メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

スウェーデン(Sweden)

Rock The Night - The Very Best Of Europe / Europe (2004)

0300The Very Best Of Europe










活動休止(実質解散)状態だったEurope(ヨーロッパ)の再始動に合わせて2004年にリリースされたベスト盤です。1993年のベスト盤1982–1992が年代順に収録されていたのに対して、本作は発表順にこだわらずランダムに曲が並べられています。代表曲に加えて、Prisoners In Paradiseのアウトテイク2曲、ライブ音源2曲(日本盤は4曲)、シングルB3曲、全32(日本盤は34曲)がディスク2枚に収録されたボリュームたっぷりのベスト・アルバムとなっています。本作収録の"Seven Doors Hotel"は1stアルバム収録のものではなく、シングル"Rock The Night"のB面用として1985年に再録音されたバージョンで、特にレア度が高いと言えるでしょう。当然ドラムはトニー・レノではなくイアン・ホーグランドで、ミック・ミカエリのキーボードも入っています。そんなわけで、ヨーロッパに興味はあるけれどあまり曲を知らないという人はもちろん、オリジナル・アルバムを聴き込んでいる人でも持っていて損のないベスト盤だと思います。

 評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
Disc 1
01. Rock The Night (J. Tempest)
02. Superstitious (J. Tempest)
03. I'll Cry For You [acoustic version] (J. Tempest/N. Graham)
04. Cherokee (J. Tempest)
05. Stormwind (J. Tempest)
06. Sweet Love Child  [single B-side] (J. Tempest/K. Marcello/M. Michaeli)
07. In the Future to Come (J. Tempest)
08. Here Comes The Night [outtake from Prisoners In Paradise sessin] (J. Tempest)
09. Sign Of The Times (J. Tempest)
10. Dreamer (J. Tempest)
11. Seventh Sign (J. Tempest/K. Marcello/M. Michaeli)
12. Yesterday's News (J. Tempest/K. Marcello/J. Levén/I. Haugland/M. Michaeli)
13. Got Your Mind In The Gutter (J. Tempest/B. Hill/K. Marcello)
14. Ready Or Not (J. Tempest)
15. Aphasia (J. Norum)
16. Time Has Come [Live at Solnahallen, Stockholm 1986] (J. Tempest)
17. Ninja [Live at Solnahallen, Stockholm 1986] (J. Tempest)
Disc 2
01. The Final Countdown (J. Tempest)
02. Halfway To Heaven (J. Tempest/J. Vallance)
03. Open Your Heart (J. Tempest)
04. Long Time Coming [single B-side] (J. Tempest/K. Marcello)
05. Mr. Government Man [outtake from Prisoners In Paradise sessin] (J. Tempest/B. Hill)
06. Carrie (J. Tempest/M. Michaeli)
07. Seven Doors Hotel  [single B-side] (J. Tempest)
08. Girl From Lebanon (J. Tempest)
09. The King Will Return (J. Tempest)
10. More Than Meets The Eye (J. Tempest/M. Michaeli/K. Marcello)
11. Prisoners In Paradise (J. Tempest)
12. Wings Of Tomorrow (J. Tempest)
13. On Broken Wings (J. Tempest)
14. Scream Of Anger (J. Tempest/M. Jacob)
15. Heart Of Stone (J. Tempest)
16. Let The Good Times Rock [Live at Ahoy Stadium, Rotterdam 1989] (J. Tempest)
17. On The Loose [Live at Solnahallen, Stockholm 1986] (J. Tempest)

■Personnel
Joey Tempest – Lead Vocals, Backing Vocals,  Acoustic Guitar, Keyboards
John Norum – Guitar, Backing Vocals
Kee Marcello – Guitar, Backing Vocals
John Levén – Bass
Mic Michaeli – Keyboards, Backing Vocals
Tony Reno – Drums
Ian Haugland – Drums, Backing Vocals


BaltimooreⅢ Double Density / Baltimoore (1992)

