メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

アメリカ(USA)

Forbidden Colors / Harlan Cage (1999)

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アメリカのメロハー/AORバンドHarlan Cageの3rdアルバム。前2作ではL.A.グリーン(Vo, G)とロジャー・スコット・クレイグ(Key, Vo)の二人のユニットでしたが、本作ではこれまでサポート扱いだったビリー・リースギャング(G)がメンバーとしてクレジットされています。なお、ライナーノーツによるとベース担当としてクレジットのあるWilhelm Wannabe Remarkableはビリー・リースギャングの変名だそうです。プロデュースはロジャー・スコット・クレイグです。

本作もいつも通り、これでもかっていうほど哀愁たっぷりの路線です。楽曲が似通っていて「聴いたことある」感が半端じゃありません。もう、どの曲がどのアルバムに入っていたのか分からなくなるくらいです。褒め言葉にするなら、それだけ揺るぎない音楽性ということでしょう。前身バンドFortuneのセルフ・カバー#3"Thrill Of It All"が収録されていますが、そのFortune時代から音楽性は一貫しています。今回ちょっと異色なのは、#8"Feel The Wheel"、#10"Late Night Escapades"、#13"What A Fool I've Been"とやけにハードな曲が3曲もあること。このバンドにこういう音は求めていないわけで。うるさいからやめてほしい。一方、#2"Chinatown"、#7"A Little Rain"、#11"Before The Night Is Gone"などは洗練されたライトAOR路線で、都会の夜景にピッタリのムードです。やっぱりこっちの方が魅力的。この路線メインで行ってくれたら嬉しいんだけどなぁ。

本作のバッキングを務めるサポート・ミュージシャンをざっと見ておくと、ギターに前2作にも参加していたマイケル・ターナー、ドラムはThe StormやGregg Rolie Bandでプレイしているロン・ウィクソ。それから、バック・ボーカルに前作に引き続きAOR系セッション・ボーカリストのトミー・ファンダーバークが加わっています。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. No Sunday Bride
02. Chinatown
03. Thrill Of It All
04. Can't Tame The Raven
05. Hard Yellow Line (You Lied To Me)
06. Last Plane Out
07. A Little Rain
08. Feel The Wheel
09. Making My Way Back To You
10. Late Night Escapades
11. Before The Night Is Gone
12. Two Ships In The Night
13. What A Fool I've Been [Bonus Track]
All songs written by Roger Scott Craig & L. A. Greene

■Personnel
L. A. Greene - Vocals, Guitars
Roger Scott Craig - Keyboards, Vocals
Billy Liesegang - Guitar (except #2)

Ron Wikso - Drums
Wilhelm Wannabe Remarkable - Bass
Michael Turner - Guitar on #2
Tommy Funderburk - Backing Vocals
Chris Julian - Backing Vocals
Judy Mass - Violin on #4
Scott Joss - Fiddle on #4

Producer - Roger Scott Craig

7800° Fahrenheit / Bon Jovi (1985)

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1985年にリリースされたBon Joviの2ndアルバム。1stに続き世界で300万枚も売れ、全米チャート37位を記録するヒット作となりました。メンバーはジョン・ボン・ジョヴィ(Vo)、リッチー・サンボラ(Gt)、デヴィッド・ブライアン(Key)、アレック・ジョン・サッチ(Ba)、ティコ・トーレス(Ds)、プロデューサーもランス・クインと前作と変わりありません。

前作には外部ライターが関わった曲が何曲かありましたが、本作はほとんどジョン・ボン・ジョヴィとリッチー・サンボラを中心にバンドが書いた楽曲で占められています。そのせいかあるいはマイナー・キーの曲が多いためか、1stそして3rdに比べると地味で華がない印象があります。でも、#2"The Price Of Love"、#3"Only Lonely"、#7"The Hardest Part Is The Night"、#8"Always Run To You"などは、ちょっと感傷的で甘酸っぱい哀愁が感じ取れて、この時期のBon Joviならではの佳曲だと思います。まあ、あまり面白くない曲もいくつかあるので、総合評価としては傑作アルバムとは言いにくいかな。

なお、オリジナル盤の10曲に加えて、ライブ音源6曲入りの2枚組「1998 Special Edition」、ボーナス・トラックとしてライブ音源4曲を収録した「2010 Special Edition」もリリースされています。
 
