メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

イタリア(Italy)

Lionville / Lionville (2011)

0402Lionville









イタリア人ミュージシャンのステファノ・リオネッティによるメロハー/AORプロジェクトLionvilleの1stアルバム。シーンのキー・パーソンの一人であるアレッサンドロ・デル・ヴェッキオをブレーンに迎え、更にピエルパオロ・モンティとラーズ・サフサンドを加えた4人がバンドの基本ラインナップとなっています。ラーズ・サフサンドがメイン・ボーカルを担当していることもあって、Work of Artに似通った高揚感重視の明るいサウンドとキャッチーなメロディが堪能でき、メロハー愛好家なら大満足すること請け合い。Work of Artよりはメロハー色が強い印象です。名曲・佳曲がぎっしり、しかも歌唱・演奏は完璧、これは傑作間違いなしでしょう!曲ごとに数多くのミュージシャンが参加しており、ここでは紹介しきれませんが、フンフンと頷きながらクレジットを確認するのも一興です。

01. Here by My Side
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund, A. D. Vecchio)
オープニングにふさわしく明るく高揚感に満ちた曲。本作の基本となる路線です。ヴァース~ブリッジ~コーラスと全て珠玉のメロディで、これはもちろん名曲でしょう。ギター・ソロはイントロがステファノ・リオネッティ、中間がアンドレア・マッダローネ(New Trolls)、アウトロがブルース・ガイチ。

02. With You
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund, R. Säll, A. D. Vecchio)
#1と同傾向のナンバーで、ブレイクからサビに入るところが最高にカッコいい!これも名曲!ギター・ソロはイントロがステファノ・リオネッティで、メインはアンドレア・マッダローネです。

03. Centre of My Universe
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund, A. D. Vecchio)
TOTOっぽいグルーヴィなリズムが心地良いライトAORナンバー。ステファノ・リオネッティとのデュエットですが、ステファノさんもソウルフルで中々にいい感じです。1stギター・ソロはステファノ・リオネッティ、2ndソロはブルース・ガイチ。

04. Thunder in Your Heart
(Music & Lyrics:L. Macaluso, G. Sklerov, J. Esposito)
ジョン・ファーナム(Little River Band)のカバー曲。数少ないマイナー・キーの曲ですが、哀愁や暗さはよりやはり高揚感を感じさせます。ギター・ソロはマリオ・ペルクダーニ(HungryHeart)。

05. The World Without Your Love
(Music:R. Marx, B. Gaitsch  Lyrics:A. Sky)
リチャード・マークスとブルース・ガイチ作のバラード。春の日差しのような暖かさが伝わってくる名曲です。ギター・ソロはイントロがステファノ・リオネッティ、アウトロはブルース・ガイチ自身が担当しています。

06. Power of My Dreams
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti)
#1と同じ路線の爽快感溢れるナンバー。ラーズ・サフサンド&ステファノ・リオネッティのツイン・ボーカルです。ギター・ソロはメインがアンドレア・マッダローネ、アウトロがステファノ・リオネッティ。

07. No End in Sight
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund, R. Säll, A. D. Vecchio)
穏やかな小品といった印象の曲。他に比べてややメロディが地味かな。リズム・ギターはスヴェン・ラーション(Street Talk)、リード・ギターはステファノ・リオネッティ。

08. The Chosen Ones
(Music:T. Denander, S. Putki, S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund)
これも#1と同じ路線の曲で、トミー・デナンダーがライティングとギター・ソロで参加しています。デュエット相手の女性シンガーはアラベラ・ヴィタンク(Alyson Avenue)、ツイン・ボーカルということもあって爽快感、高揚感がMaxに達してます。まあ、気持ち良いことこの上ない名曲ですな。

09. Over and Over Again
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, S. Lionetti)
ゆったりとしたAORバラード。ボーカルはステファノ・リオネッティ。この人も歌が上手いので、ゲスト・ボーカルなしでも十分やっていけるんじゃないかな。ギター・ソロはスヴェン・ラーションが弾いています。

