メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

アメリカ(USA)

Momentum / Line of Fire (2010)

0305Momentum










アメリカのメロハー・バンドLine of Fire(ライン・オブ・ファイアー)の5年ぶりの2ndアルバム。レコーディング・メンバーは若干入れ替わっていますが、事実上ニッキ・ディマージ(Gt)とショーン・ペラタ(Vo)の二人のユニットのようで、前作と音楽性に変わりはありません。楽曲の出来は前作より良い印象ですが、まあJourneyタイプのメロハーですね。哀愁メロディの#2"Obsession"、爽快なスピード・チューン#6"The Fire Never Dies"、少しアーシーな#8"In The Stone"、モロJourneyな#10"Ghost In Your Heart"などは結構いい曲だと思いました。演奏も手堅く、特にドラムは小気味良く好印象です。しかしながら、筆者としてはやっぱりボーカリストのネバネバして暑苦しい声質・歌い方が苦手です。ボーカルが変わると印象がグッと変わるような気がします。まあ、好みの問題と言ってしまえばそれまでなんですが。なお、ボーナス・トラックの#11"Breaking The Chains"はDokkenのアコースティック・カバーです。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. It Takes Time (Music&Lyrics - Dimage) 
02. Obsession (Music&Lyrics - Dimage) 
03. Give Me All (Music - Darst  Lyrics - Pelata) 
04. I'll Be The One Tonight (Music&Lyrics - Dimage) 
05. I Belong (Music - Dimage/Darst  Lyrics - Pelata) 
06. The Fire Never Dies (Music - Dimage  Lyrics - Pelata) 
07. I'm Crying For You (Music&Lyrics - Darst) 
08. In The Stone (Music&Lyrics - Darst) 
09. Undone (Music - Darst  Lyrics - Darst/Pelata) 
10. Ghost In Your Heart (Music&Lyrics - Dimage) 
11. Breaking The Chains [Bonus Track]

■Personnel
Nikki Dimage - Guitars, Keyboards & Backing Vocals
Shawn Pelata - Lead Vocals
Thomas Clark - Guitars

Ed Darst - Guitars, Piano
Jeremy Thomas – Drums
Eric Welch – Bass
Rob Holder – Guitars

Producer - Line of Fire
Executive Producer - Matthew Rudzinski

Demons Down / House of Lords (1992)

0304Demons Down










アメリカのハードロック・バンドHouse of Lordsの3rdアルバム。またまたメンバー・チェンジが行なわれ、グレッグ・ジェフリア(key)とジェイムズ・クリスチャン(vo)以外は総入れ替えとなっています。リズム・セクションは元Whitesnakeのトミー・アルドリッジ(ds)と元Quiet Riotのショーン・マクナブ(b)、ギターは元V.V.S.IのChick(デニス・チック)という布陣です。他にもティム・ピアースとダニー・ジェイコブスの2人のギタリストと、Kissのポール・スタンレー、前身バンドGiuffriaのボーカリストだったデヴィッド・グレン・アイズレー、女性ボーカリストのフィオナ、アイナがバック・ボーカルでクレジットされています。プロデューサーはこれまでのアンディ・ジョンズから、前作でミックスを担当していたデヴィッド・ソナーに交代。また、レーベルもRCA, Simmons Recordsを離れてVictoryからのリリースとなっています。

さて本作は、ジェフリア&クリスチャンに加えて外部ライターを数多く起用したせいか、楽曲の充実度は前2作を上回り、文句の付けようのない傑作ハードロック・アルバムとなりました。まさに名曲のすし詰め状態。ツワモノ揃いのメンバーによるどっしりとしてスケールの大きなサウンドが素晴らしすぎます。しかしながら商業的には成功を収めることができず、2000年代に復活するまでバンドは活動停止(解散?)に追い込まれてしまいます。なんとも不運というか残念な結末です。

01. O Father (J. Christian, G. Giuffria, M. Baker, B. Marlett)
荘重なキーボードに導かれてスタートするミドル・テンポのナンバー。最高のオープニング曲です。曲作りにはマーク・ベイカーとボブ・マーレットという2人のソング・ライターが参加しています。マーク・ベイカーはSignalなどへの曲提供でも知られています。ボブ・マーレットの方はThe Stormなどに曲提供しています。


