メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

イギリス(UK)

Out Of My Tree / Sykes (1995)

0267Out of My Tree










Blue MurderからSykesにバンド名を変えて1995年にリリースされたジョン・サイクスのアルバム。リズム隊はBlue Murder時代と同じくマルコ・メンドーサ(Ba)、トミー・オスティーン(Ds)で、トリオ編成となっています。んー、これはいわゆる問題作ですね。Nothin' But TroubleではSmall Facesのカバーや軽めなR&Rノリを取り入れ、古典的で重厚なハードロックからの脱却という変化が垣間見れましたが、その指向が更に強まっています。Sweet+パンクな#2"I Don't Wanna Live My Life Like You"に、まずゲッ?となりました。その後もBeatles風だったりモロにグランジ風だったりする曲が目立ち、何もここまでやらなくてもいいだろうというのが第一印象でした。しかし何年も聴いていると、それなりに耳に馴染んできて、不思議とこれはこれでアリかと思えてきます。本人がインタビューで言っているように、アルバム全体を通してイギリスっぽさが貫かれているのも感じ取れました。逆にセルフ・コピーっぽい#8"Do Or Die"はいただけないと感じてしまいました。もちろん従来路線の#1"Soul Stealer"、#6"Black Days"、得意のロマンチック&センチメンタルなバラード#9"If You Ever Need Love"、ジミヘン風の#4"Standing At The Crossroads"などは文句なしにカッコいいです。ま、ギター・ソロは良くも悪くもいつも同じ趣向なんですが。それからマルコ・メンドーサのベース、こいつは相変わらず最高です!

 評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Soul Stealer
02. I Don't Wanna Live My Life Like You
03. She's All Action
04. Standing At The Crossroads
05. I Don't Believe In Anything
06. Black Days
07. Jesus & Mary
08. Do Or Die
09. If You Ever Need Love
10. Sleep On
All songs written by John Sykes

■Personnel
John Sykes - Guitar, Vocals, Background Vocals. Bass
Marco Mendoza - Bass
Tommy O'Steen - Drums

Jim Siterly - Strings

Producer - John Sykes

 

Blood From Stone / Dare (1991)

0623Blood From Stone










イギリスのメロハー・バンドDare(デアー)の1991年にリリースされた2ndアルバムです。Dareはハードロックと呼ぶにはいささか静かでふんわりしたサウンドが特徴なわけですが、どういうわけかこのアルバムだけはギンギンのハードロックをやってます。それが災いしたのかどうか、本作リリース後DareはA&Mから切られて解散(活動休止?)となり、数年後に独立系レーベルで復活作を発表と、多くのHR/HM系バンドと同じ道を歩むことになります。

さてこのアルバムは、心に響くケルト風メロディと劇的な曲展開が印象的な#1"Wings Of Fire"、#2"We Don't Need A Reason"で、まずガツンとやられます。続く、哀愁メロハーと言うには力強すぎる#3"Surrender"では、ヴィニー・バーンズのギターもマイケル・シェンカーばりに歌いまくり、泣きまくりです。ここまでハードなサウンドだと、ダレン・ウォートンのか細いボーカルではちょっとツライものがありますが、とにかく出だしの3曲は上出来です。ところが、ところが。。。その後はずっとヴァン・ヘイレン+ボン・ジョビ状態になります。アメリカン・ロック風のメロディと乾いたサウンドだったり、妙に明るく燥いだ感じだったりしてがっかりです。Dareにこういう音は求めていないんだよなぁ。なんか無理してる感じがつきまとってるし。頭3曲と残り7曲の差が有り過ぎです。