10. Dreamhunter
(Music:S. Lionetti, A. D. Vecchio  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund, R. Gazzaniga, A. D. Vecchio)
#1路線の爽快系メロハー。コーラスのメロディがえらくキャッチーで思わずウキウキ気分になります。ギター・ソロはマリオ・ペルクダーニ。

11. Say Goodbye
(Music:S. Lionetti  Lyrics:P. Monti, L. Säfsund, A. D. Vecchio)
本編のラストはアコースティカルなバラード。切々とした美しいメロディが印象的です。

12. The World Without Your Love (Avenue AOR Version)
13. No End in Sight (Alternative Version)
14. Say Goodbye (Acoustic Version)

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Personnel
Stefano Lionetti - Lead & Backing Vocals, Guitars

Lars Säfsund - Lead & Backing Vocals
Alessandro Del Vecchio - Keyboards, Backing Vocals
Pierpaolo "Zorro11" Monti - Drums, Percussion

Mario Percudani - Guitars
Andrea Maddalone - Guitars
Anna Portalupi - Bass
Amos Monti - Bass

Arabella Vitanc - Lead & Backing Vocals
Erik Mårtensson - Backing Vocals
Bruce Gaitsch - Guitars
Tommy Denander - Guitars
Sven Larsson - Guitars

Producer - Alessandro Del Vecchio
Executive Producer - Alessandro Lionetti, Gregor Klee

Strive / Michele Luppi's Heaven (2005)

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いつの間にかWhitesnakeのキーボーディストに収まってしまったミケーレ・ルッピのソロ・プロジェクトMichele Luppi's Heavenの唯一のアルバム。曲は全てミケーレ・ルッピの書き下ろしで、アレンジ、プロデュースも彼自身が行なっています。またバックには数多くのイタリア人ミュージシャンが動員され、レコーディングもイタリア国内という、純イタリア産のアルバムとなっています。全体にスムーズでソフトなメロハー・サウンドで、ミケーレ・ルッピのベルベット・ボイスとよく合っていると感じました。楽曲的には名曲揃いというわけには行かないし、バラード率が高くてややかったるい面もありますが、メロハー楽曲としてまず及第点はクリアしているでしょう。というか、歌が上手すぎてみんないい曲に聴こえてしまうのですが。ロックンロール調の曲に爽やかで高揚感のあるメロディを乗せた#1"Trust"、#7"Stars"は特に好みでした。

このアルバムに参加しているギタリストにちょっと触れておくと、まずメインで弾いているミケーレ・ヴィオーニ ですが、本作のデモ音源作りやKilling Touchでもミケーレ・ルッピをサポートしている人ですね。マウリツィオ・サリエリは1970年代から活躍しているギタリストで、彼のソロ作にはミケーレ・ルッピも参加しています。ロベルト・プリオリはハードロック・バンドDanger Zoneのメンバーで、Los Angelesの2作目Neverlandでも起用されています。アレックス・デ・ロッソは、Perfect World、Vertigo、Shadows Fade、Solnaなどで大活躍している著名ギタリスト。オラフ・トールセン も多くのバンドで活躍していますが、Vision Divineではミケーレ・ルッピとバンドメイトでした。本作ではみな競い合うようにハイテンションで速弾きしまくっていますが、もうちょっと曲に合わせて緩急つけて欲しかったなぁ。

ミケーレ・ルッピが歌うメロハーが聴けるアルバムは、今のところ本作とLos Angelesの2枚、合わせて3枚しかありません。Whitesnakeのキーボード奏者と言っても所詮は脇役。それで終ってしまってはもったいないボーカリストなので、ぜひまた主役を張ってその素晴らしい歌声を聴かせて欲しいと思います。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。 