0297Double Density











ビョルン・ローディン率いるBaltimooreの3枚目のアルバム。本作から相方としてブルガリア人のニコロ・コツェフが迎えられています。後にBrazen Abbotで活躍する凄腕ギタリストですね。音のほうは、煮え切らないZep風なものから、スピードとキレを重視したスタイリッシュなハードロックへと一新されました。前身バンドのSix Feet Underの路線へと先祖帰りしたのかというとそうではありません。あれはモロにDeep Purpleでしたが、今度はRainbowスタイルです。ニコロ・コツェフの書いた曲はもちろん、アレンジとプロデュースにニコロさんが加わっているせいかビョルン・ローディンの曲もそっちに寄っています。ボーカルは相変わらずロバート・プラントのまんまなので、ちょっと面白いサウンドになってますね。

特筆すべきはやはりニコロ・コツェフのギターで、アーミング、タップ、スウィーブを駆使して凄まじいまでのプレイを聴かせます。Brazen Abbotの時よりもむしろ好き勝手に弾きまくっている印象です。#7"Snakefight "なんていうギター・インスト曲まで収録されています。ただ、インストだとあまり面白くないのが不思議です。それから、ドラムはジェイミー・ボーガーでこれがまた上手い。バンドの音の安定感とスリリング感の両立に大きく寄与していると感じました。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. My Kind of Woman (Kotzev, Lodin)
02. Do Another (Lodin)
03. Never Gonna Let You In (Kotzev, Lodin)
04. Pain & Pleasure (Lodin)
05. Hello Again (Lodin)
06. Love Me or Leave Me (Kotzev, Lodin)
07. Snakefight (Kotzev)
08. Outdo (Lodin)
09. 'Til the End of Day (Lodin)
10. Wish I Could Do Better (Kotzev, Lodin)
11. Bite By Bait (Kotzev, Lodin)
12. My Blue Moon (Larsson, Hjalmarsson)

■Personnel
Björn Lodin - vocals
Nikolo Kotzev - guitars, keyboards
Koko & Weine Johansson - bass
Jamie Borger - drums

Producer - Björn Lodin, Nikolo Kotzev

Freedom Rock / H.E.A.T. (2010)


Freedom Rock











スウェーデンのメロハー・バンドH.E.A.Tの2ndアルバム。メンバーは、1sと変わらずケニー・レクレモ(Vo)、エリック・リヴァース(Gt)、デイヴ・ダロン(Gt)、ジミー・ジェイ(Ba)、クラッシュ(Dr)、ヨナ・ティー(Key)の6人編成。前作も素晴らしい作品でしたが、本作では楽曲の出来が更に良くなり、演奏面でのレベル・アップもうかがえます。このバンドはメンバー全員曲が書けるようなので、アルバムの統一感を保ちつつ各曲の表情が豊かなのが強みですね。また、ハーモニー・ボーカルを全面にフィーチャーして一段とスケールの大きなサウンドになっています。こうなると、ボーカルの魅力がイマイチなのが気になってきます。この後のボーカリスト交代劇につながる要因でしょうね。それから、せっかくのツイン・リード・ギターのハモが聴けなくなってしまったのも惜しまれます。しかしいずれにしても本作は、若々しく溌剌としたこのバンドの魅力が十分に感じられる好盤であることは間違いありません。

なお、国内盤にはボーナス・トラックが2曲収録されていて、2曲とも良い曲なので聴くなら国内盤をお薦めします。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Beg Beg Beg (D. Dalone, J. Tee, K. Leckremo) 
02. Black Night (D. Dalone, J. Tee, K. Leckremo) 
03. Danger Road (D. Dalone, J. Tee, K. Leckremo) 
04. Shelter (J. Tee) 
05. We're Gonna Make It to the End (Crash)
06. Stay (J. Tee) 
07. Nobody Loves You (Like I Do) (D. Dalone)
08. Everybody Wants to Be Someone (D. Dalone, J. Tee)
09. I Know What It Takes (D. Dalone, J. Tee, K. Leckremo) 
10. Living in a Memory [Japanese Bonus Track] (K. Leckremo) 
11. Cast Away (E. Rivers, Leckremo) 
12. I Can't Look the Other Way (J. Jay)
13. Who Will Stop the Rain (D. Dalone, J. Tee, K. Leckremo) 
14. Tonight [Japanese Bonus Track]  (D. Dalone, J. Tee, K. Leckremo) 

