メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

イタリア(Italy)

Shining Line / Shining Line (2010)

0295Shining Line











メロハー/AORプロジェクトShining Lineのアルバムです。リリースはメロハー/AORに特化したドイツのインディズ・レーベルAvenue Of Alliesから。Shining Lineの作品は今のところこのアルバムのみですが、楽曲面でも演奏面でも非常に充実していて、まさにメロハー/AORの理想形の一つだと感じました。核となるメンバーはピエールパオロ・モンティ(D)とアモス・モンティ(B)で兄弟と思われます。この二人にアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ(Key)、マルコ・ダンドレア(G)、マリオ・ペルクダーニ(G)が加わり、ベースとなるトラックが制作されているようです。全員イタリア人で数多くのメロハー系バンド、プロジェクトに参加している面々です。更に曲ごとに異なるヴォーカリストとギタリスト等がゲスト参加、実に豪華なメンバーが揃っています。人数が多すぎてタグに収めきれないので、各曲ごとに簡単に記しておきたいと思います。

01. Highway of Love (words&music : P. Monti)
哀愁メロディが印象的なAORハード。ヴォーカルはエリック・モーテンソン(Eclipse)、ギター・ソロはタンクレーディ・パラマラ(The LoveCrave)。

02. Amy (words : P. Monti - Harry Hess / music : P. Monti)
女性の名前をタイトルにしたロマンチックでポップな曲。ヴォーカルはハリー・ヘス(Harem Scarem)、キーボード・ソロはマイケル・T・ロス(Hardline)。

03. Strong Enough (words&music : P. Monti)
タイトルにピッタリなロビー・ラブランク(Blanc Faces)の力強い歌唱が活かされた曲。バック・ヴォーカルにブライアン・ラブランクも参加しています。ギター・ソロはトミー・エルモッリ(Khymera)、キーボード・オーケストラはダグラス・R・ドッカー(Docker's Guild)。

04. Heaven's Paths (music : A. Del Vecchio)
05. Heat of the Light (words&music : P. Monti)
イントロ的な小曲に続いてロビン・ベックが切々と歌い上げるパワー・バラード。ギターはマルコ・ダンドレアが担当。

06. Can't Stop the Rock (words : P. Monti - A. Del Vecchio / music : P. Monti)
どこか懐かしい感じのポップでメロディアスなロックンロール曲。筆者の一番のーお気に入りです。ヴォーカルはミカエル・アーランドソン(Last Autumn's Dream)で、彼のソロ・アルバムの曲と言われても違和感ないほどハマっています。ギター・ソロはマイケル・ヴォス(Mad Max, Casanova)で、これがまたかっこいい。

07. The Meaning of My Lonely Words (words : I. Varsi - A. Del Vecchio / music : I. Varsi)
マイケル・ショットン(Von Groove)が粘っこいヴォーカルを聴かせるソウル・バラード。ギターはイヴァン・ヴァルシ。

08. The Infinity in Us (words : P. Monti / music : P. Monti - A. Re)
ミドル・テンポの哀愁メロハー。リード・ヴォーカルにマイケル・ヴォス、バック・ヴォーカルにカールステン・リザード・シュルツ(Evidence One, Domain)、ギターはヴィニー・バーンズ(Ten)。

09. Still in Your Heart (words : P. Monti / music : P. Monti - A. Re)
ボブ・ハリス(Axe, Edge of Forever)、スー・ウィレッツ(Dante Fox)が歌うパワー・バラード。ギター・ソロはティム・マンフォード(Dante Fox)。

10. Homeless' Lullaby (words&music : P. Monti)
収録曲の中ではハードロック色が強い曲。ウルリッヒ・カールソン(M.ILL.ION)、カールステン・リザード・シュルツがリード・ヴォーカル、ヨハン・バリクイストン(M.ILL.ION)がバック・ヴォーカル。ギター・ソロはマルコ・パヴィック(Pavic)。

11. Follow the Stars (words&music : P. Monti)
AOR風味のゆったりしたバラード。歌うのはフィル・ヴィンセント(Tragik, Legion)、ギター・ソロはマット・フィリッピーニ(Moonstone Project)とマイケル・ヴォス。