02. Demons Down (J. Christian, G. Giuffria, M. Baker)
タイトル・トラックです。乾いたアコギが印象的に残るブルージーな曲で、ギター・ソロもメチャクチャカッコいいです。これもマーク・ベイカーとの共作曲。彼は本作収録曲中8曲でクレジットされています。

03. What's Forever For (,M. Baker, J. Christian, G. Giuffria)
哀感漂うメロディとゴスペル風のコーラスが印象的なバラード。ジェイムズ・クリスチャンの上手さが光る名曲です。この曲もマーク・ベイカーとの共作となっています。

04. Talkin' 'Bout Love (G. Giuffria, J. Christian, S. Johnstad, T. Aldridge, M. Baker)
ツェッペリンの影響を感じさせるヘヴィでドラマチックなナンバー。共作者の一人スティーヴ・ジョンスタッドは1stでも"I Wanna be Loved"を書いています。

05. Spirit Of Love (M. Spiro, G. Giuffria, J. Christian, T. Pierce)
ハウス・オブ・ローズには珍しく洗練されたAORっぽい雰囲気のバラード。著名なソング・ライターであるマーク・スピロと、ゲスト・ギタリストのティム・ピアースがクレジットされています。リード・ギターはティム・ピアースかもしれませんね。

06. Down, Down, Down (J. Christian, M. Baker, G. Giuffria, B. Marlett)
ヘヴィでワイルドなロックン・ロール。ちょっとAerosmith風かな。マーク・ベイカー&ボブ・マーレットとの共作曲。

07. Metallic Blue (G. Giuffria, J. Christian, M. Baker, M. Slamer)
これもハウス・オブ・ローズには珍しいポップでちょっとオシャレなスピード・チューン。文句なしにカッコいいです。ギター・ソロも出色の出来。マーク・ベイカーとマイク・スラマーが作者としてクレジットされていますが、後にマイク・スラマーは自身のバンドSteelhouse LaneのアルバムMetallic Blueでセルフ・カバーしています。本作と同じ時期にリリースされたHardlineの1st収録曲"Dr. Love"はやはりマイク・スラマーとマーク・ベイカーの共作曲で、これも同じくMetallic Blueでカバーされています。

08. Inside You (M. Spiro, A. Pasqua, G. Giuffria, J. Christian)
ストリングスをバックに切々と歌われるバラード曲。並みのシンガーだったら冗長に感じられそうですが、さすがはジェイムズ・クリスチャンです。マーク・スピロと共に、ジャズ・ピアニストでGiantのメンバーだったアラン・パスクアが共作者に名前を連ねているのが目を引きます。そう言えばGiantのLast of the Runawaysでもこの2人の共作曲が何曲もありました。

09. Johnny's Got A Mind Of His Own (J. Christian, M. Baker, G. Giuffria)
一転してシンプルでタイトなロックン・ロール。こういう曲だとトミー・アルドリッジのドラムの凄さがよく分かりますね。

10. Can't Fight Love (M. Baker, M. Slamer, J. Christian, G. Giuffria)
ラストはいかにもこのバンドらしい、グッとテンポを落としたハードロック・ナンバーです。タメにタメたリズムがゾクゾクするほどカッコいい。マーク・ベイカーとマイク・スラマーとの共作曲です。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Personnel
James Christian - lead vocals
Gregg Giuffria - keyboards, background vocals
Tommy Aldridge - drums, background vocals
Sean McNabb - bass guitars, background vocals
Chick - guitars, background vocals

Tim Pierce - guest guitars
Danny Jacobs - guest guitars
Paul Stanley - guest background vocals
Fiona - guest background vocals
Aina - guest background vocals
David Glen Eisley - guest background vocals
Billy Trudel - guest background vocals

Producer – David Thoener, House of Lords


The Destiny Stone / Pride of Lions (2004)