■Tracks
01. Trust
02. If You Walk Away
03. Feel Alive
04. Always Remember You
05. Tell Me About It
06. Wasting My Time
07. Stars
08. The Castle Inside My Head
09. Time for Love
10. I Found a Way to Pray
All songs written by Michele Luppi

■Personnel
Michele Luppi - All Vocals, Keyboards
Michele Vioni - Guitars
Maurizio Solieri - Lead Guitars on #3
Roberto Priori - Lead Guitars on #4
Alex De Rosso - Lead Guitars on #8
Olaf Thorsen - Lead Guitars on #9
Alberto Bergonzoni - Lead Guitars on #10
Giorgio Terenziani - Bass
Roberto Galli - Bass
Paolo Gialdi - Bass
Helder Stefanini – Drums
Mimmo Camporeale - Organ, Piano
Oleg Smirnoff - Keyboard
Vic Johnson - Blues Harp

Producer - Michele Luppi
 

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Shining Line / Shining Line (2010)

0295Shining Line









メロハー/AORプロジェクトShining Lineのアルバムです。リリースはメロハー/AORに特化したドイツのインディーズ・レーベルAvenue of Alliesから。Shining Lineの作品は今のところこのアルバムのみですが、楽曲面でも演奏面でも非常に充実していて、まさにメロハー/AORの理想形の一つだと感じました。核となるメンバーはピエルパオロ・モンティ(Ds)とアモス・モンティ(B)で兄弟と思われます。この二人にアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ(Key)、マルコ・ダンドレア(G)、マリオ・ペルクダーニ(G)が加わり、ベースとなるトラックが制作されているようです。全員イタリア人で数多くのメロハー系バンド、プロジェクトに参加している面々です。更に曲ごとに異なるヴォーカリストとギタリスト等がゲスト参加、実に豪華なメンバーが揃っています。人数が多すぎてタグに収めきれないので、各曲ごとに簡単に記しておきたいと思います。

01. Highway of Love (words&music : P. Monti)
哀愁メロディが印象的なAORハード。ヴォーカルはエリック・モーテンソン(Eclipse)、ギター・ソロはタンクレーディ・パラマラ(The LoveCrave)。

02. Amy (words : P. Monti - Harry Hess / music : P. Monti)
女性の名前をタイトルにしたロマンチックでポップな曲。ヴォーカルはハリー・ヘス(Harem Scarem)、キーボード・ソロはマイケル・T・ロス(Hardline)。

03. Strong Enough (words&music : P. Monti)
タイトルにピッタリなロビー・ラブランク(Blanc Faces)の力強い歌唱が活かされた曲。バック・ヴォーカルにブライアン・ラブランクも参加しています。ギター・ソロはトミー・エルモッリ(Khymera)、キーボード・オーケストラはダグラス・R・ドッカー(Docker's Guild)。

04. Heaven's Paths (music : A. Del Vecchio)
05. Heat of the Light (words&music : P. Monti)
イントロ的な小曲に続いてロビン・ベックが切々と歌い上げるパワー・バラード。ギターはマルコ・ダンドレアが担当。

06. Can't Stop the Rock (words : P. Monti - A. Del Vecchio / music : P. Monti)
どこか懐かしい感じのポップでメロディアスなロックンロール曲。筆者の一番のーお気に入りです。ヴォーカルはミカエル・アーランドソン(Last Autumn's Dream)で、彼のソロ・アルバムの曲と言われても違和感ないほどハマっています。ギター・ソロはマイケル・ヴォス(Mad Max, Casanova)で、これがまたかっこいい。

07. The Meaning of My Lonely Words (words : I. Varsi - A. Del Vecchio / music : I. Varsi)
マイケル・ショットン(Von Groove)が粘っこいヴォーカルを聴かせるソウル・バラード。ギターはイヴァン・ヴァルシ。

08. The Infinity in Us (words : P. Monti / music : P. Monti - A. Re)
ミドル・テンポの哀愁メロハー。リード・ヴォーカルにマイケル・ヴォス、バック・ヴォーカルにカールステン・リザード・シュルツ(Evidence One, Domain)、ギターはヴィニー・バーンズ(Ten)。

