メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

スウェーデン(Sweden)

Second to None / Eclipse (2004)

0404Second To None









エリック・モーテンソン率いるスウェーデンのハードロック・バンドEclipseの2ndアルバム。エリック・モーテンソン(Vo, G)とマグナス・ヘンリクソン(G)は変わりませんが、ベースはフレドリック・フォルケ(Unleashed)、ドラムはマグナス・ウルフステットとなっています。他にサポート・メンバーとして、前作に続いてキーボードのマッツ・オラウソン、バック・ボーカルにヨハン・ファールベリ(Jaded Heart)が参加しています。

いかにもスウェーデンのメロディアスハードらしい音楽性でデビューしたEclipseですが、本作は1stに比べて若干ヘヴィさが増しているようです。それは良いとしても、メロディの魅力がイマイチで、曲の展開もちょっとチグハグかなと感じました。たとえば#1"Always Standing"のサビなんかはどう聴いても素っ頓狂だし、タイトル曲#3"Second to None"もヴァースはいいもののサビはあまりカッコいいとは言えないし、#5"I'll Ask for You"はやや退屈とさえ感じました。先走ってしまいますが、次作Are You Ready to Rockは文句無しの傑作となるわけで、本作はそこに至る試行錯誤の産物ではないかと思います。とは言うもののこのアルバムだって、そんじょそこらのバンドの及ばない高品質なもので、決して駄作・凡作の類ではありません。特に演奏面ではマグナス・ヘンリクソンのギターがますます本領発揮でブッ飛びまくっていて、これには思わずニヤニヤしてしまいます。

 評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Always Standing (Erik Mårtensson/Magnus Henriksson)
02. All I Do (Erik Mårtensson)
03. Second to None (Erik Mårtensson/Magnus Henriksson)
04. Streets of Gold (Erik Mårtensson)
05. I'll Ask for You (Erik Mårtensson/Magnus Henriksson)
06. Nothing Between Us (Erik Mårtensson/Magnus Henriksson)
07. Road to Forever (Erik Mårtensson)
08. Body and Soul (Erik Mårtensson/Magnus Henriksson)
09. Light of Day (Erik Mårtensson/Magnus Henriksson)
10. Season of Life (Erik Mårtensson/Magnus Henriksson)
11. Better World (Erik Mårtensson)
Bonus Track
12. Masterpiece Girl (Erik Mårtensson) 

■Personnel
Erik Mårtensson - Vocals, Guitar
Magnus Henriksson - Lead & Rhythm Guitar
Magnus Ulfstedt - Drums
Fredrik Folkare - Bass

Mats Olausson - Hammond, Mellotron, Synthesizers
Johan Fahlberg - Background Vocals

Producer - Eclipse

Surface of Pain / Masquerade (1994)

0403Surface Of Pain









スウェーデンのハードロック・バンドMasqueradeの2ndアルバム。1stは全盛期TNTそのまんまの透明感溢れる北欧メタル/ハードポップをやっていましたが、本作は一転してグランジ/オルタナ路線に舵を切り、ヘヴィで濁った音の洪水となってしまいました。トニー・ハーネルばりのハイトーン・ボーカルもやけにワイルドなものに変わりました。当時賛否両論の意見があったようですが、筆者は完全に否の方です。音の好みということもさることながら、このバンドの姿勢に首を傾げざるを得ません。TNTの物真似でデビューして、そのTNTが解散すると今度は時流に乗ってグランジ化するという主体性の無さ、節操の無さには呆れてしまいます。同時代・同世代のバンドの物真似という点ではEmerald Rainと共通していますが、あちらは本家のHarem Scaremが音楽性をいろいろ変えても最後まで同じ路線を貫くという潔さがあるだけマシでした。Masqueradeは本作の後に3rdも出しているようですがもう聴く気はしません。

評価 ★★☆☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。 

■Tracks
01. Judas Kiss
02. Say Your Prayer
03. State Of Grace
04. Suffering
05. End Of Nothing
06. America
07. God Of Man
08. Violation
09. Feels Good
10. Wasteland
11. Mercy Me
12. Free My Mind
All songs written by G:son, Yoanson

■Personnel
Tony Yoanson - Voice, Additional Acoustic Guitars, Tambourine, Backing Vocals
Thomas G:son - Guitars, Keyboards, Hammond Organ, Backing Vocals
Marco Tapani - Drums, Jews Harp
Henrik Lundberg - Bass

Magnus Strömberg - keyboards
Bengan - sampling and programming
U. Andersson - backing vocals
P.O. Pettersson - backing vocals
Y. Frank - additional programming
R. Lahti - tape recorder keyboard

