メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

Goodbye Thrill

Keepsakes / Goodbye Thrill (2010)

0265Keepsakes









アメリカのメロハー・バンドGoodbye Thrill(グッドバイ・スリル)の、1stと2ndの間にリリースされた企画盤。#1、#2はFerreira名義のFallen Heroesというアルバム収録曲の再録音、#3、#5、#7、#8、#9は1stGoodbye Thrill収録曲のアコースティック・バージョン、#4は1st日本盤ボーナス・トラックにもなっていたリミックス・バージョン、#10は1st収録曲をそのまま再収録。ここまでは、既発表であれ未発表であれ、ともかくGoodbye Thrillというバンド名義での演奏だからまあいいとして、問題は#6"Lazy"。これはMarc Ferreira名義のソロ作Working Overtime(2009)からの再収録。新録音でもリミックスでもなく、そのまんま持ってきている。これは筆者にはルール違反に思えます。Working Overtimeのドラムはレオ・パガーニ、本作Keepsakesのドラムはピート・エイゼルマンとクレジットがあります。「#4、#10以外のリード・ギターは全てマーク・フェレイラ」なんてクレジットを入れるくらいなら、ドラムの正確なクレジット入れとけ。この編集盤の作り方見てると、ソロもGoodbye ThrillもFerreiraも、名義はどうあれ俺様の作品、他のメンバーどうでもいい的な感じ悪さがあります。大体、#3、#7にいたっては、Goodbye ThrillにもFallen Heroesにも入っているので、録音が違うとはいえ3回目の収録ということになります。なんだかな~。

ケチをつけましたが、アルバム単体で聴けば楽しめる作品です。マーク・フェレイラの作るメロディは躍動感があるし、歌唱も伸びやかで気持ちいい。音楽は悪くないんです。改めてメンバーのクレジットを見てみると、マーク・フェレイラ(本作ではマルコ・フェレイラとなっている)、ディーン・クレイマー(gt)、ダリオ・セイシャス(ba)、ピート・エイゼルマン(ds)の4人。ダリオ・セイシャスはPrime Time の頃のFireHouseのベーシストです。なお、このアルバムにはオマケで、アコースティック・ライブなどが収録されたDVDが付いています。

 評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. That's What We Stand For!
02. Born Again
03. Give You Away
04. Rainy Days (Beau Hill Mix)
05. Ticket to Paradise
06. Lazy
07. Fallen Heroes
08. Dead to Me
09. Rainy Days
10. It's Got to Be

■Personnel
Marco Ferreira – Lead Vocals, Guitar, Acoustic Guitar
Dean Cramer – Guitar, Acoustic Guitar, Backing Vocals
Dario Seixas – Bass, Backing Vocals
Pete Eiselman – Drums, Percussion

Producer - John Kivel & Marco Ferreira

Keepsakes
Goodbye Thrill
Kivel Records
2010-04-06

Goodbye Thrill / Goodbye Thrill (2007)

0016Goodbye Thrill

Ferreira名義での活動でも知られるブラジル出身のマーク・フェレイラと、Funny Moneyのギタリストだったディーン・クレイマーが中心となり結成されたグッドバイ・スリルのデビュー・アルバム。中々いいです。一口にメロディアス・ハードといっても、メロディック・メタル寄りのものから、正統派ハードロックの範疇に入るもの、AOR的なもの、ハード・ポップと音楽性には幅があるわけですが、グッドバイ・スリルはそういったカテゴライズがしにくいバンドです。ビートルズからの影響を少し感じさせるところがポイントかな?とにかくちょっと新しいタイプのメロハー・バンドとして注目していきたいと思います。本作の収録曲では、"Super Perfect World"と"Rainy Days"が特にカッコよくてお勧めです。日本盤ボーナストラックは、"Rainy Days"のボー・ヒル・ミックス・バージョンです。Ratt、Warrant、Wingerなどのプロデューサーとして知られるあのボー・ヒルです。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Super Perfect World (Marc Ferreira)
02. Ticket to Paradise (Marc Ferreira)
03. Rainy Days (Marc Ferreira)
04. Give You Away (Marc Ferreira)
05. Let Me Sleep (Jace Pawlak)
06. Dead to Me (Marc Ferreira)
07. Fallen Heros (Marc Ferreira)
08. It’s Got to Be (Marc Ferreira)
09. Leap of Faith (Jace Pawlak)
10. Taste (Marc Ferreira)
11. Hungry! (Marc Ferreira, Dean Cramer)
[Bonus Track]
12. Rainy Days [Beau Hill Mix]

■Personnel
Marc Ferreira – Lead Vocals, Rhythm & Acoustic Guitars
Dean Cramer – Lead Guitars, Acoustic Guitars, Backing Vocals
Pete Eiselman – Drums
Dutch – Bass, Backing Vocals

Producer - John Kivel & Marc Ferreira

グッドバイ・スリル
グッドバイ・スリル
UNIVERSAL MUSIC K.K(P)(M)
2008-08-27

 
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