0301The Destiny Stone










ジム・ピートリックとトビー・ヒッチコックによるメロハー・プロジェクト、プライド・オブ・ライオンズ(Pride of Lions)の2ndアルバム。1作目と同様ジム・ピートリックとゆかりのあるプレイヤー達がバックを務めています。さて、1作目にもがっかりしましたが本作はそれ以上にがっかりしてしまいました。何度聴いても頭に残らないメロディ、上滑りのアンサンブル。陳腐で薄っぺらで、ロックのパッションがちっとも感じられない。ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリンに繋がる音楽とは思えません。トビー・ヒッチコックの熱唱だけが空回りしています。このバンドを気に入っている方には申し訳ないけど、筆者としては厳しい点を付けざるを得ないです。

評価 ★★☆☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. The Courage To Love Somebody (Jim Peterik)
02. Parallel Lines (Jim Peterik)
03. Back To Camelot (Jim Peterik)
04. Born To Believe In You (Jim Peterik)
05. What Kind Of Fool (Jim Peterik)
06. Man Behind The Mask (Jim Peterik)
07. Light From A Distant Shore (Jim Peterik)
08. Letter To The Future (Jim Peterik)
09. The Destiny Stone (Jim Peterik)
10. Second Hand Life (Jim Peterik)
11. Falling Back To Then (Jim Peterik)
12. The Gift Of Song (Jim Peterik)
13. Reckless Love [Bonus Track] (Jim Peterik)

■Personnel
Jim Peterik – Lead & Background Vocals, Additional Keyboards, Additional Guitar, Percussion, Piano
Toby Hitchcock - Lead & Background Vocals

Hilary Jones -  Drums
Ed Breckenfeld - Drums & Percussion
Clem Hayes - Bass
Mike Aquino - Guitar
Christian Cullen - Keyboards
Scott May - Hammond B3 Organ
Kurt Howell - Programming
Tom Griffin - Background Vocals

Producer - Jim Peterik
Co-producer – Larry Millas
Executive-Producer – Serafino Perugino


Bon Jovi / Bon Jovi (1984)

0299Bon Jovi










今さらの感はありますがボン・ジョヴィ(Bon Jovi)のデビュー・アルバムを取り上げてみます。3rdアルバムSlippery When Wet以降の作品群と比べれば少ないですが、それでも世界中で350万枚を売り上げ、全米チャート43位を記録しています。今聴いてもとてもよくできた「歌謡曲ロック」アルバムだと思います。収録曲はどれもメロディ・ラインが魅力的だし、歌唱・演奏も溌剌としていて気持ちがいい。いや~、やっぱり大したものです。筆者の一番のお気に入りは#6"Breakout"、いつも「ウォー、ウォー、ウォー」と一緒に歌いたくなります。

メンバーはジョン・ボン・ジョヴィ(Vo)、リッチー・サンボラ(Gt)、デヴィッド・ブライアン(デヴィッド・ラッシュバウム)(Key)、アレック・ジョン・サッチ(Ba)、ティコ・トーレス(Dr)。ただし、#1"Runaway"はバンド結成以前にジョン・ボン・ジョヴィとスタジオ・ミュージシャンによって録音されたもので、後にバンド・メンバーとなるヒュー・マクドナルドや、著名なセッション・ギタリストのティム・ピアースが演奏しています。また、Additional musiciansとして、チャック・バーギやアルド・ノヴァなどがクレジットされています。プロデューサーは後にDanger Dangerなども手がけるランス・クインと、ジョン・ボン・ジョヴィの従兄弟トニー・ボンジョヴィです。

なお、オリジナル盤の9曲に加えて、ライブ音源7曲入りの2枚組「1998 Special Edition」、ボーナス・トラックとしてライブ音源4曲を収録した「2010 Special Edition」もリリースされています。
 
評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Runaway (Jon Bon Jovi, George Karak)
02. Roulette (Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
03. She Don't Know Me
04. Shot Through The Heart
05. Love Lies
06. Breakout
07. Burning For Love
08. Come Back
09. Get Ready

1998 Special Edition bonus CD
01. Runaway (Live Le Zenith 1988)
02. Roulette (Live BBC Friday Rock Show)
03. Shot Through the Heart (Live Japan Tour 1985) 
04. Burning for Love (Live Japan Tour 1985)  
05. Get Ready (Live Japan Tour 1985)
06. Breakout (Live Super Rock '84)
07. Runaway (Live Super Rock '84)