12. Unbreakable Wire (words&music : P. Monti)
これもハードロック色の強いアップ・テンポのナンバー。ヴォーカルはブルーノロック(Brunorock)、ジャック・メイエ(Tygers of Pan Tang )、グラツィアノ・デムルタス、ギター・ソロはウォルター・カリアロとイタリア人で固めています。

13. Under Silent Walls - Part I - Blossom: From Night to Dawn (music : A. Re)
14. Under Silent Walls - Part II - Alone (words&music : A. Re / P. Monti)
15. Under Silent Walls - Part III - Overture: Death of Cupid (music : A. Re)
ラストは組曲形式で、ギター・インストに挟まれた本編はマイケル・ボーマン(Jaded Heart, Zeno)が歌っています。極上のメロディのバラードとなっています。イントロの情感豊かなギター・ソロはマルコ・タンシーニ(Moonshine, Shanatoa)。

収録曲のほとんどを書いているピエールパオロ・モンティの才能はすごいですね。楽曲の出来が良い上に、歌い手を決めてから作曲したかのようにそれぞれのヴォーカリストの個性にピッタリです。ヴォーカリストの見本市のようなアルバムなので、どんな歌い手か試しに聴いてみたいというような方にはうってつけの一枚だと思いました。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Personnel
Pierpaolo Monti - Drums & Percussion
Amos Monti - Bass

Alessandro Del Vecchio - Keyboards & Vocals
Marco D'Andrea - Guitars
Mario Percudani - Guitars

Erik Martensson - Lead & Backing Vocals
Harry Hess - Lead & Backing Vocals
Robbie Lablanc - Lead & Backing Vocals
Brian Lablanc - Backing Vocals
Robin Beck - Lead Vocals
Mikael Erlandsson - Lead & Backing Vocals
Michael Shotton - Lead & Backing Vocals
Elisa Paganelli - Backing Vocals
Michael Voss - Lead & Backing Vocals, Guitar Solo
Carsten 'Lizard' Schulz - Lead & Backing Vocals
Bob Harris - Lead & Backing Vocals
Sue Willetts - Lead Vocals
Ulrich Carlsson - Lead Vocals
Johan Bergquist - Backing Vocals
Phil Vincent - Lead & Backing Vocals
Brunorock - Lead & Backing Vocals
Jack Meille - Lead & Backing Vocals
Graziano De Murtas - Lead & Backing Vocals
Michael Bormann - Lead & Backing Vocals
Tank Palamara - Guitar Solo
Tommy Ermolli - Guitar Solo
Ivan Varsi - Guitars
Vinny Burns - Guitar Solo
Tim Manford - Guitar Solo
Marko Pavic - Guitar Solo
Matt Filippini - Guitar Solo
Walter Caliaro - Guitar Solo
Marko Tansini - Lead Guitar
Michael T. Ross - Keyboard Solo
Douglas R. Docker - Keyboard Orchestra

Producer - Alessandro Del Vecchio


Line Of Fire / Danger Zone (1989/2011)

0264Line of Fire










イタリアのHR/HMグループ、Danger Zone(デンジャー・ゾーン)の1stアルバム。リリースは2011年ですが録音は1989年。なんと22年間も塩漬けになっていたらしい!

80年代初頭から活動を続けていたこのバンド、ビッグ・ネームのイタリア公演の前座で演奏したり、84年にはVictim Of Timeというミニ・アルバムを出したりもしていたようです。そんな彼らにアルバム制作とアメリカ進出の声がかかり、当時Loudnessなどを手がけていたジョディ・グレイをプロデューサーに迎え録音されたのが、本作Line Of Fireということになります。Danger Zoneは当初パワー・メタル・バンドだったらしいのですが、このアルバムはアメリカ市場での成功を狙って、角の取れたポップ・メタル風の楽曲がメインとなっています。ボン・ジョビ的だったり、LAメタル的だったり、ロマンチックなバラードだったり、とにかくアメリカで受けそうな要素を詰め込んで作られている印象です。ところが、リリースをめぐってレーベルとのゴタゴタが続き、そうこうしているうちにグランジ・ブームが巻き起こって、結局彼らのアルバム・リリースもアメリカ進出の夢も立ち消えとなってしまったと。90年代初頭ってこんなエピソードばっかり。悲しい話です。