評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. In And Out Of Love (Jon Bon Jovi)
02. The Price Of Love (Jon Bon Jovi)
03. Only Lonely (Jon Bon Jovi, David Bryan)
04. King Of The Mountain (Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
05. Silent Night (Jon Bon Jovi)
06. Tokyo Road (Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
07. The Hardest Part Is The Night (Jon Bon Jovi, Richie Sambora, David Bryan)
08. Always Run To You (Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
09. To The Fire (Jon Bon Jovi, Richie Sambora, David Bryan)
10. Secret Dreams (Jon Bon Jovi, Richie Sambora, Tico Torres, Bill Grabowski)

1998 Special Edition bonus CD
01. Tokyo Road (Live in Japan, 1985)
02. In and Out of Love (Live in Japan, 1985)
03. The Hardest Part Is the Night (Live in Japan, 1985)
04. Silent Night (Live in Japan, 1985)
05. Only Lonely (Live in Japan, 1985)
06. Tokyo Road (Live in Rio de Janeiro, 1990)

2010 Special Edition bonus tracks
[Previously Unreleased: Recorded Live During The 7800º Fahrenheit Tour]
01. In and Out of Love (Live version)
02. Only Lonely (Live version)
03. Tokyo Road (Live version)
04. Silent Night (Live)

■Personnel
Jon Bon Jovi – Lead Vocals, Backing Vocals, Guitar
Richie Sambora – Electric Guitar, Acoustic 6 & 12 String Guitars, Backing Vocals
Alec John Such – Bass, Backing Vocals
Tico Torres – Drums, Percussion, Backing Vocals
David Bryan - Keyboards, Backing Vocals

Tom Mandel - Synthesizer
Jim Salamone - Programming
Randy Cantor - Programming

Producer – Lance Quinn

O2 / FireHouse (2000)

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アメリカン・ハードロック・バンドFireHouseの6thアルバム。ライブ盤を含めると7枚目のアルバムになります。これまでずっとオリジナル・メンバーのラインナップが維持されてきましたが、本作ではベースがペリー・リチャードソンからブルース・ウェイベル(ex-The Gregg Allman Band、2003年死去)にチェンジしています。FireHouseのリズム隊は以前から優秀でしたが、このメンバー・チェンジでリズムがより一層躍動的になったのが1曲目を聴いてすぐ分かります。

本作では、#3"The Dark"でラップを取り入れたり、#7"I'm In Love This Time"ではギタリストのビル・レヴァティがリード・ボーカルを務めたり、新しい試みも見られますが、基本的にはこれまでのFireHouseの音楽性を踏襲しています。横ノリのグルーヴが心地よい#2"Take It Off"、明るく伸びやかなハードポップ#5"I'd Rather Be Making Love"、ハートウォーミングなバラード#9"Loving You Is Paradise"、初期の作風に近いスピーディなハードロック#10"Call Of The Night"と、FireHouseらしいメロディアスな佳曲が目白押し。毎度のことながらバラエティ豊富で聴き飽きることはありません。ただ一点だけ残念なのはギターの音が分厚くヘヴィ過ぎること。これまでもディストーションは比較的キツめでしたが、本作では更に歪みまくりで音質もザラザラしていてノイジーに感じます。エフェクターを変えたのかアンプを変えたのか原因は分かりませんが、次作も同じような音なのできっと意図的なものなんでしょうね。しかし筆者としては、これでずいぶんFireHouseサウンドの軽快さ、心地良さが損なわれてしまったと感じます。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Jumpin'
02. Take It Off
03. The Dark
04. Don't Fade On Me
05. I'd Rather Be Making Love
06. What You Can Do
07. I'm In Love This Time
08. Unbelievable
09. Loving You Is Paradise
10. Call Of The Night
All songs written by Snare/Leverty

■Personnel
C.J. Snare - lead vocals, keyboards
Bill Leverty - guitars, vocals (lead vocals & keyboards on #7)
Michael Foster - drums, percussion, vocals
Bruce Waibel - bass guitar, vocals

Producer - Bill Leverty

Dream Another Dream / Nuclear Valdez (1991)

