メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

Grand Illusion

View From The Top / Grand Illusion (2002)

0067View From The Top
スウェーデンのメロハー・グループ、グランド・イリュージョンの2ndアルバム。メンバーは、前作と同じくピーター・スンデル(Vo)、アンダース・リドホルム(Ba, Gt, Key)、ペール・スヴェンソン(Vo)、クリスチャン・スンデル(Dr)、オーラ・カールソン(Gt)です。プロデュースを担当し、全曲の作曲・編曲も行っているのは中心人物のアンダース・リドホルム。クレジットを見ると、ハートランドのクリス・ウーズィーが作詞で、スティーヴ・モリスがリード・ギターでそれぞれ1曲参加しているのが目を引きます。

前作を取り上げたとき、楽曲・アレンジ・演奏・歌唱・サウンドプロダクションの完成度はパーフェクトなのに、意外にメロディが心に残らないという意味のことを書きました。残念ながら本作にも同様の感想を持ってしまいました。これも前回書いたことですが、筆者は煌びやかでギミックの目立つサウンドが好きではありません。本作はますます凝ったアレンジとアンサンブルで、これでもかというほど豪華絢爛たるサウンドになっています。けれん味のない音楽を好む筆者のようなリスナーには聴くことが苦痛とさえ感じるサウンドです。たとえば、ゲストのスティーヴ・モリスが、ブライアン・メイのようなギターの多重録音を聴かせる#7"Gotta Give It Up"も、ただそればっかりが目立つだけで歌メロの印象は薄い。随所で入ってくるボーカル・ハーモニーもまるで合唱団のように分厚く大袈裟かつ煌びやかで、うるさく感じてしまいます。もちろん、このバンドを好意的に受け止めるファンがいるのは当然ですが、筆者は2枚のアルバムをそれなりに聴き込んでもどうしても好きになれませんでした。要するに趣味に合わないんですね。このバンドとアンダース・リドホルムがらみのアルバムを取り上げるのはこれで打ち止めにしたいと思います。さようなら、グランド・イリュージョン。

評価 ★★☆☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. I Refuse (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
02. Battle For Your Heart (Anders Rydholm, Chris Ousey)
03. Zeroes And Ones (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
04. The Prophecy Of The Returning Son (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
05. Between Dark And Dawn (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
06. Straight Face (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
07. Gotta Give It Up (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
08. Who's It Gonna Be? (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
09. Positively Negative (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
10. Blinded (Anders Rydholm)
11. Don't Hurt Yourself (Anders Rydholm, Ola Karlsson)

■Personnel
Peter Sundell - lead and backing vocals
Anders Rydholm - bass, guitar, keyboards
Per Svensson - lead and backing vocals
Christian Sundell - drums
Ola Karlsson - guitar

Roger Ljunggren - guitar solos
Steve Morris - guitar choirs on 7
Per Thuresson - guitar solo on 6
Johan Glössner - guitar solo on 5
Pete Coleman - bagpipes on 4

Producer - Anders Rydholm

The Book Of How To Make It / Grand Illusion (2001)

0030The Book Of How To Make It

スウェーデンのメロハー・グループのデビュー・アルバム。と言っても、元々Promotionというグループ名で2枚のアルバムをリリースしているバンドが、改名して再デビューしたということなので、まったくの新人というわけではありません。ブックレットの写真を見ても新人でないことは一目瞭然。むさくる しく、ゴツいおじさん達(失礼)で、音とのギャップにクラっとします。ライナーノートによると、Promotionのそのまた前身はMark5というファンク・バンドで、Promotionもホーンセクションの入った編成でしたが、イギリスのメロハー・レーベルEscape Musicと契約するにあたってグランド・イリュージョンと改名、編成も音楽性も一新したとのこと。バンド・メンバーとしてクレジットされているのは、 ピーター・スンデル(Vo)、アンダース・リドホルム(Ba, Gt, Key)、ペール・スヴェンソン(Vo)、クリスチャン・スンデル(Dr)、オーラ・カールソン(Gt)、プロデュースはアンダース・リドホルムとなっています。

アルバムを聴くとその完成度の高さにまず驚かされます。長いキャリアを積んだグループならではの仕上がりだと感じました。ハイ トーン・ボーカルはどこまでも伸び、演奏も鉄壁で不安定さは微塵もありません。隅々まで気配りされたバンド・アンサンブル、分厚く複雑なコーラス・ワーク、劇的な曲展開、緩急のある曲配置、全てがパーフェクトです。80年代の超メジャーバンドのような華麗でゴージャスなサウンドは、このバンドが一部の好事家しか知らないマイナーな存在だということを忘れさせてしまいます。と、ここまで褒めておいて何ですが、筆者のこのアルバムへの好感度はそれほど高くあ りません。クイーン嫌いの筆者としては、まずこのような煌びやかでドラマチックでギミックの多いサウンドがそもそも好物ではないのです。メロハー系でいう と、ヴァレンタインとかディパーチャーとかもどうも苦手です。それから、肝心のメロディが心に残らない。何度聴いても歌メロが口ずさめないのです。筆者の耳か頭が悪いせいかもしれませんが。


評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Feeling Strangely Fine (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
02. Don't Want To Know (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
03. Boys Last Night Out (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
04. Accidentally On Purpose (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
05. The Book Of How To Make It (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
06. Whatever (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
07. 105 (And Running) (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
08. Parachute (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
09. The Desperate Man's Plea [bonus track] (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
10. Dont Wait Up (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
11. Crazy From The Heat (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
12. The Hardest Part (Anders Rydholm, Ola Karlsson)

■Personnel
Peter Sundell - lead and backing vocals
Anders Rydholm - bass, guitar, keyboards
Per Svensson - lead and backing vocals
Christian Sundell - drums
Ola Karlsson - guitar

Stefan Leosson - guitar
Robert Vadadi - guitar
Per Thuresson - guitar

Producer - Anders Rydholm

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