードなサウンドが持ち味だったGotthardですが、本作は前年にリリースされたアコースティック・ライブ盤D Frostedの延長線上にあるような、ソフトでアコースティカル、そしてメロディアスな作風となっています。これ以降の作品は基本的に本作を踏襲した路線となるので、このバンドのターニング・ポイントとも言えるアルバムだと思います。初期のオーセンティックなハードロックから、メロハー路線への変化ということで、もしかしたら以後ファン層の一部は入れ替わったかもしれません。ソフト過ぎてついていけないという意見も目にしたことがありますが、筆者としては初期の作風もメロハー路線もどちらも好みなので問題無しです。

収録曲はどれも良く出来ていてため息が出るほど。メロディは素晴らしいし、歌唱・演奏は相変わらず極上です。アコギとクリーン・トーン中心のギター・サウンドが心地良く、また生ピアノとハモンド・オルガンが効果的に使われていて、全体にナチュラルで暖か味のあるサウンドが素晴らしい。もっともお気に入りの曲は、メジャー・キーのアーシーな曲の多い本作ではやや異色となる哀愁メロハー#2"Vision"。Gotthardの数ある名曲・佳曲の中でもトップクラスの一つだと思います。物悲しいメロディを切々と歌い上げる故スティーヴ・リーの歌声が耳に残って離れません。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Free and Alive (Leoni/Lee/von Rohr)
02. Vision (Meyer/Lee/von Rohr)
03. Got to Be Love (Leoni/Lee/von Rohr)
04. Let It Rain (Leoni/Lee/von Rohr)
05. Blackberry Way (Roy Wood)
06. You (Meyer/Lee/von Rohr)
07. Cheat & Hide (Leoni/Lee/von Rohr)
08. Want You In (Meyer/Lee)
09. Tell No Lies (Leoni/Lee/von Rohr)
10. Back to You (Leoni/Lee/von Rohr)
11. Best Time (Leoni/Lee/von Rohr)
12. Hey Jimi (Leoni/Lee/von Rohr)
13. Peace Of Mind (Leoni/Lee/von Rohr)
[Japan Bonus Track]
14. Mad Love (Leoni/Lee/von Rohr)

■Personnel
Steve Lee - Vocals
Leo Leoni - Guitar
Mandy Meyer - Guitar
Marc Lynn - Bass
Hena Habegger - Drums

Max Lässer - Dobro, Slide Guitar, Steel Guitar
Andy Pupato - Percussion
H.P. Brüggemann - Synth, Hammond Organ, Piano

Producer - Chris von Rohr

オープン
ゴットハード
エイベックス・トラックス
1999-07-14

The Best Of / Daytona (1993)

0445The Best Of









スイスのハードポップ・バンドDaytonaの1stアルバム。The Best Ofと題されていますがベスト盤ではなくてオリジナル・アルバムです。中身は完全にティーン向けのポップスですね、これは。1970年前後のEdison LighthouseやWhite Plainsといったトニー・バロウズが歌うバブルガム系グループ、少し下ってBay City Rollers、80年代ならWham!みたいな、底抜けに明るく楽しく能天気なポップスです。ただ、93年の段階で当時のティーンにこういう音楽に対する需要があったのかどうか。もしかして、昔ティーンだったおじさん&おばさん向けにやってる確信犯かもしれません。かく言う筆者なども見事にハマってしまいました。楽曲面でも演奏面でもポップス職人という言葉がぴったりの行き届いた仕事ぶりだし、ボーカルもアイドル歌手然としていて言うこと無しです。バンドのメンバーは知らない人ばっかりですが、制作面の一切を取り仕切り、曲作りと一部のプレイまで関与しているロバート・パプストはドイツのハードポップ・バンドDominoeのメンバーで、この人が陰の主役のようですね。このDaytonaもDominoeに通じるものがあります。ダン・ルーカス、アンディ・スラヴィックといったミュージシャンがサポートに入っているのも、おそらくロバート・パプスト繋がりと思います。