その後バンドのメンバーは、それぞれセッション・ワークや別バンドでの活動をしていたようですが、2011年になって突如この作品が陽の目を見ることになります。CDリリースを期に再結成となったのか、再結成がCDリリースにつながったのかは不明ですが、Danger Zoneは今バリバリ現役のバンドで、新作アルバムもリリースされています。

さて、本作レコーディング当時のメンバーは、ジャコモ・ジガンテリ(Vo)、ロベルト・プリオリ(Gt)、ステファノ・ペレソン(Gt, Key)、ステファノ・グレゴーリ(Ba)、パオロ・パルミエリ(Ds)の5人。前述したようにアメリカ受けを狙った音ですが、確かにタイトル・トラック#1"Line Of Fire"は、80年代半ばならシングル・ヒットしてもおかしくないポテンシャルがあります。その他のオリジナル曲も概ね良好な出来。元々メタル・バンドだったというのがうなずける#7"The Hunger"、哀愁系メロハーの佳曲#10"Love Dies Hard"などが特に筆者のお気に入りです。新鮮なアレンジのTレックスのカバー#2"Children Of The Revolution"も面白い。なにより、ガナリ気味のボーカルも、テクニカル指向のギターも、バンドみんなに若さと勢いが感じられて好印象。このアルバムを世に出してくれたドイツのメロディック・ロック・レーベルAvenue Of Allies Musicに感謝です。

 評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Line Of Fire (Stefano Peresson/Roberto Priori/Stefano Gregori/Giacomo Gigantelli/Jody Gray)
02. Children Of The Revolution (Marc Bolan)
03. Walk Away (Jody Gray/Roberto Priori/Giacomo Gigantelli)
04. Fingers (Jody Gray/Roberto Priori)
05. State Of The Heart (Roberto Priori/Stefano Gregori/Stefano Peresson/Giacomo Gigantelli/Jody Gray)
06. Hardline (Roberto Priori/Stefano Gregori/Stefano Peresson/Giacomo Gigantelli/Jody Gray)
07. The Hunger (Roberto Priori/Stefano Peresson/Giacomo Gigantelli/Stefano Gregori/Jody Gray)
08. Let Me Rock (Michael P. Des Barres/Steve Jones)
09. That's Why I Fell In Love With You (Eddie Rabbit/Even Stevens/Billy Joe Walker Jr.)
10. Love Dies Hard (Roberto Priori/Stefano Gregori/Stefano Peresson/Giacomo Gigantelli/Jody Gray)

■Personnel
Giacomo Gigantelli - Vocals
Stefano Gregori - Bass
Paolo Palmieri - Drums
Stefano Peresson - Guitars, Keyboards
Roberto Priori - Lead Guitar

Jody Gray - Additional Keyboards, Acoustic Guitars



Neverland / Los Angeles (2009)

0154Neverland










ミケーレ・ルッピのメロハー/AORプロジェクト、ロサンゼルスの2ndアルバムです。前作はリチャード・マークスなどのカヴァー・アルバムでしたが、今回はミケーレ・ルッピ自身とバンド・メンバーの書いたオリジナルを中心に収録。中にはDokkenのジョージ・リンチが関わった楽曲もあります。その他、Khymera、House of Lords、From The Insideといったメロディアスハード系のバンドに楽曲提供しているジェイムズ&トム・マーティン兄弟の楽曲が2曲、リチャード・マークスのカヴァーが1曲、ボーナスでリンジー・ローハンのカヴァーが1曲。いずれも出来も良く、ミケーレ・ルッピの超人的な歌唱を存分に堪能できます。前作がバラード集だったこともあり、#1"Neverland"、#5"Wait For You"のようなアップ・テンポの曲は新鮮な印象。とにかくこの人の伸び伸びとして艶やかな声は、いつまでも聴いていたくなるほど気持ちよく、中毒になってしまいそうです。

