メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

FireHouse

O2 / FireHouse (2000)

0320O2









アメリカン・ハードロック・バンドFireHouseの6thアルバム。ライブ盤を含めると7枚目のアルバムになります。これまでずっとオリジナル・メンバーのラインナップが維持されてきましたが、本作ではベースがペリー・リチャードソンからブルース・ウェイベル(ex-The Gregg Allman Band、2003年死去)にチェンジしています。FireHouseのリズム隊は以前から優秀でしたが、このメンバー・チェンジでリズムがより一層躍動的になったのが1曲目を聴いてすぐ分かります。

本作では、#3"The Dark"でラップを取り入れたり、#7"I'm in Love This Time"ではギタリストのビル・レヴァティがリード・ボーカルを務めたり、新しい試みも見られますが、基本的にはこれまでのFireHouseの音楽性を踏襲しています。横ノリのグルーヴが心地よい#2"Take It Off"、明るく伸びやかなハードポップ#5"I'd Rather Be Making Love"、ハートウォーミングなバラード#9"Loving You Is Paradise"、初期の作風に近いスピーディなハードロック#10"Call of the Night"と、FireHouseらしいメロディアスな佳曲が目白押し。毎度のことながらバラエティ豊富で聴き飽きることはありません。ただ一点だけ残念なのはギターの音が分厚くヘヴィ過ぎること。これまでもディストーションは比較的キツめでしたが、本作では更に歪みまくりで音質もザラザラしていてノイジーに感じます。エフェクターを変えたのかアンプを変えたのか原因は分かりませんが、次作も同じような音なのできっと意図的なものなんでしょうね。しかし筆者としては、これでずいぶんFireHouseサウンドの軽快さ、心地良さが損なわれてしまったと感じます。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Jumpin'
02. Take It Off
03. The Dark
04. Don't Fade on Me
05. I'd Rather Be Making Love
06. What You Can Do
07. I'm in Love This Time
08. Unbelievable
09. Loving You Is Paradise
10. Call of the Night
All songs written by Snare/Leverty

■Personnel
C.J. Snare - lead vocals, keyboards
Bill Leverty - guitars, vocals (lead vocals & keyboards on #7)
Michael Foster - drums, percussion, vocals
Bruce Waibel - bass guitar, vocals

Producer - Bill Leverty


Amazon商品リンク

Bring 'Em Out Live / FireHouse (1999)

0174Bring 'Em Out Live









ファイアーハウス1999年4月の来日公演を収録したライヴ・アルバム。いきなりの"Overnight Sensation"、続く"All She Wrote"、名曲連発でつかみはOK、ロックっていいな~と心から思えました。セットリストはオリジナル・アルバム4枚(当時)から満遍なくとられており、ハードなものからアコースティカルなものまで、どれも耳に馴染んだファイアーハウスらしい曲ばかり。最後までワクワク感が持続します。アンコール曲#13"I Live My Life for You"では、観客がきっちりサビを大合唱する場面がありますけど、バンドもさぞうれしかったんじゃないかな。やっぱり。ロックはライブが一番!会場に行けなかった人にもそれが追体験できる良質のライブ盤だと思います。

曲間でC.J. スネアが何度も「オ~サカ~!」と叫んでいるので分かりますが、会場は梅田HEAT BEAT。え?ファイアーハウスの来日公演ってこのころでもライヴハウスなの?このHEAT BEATは雪印系列の店だったようで、例の不祥事を受けてもう閉館となっています。大阪の他もライヴハウスで、東京のLIQUIDROOM(当時は新宿、今は恵比寿)と名古屋QUATTRO。キャパはQUATTROが500、LIQUIDROOMが700、HEAT BEATでも1000程度ですよ。武道館とはさすがに言わないまでも、渋谷公会堂や中野サンプラザ程度でも埋められなかったのか。。。でもよくよく考えてみたら、フェア・ウォーニングもハーレム・スキャーレムも、初来日ライヴ盤は川崎CLUB CITTA'(キャパ1300)だもんな~。いくら日本でメロハー系バンドの人気が高いといっても、その程度なんだとあらためて痛感してしまいました。