収録曲はどれも3分程度で、全曲シングル・カットできそうなくらい水準が高いのですが、その中でも特に印象的なものをピック・アップしてみます。
#1"You Better Take Another Way"
ヴァース~ブリッジ~コーラス全てが珠玉のメロディ。ただただ楽しい曲で、間違いなく本作のハイライトです。
#2"Love Me Like Before"
擬似ライブというか、パーティで大騒ぎ的な演出がされた曲。冒頭の歪んだギターと唸るオルガンがハードロックっぽいのですが、サビは拍子抜けするほどバカっぽくて最高です。
#3"I Don't Wanna Live Without You"
虫歯になりそうなくらい徹底的にスイートなバラード。これもいいですね~。
#5"Calling You"
本作の中ではやや異色な哀愁系の曲。ギターのクリーン・トーンがDire Straitsみたいでカッコいいです。
#10"We Stand Together"
The Brotherhood of Manの1970年のヒット"United We Stand"を思わせるタイトルと曲調です。そういえばThe Brotherhood of Manもトニー・バロウズが歌っていました。この頃、メラニーの"Lay Down (Candles in the Rain)"とかエルトン・ジョンの"Border Song"とか、メッセージ性のあるゴスペル風な曲が結構流行っていたんですね。

なお、本作は単体ではあまり出回っておらず、2008年に発売されたDaytonaの1st、2nd、お蔵入りの3rdを2枚組CDにまとめたTrilogyの方が入手しやすいと思われます。このCDには1stのボーナス・トラックとして、"Better Take Another Way (Single Version)"、"How Will I Know"、"Love Me Like Before (Early Version)"の3曲が追加収録されています。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. You Better Take Another Way
02. Love Me Like Before
03. I Don't Wanna Live Without You
04. Here I Go Again
05. Calling You
06. I Feel Good Tonight
07. Lonely Eyes
08. Tonight
09. Wild World
10. We Stand Together
All music by Daytona & Robert Papst
except #10 by Daytona, Freddy Laurence & Robert Papst
All lyrics by Daytona
except #2 by Mathew Cristopher

■Personnel
Werner "Hardy" Hartmeier - Lead Vocals
Urs Zwicky - Keyboards, Vocals
Steve Kingston - Guitars, Vocals
Yvonne Grünwald - Backing Vocals, Keyboards
Robert Baumann - Drums
Reini Baumann - Bass

Angie Layne - Additional Backing Vocals on #10
Dan Lucas - Additional Backing Vocals on #10
Andy Slavic - Additional Keyboards
Robert Papst - Additional Keyboards
Ed Straker - Additional Guitars

Producer - Robert Papst

Trilogy
Daytona
Yesterrock
2010-04-19

 

Shakra / Shakra (1997)

0388Shakra









スイスのハードロック・バンドShakraの1stアルバムです。メンバーは、ピート・ウィードマー(vo)、トム・ブルニエ(g)、トーマス・ムスター(g)、ロジャー・バーダチャー(b)、ロジャー・タナー(ds)の5人。スイスのハードロック・バンドというとGotthardをすぐに思い起こしますが、ShakraはそのGotthardの初期のサウンド、あるいはAC/DCあたりと共通したロックン・ロール・ベースのハードロックです。いわゆるタテノリというやつですね。本作の時点ではGotthardと比較して叙情性や哀愁味といった要素は薄く、よりハードでドライな印象を受けます。キーボードレスということもあって、ひたすら攻撃的なギター・リフがアンサンブルのメインとなるスタイルで、非常にタイトなサウンドが特徴です。押し寄せるリフに身を任せて幸せな気分に浸るという、ハードロックの醍醐味を味わうにはうってつけのアルバムと言えます。