09. Still in Your Heart (words : P. Monti / music : P. Monti - A. Re)
ボブ・ハリス(Axe, Edge of Forever)、スー・ウィレッツ(Dante Fox)が歌うパワー・バラード。ギター・ソロはティム・マンフォード(Dante Fox)。

10. Homeless' Lullaby (words&music : P. Monti)
収録曲の中ではハードロック色が強い曲。ウルリッヒ・カールソン(M.ILL.ION)、カールステン・リザード・シュルツがリード・ヴォーカル、ヨハン・バリクイストン(M.ILL.ION)がバック・ヴォーカル。ギター・ソロはマルコ・パヴィック(Pavic)。

11. Follow the Stars (words&music : P. Monti)
AOR風味のゆったりしたバラード。歌うのはフィル・ヴィンセント(Tragik, Legion)、ギター・ソロはマット・フィリッピーニ(Moonstone Project)とマイケル・ヴォス。

12. Unbreakable Wire (words&music : P. Monti)
これもハードロック色の強いアップ・テンポのナンバー。ヴォーカルはブルーノロック(Brunorock)、ジャック・メイエ(Tygers of Pan Tang )、グラツィアノ・デムルタス、ギター・ソロはウォルター・カリアロとイタリア人で固めています。

13. Under Silent Walls - Part I - Blossom: From Night to Dawn (music : A. Re)
14. Under Silent Walls - Part II - Alone (words&music : A. Re / P. Monti)
15. Under Silent Walls - Part III - Overture: Death of Cupid (music : A. Re)
ラストは組曲形式で、ギター・インストに挟まれた本編はマイケル・ボーマン(Jaded Heart, Zeno)が歌っています。極上のメロディのバラードとなっています。イントロの情感豊かなギター・ソロはマルコ・タンシーニ(Moonshine, Shanatoa)。

収録曲のほとんどを書いているピエルパオロ・モンティの才能はすごいですね。楽曲の出来が良い上に、歌い手を決めてから作曲したかのようにそれぞれのヴォーカリストの個性にピッタリです。ヴォーカリストの見本市のようなアルバムなので、どんな歌い手か試しに聴いてみたいというような方にはうってつけの一枚だと思いました。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Personnel
Pierpaolo Monti - Drums & Percussion
Amos Monti - Bass

Alessandro Del Vecchio - Keyboards & Vocals
Marco D'Andrea - Guitars
Mario Percudani - Guitars

Erik Martensson - Lead & Backing Vocals
Harry Hess - Lead & Backing Vocals
Robbie Lablanc - Lead & Backing Vocals
Brian Lablanc - Backing Vocals
Robin Beck - Lead Vocals
Mikael Erlandsson - Lead & Backing Vocals
Michael Shotton - Lead & Backing Vocals
Elisa Paganelli - Backing Vocals
Michael Voss - Lead & Backing Vocals, Guitar Solo
Carsten 'Lizard' Schulz - Lead & Backing Vocals
Bob Harris - Lead & Backing Vocals
Sue Willetts - Lead Vocals
Ulrich Carlsson - Lead Vocals
Johan Bergquist - Backing Vocals
Phil Vincent - Lead & Backing Vocals
Brunorock - Lead & Backing Vocals
Jack Meille - Lead & Backing Vocals
Graziano De Murtas - Lead & Backing Vocals
Michael Bormann - Lead & Backing Vocals
Tank Palamara - Guitar Solo
Tommy Ermolli - Guitar Solo
Ivan Varsi - Guitars
Vinny Burns - Guitar Solo
Tim Manford - Guitar Solo
Marko Pavic - Guitar Solo
Matt Filippini - Guitar Solo
Walter Caliaro - Guitar Solo
Marko Tansini - Lead Guitar
Michael T. Ross - Keyboard Solo
Douglas R. Docker - Keyboard Orchestra

Producer - Alessandro Del Vecchio


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Line of Fire / Danger Zone (1989/2011)

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イタリアのHR/HMグループ、Danger Zone(デンジャー・ゾーン)の1stアルバム。リリースは2011年ですが録音は1989年。なんと22年間も塩漬けになっていたらしい!