バンドのメンバーは、リーダーのダレン・ウォートン(Vo)、ヴィニー・バーンズ(Gt)、ブライアン・コックス(Key)の3人は1stと変わらず。ベースはナイジェル・クラッターバックに、ドラムはグレッグ・モーガンにチェンジしています。また、Additional musicianとして、ドラムにジェイムス・コタック、ベースにジェフ・ピルソン、バック・ボーカルにトミー・ファンダーバークとジョン・レヴェックがクレジットされています。プロデューサーはキース・オルセン、エンジニアはシャイ・ベイビー。ダレン・ウォートンは1991年Wild Horsesというバンドで、コタック、ピルソン、レヴェックと共にアルバムを1枚出しており、こちらもプロデューサーはオルセン、エンジニアはシャイ・ベイビー。まんま横すべりのメンツです。

蛇足ながら、このブログ記事を書くに当たって初めてyoutubeにある当時のビデオを見たのですが、ナリもフリもまるでヘア・メタル・バンドのようではありませんか!Dareってこうだったの?気恥ずかしいことこの上ない。今はウォートン氏をはじめ皆さんデブっちょのオッサンと化しているので、この落差に軽く眩暈がします。。。
 
評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Wings Of Fire (Darren Wharton)
02. We Don't Need A Reason (Darren Wharton)
03. Surrender (Darren Wharton)
04. Chains (Darren Wharton/Vinny Burns)
05. Lies (Darren Wharton/Vinny Burns)
06. Live To Fight Another Day (Darren Wharton/Vinny Burns)
07. Cry Wolf (Darren Wharton/Vinny Burns)
08. Break Out (Darren Wharton/Vinny Burns)
09. Wild Heart (Darren Wharton/Vinny Burns)
10. Real Love (Darren Wharton)

■Personnel
Darren Wharton - Vocals
Vinny Burns - Guitars
Brian Cox - Keyboards
Nigel Clutterbuck - Bass
Greg Morgan - Drums

James Kottak - Drums
Jeff Pilson - Bass
Tommy Funderburk
John Levesque

Producer - Keith Olsen


Closer To Heaven / FM (1993)

0262Closer to Heaven










日本のレーベルによって企画されたFMのコンピレーション盤。このアルバムに食指が動くのは相当なファンだと思うので、今回は感想ではなく、やや煩雑になりますが収録曲のバージョンの異同について書きます。(記述に誤りがある可能性はもちろんあります。念のため。)

#01"Closer To Heaven (single version)"
4thAphrodisiac収録曲のシングル・バージョン。一部ギター・ソロがカットされて短くなっています。

#02"Burning My Heart Down ('93 version)"、#03"Don't Stop ('93 version) "
2ndTough It Out収録曲。そのリミックス・バージョン?時代がかったキーボードが抑えられています。

#04"I Heard It Through The Grapevine (live)"
3rdTakin' It to the Streets収録曲のライヴ・バージョン。マーヴィン・ゲイのカバー。Acoustical Intercourseのものとは異なり、こちらは全面エレクトリックです。1992年3月24日パリでの録音。

#05."Frozen Heart ('93 version)"
1stIndiscreet収録曲の別バージョン。#02、#03と同じく'93 versionとなっていますが、こちらはテンポもアレンジもオリジナルと異なり、全く別のバージョンです。1stの時点で録音されていたのか、93年の新録音かは不明。

#06"All Or Nothing (12-inch mix)"
4thAphrodisiac収録曲のダンス用ミックス。しかし、FMで踊る人がいるのか?

#07"Little Bit Of Love"、#08"Primitive Touch"
EPOnly The Strong Surviveに収録されていたもの。オリジナル・アルバム未収録曲。"Little Bit Of Love"はフリーのカバーで、Acoustical Intercourseのものとは異なり、全面エレクトリックのスタジオ録音版です。

#09"Flesh and Blood"
本作のための新曲。当然オリジナル・アルバム未収録。

#10"Need Your Love So Bad (acoustic version)"、#11"Rocky Mountain Way (acoustic version)"
オリジナル・アルバム未収録曲。それぞれフリートウッド・マックとジョー・ウォルシュのカバー。#11のボーカルははアンディ・バーネット。アコースティックですがAcoustical Intercourseのものとは異なり、スタジオ録音されています。

#12"Only The Strong Survive (acoustic version)"
3rdTakin' It to the Streets収録曲のアコースティック・バージョン。