ボーカルはドスの効いた低音でこれがまたカッコいいのですが、#6"The Devil in Me"ではAC/DCのブライアン・ジョンソン張りの金切り声を聴かせてくれるのが異色です。異色と言えばバラードの#7"Welcome Home Again"、この曲はクサいくらいに哀愁たっぷり。ギターも他の曲ではペンタ主体のブルージーなソロを弾いているのに、ここではリッチー・ブラックモア風な美麗なソロで盛り上げています。ラストのアコースティカルなバラード#11"I Do It My Way"も甚だしくクサい!Gotthardのバラードのクサさといい勝負です。飛びぬけた名曲は無いものの捨て曲など無いし、演奏は非常にしっかりしているし、全体としてとても良く出来たハードロック作品で大満足です。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Hands on the Trigger (Muster, Blunier, Wiedmer)
02. Sweet Perfume (Muster, Wiedmer, Blunier)
03. Who's Got the Rhythm (Muster, Wiedmer, Blunier)
04. Lovers on the Run (Blunier, Wiedmer, Fahlbusch)
05. Sally Is Gone (Blunier, Wiedmer, Fahlbusch)
06. The Devil in Me (Muster, Blunier)
07. Welcome Home Again (Muster, Blunier, Wiedmer)
08. Don't Confuse It (Blunier, Wiedmer, Muster)
09. I Let the Sun Go Down (Blunier, Wiedmer, Muster)
10. Down'n Dirty (Blunier, Wiedmer)
11. I Do It My Way (Muster)

■Personnel
Pete Wiedmer - Vocals
Thom Blunier - Lead Guitar
Thomas Muster - Rhythm Guitar
Roger Badertscher - Bass
Roger Tanner - Drums

Producer - Thom Blunier

Shakra
Shakra
Afm
2005-11-11

 

D Frosted / Gotthard (1997)

0362D Frosted









スイスで国民的人気を誇るというハードロック・バンドGotthardのアコースティック・ライブ・アルバムです。メンバーはスティーヴ・リー(vo)、レオ・レオーニ(gt)、マーク・リン(ba)、ヘナ・ハーベッガー(ds)の4人。それに加えてサポート・メンバーとして、マンディ・メイヤー含めギター2本、キーボード、パーカション、合計8人という大編成で、録音はスイス国内3箇所(ルカーノ、チューリッヒ、ベルン)で行なわれています。

メロハー系バンドのアンプラグド物には傑作が多いという印象がありますが、その中でも本作はトップクラスの出来ばえだと思います。まず演奏が上手い。全員が異常に上手いです。もちろんスティーヴ・リーのボーカルもオリジナル以上に心に沁みてきます。熱唱に応える観客の大合唱・大歓声も地元ならではの盛り上がりです。アンサンブルも心憎いばかり。ギターをアコにしましたっていうだけでなく絶妙な再アレンジが施されており、何度聴いても聴き飽きるどころか聴くほどに味わいが増してきます。それから、録音が抜群に良いですね。音質もクリアだし分離もいいしバランスも完璧だし、これ本当にライブ録音なの?と疑いたくなるほど。ライナー・ノートを読むと、バンドはこの時のアンプラグド・ツアーに並々ならぬ意欲で臨んだらしく、そのことがよく伝わってきます。いや~、本当にいいバンドですGotthard!

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Sister Moon (Leoni/Lee/von Rohr)
02. Out on My Own (Leoni/Lee/von Rohr/Vergeat)
03. Father Is That Enough? (Leoni/Lee/von Rohr)
04. Let It Be (Leoni/Lee/von Rohr)
05. Hurry (Leoni/Lee/von Rohr/Vergeat)
06. Hole in One (Leoni/Lee/von Rohr)
07. Angel (Leoni/Lee/Lynn)
08. Love Soul Matter (Leoni/Lee/von Rohr/Vergeat)
09. Sweet Little Rock 'n' Roller (von Rohr/Maurer)
10. Hush (South)
11. Someday (Leoni/Lee/von Rohr/Vergeat)
12. One Life, One Soul (Leoni/Lee/von Rohr)
13. Get Down (von Rohr/Maurer)
14. Mountain Mama (Leoni/Lee/von Rohr)
15. I'm on My Way (Leoni/Lee/von Rohr)
16. Mighty Quinn (Bob Dylan) [Japanese Bonus Track]

