メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

カナダ(Canada)

Bulletproof / 24K (2001)

0147Bulletproof










ムラデン(Von Groove/Final Frontier)とフィル・ナーロ(Naro/Tango Down/D Drive)を中心としたカナダのハードロック・バンド24Kの2ndアルバム。この2人は元々1980年代に24Kというバンドを組んでいたことは前作のレビューでも触れました。彼ら以外のメンバーも、カナダのハードロック・グループやプロジェクトでお互い度々共演しているメンツです。ベースのスタン・ミツェク(マイチェック?ミクジック?)は前作から引き続きの参加。フィル・ナーロと共にBlood Red Flower、Mark St. John Projectでプレイしています。またHarem Scaremのダレン・スミスのBlack Starに参加している他、Harem Scaremの2013年日本ツアーにも加わっています。ドラムのロジャー・バンクスも前作からの横すべり組。前述のMark St. John Projectでフィル・ナーロ、スタン・ミツェクと共演、Sarasin A.D.でフィル・ナーロ、ジョン・ロジャースと共演。そのジョン・ロジャースは本作から参加したキーボーディストですが、フィル・ナーロのソロ・アルバムでフィル・ナーロ、ムラデン、ロジャー・バンクスと共演。というような具合です。

このアルバムも前作同様Von Grooveに通じるヘヴィな音です。そこに70年代ハードロックの様々なエッセンスや、ビートルズ風味をまぶしているのが特色。#9"Last Time I Fall In Love"などメロハー寄りの楽曲もあるものの、アルバム全体としてはメロハーのストライク・ゾーンからはやや外れます。しかし何度か聴くうちに、ひねりが効いた妙にポップな24Kサウンドに結構ハマってしまいます。それから、前作でもがんばっていたスタン・ミツェクのベース・ラインがすこぶるカッコいい。このバンド、今のところ(2014年)3rdは出ていません。このメンツでもっとやればいいのに。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Black & Blue
02. Consider Yourself Lucky
03. Get It While You Can
04. Bulletproof
05. Anything For You
06. Pennsylvania
07. Put The Blame On Me
08. 2000 Years
09. Last Time I Fall In Love
10. Bad Day
11. Stone Heart [Bonus Track]
All songs written by Mladen & Phil Naro

■Personnel
Mladen - Guitars
Stan Miczek - Bass Guitar
Roger Banks - Drums
John Rogers - Keyboards
Phil Naro - Vocals

Producer - Mladen 

Live in Japan / Harem Scarem (1996)

133Live in Japan










1995年12月ハーレム・スキャーレムの初来日公演(川崎CLUB CITTA')を収録したライブ・アルバム。彼らにとっては最初のフルレンス・ライヴ・アルバムが日本公演で録音されたあたり、このバンドの日本での人気、あるいはバンドの日本への思い入れが伺えます。メンバーはハリー・ヘス(vo)、ピート・レスペランス(gt)、ダレン・スミス(dr)、そして新ベーシストのバリー・ドナヘイの4人です。

3rdアルバムVoice of Reasonの直後とあって、収録曲のうち6曲がこのアルバムから選ばれています。2ndMood Swingsからも5曲採られていますが、1stからは"Slowly Slipping Away"だけ。しかもテンポを落としたアレンジでオリジナルの軽快さが減退してしまっています。1stの親しみやすさが大好きな筆者としては残念な選曲でした。2nd、3rd中心の選曲なので、全体としてヘヴィでソリッドなサウンドでガンガン攻めまくるライブです。どの曲もスタジオ盤よりカッコよくなっている印象。バンドはやっぱりライブが一番。というか、ライブで本領発揮できないバンドはインチキ・バンドなわけですが。それはともかく、特にピート・レスペランスは素晴らしいギタリストですね。超絶です。秒速幾らで指が動くとかそういう超絶じゃなくて、センスが常人から超絶している。TNTのロニー・ル・テクロとかもそう。ライブだとより一層そのことを感じます。

国内盤にはボーナス・トラックとして、ピート・レスペランスの超絶ギターが楽しめるインスト"Pardon My Zinger"と、しっとりしたバラード"More Than You'll Ever Know"のスタジオ録音2曲が追加されています。さらに、Live & AcousticLive in Japanをカップリングした企画盤Live Ones(邦題「カナダ技巧派集団来日記念盤」)には、"Change Comes Around"のアコースティック・バージョンも入っています。ただ、これはB-Side Collectionにも収録されています。企画盤が多いと選択肢が広がるのはいいのですが、訳分からなくなるのが悩ましい。。。
 