■Personnel
Kenny Leckremo - Vocals
Dave Dalone - Guitars
Eric Rivers - Guitars
Jona Tee - Keyboards
Jimmy Jay - Bass
Crash - Drums

Producer – Michael Vail Blum


Shiftin' Gear / Alien (1990)

0292Shiftin' Gear









スウェーデンのメロディアス・ハードロック・バンドAlien(エイリアン)の2ndアルバム。1stと同じく大手のVirginからのリリースですが、メンバーはリーダーのトニー・ボルグ(Gt)と ピート・サンドべリ(Vo)の二人だけに減ってしまっています。トニー・ボルグがベースも兼任、足りないパートは助っ人ミュージシャンと打ち込みで間に合わせています。助っ人メンバーは、キーボードにベルント・アンダーソン、ドラムにイムレ・ダウン、プログラミングはプロデューサーのラース・ディドリクソン。ディドリクソンはSnowstorm、Don Patrolといったバンドのボーカリストでもありましたが、2017年の3月に亡くなっているようです。バック・ボーカルには、旧メンバーのジム・ジッドヘッド、加えて ヨラン・エドマンも参加しています。

本作は2013年にドイツのAOR Heavenによってリマスター・リイッシューされています。そのライナーを見ると、1stリリース後Virginレーベルからのツアーや新作制作へのプレッシャーに疲れてメンバーは次々離脱。トニー・ボルグはバンドを休止してソロ作品を作りたかったのに、レーベル側の強い要請でピート・サンドべリと二人だけで2ndのレコーディングを余儀なくされたらしいのです。そんな状態で制作された割には、楽曲の出来も良く聴き応えのあるアルバムとなっています。大名盤である1stに比肩するとまでは言えないものの、スロー~ミドル・テンポを主体としたマイルドな曲調、対照的にリッチー風にとんがったトニー・ボルグのギター、そしてピート・サンドべリの切なくエモーショナルな歌唱は、1stで焼き付けられたバンドのイメージを損なっていません。数々の名作を復刻しているAOR Heaven Classixシリーズのラインナップに取り上げられたのも納得です。なお、AOR Heaven盤にはデモ・バージョン4曲が追加収録されています。タイトルやアレンジが一部異なりますが3曲は本編収録曲、#13"Name Of Love"のみ本編未収録で、なんで外されたのか分からないくらい良い曲です。

オリジナルの他にカバー曲が2曲入っていますので、最後に簡単に触れておきます。#9"Don't Turn Me Away"はサザン・ロック・バンドWet WillieのアルバムManorisms (1977)収録曲。オリジナルを歌っているのはこのところジェフ・ベックと行動を共にすることの多いジミー・ホールです。#11"Hello How Are You"はオーストラリアのバンドThe Easybeatsの1968年のヒット曲。作曲はThe Easybeatsのメンバーで後に作曲チームとなるハリー・ヴァンダ&ジョージ・ヤングで、ちなみにこのジョージさんは、AC/DCのヤング兄弟のお兄さんです。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Hold On Move On (Borg, Sandberg)
02. Give It Up (Borg, Sandberg)
03. Desperate Dreams (Borg, Sandberg)
04. Angel Eyes (Borg, Sandberg)
05. In The Dead Of Night (Borg, Sandberg)
06. Intro - Midnight Jam
07. Turn On The Radio (Borg, Sandberg)
08. Strangers In A No-Man's-Land (Borg, Sandberg)
09. Don't Turn Me Away (Duke)
10. Neon Lights (Borg, Sandberg)
11. Hello How Are You (Vanda, Young)
12. Desperate Dreams (Studio Bonus Demo)
13. Name Of Love (Studio Bonus Demo)
14. Dead Of Night (Studio Bonus Demo)
15. Hold On (Studio Bonus Demo)