Producer - Thomas G:son, Tony Yoanson

Hunting Shadows / Last Autumn's Dream (2007)

0401Hunting Shadows









2007年リリースのLADの5thアルバム。メンバーは前作と同じくミカエル・アーランドソン(Vo, Key)、アンディ・マレツェク(G)、マルセル・ヤコブ(B)、ジェイミー・ボーガー(Ds)の4人ですが、やはりアンディ・マレツェクはリード・パートだけで、リズム・ギターはマルセル・ヤコブが担当しています。また、#4"I'm Not Supposed to Love You Anymore"のキーボードとギター・パートはヨラン・エルムクエスト(Bam Bam Boys, Alfonzetti )が担当しています。国内盤ライナー・ノーツによると、2007年6月にバンド初のライブを日本で行い、その経験・成果を元に制作されたアルバムだそうです。なるほど全体にバンド感が増し、これまでよりハードでエッジの立ったサウンドとなった印象。アップ・テンポの曲が増え、マルセル・ヤコブのテクニカルでメロディックなプレイが前面に出ているのも特色です。

楽曲は概ねこれまで以上に強力で、LADのウリである甘く切ないメロディの魅力を十二分に味わうことができます。アルバム2、3枚でアイディアが枯渇して、メロディの使いまわしやマンネリ化に陥るバンドもあるのに、年1枚のペースでアルバムをリリースして、ほとんどの曲が名曲・佳曲レベルというのは本当に凄いですね。大半がミカエル・アーランドソン、クラエス・アンドレアソン、トルビョン・ヴァッセニウスのチーム作ですが、大したメロディ・メイカーだと思います。全12曲中ジェイミー・ボーガーの曲が3曲と増えましたが、これがまた中々の出来。ただし、ボーナス・トラックの#12"Match Made in Heaven"は、クレジットを見るとおそらく日本のバンドBeagle Hat作だと思いますが、全く好みに合わず感心できません。以前のアルバムでもこのバンドの曲を取り上げていたけれど、自前で良い曲が作れるのに、またアンディ側の曲を全く取り上げていないのに、なんでわざわざこういう面白みに欠ける曲を入れちゃうのかな。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Strange Operation (C. Andreasson, M. Erlandsson, J. Sahlen, T. Wassenius)
02. Rainbow Sky (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
03. My Alibi (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
04. I'm Not Supposed to Love You Anymore (Music : J. Borger  Lyrics : J. Borger, J. S. Soto)
05. Lost in Moscow (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
06. R U Ready to Rock 'N Rol (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
07. Serenity (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
08. War of Your Worlds (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
09. Save Our Love (J. Borger)
10. Every Beat of My Heart (J. Borger)
11. Overnight Sensation (C. Andreasson, M. Erlandsson, J. Sahlen, T. Wassenius)
12. Match Made in Heaven [Bonus Track]  (Music : H. Tanaka, T.Kurashina  Lyrics : C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)

■Personnel
Mikael Erlandsson – Lead Vocals, Keyboards
Andy Malecek – Guitars
Marcel Jacob – Bass, Rhythm Guitars
Jamie Borger – Drums

Göran Elmquist – Piano, Keyboards, Guitars, Guitar Solo on #4

Producer – Mikael Erlandsson, Marcel Jacob, Claes Andreasson
Producer – Jamie Borger, Marcel Jacob (#4, 9, 10)
Executive Producer – Ulf Wahlberg, Claes Andreasson, Torbjörn Wassenius

Origin / Pete Sandberg's JADE (2001)

0385Origin









ピート・サンドべリ率いるスウェーデンのメロハー・バンドPete Sandberg's JADEの2枚目の作品。この名義ではラスト・アルバムとなります。バンド・メンバーは前作と同じ、またMidnight Sun人脈のヨナス・レインゴールド、ハイメ・サラザール、アンダース・テオ・ティアンデルがバック・アップしているのも同様です。楽曲ごとの細かなクレジットは無いので詳細は不明ですが、フレットレス・ベースを弾いているのはヨナス・レインゴールドかなと思います。バンド形態となっているものの、やはりピートのソロ・プロジェクトということでしょう。

