メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

スイス(Switzerland)

Heartcore / Transit (1991)

0279Heartcore










 スイスのハードロック・バンド、Transit(トランジット)の2ndアルバム。ブックレットには1994年時点でのメンバーが載っていますが、実際のレコーディング・メンバーは、オリヴァー・フェアー(vo)、ルイス・カスパー(b)、フレディ・コラー(g)、レネ・バイカー(g)、ジョン・ベイラー(ds)。プロデューサーは前作と同じカレ・トラップ。この2ndも前作同様のLAメタル風ハード・ポップ路線ですが、楽曲も演奏も向上しているように感じられます。ギターも上手いしリズム隊も安定しているし、コーラス部分などよりキャッチーになっています。ただ、やっぱり好みからズレてるなあ。文句なしの名曲が1曲でもあれば印象が違うのでしょうが、曲の良さは100点満点で60~80点ほどっていう感じ。もう1枚アルバム出しているので、それも聴いてみようかどうしようか。。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Suicide Queen (M: O. Fehr /  L: M. Knez)
02. Don't Give It Up (M: R. Baiker /  L: R. Baiker, M. Knez)
03. New Generation (M: O. Fehr /  L: M. Knez)
04. Need My Number (M: R. Baiker /  L: O. Fehr, M. Knez)
05. Mr. Big Blow (M: O. Fehr /  L: M. Knez)
06. Can't Hide (M: R. Baiker /  L: M. Knez)
07. Love Shot Honey (M: R. Baiker /  L: M. Knez)
08. No Surrender (M: O. Fehr /  L: M. Knez)
09. Jack Of Hearts (M: R. Baiker /  L: M. Knez)
10. Jessica (M: O. Fehr /  L: O. Fehr)
11. Hardcore Rock'n'roll (M: R. Baiker /  L: M. Knez)

■Personnel
Oliver Fehr - vocals, acoustic guitar
Louis Kasper - bass, vocals
Fredy Koller - keyboards, guitars, vocals
John Bayler - drums, vocals
Rene Baiker - guitars, vocals

Producer - Kalle Trapp



The Hamburg Tapes / Gotthard (1996)

0258The Hamburg Tapes










スイスのハードロック・バンド、Gotthard(ゴットハード)のライブEP。The Hamburg Tapes - Special Live Editionと題され、1996年日本でのみリリースされたものです。録音は1996年4月ハンブルグのMarkthalle Hamburg。キャパ1000人程のホールだそうです。ブックレットにはクレジットがありませんが、アルバムG.のリリースに伴うツアーということで、スティーヴ・リー(vo)、レオ・レオーニ(gt)、マーク・リン(ba)、ヘナ・ハーベッガー(ds)のメンバー4人に加えて、マンディ・メイヤー(gt)、ニール・オトゥパッカ(key)がサポートでプレイしています。プロデュースはこれまでのアルバムと同じくクリス・フォン・ローアです。

Gotthardの最初のライブ盤となった本作、3rdG.から3曲、2ndDial Hardから2曲、計5曲しか収録されていないのが非常に残念。演奏も熱いし、客席の盛り上がりもすごい。#5"Hole In One"での、Deep Purpleの"Strange Kind of Woman"みたいなギターとボーカルの掛け合いなんか、ライブならではのカッコよさで思わずニヤニヤしてしまいます。翌年1997年のライブ盤D Frostedもありますがあれはアンプラグドだし。このThe Hamburg Tapesはフルレンスで出して欲しかったなぁ。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. In the Name ( Leoni/Lee/Von Rohr)
02. I'm Your Travellin' Man (Andris/Meyer/Jamison)
03. Mountain Mama ( Lee/Leoni/Von Rohr)
04. Mighty Quinn (B. Dylan)
05. Hole In One ( Leoni/Lee/Von Rohr)

Producer - Chris von Rohr 

Dirty Pleasures / Transit (1989)

0229Dirty Pleasures










スイスのハードロック・バンド、トランジットの1stアルバム。オリヴァー・フェアー(vo、ドイツ人)とルイス・カスパー(b、スイス人)が結成したHushというバンドが前身で、1986年にTransitに改名しています。ブックレットのクレジットはメンバー・チェンジ後のもので、このアルバムの実際のレコーディング・メンバーは、フェアーとカスパーの他、レネ・バイカー(g)、ハンジ・ビューラー(ds)の4人。プロデュースはMad Max、Blind Guardianなどを手がけてきたドイツのカレ・トラップが担当しています。