■Personnel
Steve Lee – vocals
Leo Leoni – guitars, backing vocals
Marc Lynn – bass, backing vocals
Hena Habegger – drums

Mandy Meyer – guitars
Vic Vergeat – guitars, backing vocals
Andy Pupato – percussion
HP Brüggemann – keyboards

Producer - Chris von Rohr

D FROSTED
GOTTHARD
ARIOL
2003-01-06

 

Fight for Your Life / Gotthard ‎(1997)

0318Fight For Your Life









1997年にGotthardがリリースした5曲入りのEPです。タイトル曲#1"Fight for Your Life"は、同じスイス出身の空手家・K-1選手アンディ・フグの入場曲として提供されたもので、邦題は「闘え!アンディ・フグ」。アンディ・フグもGotthardもスイスで国民的人気を誇ったヒーローで、これ以上ない強力なタッグですね。曲はもちろんGotthardらしい良い曲なのですが、いかにも入場曲っぽい演出がされていて、一般の曲のように聴くのはちょっと厳しいかな。更に、ラストにアンディ・フグの日本語でのメッセージが被せられているのも、今となっては複雑な心境にさせられます。筆者などは彼がこのあと間もなく白血病で急逝したときの衝撃を覚えているのでしんみりしてしまいます。他の4曲は、#2"Ride On"、#3"In the Name"、#5"Fist in Your Face"が3rdアルバムG. 収録曲、#4"He Ain't Heavy, He's My Brother"はG. のヨーロッパ盤ボーナス・トラックです。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Fight for Your Life (L. Leoni, S. Lee, C. von Rohr, J. Naegeli)
02. Ride On (L. Leoni, S. Lee, C. von Rohr)
03. In the Name (L. Leoni, S. Lee, C. von Rohr)
04. He Ain't Heavy, He's My Brother (Bobby Scott, B. Russel)
05. Fist in Your Face (L. Leoni, S. Lee, C. von Rohr)

Producer - Chris von Rohr 

闘え!アンディ・フグ
ゴットハード
BMGビクター
1997-06-21
 

Heartcore / Transit (1991)

0279Heartcore









スイスのハードロック・バンド、Transit(トランジット)の2ndアルバム。ブックレットには1994年時点でのメンバーが載っていますが、実際のレコーディング・メンバーは、オリヴァー・フェアー(vo)、ルイス・カスパー(b)、フレディ・コラー(g)、レネ・バイカー(g)、ジョン・ベイラー(ds)。プロデューサーは前作と同じカレ・トラップ。この2ndも前作同様のLAメタル風ハード・ポップ路線ですが、楽曲も演奏も向上しているように感じられます。ギターも上手いしリズム隊も安定しているし、コーラス部分などよりキャッチーになっています。ただ、やっぱり好みからズレてるなあ。文句なしの名曲が1曲でもあれば印象が違うのでしょうが、曲の良さは100点満点で60~80点ほどっていう感じ。もう1枚アルバム出しているので、それも聴いてみようかどうしようか。。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Suicide Queen (M: O. Fehr /  L: M. Knez)
02. Don't Give It Up (M: R. Baiker /  L: R. Baiker, M. Knez)
03. New Generation (M: O. Fehr /  L: M. Knez)
04. Need My Number (M: R. Baiker /  L: O. Fehr, M. Knez)
05. Mr. Big Blow (M: O. Fehr /  L: M. Knez)
06. Can't Hide (M: R. Baiker /  L: M. Knez)
07. Love Shot Honey (M: R. Baiker /  L: M. Knez)
08. No Surrender (M: O. Fehr /  L: M. Knez)
09. Jack of Hearts (M: R. Baiker /  L: M. Knez)
10. Jessica (M: O. Fehr /  L: O. Fehr)
11. Hardcore Rock'n'roll (M: R. Baiker /  L: M. Knez)