評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Change Comes Around (Hess/Lesperance)
02. Saviors Never Cry (Hess/Lesperance)
03. Warming A Frozen Rose (Hess/Lesperance)
04. Blue (Hess/Lesperance)
05. Candle (Hess/Lesperance)
06. Slowly Slipping Away (Hess/Ribler)
07. Breathing Sand (Hess)
08. Had Enough (Hess/Lesperance)
09. Empty Promises (Hess/Lesperance)
10. The Paint Thins (Hess/Lesperance)
11. Voice Of Reason (Hess/Lesperance)
12. No Justice (Hess/Lesperance)
13. Pardon My Zinger [Instrumental/Bonus track] (Lesperance)
14. More Than You'll Ever Know [Bonus track] (Hess/Lesperance)

■Personnel
Harry Hess – lead vocals, guitar
Pete Lesperance – lead guitar, backing vocals
Barry Donaghy – bass guitar, backing vocals
Darren Smith – drums, backing vocals

Producer - Harry Hess, Pete Lesperance 



Subject/Aldo Nova (1983)

0119Subject










カナダのマルチ・ミュージシャン、アルド・ノヴァの2作目。デビュー作はダブル・プラチナを獲得するほど売れましたが、本作はゴールド止まりのようです。サウンドは前作と同じく、いかにも80年代らしいきらびやかでスペーシーなもの。曲調もヴォーカル・スタイルもギターも前作同様です。うーん、曲は悪くないのですが展開が似たり寄ったりだし、この声量のない口先ヴォーカルでは何枚もアルバム聴けないかな。

サポート・ミュージシャンについて触れておくと、ドラムのビリー・カーマッシはこの後Jet Red、Macalpineなどに参加。カール・ディクソン(カナダのメロハー・バンドConey Hatchのメンバーで、#5"Hey Operator"の作者)のアルバムでもドラムを敲いています。1曲だけの参加ですが、チャック・バーギはBent Out of Shapeの頃のRainbowのドラマー。それから、ベースのニール・ジェイソンは裏ジャケの表記でNeal Jasonとなっていますが、もしかしたらNeil Jasonの間違いなんじゃないかな。アルド・ノヴァの3作目TwitchにはNeil Jasonとクレジットされてるし。あらゆるジャンルで数多くのレコーディング・セッションをこなしている名ベーシストです。同じくベースのデヴィッド・サイクスは後にGiuffria、Bostonなどに参加しています。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。  

■Tracks
01. Subject's Theme (Aldo Nova)
02. Armageddon (Race Cars) (Aldo Nova)
03. Armageddon (Aldo Nova)
04. Monkey on Your Back (Aldo Nova)
05. Hey Operator (Carl Dixon)
06. Cry Baby Cry (Aldo Nova)
07. Victim of a Broken Heart (Aldo Nova,Tony Bruno)
08. Africa (Primal Love)  (Aldo Nova)
09. Hold Back the Night (Aldo Nova, Dwight Druick)
10. Always Be Mine (Aldo Nova)
11. All Night Long (Aldo Nova)
12. War Suite (Aldo Nova)
13. Prelude to Paradise (Aldo Nova)
14. Paradise (Aldo Nova)

■Personnel
Aldo Nova - All Instruments & vocals

Billy Carmassi - drums
Chuck Burgi - drums on track 10
Neal Jason - bass on tracks 8, 9, 10, and 12
David Sikes - bass on track 5
Steve Buslowe bass on track 11
Denis Chartrand - acoustic piano on track 7
Kevin Carlson - 2nd guitar Solo on tracks 3 and 12

Producer - Aldo Nova
Executive Producer - Val Azzoli 

Live & Acoustic / Harem Scarem (1994)

0101Live & Acoustic
日本側の企画によって作られたハーレム・スキャーレムのミニ・アルバム。リリースは1994年6月ですので、2ndアルバムMood Swings と3rdアルバムVoice Of Reason の間ということになります。ただし日本では Mood Swings がデビュー盤として93年に出ており、1stのHarem Scarem は遅れて94年3月に発売されているので、1stと本作は立て続けのリリースとなっています。このバンドを日本で強力にプッシュしていこうというレーベル側の意気込みが窺われます。

目玉は1994年1月トロントでのライブを収録した3曲でしょう。後にハーレム・スキャーレムは結構な数のライブ・アルバムを出しますが、本作が最初のライブ収録盤です。演奏力が高いという定評に違わぬ、エネルギッシュでありながらどっしり安定したパフォーマンスはさすがです。筆者は特にインスト曲#4"Mandy"がお気に入り。Mood Swings では2分弱の短い曲でしたが、このミニアルバムでは3分強に延長されて、ピート・レスペランスの官能的と言ってもいいほど艶のあるギター・ソロを堪能することができます。このあたりがライブ盤ならではの楽しみでしょうね。#3"No Justice"、#5"Hard To Love"もブ厚いサウンドが見事に再現されていて、熱さと冷静さが同居するハーレム・スキャーレムの音楽を「ナマ」の姿で味わえます。"Honestly"と"Jealousy"のアコースティック・バージョンもあらためて曲の良さが伝わってきて、「聴いてよかったなー」と感じます。