内容はいつもながらのピート・サンドべリらしい低刺激のソフト・メロハー路線、耳なじみのよいメロディと甘く切ない歌唱が堪能できます。今回は彼の過去のキャリアの中で書いた曲が4曲含まれており、#1"Northern Light"はMadisonが1989年にリリースしたシングル曲、#2"Time"はVon Rosenが1987年にリリースしたシングルB面曲、#4"Love in Vain"はヨナス・レインゴールドとのユニットSand & Goldの未発表曲、#11"All in Disguise"はAlien時代の未発表曲です。その他にも、胸を締め付けられるようなバラード#8"Nights in Mexico"、ちょっと変わった味のギター・インスト#12"Moods"など、佳曲がぎっしり。まさに安定の高品質で、メロディアス・ロック愛好家なら文句無しの出来栄えです。ただし、ふざけているのか何なのか中途半端な曲がまたまた入っています。ラストの#13"Me And My Piano"は、咳払いなんかが入っている曲未満のセッションで、こういうのはやめてもらいたいなぁ。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作 
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Northern Light (P. Sandberg, A. Karlsson, Müllinen, P. Fredriksson, C. Sundqvist)
02. Time (P. Sandberg, J. Jidhed, M. Olausson)
03. No Way Out (P. Sandberg, J. Birch)
04. Love in Vain (P. Sandberg, J. Reingold)
05. Power of Gold (P. Sandberg)
06. Where There Is a Will (P. Sandberg)
07. Time and Again (P. Sandberg)
08. Nights in Mexico (P. Sandberg)
09. Can't Stop Lovin' You (P. Sandberg, J. Reingold)
10. Alone (P. Sandberg)
11. All in Disguise (P. Sandberg)
12. Moods (Instrumental) (J. Birch)
13. Me And My Piano (Acoustic Jam) [Bonus Track] (P. Sandberg)

■Personnel
Pete Sandberg - Vocals
Jörgen Birch-Jensen - Guitars
Johan Helgesson - Drums
Joakim Sandin - Bass

Jonas Reingold - Bass, Backing Vocals
Jaime Salazar - Drums
Robert Uhlmann - Keyboards
Anders ”Theo” Theander - Percussion

Producer - Anders ”Theo” Theander


Thought for Food / Baltimoore (1994)

0384Thought For Food









スウェーデンのハードロック・バンドBaltimooreの4thアルバム。実質的にはビョルン・ローディン(vo)のワンマン・バンドないしはソロ・プロジェクトなのですが、前作から参加したニコロ・コツェフ(g)の比重が一層高まり、サウンドのバンド感が増しています。ジャケットに二人の姿があしらわれているのもそのことを示しているようです。

内容は前作同様の古典的なオルガン入りハードロック。1曲目のスピード・チューン"Full Speed Ahead"から、ロバート・プラントとリッチー・ブラックモアが共演しているようなサウンド全開で、この手の音が好きなリスナーには堪りません。それぞれの書いた楽曲が交互に並んでいますが違和感なく融合しており、アルバムとしての統一感は十分です。ドラムは前作のジェイミー・ボーガーからイアン・ホーグランド(Europe)に替わっています。もちろん遜色ないプレイで安心して聴くことができます。ニコロ・コツェフのテクニックとセンスの素晴らしさは言うまでもありません。バンド全員がハイ・レベルで楽曲も佳曲揃い、前作より更に完成度の高いアルバムだと思いました。ただし、コントのようなふざけたセリフが入っている曲があるのが玉にキズ。テンション下がるので、こういうのはやめてもらいたいなと。それから、1曲か2曲バラードがあるともっとよかったかも。"Mistreated"や"Catch the Rainbow"みたいなやつが聴きたかったです。

両雄並び立たずと言うことなのか、結局このアルバムを最後にビョルン・ローディンとニコロ・コツェフは袂を分かち、ニコロさんは自身のプロジェクトであるBrazen Abbotでの活動を始めることになります。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Full Speed Ahead (Björn Lodin)
02. White Queen (Nikolo Kotzev)
03. With a Will of My Own (Björn Lodin)
04. Alone (Nikolo Kotzev)
05. Take Me to the Top (Björn Lodin)
06. Lucky River (Nikolo Kotzev)
07. It's Just My Attitude (Björn Lodin)
08. Try Change to Better (Björn Lodin)
09. Rich Man (Nikolo Kotzev)
10. Calling You Closer (Björn Lodin)
11. Men We Trust (Nikolo Kotzev)
12. Like Rolling a Cigarette (Björn Lodin)
13. Pictures I Have Seen (Nikolo Kotzev)

■Personnel
Björn Lodin - Vocals, Percussion
Nikolo Kotzev - Guitars, Synthesizers, Percussion
Weine Johansson - Bass
Lars Pollack - Organ, Piano, Synthesizers
Ian Haugland - Drums

Producer - Björn Lodin, Nikolo Kotzev

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