本作もセッション・ミュージシャンの作ったオケでトップ・クラスのシンガーに歌わせるという、Frontiers Recordsの一連の企画ものの一つです。インスト・パートを受け持ったミュージシャンは、ドラムにはトニー・モーラ、ベースはプロデューサーのファブリツィオ・グロッシが兼任。ギターは前作ではトミー・デナンダーがメインで弾いていましたが、本作では加えてロベルト・プリオリとジョーイ・サイクスがクレジットされています。キーボードはエリック・ラグノがメイン、一部ファブリツィオ・グロッシとロベルト・プリオリも担当しています。インスト・パートはファブリツィオ・グロッシの統括によって録音されています。スタジオはナッシュビル、サンタクラリタ、ボローニャ、ストックホルムの4ヶ所。ボーカル・パートは全てミケーレ・ルッピ自身のプロデュースにより、ファブリコの彼のホーム・スタジオで録音されています。前作同様メンバーが一堂に会することは無く、各パートの素材を送られたファブリツィオ・グロッシがアルバムに仕立て上げたのだと思われます。筆者は「ロックはパッションだ!人と人とのぶつかり合いだ!」などと言いがちな古い人間なので、こういうシステマチックな制作スタイルに若干の違和感を覚えるのですが、黙って聴いていればとにかく最高品質の音楽であることは間違いないので、とりあえず深く考えないことにします。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。 

■Tracks
01. Neverland (M. Luppi/R. Priori/F. Grossi)
02. Nothing To Hide (Richard Marx)
03. City Of Angels (M. Luppi/F. Grossi)
04. Promises (M. Luppi/R. Priori/F. Grossi)
05. Wait For You (Tom & James Martin)
06. Nowhere To Run (M. Luppi/G. Lynch/F. Grossi)
07. Tonight Tonight (Tom & James Martin)
08. Higher Love (J. Sykes/F. Grossi)
09. Living Inside (E. Ragno/M. Luppi/F. Grossi)
10. Welcome To My Life (J. Sykes/F. Grossi)
11. Paradise (M. Luppi/R. Priori/F. Grossi)
12. Confessions Of A Broken Heart (G. Wells/L. Lohan/K. Dioguradi) [Japanese Bonus Track]

■Personnel
Tony "AJ" Morra – Drums
Fabrizio Grossi - Bass, Programming, Sound/Scape, Percussions, Keyboards
Roberto Priori - Guitars, Keyboards
Tommy Denander – Guitars
Joey Sykes – Guitars
Eric Ragno - Keyboards
Michele Luppi - Lead & Backing Vocals

Producer - Fabrizio Grossi
 

Music From The Fab Box / Fab Box (2009)

0039Music From The Fab Box

イタリアのロック・シーンでキャリアを積んできた二人のミュージシャン、ファブリツィオ・ウゴリーニとマッシモ・ボッジによるメロディック・ロック・デュオ、ファブ・ボックスのデビュー・アルバム。リリースはドイツのAOR/メロハー専門レーベルAvenue of Allies Musicから。ジャケットを見て想像がつくように、アコースティック・ギター主体のソフトなサウンドなんですが、肝心のメロディはこれがまた、メロハー者なら一聴して分かる「メロハー的メロディ」のオンパレード!しかも哀愁系、さわやか爽快系の両刀遣いです。いや~気持ちいいですね。部屋の外で聴くと一段と気持ちいい。草に寝転んで真夏の白い雲を追いかけながらとか、行きつけの喫茶店で街に降る雨を眺めながらとか、季節や時間帯によって色んな聴こえ方がするメロディです。二人とも声の質がさっぱりしていて、淡白だけど味わい深いサウンドとよく合っています。一番のお気に入りは、ダニー・ヴォーン(Waysted, Tyketto, Vaughn)との共作曲#14"Always"です。どこか懐かしいメロディに胸がキュンとなってしまいます。また、ジョセフ・ウィリアムズ(TOTO)と歌詞を共作した#7"Together"や、#9"Reason of the Heart"も出色のメロディ。"Together"はジョセフ・ウィリアムズ本人が歌うVertigo2 にも収録されているようですが筆者は未聴です。