#13"Closer To Heaven (acoustic version)"
4thAphrodisiac収録曲のアコースティック・バージョン。

次に、本作収録曲(同じバージョン)の、他の盤への収録状況について。

Only The Strong Survive(1992)
UK本国でMusic For NationsからリリースされたEP。#07"Little Bit Of Love"、#08"Primitive Touch"の2曲収録。

The Blues & Soul E.P.(1993)
UK本国でMusic For NationsからリリースされたEP。#04"I Heard It Through The Grapevine (live)"、#10"Need Your Love So Bad (acoustic version)"、#11"Rocky Mountain Way (acoustic version)"の3曲収録。

No Electricity Required(1993)
日本盤Acoustical IntercourseのUK2枚組盤。Music For Nationsからのリリース。#02"Burning My Heart Down ('93 version)"、#03"Don't Stop ('93 version) "、#06"All Or Nothing (12-inch mix)"、#09"Flesh and Blood"の4曲をDisc2に収録。

Long Time No See(2003)
ParaphernaliaAphrodisiacLive At The AstoriaのUK3枚組盤。Escape Musicからのリリース。Paraphernaliaのボーナス・トラックとして#02"Burning My Heart Down ('93 version)"、#03"Don't Stop ('93 version) "、#05."Frozen Heart ('93 version)"の3曲収録('93 versionではなく98 versionとなっていますが、同一のものと思われます)。また、Aphrodisiacのボーナス・トラックとして#13"Closer To Heaven (acoustic version)"を収録。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Closer To Heaven (single version) (Overland/Goldsworthy/Jupp/Barnett)
02. Burning My Heart Down ('93 version) (Overland/Child/Overland)
03. Don't Stop ('93 version) (Goldsworthy/Jupp)
04. I Heard It Through The Grapevine (live) (Whitfield/Strong)
05. Frozen Heart ('93 version) (Overland/Overland/Goldsworthy/Digital)
06. All Or Nothing (12-inch mix) (Overland/Goldsworthy/Jupp/Barnett)
07. Little Bit Of Love (Rodgers/Fraser/Kossoff/Kirke)
08. Primitive Touch (S.Overland)
09. Flesh and Blood (S.Overland)
10. Need Your Love So Bad (acoustic version) (M.John)
11. Rocky Mountain Way (acoustic version) (Walsh/Grace/Vitale)
12. Only The Strong Survive (acoustic version) (Goldsworthy/Jupp)
13. Closer To Heaven (acoustic version) (Overland/Goldsworthy/Jupp/Barnett)

■Personnel
Steve Overland - Lead Vocals, Guitar
Merv Goldsworthy - Bass, Vocals
Andy Barnett - Lead Guitar, Vocals
Pete Jupp - Drums, Vocals

Keyboards - Charlie Olins 
Keyboards - Slim Mitman

Producer - FM & Andy Reilly
except tracks-7, 8 produced by FM


Screaming Blue Murder / Blue Murder (1994)

0247Screaming Blue Murder










1993年の日本公演を収録したブルー・マーダー(Blue Murder)のライブ・アルバム。Dedicated to Phil Lynott というサブ・タイトルがつけられ、シン・リジィの故フィル・ライノットに捧げる作品となっています。バンド・メンバーは、2ndアルバムNothin' But Trouble にクレジットされていたメンツ、マルコ・メンドーサ(Ba)、トミー・オスティーン(Ds)、そして2016年に亡くなったニック・グリーン(Key)です。収録曲は、ブルー・マーダーの1stと2ndからそれぞれ3曲、加えてフィル・ライノットとの共作・共演曲"Please Don't Leave Me"、シン・リジィのレパートリーから"Cold Sweat"と"Dancing in the Moonlight"、そしてホワイトスネイクの"Still of the Night"と、バラエティに富んだベストな選曲と言えると思います。