2010 Special Edition bonus tracks
01. Runaway (Live Le Zenith 1988)
02. Roulette (Live BBC Friday Rock Show)
03. Breakout (Live Super Rock '84)
04. Get Ready (Live Japan Tour 1985)

■Personnel
Jon Bon Jovi – Lead Vocals, Backing Vocals, Guitar
Richie Sambora – Lead Guitar, Backing Vocals
Alec John Such – Bass, Backing Vocals
Tico Torres – Drums
David Rashbaum – Keyboards, Backing Vocals

Hugh McDonald – Bass on "Runaway"
Roy Bittan – Keyboards on "Runaway"
Frankie LaRocka – Drums on "Runaway"
Tim Pierce – Guitar on "Runaway"
David Grahmme – Backing Vocals on "Runaway"
Mick Seeley – Backing Vocals on "Runaway"
Chuck Burgi – Additional Drums
Doug Katsaros – Additional Keyboards
Aldo Nova – Additional Guitar and Keyboards

Producer – Lance Quinn, Tony Bongiovi
Executive-Producer – Arthur Mann


Back In The Streets / Dokken (1979)

0293Back In The Streets









LAメタルきっての叙情派Dokken(ドッケン)のメジャー・デビュー前のEP、というかミニ・アルバム。英語版Wikipediaによると、盗まれたデモ・テープを勝手にリリースした非公式盤らしい。ジャケットに写っているのは左からドラムのゲイリー・ホーランド、ギターのグレッグ・レオン、次がドン・ドッケンで、右端はベースのゲイリー・リンク。ただし、ドン・ドッケン以外はこのアルバムでプレイしていないとのこと。そして、Personnel欄にはドン・ドッケン (Vo/G) 、フォアン・クルーシェ(B)、グレッグ・ペカ(Ds)と記されています。一方、日本語版Wikipediaには、
1979年に、ドン自らをバンド名とする「DOKKEN」を結成。当時のメンバーは、後のラットのフォアン・クルーシェ(B)と、グレッグ・ペカ(Dr)。78年にドイツをツアーし、その後、アメリカに戻って一度バンドは解散している。が、ドンは、ベースのフォアンとともにDOKKENを再結成させる(ドラムには、新たにゲイリー・ホーランドを加入させている。)。そして、新たにギターにグレッグ・レオン、ベースにゲイリー・リンクを加入させ、『BACK ON THE STREET』をリリースする(当時のプロデューサーがバンドに無断でリリース)。
と書かれています。そして、筆者の手元のCD(Repertoire Records盤)には、メンバーとしてドン・ドッケン、ジョージ・リンチ(G)、フォアン・クルーシェ(B)、ミック・ブラウン(B)、プロデュースはマイケル・ワーグナーとクレジットがあります。楽曲のクレジットには、ドン・ドッケン、ジョージ・リンチ、ミック・ブラウン、そしてメジャー・デビュー後に加入したはずのジェフ・ピルソンの名前があります。果たして、実際にプレイしているのは誰なのか、曲を作ったのは誰なのか?

中身のほうは、練り込みの足りない楽曲、荒削りな演奏、頼りない歌唱と、マイナス・ポイントが三拍子揃っていて、熱心なファンやコレクター向きと言わざるを得ません。筆者は中古でたまたま安かったので興味本位で購入しましたが、一般にお薦めできるようなCDではないと思います。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Back in the Streets (Dokken, Lynch)
02. Felony (Dokken, Lynch, Brown)
03. Day After Day (Dokken, Lynch)
04. We're Going Wrong (Dokken, Lynch)
05. Liar (Live) (Dokken)
06. Prisoner (Live) (Lynch, Pilson, Brown)

■Personnel
Don Dokken - Lead Vocals, Guitar
George Lynch - Lead Guitar
Juan Croucier - Bass, Vocals
Mick Brown - Drums

Producer - Michael Wagener, Dokken


記事検索
カテゴリ別アーカイブ
プロフィール

トンキチ

タグクラウド
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