一応ドラム&ベース、エレクトリック・ギターの入ったバンド編成の音になっていますが、リズム・セクションはほとんど打ち込みなのが少し残念。2曲だけベースを弾いているのはファブリツィオ・グロッシ。メロディック・ロック界隈で主としてプロデューサーとして活躍していますがプレイヤーでもあるんですね。前述のVertigo2 でも、プレイとプロダクションの両方に関わっています。また、トニー・ハーネルとマグナス・カールソンのStarbreakerでもメンバーとしてベースをプレイしていたし、ミケーレ・ルッピとトミー・デナンダーのLos Angelesでもベースとプロデュースを担当と八面六臂の活躍ぶりです。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Tell Her I'm Alright (Fabrizio Ugolini, Massimo Bozzi)
02. Nobody Tonight (Fabrizio Ugolini, Massimo Bozzi)
03. Inside (Fabrizio Ugolini, Massimo Bozzi)
04. The Key (Fabrizio Ugolini, Massimo Bozzi)
05. A Matter of Time (Fabrizio Ugolini, Massimo Bozzi)
06. Let Me Try (Fabrizio Ugolini, Massimo Bozzi)
07. Together (Fabrizio Ugolini, Massimo Bozzi, Joseph Williams)
08. I Still Believe (Fabrizio Ugolini, Massimo Bozzi)
09. Reason of the Heart (Fabrizio Ugolini, Massimo Bozzi)
10. Call My Name (Fabrizio Ugolini, Massimo Bozzi)
11. You Are the One (Fabrizio Ugolini, Massimo Bozzi)
12. Always (Fabrizio Ugolini, Massimo Bozzi, Danny Vaughn)
13. Yesterday (Fabrizio Ugolini, Massimo Bozzi)

■Personnel
Fabrizio Ugolini – Lead and backing vocals, guitars, harmonica
Massimo Bozzi – Lead and backing vocals, guitars, keyboards

Paolo Pedretti – Lead guitar on 1, 2, 7, 9, 10
Tonino Landini – Lead guitar on 3, 8
Andrea Leonardi – Lead guitar on 4
Paolo Gennari – Lead guitar on 6, 10, 12
Fabrizio Grossi – Bass on 1, 10
Elyan Fernova – Drums on 1, 10
Melissa Ugolini – Backing vocals on 4, 5, 8, 11
Marco Bozzi – Backing vocals on 7

Producer - Massimo Bozzi & Fabrizio Ugolini
Executive Producer - Gregor Klee

Los Angeles / Los Angeles (2008)

0012Los Angeles

ロサンゼルス(Los Angeles)は、Vision DivineやKilling Touchでの活動で注目されるイタリア出身のボーカリスト、ミケーレ・ルッピ(Michele Luppi)と、スウェーデン出身のメロハー/AOR界の仕事師トミー・デナンダー(Tommy Denander)が組んだAORプロジェクトです。このアルバムで初めてルッピの歌を聴いたのですが、その驚異的な声と歌唱力に一発で参りました!ベルベットのように柔らかで力強い声質、圧倒的な声量、細くならずにどこまでも伸びるハイトーンは、HR/HMの世界で文句なく最高クラスのものだと思います。このアルバムはリチャード・マークス(Richard Marx)をはじめとしたAORのカバーという企画物ですので、バラード中心で曲調やテンポのバリエーションが乏しいのはいたし方ありません。それが苦にならない方であれば、表現力豊かな歌い手が心地良い旋律を歌うのを聴くという、当たり前の音楽の快楽を、心行くまで味わうことができると思います。

トミー・デナンダー以外の参加ミュージシャンでは、Angel、Giuffria、House Of Lordsのグレッグ・ジェフリア(Gregg Giuffria)が目を引きます。プロデューサー兼ベースのファブリツィオ・グロッシ(Fabrizio Grossi)、この人もメロハー/AOR界隈ではよく見かける仕事人です。たとえばIndigo Dyingの1stアルバムではベースを担当。このアルバムには、本作に参加しているトミー・デナンダー、ジェイミー・テラモ(Jamie Teramo)、モルディ・ハウザー(Mordi Hauser)もクレジットされています。また、Ambitionの1stアルバムにもトミー・デナンダーと共に関わっています。ジョン・サイクスと間違えそうなジョーイ・サイクス(Joey Sykes)ですが、この人はHugoのTime On Earthでもギターを弾いています。

ライナーを見ると、レコーディングはアメリカ、スウェーデン、イタリア三ヶ国(ニューヨーク、ストックホルム、ロサンゼルス、モデナ)で行われています。おそらくこういったプロジェクトは、ミュージシャンがそろってセッションを行うのではなく、パートごとに録音されたものをミックスしているのでしょうね。マスターはDennis Wardとクレジットされていますが、おそらくPink Cream 69のあのデニス・ワードだと思われます。リリースはイタリアのメロハー/AOR専門レーベルFrontiers Recordsで、このアルバムのエグゼクティブ・プロデューサーのセラフィーノ・ペルジーノ(Serafino Perugino)はFrontiersの社長さんです。この人の仕掛けで、ファブリツィオ・グロッシがレコーディング実務を取り仕切ってオケを作り、ミケーレ・ルッピに歌わせるという、Frontiersお得意の企画ものの一つということになります。