スイスのバンドというと反射的にGotthardが頭に浮かびますが、このバンドはGotthardとは全然違って、まるっきりのアメリカ風ハード・ポップ。予備知識が無ければ確実にアメリカのバンドだと思ってしまいます。"Let's Go to the Party"だとか"Bad Boy"だとか、タイトルだけでも想像がつくようなバカっぽいLAメタル風の曲や、Danger Dangeを思わせるイケイケの曲が満載です。時代と言ってしまえばそれまでなんですが、この能天気ぶりは今となってはちょっとキツいかなぁ。そんなわけで筆者の好みからはズレているのですが、ところがどっこい時折おやっ?と思うような印象的なメロディが出てくるのです。作曲能力はあるんじゃないかと思うし、演奏もメリハリが効いているし、このバンドのポテンシャルは結構高いと見ました。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Let's Go to the Party (Music : R. Baiker  Lyrics : M. Knez)
02. Running Out of Bad Times (Music : R. Baiker/O. Fehr  Lyrics : M. Knez)
03. Alright (Whose Life Is It Anyway) (Music : R. Baiker/O. Fehr  Lyrics : M. Knez)
04. You Can't Stop the Fire (Music : O. Fehr  Lyrics : M. Knez)
05. Daughter of the Moon (Music : O. Fehr  Lyrics : M. Knez)
06. Bad Boy (Music : R. Baiker  Lyrics : M. Knez)
07. Heartbreaker (Music : R. Baiker  Lyrics : M. Knez)
08. Rock It (Music : R. Baiker  Lyrics : R. Baiker/M. Knez)
09. Take Your Love (Music : R. Baiker/O. Fehr  Lyrics : O. Fehr/M. Knez)
10. Cry for Attention (Music : O. Fehr  Lyrics : O. Fehr/M. Knez)
11. Wild Love (Music : H. Buhler/L. Kasper/R. Baiker/O. Fehr  Lyrics : M. Knez)
12. Good Emotions (Music : R. Baiker/O. Fehr  Lyrics : O. Fehr/M. Knez)

■Personnel
Oliver Fehr - lead vocals, guitar
Rene Baiker - lead guitar, backing vocals
Louis Kasper - bass
Hansi Buhler - drums, backing vocals

Frank Oberpichler - keyboards
Rolf Kohler - additional backing vocals

Producer - Kalle Trapp

G. / Gotthard (1996)

0210G










スイスのハードロック・バンド、ゴットハードの3rdアルバム。相変わらず、ブルースとロックン・ロールをベースにしたオーソドックスなハードロックが詰め込まれた作品です。ただ、過去2作と比較するとロックン・ロール調の曲が多くなり、若干の変化が見られます。#7"Sweet Little Rock 'n' Roller"など、シンプルだけどものすごくカッコいいなぁ。パープルやレインボーを思わせる#9"Ride On"も、ハードロックの真髄といった感じで聴き手をワクワクさせてくれます。また、このバンドの得意技の一つとしてロマンチックに盛り上げるバラードがありますが、本作にも#13"One Life, One Soul"というクッサいヤツが入ってます。もちろんいい曲ですね。それから、恒例のカバー曲、今回はちょっと意外なところで1968年マンフレッド・マンのヒット曲"Mighty Quinn"です。元々はボブ・ディランの曲ですが、最初にリリースしたのはマンフレッド・マンで、その後もいろんな人がカバーしている有名曲。ゴットハード・バージョンは、泥臭くなり過ぎない程度の絶妙のアレンジで、アーシーなハードロックに仕立て上げられています。それから、日本盤のボーナス・トラックはツェッペリンの"Immigrant Song"。「移民の歌」という邦題が定着しているあの名曲を、現代風なソリッドなサウンドで再現しています。いや~カッコいい!結局今回もオープニングからラストまで、ダレることなく一気に聴ける充実の傑作と言わざるを得ないです。バンド・メンバーは前作と同じく、スティーヴ・リー、レオ・レオーニ、マーク・リン、ヘナ・ハーベッガー、プロデュースも同じくクロークスのクリス・フォン・ローアが担当しています。

なお2009年再発国内盤には、ヨーロッパ盤のボーナス・トラックだった"He Ain't Heavy, He's My Brother"と、"One Life, One Soul (Feat. Montserrat Cabell)"が追加され、全16曲収録となっています。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Sister Moon (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
02. Make My Day (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
03. Mighty Quinn (Bob Dylan)
04. Movin' On (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
05. Let It Be (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
06. Father Is That Enough? (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
07. Sweet Little Rock 'n' Roller  (Chris von Rohr/Maurer)
08. Fist In Your Face (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
09. Ride On (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
10. In the Name (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
11. Lay Down the Law (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
12. Hole In One (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
13. One Life, One Soul (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
14. Immigrant Song (Jimmy Page/Robert Plant)