■Personnel
Tony Borg – All Guitars, Bass
Pete Sandberg – Lead Vocals

Berndt Andersson - Hammond, Keyboards, Melodica
Imre Daun - Drums
Göran Edman - Backing Vocals
Jim Jidhed – Backing Vocals
Lars "Dille" Diedriksson - Drums & Keyboards Programming

Producer - Tony Borg, Lars "Dille" Diedriksson
Executive-Producer – Karl Onsbacke


Artwork / Work of Art (2008)

0291Work of Art









スウェーデンのメロハー/AORバンドWork of Art(ワーク・オブ・アート)の1stアルバム。メンバーはロバート・サール(Gt)、ラーズ・サフサンド(Vo)、ハーマン・フリン(Ds)のトリオ編成で、ベースと一部キーボードはゲスト・プレイヤーが担当しています。このバンド、「北欧のTOTO」と言われているとかいないとか。確かに先行するバンドではTOTOに近い印象を受けます。ただ熱くないんてすね、やっぱり。Urban Taleなんかもそうですが、ヨーロピアンAORというのか、北欧AORというのか。開襟シャツじゃなくて、セーターやカーディガン着てる感じ。計算・演出されたものなのか、自然とそうなるのか分かりませんが、お国柄や気候・風土が音に反映するっていうのは良いことだと思うのです。アイデンティティは大事ですよ、やっぱり。みんな同じじゃつまらないもの。

クレジットを見ると曲作りはロバート・サールが中心なので、彼がバンドのリーダーシップをとっているようです。全体として明るく高揚感のあるメロディとサウンド、ハイセンスなアレンジが秀逸。エリック・モーテンソン、ジェフ・スコット・ソートとのW.E.Tでは脇役に甘んじているロバート・サールですが、本業のこのバンドでは曲作りの面でも、ギター・プレイの面でも、その才能とセンスを遺憾なく発揮しています。また、ラーズ・サフサンドの伸びやかなボーカルは聴いていてとても気持ちよく、バンドのカラーにぴったりです。比較的新しいメロハー系のバンドの中では、かなりの有望株であることは異論のないところでしょう。ただ、決定打に欠ける印象が否めません。どのトラックも平均点を大きく上回っているのだけれど、死ぬほど強烈な曲は無いんです。心地良さや爽快感と胸に突き刺さるような感動を音楽的に両立させるのは、もしかしたら難しいのことなのかも知れませんが。。。
 
評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Why Do I? (music & lyrics: Robert Säll)
02. Maria (music & lyrics: Robert Säll)
03. Camelia (music & lyrics: Robert Säll)
04. Her Only Lie (music & lyrics: Robert Säll)
05. Too Late (music & lyrics: Robert Säll)
06. Whenever U Sleep (music & lyrics: Robert Säll)
07. Once In A Lifetime (music: Lars Säfsund, lyrics: Niklas Löjdmark)
08. Piece Of Mind (music & lyrics: Robert Säll)
09. Lost Without Your Love (music & lyrics: Robert Säll)
10. Like No Other (music: Lars Säfsund, lyrics: Niklas Löjdmark)
11. Cover Me (music & lyrics: Robert Säll)
12. One Hour (music & lyrics: Robert Säll)
13. Camelia (acoustic version ) [Japanese bonus track]

■Personnel
Lars Säfsund - Vocals
Robert Säll - Guitar
Herman Furin - Drums

Keyboards & Programming - Work of Art

Andreas Olsson - Bass
Urban Danielsson - Bass on #5, #10, #12
Henning Axelsson - Keyboard soloon #6, #8
Andreas Dahlbäck - Bass vocals on #10

Producer – Lars Säfsund
Co-producer – Work of Art


記事検索
カテゴリ別アーカイブ
プロフィール

トンキチ

タグクラウド
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