以下、自分自身の備忘録を兼ねて、カバー曲の概要をまとめて記しておきます。雰囲気がそれぞれ違うオリジナル曲が、本作では見事にルッピのレパートリーとして統一感ある仕上がりになっているのにはつくづく感心します。

01. I Will Carry You
TV番組「アメリカン・アイドル」出身の歌手Clay Aikenのデビュー・アルバム、Measure of a Man (2003)より。プロの作家チームの手による曲。なお、このアルバムはビルボードのチャート1位、トリプル・プラチナを獲得している。
 youtubeのClay Aikenオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=AJVvnQXhHpI&feature=related
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=Afy9fbfQYhU
02. I Must Be Blind
その筋では有名なセッション・ドラマーJohn RobinsonとAOR系ボーカリストMark Williamsonによるユニット、Bridge 2 FarのアルバムBridge 2 Far (1989)より。
 youtubeのBridge 2 Farオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=8fzWe1oeWHM
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=ELSWDIYwu5Q&feature=related
03. Thanks to You
AOR系シンガー・ソングライターとして著名なRichard Marxの作品。1999年に日本向けに再編集されたGreatest Hits にのみ収録されている曲。
 youtubeのRichard Marxオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=-1F2_YyoEpY
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=mMPTiQM4WYE
04. Edge of Forever
Richard MarxのアルバムDays in Avalon (2000)より。オリジナルは共作者のRichell "Chely" Wrightとのデュエット。
 youtubeのRichard Marxオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=KPZLTu6brHc
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=CcWXCQc_oEs
05. Last Chance
Night RangerのアルバムFeeding off the Mojo (1995)より。
 youtubeのNight Rangerオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=5rXWAEsnFNM
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=jJQ5ontz1jc
06. Run
クリスチャン・ロック・グループSelahのボーカリストTodd Smithのソロ・アルバムAlive (2004)より。
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=k5KHj3q5U8g
07. When You Think of Me
カントリー・シンガーMark Willsのシングル曲(2003)。
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=p7ulPGItAbQ
08. One More Try
Richard MarxのアルバムPaid Vacation (1994)より。
 youtubeのRichard Marxオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=ZvFUKkuuMEM
09. The Other Side
Richard MarxのアルバムMy Own Best Enemy (2004)より。
 youtubeのRichard Marxオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=6mm8imUgwYs
10. Caroline
クリスチャン・ロック・グループSeventh Day SlumberのアルバムOnce Upon a Shattered Life (2005)より。
 youtubeのSeventh Day Slumberオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=mCMgUtE56dw
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=WgoH7asfbVo&feature=related
11. Measure of Man
1曲目と同じくClay AikenのMeasure of a Man (2003)より。イギリスのシンガー・ソングライターCathy Dennisの作品。
 youtubeのClay Aikenオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=DSzQIOSnUtA&feature=related
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=2n8NjsaRPxY

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. I Will Carry You (Lindy Robbins, Dennis Matkosky, Jess Cates)
02. I Must Be Blind (Mark Williamson, Chris Eaton)
03. Thanks to You (Richard Marx)
04. Edge of Forever (Richard Marx, Richell Wright)
05. Last Chance (Brad Gillis, Kelly Keagy, Gary Moon, Jeff Paris)
06. Run (Chris Eaton, Todd Smith)
07. When You Think of Me (Brett James, Thomas Verges)
08. One More Try (Richard Marx, Bruce Gaitsch)
09. The Other Side (Richard Marx)
10. Caroline (Joseph Rojas)
11. Measure of Man (Steve Morales, Cathy Dennis, David Siege)

■Personnel
Michele Luppi – vocals
Frankie De Grasso – drums
Fabrizio Grossi – bass
Tommy Denander – guitars
Gregg Giuffria – keyboards
Jamie Teramo – keyboards

Mordi Hauser – Additional guitars
Joey Sykes – Additional guitars

Producer - Fabrizio Grossi
Executive Producer - Serafino Perugino

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