80年代初頭から活動を続けていたこのバンド、ビッグ・ネームのイタリア公演の前座で演奏したり、84年にはVictim of Timeというミニ・アルバムを出したりもしていたようです。そんな彼らにアルバム制作とアメリカ進出の声がかかり、当時Loudnessなどを手がけていたジョディ・グレイをプロデューサーに迎え録音されたのが、本作Line of Fireということになります。Danger Zoneは当初パワー・メタル・バンドだったらしいのですが、このアルバムはアメリカ市場での成功を狙って、角の取れたポップ・メタル風の楽曲がメインとなっています。ボン・ジョビ的だったり、LAメタル的だったり、ロマンチックなバラードだったり、とにかくアメリカで受けそうな要素を詰め込んで作られている印象です。ところが、リリースをめぐってレーベルとのゴタゴタが続き、そうこうしているうちにグランジ・ブームが巻き起こって、結局彼らのアルバム・リリースもアメリカ進出の夢も立ち消えとなってしまったと。90年代初頭ってこんなエピソードばっかり。悲しい話です。

その後バンドのメンバーは、それぞれセッション・ワークや別バンドでの活動をしていたようですが、2011年になって突如この作品が陽の目を見ることになります。CDリリースを期に再結成となったのか、再結成がCDリリースにつながったのかは不明ですが、Danger Zoneは今バリバリ現役のバンドで、新作アルバムもリリースされています。

さて、本作レコーディング当時のメンバーは、ジャコモ・ジガンテリ(Vo)、ロベルト・プリオリ(Gt)、ステファノ・ペレソン(Gt, Key)、ステファノ・グレゴーリ(Ba)、パオロ・パルミエリ(Ds)の5人。前述したようにアメリカ受けを狙った音ですが、確かにタイトル・トラック#1"Line of Fire"は、80年代半ばならシングル・ヒットしてもおかしくないポテンシャルがあります。その他のオリジナル曲も概ね良好な出来。元々メタル・バンドだったというのがうなずける#7"The Hunger"、哀愁系メロハーの佳曲#10"Love Dies Hard"などが特に筆者のお気に入りです。新鮮なアレンジのTレックスのカバー#2"Children of the Revolution"も面白い。なにより、ガナリ気味のボーカルも、テクニカル指向のギターも、バンドみんなに若さと勢いが感じられて好印象。このアルバムを世に出してくれたドイツのメロディック・ロック・レーベルAvenue of Allies Musicに感謝です。

 評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Line of Fire (Stefano Peresson/Roberto Priori/Stefano Gregori/Giacomo Gigantelli/Jody Gray)
02. Children of the Revolution (Marc Bolan)
03. Walk Away (Jody Gray/Roberto Priori/Giacomo Gigantelli)
04. Fingers (Jody Gray/Roberto Priori)
05. State of the Heart (Roberto Priori/Stefano Gregori/Stefano Peresson/Giacomo Gigantelli/Jody Gray)
06. Hardline (Roberto Priori/Stefano Gregori/Stefano Peresson/Giacomo Gigantelli/Jody Gray)
07. The Hunger (Roberto Priori/Stefano Peresson/Giacomo Gigantelli/Stefano Gregori/Jody Gray)
08. Let Me Rock (Michael P. Des Barres/Steve Jones)
09. That's Why I Fell in Love With You (Eddie Rabbit/Even Stevens/Billy Joe Walker Jr.)
10. Love Dies Hard (Roberto Priori/Stefano Gregori/Stefano Peresson/Giacomo Gigantelli/Jody Gray)