肝心のギターとドラムの音がやや引っ込み気味だったりして、本作の録音状態・バランスは決して良好ではありません。しかし、開演を告げるかのように長く鳴り響くキーボードに続いて、うなりをあげるジョン・サイクスのギターが聴こえた途端に、まるでライブを擬似体験しているかのような生々しい音世界に引き込まれます。ロック・コンサートはこうでなくっちゃ!!と一気にテンションが上がるんです。筆者はジョン・サイクスのギター・プレイを格別に好んでいるわけではないのですが、それでもやっぱりこのアルバムに記録された彼のライブ・パフォーマンスはカッコいいなぁ。いやー、ほんと熱いです。前述したように曲もいわばベスト盤状態なので、とにかくトコトン楽しめます。それから、特筆すべきはマルコ・メンドーサのプレイ。前任者トニー・フランクリンに勝るとも劣らないフレットレスの達人ですな、この人は。型に嵌りがちなHR/HMで、こういう縦横無尽なベースが弾けるのってのがほんとに凄い!この人をどっかから引っ張ってきたジョン・サイクスも偉い!

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Riot (John Sykes)
02. Cry for Love (John Sykes)
03. Cold Sweat (John Sykes, Phil Lynott)
04. Billy (John Sykes)
05. Save My Love (John Sykes)
06. Jelly Roll (John Sykes)
07. We All Fall Down (John Sykes)
08. Please Don't Leave Me (Phil Lynott, John Sykes)
09. Still of the Night (David Coverdale, John Sykes)
10. Dancing in the Moonlight (Phil Lynott) 

■Personnel
John Sykes - vocals, guitars
Marco Mendoza - bass, backing vocals
Tommy O'Steen - drums, backing vocals
Nik Green - keyboards

Producer - John Sykes

Strength of Heart / Gary Hughes (1990)

0244Strength Of Heart










Ten結成以前、ソロ・シンガー時代のゲイリー・ヒューズの1stアルバム。1989年にPolygram (Germany)からリリースされたBig Bad Wolf に3曲を追加、曲順とタイトルを変更して翌1990年Mercury/Polygram (Norway)から発売されたのがこのアルバムです。Tenの1stが1996年ですから、7年前の録音ということになりますが、声がずいぶん若くて溌剌としています。ジャケットの写真も若々しくて中々のイケメン。

さて本作は、Tenほどハードではないものの、メロディ・ライン、ボーカル・スタイルはやはりTenを思い起こさせるものとなっています。ただし、収録曲は玉石混交。#2"Only True Love Lasts Forever"、#7"Man Behind The Mask"、#9"Hammer Your Heart"などは、Tenに通じるメロディアスな佳曲ですが、ありきたりなバラード、まったく魅力の感じられないポップ・ソング、ノリの悪いロックン・ロールもあり、全体の印象はやや散漫と言わざるを得ません。サウンド的には、打ち込みを多用したエレクトロ・ポップ風なリズムに、キラキラシンセ音と歪んだギターが乗っかるというスタイル。よく言えば80年代の残り香が感じられるレトロな音、悪く言えば古臭くて陳腐な音です。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Some Kind Of Evil
02. Only True Love Lasts Forever
03. Strength Of Heart
04. Bringin' All Of Your Love To Me
05. Big Bad Wolf
06. Helen's Eyes
07. Man Behind The Mask
08. Christine
09. Hammer Your Heart
10. Can't Get You Out Of My Head
11. Photograph
12. Stay
13. Vigilante
14. Helen's Eyes (Reprise)
All songs, music and lyrics written by Gary Hughes

■Personnel
Gary Hughes - Lead Vocals, Backing Vocals, Electric Guitar, Acoustic Guitar, Fretless Bass, Drum Programming
Simon Humphrey - Fretted Bass, Drum and Bass Programming
David Hewson - Keyboards, Synthesizers
Howard Smith - Additional Keyboards
Ian Kirkham - Saxophone

Producer - David Hewson, Simon Humphrey


記事検索
カテゴリ別アーカイブ
プロフィール

トンキチ

タグクラウド
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