■Personnel
Steve Lee – vocals
Leo Leoni – guitar, vocals
Hena Habegger – drums
Marc Lynn – bass

Sammy Sanchez – slide guitar
Cat Gray – keyboards, percussion
Andrew Garver – harmonica
Jane Child – backing vocals

Producer - Chris von Rohr



Dial Hard / Gotthard (1994)

0163Dial Hard










スイスのハードロック・バンド、ゴットハードの2ndアルバム。1stのレビューでは、70年代ブリティッシュ・ハードロックのもっとも忠実な後継者だとか、ハードロックの魅力の全てがここにあるとかベタほめしましたが、2ndも同じことを書きたくなる素晴らしさです。いや~、なんでこんなにカッコいいんだろう。ロックン・ロール調の曲を基本として、ややメロハー寄りの正統派ハードロックとしか呼びようのない楽曲の数々が詰め込まれています。ん?どこかで聴いたことのあるフレーズが?リフがホワイトスネイクの○○に似てるとか、歌い回しがツェッペリンの○○に似てるとか、サビがY&Tの○○に似てるとか?野暮なことは言いっこなしです。正統的というのはこの場合つまり保守的ということでもあって、ハードロックの歴史を形作ってきた典型的なリフやコード進行、歌いまわし、歌詞の乗せ方を巧みに援用・借用することで、リスナーの「ハードロックらしさ」を求める気持ちを満足させているのです。正統派と称されるバンドの中でも、意識的に、ストイックなまでに正統派たらんとしているのがゴットハードというバンドの身上で、これは中々に貴重なことだと思っています。オリジナリティの追求に重きをおく人々によってロックは革新され、同時にジャンルは細分化していきます。原点を守ろうとする人々によって細分化する前のロックが保守され、時代に即して再生されていきます。これはロックに限らないことですが、ジャンルが一定の歴史を重ねた後に、既に出来上がった「そのジャンルらしさ」を守りながら、なおかつ自分たちの色や味を出していくにはかなりの力量がいる。それに成功しているこのバンドはやはり凄いと思います。

さて、前作ではパープルの"Hush"をカヴァーしていましたが、本作でもビートルズの"Come Together"、そしてサヴァイヴァーのジミ・ジェイソンが在籍していたコブラの"I'm Your Travelin' Man"を取り上げています。コブラのギタリストのマンディ・メイヤーは後にゴットハードに加入することになります。また日本盤のボーナス・トラックではツェッペリンの"Rock and Roll"まで演ってくれちゃっています。バンド・メンバーは前作と同じく、スティーヴ・リー、レオ・レオーニ、マーク・リン、ヘナ・ハーベッガーの4人。プロデューサーも同じくクロークスのクリス・フォン・ローア。ゲスト・ミュージシャンとして、前作にも参加していたパット・レーガン(key)の他、スティーヴ・ビショップ(gt)、スティーヴ・ベイリー(ba)がクレジットされています。どうもこのスティーヴ・ベイリー、ヴィクター・ウッテンとつるんで超絶ベース・プレイを聴かせる、あのスティーヴ・ベイリーっぽい。

なお、2009年再発の国内盤には"Love For Money"と"Mountain Mama"のライヴ・バージョンがボーナス・トラックとして追加され、全15曲入りとなっています。 

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Higher (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
02. Mountain Mama (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
03. Here Comes the Heat (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
04. She Goes Down (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
05. I'm Your Travelin' Man (Tommy Andris/Jimi Jamison/Mandy Meyer)
06. Love For Money (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
07. Get It While You Can (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
08. Come Together (John Lennon/Paul McCartney)
09. Dirty Devil Rock (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
10. Open Fire (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
11. I'm On My Way (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
12. Good Time Lover (live/bonus track) (Steve Lee/Leo Leoni/Chris von Rohr)
13. Rock and Roll (live/bonus track) (Jimmy Page/Robert Plant/John Paul Jones/John Bonham)

■Personnel
Steve Lee – vocals
Leo Leoni – guitars, vocals
Hena Habegger – drums
Marc Lynn – bass

Steve Bailey – bass guitar on tracks 9, 11
Pat Regan – keyboards
Steve Bishop – lead guitar on tracks 5, 11

Producer - Chris von Rohr



 

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