■Personnel
Oliver Fehr - vocals, acoustic guitar
Louis Kasper - bass, vocals
Fredy Koller - keyboards, guitars, vocals
John Bayler - drums, vocals
Rene Baiker - guitars, vocals

Producer - Kalle Trapp

The Hamburg Tapes / Gotthard (1996)

0258The Hamburg Tapes









スイスのハードロック・バンド、Gotthard(ゴットハード)のライブEP。The Hamburg Tapes - Special Live Editionと題され、1996年日本でのみリリースされたものです。録音は1996年4月ハンブルグのMarkthalle Hamburg。キャパ1000人程のホールだそうです。ブックレットにはクレジットがありませんが、アルバムG.のリリースに伴うツアーということで、スティーヴ・リー(vo)、レオ・レオーニ(gt)、マーク・リン(ba)、ヘナ・ハーベッガー(ds)のメンバー4人に加えて、マンディ・メイヤー(gt)、ニール・オトゥパッカ(key)がサポートでプレイしています。プロデュースはこれまでのアルバムと同じくクリス・フォン・ローアです。

Gotthardの最初のライブ盤となった本作、3rdG.から3曲、2ndDial Hardから2曲、計5曲しか収録されていないのが非常に残念。演奏も熱いし、客席の盛り上がりもすごい。#5"Hole in One"での、Deep Purpleの"Strange Kind of Woman"みたいなギターとボーカルの掛け合いなんか、ライブならではのカッコよさで思わずニヤニヤしてしまいます。翌年1997年のライブ盤D Frostedもありますがあれはアンプラグドだし。このThe Hamburg Tapesはフルレンスで出して欲しかったなぁ。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. In the Name ( Leoni/Lee/Von Rohr)
02. I'm Your Travellin' Man (Andris/Meyer/Jamison)
03. Mountain Mama ( Lee/Leoni/Von Rohr)
04. Mighty Quinn (B. Dylan)
05. Hole in One ( Leoni/Lee/Von Rohr)

Producer - Chris von Rohr 

ザ・ハンブルグ・テープス~スペ
ゴットハード
BMGビクター
1996-07-24

Dirty Pleasures / Transit (1989)

0229Dirty Pleasures









スイスのハードロック・バンド、トランジットの1stアルバム。オリヴァー・フェアー(vo、ドイツ人)とルイス・カスパー(b、スイス人)が結成したHushというバンドが前身で、1986年にTransitに改名しています。ブックレットのクレジットはメンバー・チェンジ後のもので、このアルバムの実際のレコーディング・メンバーは、フェアーとカスパーの他、レネ・バイカー(g)、ハンジ・ビューラー(ds)の4人。プロデュースはMad Max、Blind Guardianなどを手がけてきたドイツのカレ・トラップが担当しています。

スイスのバンドというと反射的にGotthardが頭に浮かびますが、このバンドはGotthardとは全然違って、まるっきりのアメリカ風ハード・ポップ。予備知識が無ければ確実にアメリカのバンドだと思ってしまいます。"Let's Go to the Party"だとか"Bad Boy"だとか、タイトルだけでも想像がつくようなバカっぽいLAメタル風の曲や、Danger Dangeを思わせるイケイケの曲が満載です。時代と言ってしまえばそれまでなんですが、この能天気ぶりは今となってはちょっとキツいかなぁ。そんなわけで筆者の好みからはズレているのですが、ところがどっこい時折おやっ?と思うような印象的なメロディが出てくるのです。作曲能力はあるんじゃないかと思うし、演奏もメリハリが効いているし、このバンドのポテンシャルは結構高いと見ました。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Let's Go to the Party (Music : R. Baiker  Lyrics : M. Knez)
02. Running Out of Bad Times (Music : R. Baiker/O. Fehr  Lyrics : M. Knez)
03. Alright (Whose Life Is It Anyway) (Music : R. Baiker/O. Fehr  Lyrics : M. Knez)
04. You Can't Stop the Fire (Music : O. Fehr  Lyrics : M. Knez)
05. Daughter of the Moon (Music : O. Fehr  Lyrics : M. Knez)
06. Bad Boy (Music : R. Baiker  Lyrics : M. Knez)
07. Heartbreaker (Music : R. Baiker  Lyrics : M. Knez)
08. Rock It (Music : R. Baiker  Lyrics : R. Baiker/M. Knez)
09. Take Your Love (Music : R. Baiker/O. Fehr  Lyrics : O. Fehr/M. Knez)
10. Cry for Attention (Music : O. Fehr  Lyrics : O. Fehr/M. Knez)
11. Wild Love (Music : H. Buhler/L. Kasper/R. Baiker/O. Fehr  Lyrics : M. Knez)
12. Good Emotions (Music : R. Baiker/O. Fehr  Lyrics : O. Fehr/M. Knez)