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キューバ、ドミニカからの移民によるバンドNuclear Valdezの2ndアルバムです。メンバーは前作と変わらずフロイラン・ソサ(vo)、ホアン・ルイス・ディアス(ba)、 ロバート・スレイド・ルモン(ds)、ホルヘ・バルカラ(gt)の4人。プロデューサーはイギリスのベテラン、スティーヴ・ブラウンに交代しています。プロデューサーの指示なのか、バンドの意向なのか分かりませんが、1stに比べるとラテン色が強まりました。カリビアン・ミュージックやフォルクローレのエッセンスまで含んでいるので、ラテン色というよりもっと広くエスノ、ワールド・ミュージック的傾向が強まったと言った方がいいかもしれません。結果として、角が取れてなんだかちょっとオシャレな音楽になっています。オーガニック・カフェのBGMで流れていそうな。うーん、悪くはないんですよ、これも。#2"(Share A Little) Shelter"なんかは「カリブのU2」って感じでカッコいいし。しかし、1stアルバムにあったロック本来の生々しさ、荒々しさはすっかり影を潜めてしまいました。"Summer"があまりにも強烈だったので、あれに比べれば印象が弱くなるのは致し方ない訳だけど。音楽に何を求めるかは人それぞれですが、切々とした歌声に心を揺さぶられたり、チョーキング一発で鳥肌が立ったり、筆者はそういうのが好きなので、やっぱりこの2ndよりは1stを推したいですね。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. The Will
02. (Share A Little) Shelter
03. I Think I Fell
04. Dream Another Dream
05. Aragón
06. Dance Where The Bullets Fly
07. Eve '91
08. Without Words
09. Sense Her All Around
10. Oba Lube
All songs written by Nuclear Valdez

■Personnel
Froilan Sosa -Vocals, Acoustic Guitars
Jorge Barcala - Electric Guitars, Charango
Juan Diaz - Bass Guitars
Robert Slade LeMont - Drums

Lester Mendez - Keyboards, Strings Arrangements
Tony Concepcion - Horn Solo on #4
Rafael Padilla - Percussion
Elin Michaels - Background Vocals
Jon Secada - Background Vocals
Valerie Tyson - Background Vocals
Jeff Ross - Background Vocals
Tina Payne - Spoken Dialogue on #4

Producer - Steve Brown
Executive Producer - Dan Rubin, Michael Caplan

Momentum / Line of Fire (2010)

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アメリカのメロハー・バンドLine of Fire(ライン・オブ・ファイアー)の5年ぶりの2ndアルバム。レコーディング・メンバーは若干入れ替わっていますが、事実上ニッキ・ディマージ(Gt)とショーン・ペラタ(Vo)の二人のユニットのようで、前作と音楽性に変わりはありません。楽曲の出来は前作より良い印象ですが、まあJourneyタイプのメロハーですね。哀愁メロディの#2"Obsession"、爽快なスピード・チューン#6"The Fire Never Dies"、少しアーシーな#8"In The Stone"、モロJourneyな#10"Ghost In Your Heart"などは結構いい曲だと思いました。演奏も手堅く、特にドラムは小気味良く好印象です。しかしながら、筆者としてはやっぱりボーカリストのネバネバして暑苦しい声質・歌い方が苦手です。ボーカルが変わると印象がグッと変わるような気がします。まあ、好みの問題と言ってしまえばそれまでなんですが。なお、ボーナス・トラックの#11"Breaking The Chains"はDokkenのアコースティック・カバーです。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. It Takes Time (Music&Lyrics - Dimage) 
02. Obsession (Music&Lyrics - Dimage) 
03. Give Me All (Music - Darst  Lyrics - Pelata) 
04. I'll Be The One Tonight (Music&Lyrics - Dimage) 
05. I Belong (Music - Dimage/Darst  Lyrics - Pelata) 
06. The Fire Never Dies (Music - Dimage  Lyrics - Pelata) 
07. I'm Crying For You (Music&Lyrics - Darst) 
08. In The Stone (Music&Lyrics - Darst) 
09. Undone (Music - Darst  Lyrics - Darst/Pelata) 
10. Ghost In Your Heart (Music&Lyrics - Dimage) 
11. Breaking The Chains [Bonus Track]

■Personnel
Nikki Dimage - Guitars, Keyboards & Backing Vocals
Shawn Pelata - Lead Vocals
Thomas Clark - Guitars

Ed Darst - Guitars, Piano
Jeremy Thomas – Drums
Eric Welch – Bass
Rob Holder – Guitars

Producer - Line of Fire
Executive Producer - Matthew Rudzinski

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