なお、この作品はLive in Japan (1996)とカップリングされ、Live Ones (邦題「カナダ技巧派集団来日記念盤」)というタイトルで1997年に再発されて今でも中古で出回っていますので、そちらのほうがお買い得だと思います。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

 ■Tracks
01. Honestly (acoustic) (Harry Hess)
02. If There Was A Time (edit) (Harry Hess, Pete Lesperance)
03. No Justice (live) (Harry Hess, Pete Lesperance)
04. Mandy (live) (Pete Lesperance)
05. Hard To Love (live) (Christopher Ward, Harry Hess, Pete Lesperance) 
06. Jealousy (acoustic) (Harry Hess, Pete Lesperance)
07. Something To Say (edit) (Harry Hess, Pete Lesperance)

■Personnel
Harry Hess - vocals, guitars
Pete Lesperance - guitars, backing vocals
Mike Gionet - bass, backing vocals
Darren Smith - drums, backing vocals

Producer - Harry Hess, Pete Lesperance and Kevin Doyle

 


Rainmaker / Von Groove (1994)

0072Von Groove Rainmaker

カナダのハードロック・トリオ、ヴォン・グルーヴの2枚目のアルバム。1stにあったようなメロハー要素は大幅に減少し、70年代的雰囲気を漂わせたブルース・ベースのハードロック・サウンドが展開されています。このアルバムから筆者はレッド・ツェッペリンを思い起こしました。ボーカル・スタイルや、リズムやリフにツェッペリンに似た部分があるのはもちろんですが、ちっょと訳の分からないところがあるのがツェッペリンを思わせるのです。

ツェッペリンは昔から聴いていますが、必ずしも文句なしにかっこいい曲ばかりではないと感じていました。しかし、ツェッペリンくらい存在のデカいバンドになると、「つまらない曲だな」と思っても「隠れた名曲」とか言う人が必ずいるし、「ツェッペリンのレコードにつまらない曲が入っている訳はない」という信心にも似た思い込みもあって、「曲がつまらないんじゃなくて、自分の聴き込みが足りないんだ」というふうに考えるようになります。しかし、いくら聴き込んでもやはりいい曲とは思えないものもある。ただ、何度も聴いたために細かいところまで耳に馴染んで、良いにつけ悪いにつけ、バンドの息遣いというか、試行錯誤や迷いみたいなものも感じられるようになり、「かっこよくはないけれど、つまらなくはない」というふうに思えてきます。そんなに楽しめないし理解できないけど、つまらなくはない。これを筆者の脳内の言葉で「訳が分からない曲」と名づけています。ぶっちゃけ、ツェッペリンだって全ての曲を綿密に仕立て上げているわけじゃないだろうし、その場のノリで割とイージーに録音した曲もあるだろうし、時には曲数が足りなくて今で言う「捨て曲」を収録したアルバムだってあるでしょう。よく言えばライブな感じ、生々しい感じ、悪く言えば粗製乱造、玉石混交、60~70年代なんてそういう時代だったと思います。

長くなってしまいました。ヴォン・グルーヴのこのアルバム、巷の評判はあまり良くないのですが、筆者としては、訳の分からないところもあるけれどつまらないアルバムではないと思っています。ヴォン・グルーヴは悲しいかなツェッペリンのように偉大なバンドとは認識されていませんが、筆者は彼らをツェッペリン的な凄みと力、凡百のバンドにはないクセのあるバンドと評価しています。ただ、彼らがこのアルバムで70年代的ノリを狙ったのか、別の狙いが外れてこうなったのかは分かりませんが。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基 準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。  

■Tracks
01. Sacred Ground (Mladen, Matthew Gerrard)
02. The Weight (Mladen, Michael Shotton, Matthew Gerrard)
03. Queens Logic (Mladen, Matthew Gerrard, Grant Ford)
04. Rainmaker (Mladen, Matthew Gerrard, Grant Ford)
05. Lady Blue (Mladen, Michael Shotton, Matthew Gerrard)
06. Indian Man (Mladen, Matthew Gerrard, Grant Ford)
07. Nobody Loves You (Like I Do) (Mladen, Michael Shotton, Matthew Gerrard)
08. E.O.D. (Mladen, Michael Shotton, Matthew Gerrard)
09. Bed Of Lies (Mladen, Michael Shotton, Matthew Gerrard)
10. Heavens Door (Mladen, Michael Shotton)

■Personnel
Michael Shotton - all vocals, percussion, drums on 8, 9, 10
Matthew Gerrard - bass guitar, keyboards
Mladen - electric & acoustic guitars

Chris McNeil - drums

Producer - Von Groove 

 
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