■Personnel
Oliver Fehr - lead vocals, guitar
Rene Baiker - lead guitar, backing vocals
Louis Kasper - bass
Hansi Buhler - drums, backing vocals

Frank Oberpichler - keyboards
Rolf Kohler - additional backing vocals

Producer - Kalle Trapp

G. / Gotthard (1996)

0210G









スイスのハードロック・バンド、ゴットハードの3rdアルバム。相変わらず、ブルースとロックン・ロールをベースにしたオーソドックスなハードロックが詰め込まれた作品です。ただ、過去2作と比較するとロックン・ロール調の曲が多くなり、若干の変化が見られます。#7"Sweet Little Rock 'n' Roller"など、シンプルだけどものすごくカッコいいなぁ。パープルやレインボーを思わせる#9"Ride On"も、ハードロックの真髄といった感じで聴き手をワクワクさせてくれます。また、このバンドの得意技の一つとしてロマンチックに盛り上げるバラードがありますが、本作にも#13"One Life, One Soul"というクッサいヤツが入ってます。もちろんいい曲ですね。それから、恒例のカバー曲、今回はちょっと意外なところで1968年マンフレッド・マンのヒット曲"Mighty Quinn"です。元々はボブ・ディランの曲ですが、最初にリリースしたのはマンフレッド・マンで、その後もいろんな人がカバーしている有名曲。ゴットハード・バージョンは、泥臭くなり過ぎない程度の絶妙のアレンジで、アーシーなハードロックに仕立て上げられています。それから、日本盤のボーナス・トラックはツェッペリンの"Immigrant Song"。「移民の歌」という邦題が定着しているあの名曲を、現代風なソリッドなサウンドで再現しています。いや~カッコいい!結局今回もオープニングからラストまで、ダレることなく一気に聴ける充実の傑作と言わざるを得ないです。バンド・メンバーは前作と同じく、スティーヴ・リー、レオ・レオーニ、マーク・リン、ヘナ・ハーベッガー、プロデュースも同じくクロークスのクリス・フォン・ローアが担当しています。

なお2009年再発国内盤には、ヨーロッパ盤のボーナス・トラックだった"He Ain't Heavy, He's My Brother"と、"One Life, One Soul (Feat. Montserrat Cabell)"が追加され、全16曲収録となっています。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Sister Moon (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
02. Make My Day (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
03. Mighty Quinn (Bob Dylan)
04. Movin' On (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
05. Let It Be (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
06. Father Is That Enough? (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
07. Sweet Little Rock 'n' Roller  (Chris von Rohr/Maurer)
08. Fist in Your Face (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
09. Ride On (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
10. In the Name (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
11. Lay Down the Law (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
12. Hole in One (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
13. One Life, One Soul (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
14. Immigrant Song (Jimmy Page/Robert Plant)

■Personnel
Steve Lee – vocals
Leo Leoni – guitar, vocals
Hena Habegger – drums
Marc Lynn – bass

Sammy Sanchez – slide guitar
Cat Gray – keyboards, percussion
Andrew Garver – harmonica
Jane Child – backing vocals

Producer - Chris von Rohr

G
ゴットハード
BMGビクター
1996-01-24

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