■Personnel
Giacomo Gigantelli - Vocals
Stefano Gregori - Bass
Paolo Palmieri - Drums
Stefano Peresson - Guitars, Keyboards
Roberto Priori - Lead Guitar

Jody Gray - Additional Keyboards, Acoustic Guitars

Neverland / Los Angeles (2009)

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ミケーレ・ルッピのメロハー/AORプロジェクト、ロサンゼルスの2ndアルバムです。前作はリチャード・マークスなどのカヴァー・アルバムでしたが、今回はミケーレ・ルッピ自身とバンド・メンバーの書いたオリジナルを中心に収録。中にはDokkenのジョージ・リンチが関わった楽曲もあります。その他、Khymera、House of Lords、From the Insideといったメロディアスハード系のバンドに楽曲提供しているジェイムズ&トム・マーティン兄弟の楽曲が2曲、リチャード・マークスのカヴァーが1曲、ボーナスでリンジー・ローハンのカヴァーが1曲。いずれも出来も良く、ミケーレ・ルッピの超人的な歌唱を存分に堪能できます。前作がバラード集だったこともあり、#1"Neverland"、#5"Wait for You"のようなアップ・テンポの曲は新鮮な印象。とにかくこの人の伸び伸びとして艶やかな声は、いつまでも聴いていたくなるほど気持ちよく、中毒になってしまいそうです。

本作もセッション・ミュージシャンの作ったオケでトップ・クラスのシンガーに歌わせるという、Frontiers Recordsの一連の企画ものの一つです。インスト・パートを受け持ったミュージシャンは、ドラムにはトニー・モーラ、ベースはプロデューサーのファブリツィオ・グロッシが兼任。ギターは前作ではトミー・デナンダーがメインで弾いていましたが、本作では加えてロベルト・プリオリとジョーイ・サイクスがクレジットされています。キーボードはエリック・ラグノがメイン、一部ファブリツィオ・グロッシとロベルト・プリオリも担当しています。インスト・パートはファブリツィオ・グロッシの統括によって録音されています。スタジオはナッシュビル、サンタクラリタ、ボローニャ、ストックホルムの4ヶ所。ボーカル・パートは全てミケーレ・ルッピ自身のプロデュースにより、ファブリコの彼のホーム・スタジオで録音されています。前作同様メンバーが一堂に会することは無く、各パートの素材を送られたファブリツィオ・グロッシがアルバムに仕立て上げたのだと思われます。筆者は「ロックはパッションだ!人と人とのぶつかり合いだ!」などと言いがちな古い人間なので、こういうシステマチックな制作スタイルに若干の違和感を覚えるのですが、黙って聴いていればとにかく最高品質の音楽であることは間違いないので、とりあえず深く考えないことにします。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。 

■Tracks
01. Neverland (M. Luppi/R. Priori/F. Grossi)
02. Nothing to Hide (Richard Marx)
03. City of Angels (M. Luppi/F. Grossi)
04. Promises (M. Luppi/R. Priori/F. Grossi)
05. Wait for You (Tom & James Martin)
06. Nowhere to Run (M. Luppi/G. Lynch/F. Grossi)
07. Tonight Tonight (Tom & James Martin)
08. Higher Love (J. Sykes/F. Grossi)
09. Living Inside (E. Ragno/M. Luppi/F. Grossi)
10. Welcome to My Life (J. Sykes/F. Grossi)
11. Paradise (M. Luppi/R. Priori/F. Grossi)
12. Confessions of a Broken Heart (G. Wells/L. Lohan/K. Dioguradi) [Japanese Bonus Track]

■Personnel
Tony "AJ" Morra – Drums
Fabrizio Grossi - Bass, Programming, Sound/Scape, Percussions, Keyboards
Roberto Priori - Guitars, Keyboards
Tommy Denander – Guitars
Joey Sykes – Guitars
Eric Ragno - Keyboards
Michele Luppi - Lead & Backing Vocals

Producer - Fabrizio Grossi
 
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