評価 ★★★★★ 
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Intro (Leverty, Snare, Foster)
02. Overnight Sensation (Leverty, Snare, Foster, Ellis)
03. All She Wrote (Leverty, Snare)
04. Lover's Lane (Leverty, Snare, Foster, Ellis)
05. Hold Your Fire (Leverty, Snare)
06. Dream (Richardson, Rogers, Effler)
07. When I Look Into Your Eyes (Leverty, Snare)
08. Acid Rain (Richardson, Rogers, Effler)
09. Bringing Me Down (Leverty, Snare)
10. Don't Walk Away (Leverty, Snare)
11. Love of a Lifetime (Leverty, Snare)
12. Reach for the Sky (Leverty, Snare)
13. I Live My Life for You (Leverty, Snare)
14. Here for You (Leverty, Snare)
15. Don't Treat Me Bad (Leverty, Snare, Foster, Ellis)

■Personnel
C.J. Snare - lead vocals, keyboards, tambourine
Bill Leverty - guitars, backing vocals
Perry Richardson - bass, backing vocals
Michael Foster - drums, percussion, backing vocals

Producer - Bill Leverty
Associate Producer - C.J. Snare, Michael Foster, Perry Richardson
Executive Producer - Perry Cooper 

Category 5 / FireHouse (1998)

134Category 5









1998年リリース、ファイアーハウスの5thアルバム。アメリカン・ハードロックらしい爽快さの中にふと繊細な叙情性が垣間見える、いつもながらのファイアーハウスのサウンドが目いっぱい詰まっています。アコギを多用しているのは前作Good Acousticsの名残でしょうか。聴いているこちらもアコギをシャカシャカ弾きながら口ずさみたくなるような、良質で親しみやすいメロディを量産し続けるというのは、何気無いようで実はけっこう大変なことなんではないかと思います。1stからメンバーに変化は無く、C.J.スネア(vo)、ビル・レヴァティ(gt)、ペリー・リチャードソン(ba)、マイケル・フォスター(ds)の4人です。これまではほとんどの曲がビル・レヴァティとC.J.スネアを中心に書かれてきましたが、本作ではペリー・リチャードソンの関与がぐっと増しているのが目を引きます。

ファイアーハウスにしてはちょっと珍しい哀愁たっぷりの#1"Can't Stop the Pain"、曲は明るく爽やかなのに詞はシリアス、酸性雨なんてフレーズにドキッとする#2"Acid Rain"、ミドル・テンポのリズムが気持ちいい#3"Bringing Me Down"、お家芸のロマンチックなバラード#4"Dream"、ファンキーなリズムに乗せたヴァースとメランコリックなコーラスの対比がおもしろい#5"Get Ready"、ちょっとレトロなポップ風味と90年代的な醒めた感じが同居した#6"If It Changes"、のんびりホノボノした曲だけど実は子供時代の家族の別離(実話か?)を歌った#7"The Day, the Week, and the Weather"、過ぎ去った若い日の思い出とか歌われると涙ちょちょぎれそうになる#8"The Nights Were Young"、カントリー・フレイバー漂う#10"I'd Do Anything"、再びアコースティカルなバラード#11"Arrow Through My Heart"、最後はグルーヴィーなファンク曲#12"Life Goes On"でシメます。(#12の後ペリー・リチャードソンが歌う悪ふざけ的隠しトラックがあります)

いやー全曲良かった。やっぱりファイアーハウス最高!めでたし、めでたし・・・というわけには残念ながらいきません。#9"Have Mercy"、なんじゃこりゃー!1998年の時点でなんで今更ニルヴァーナもどきなの?21世紀がすぐ目の前まで来ているのに。せっかくここまで持ちこたえてきたのに。君らバカなの?このたった1曲が、拭いきれない黒いシミの様に広がって、アルバムのイメージを悪くしてしまいました。そのことだけが残念ですが、次のアルバム以降メロディのキャッチーさは残るもののサウンドは分厚くヘヴィになるので、軽快で明るく心地よいファイアーハウス・サウンドが聴ける最後のアルバムとして筆者は#9を飛ばして愛聴しています。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Can't Stop the Pain (Leverty, Richardson, Foster)
02. Acid Rain (Richardson, Rogers, Effler)
03. Bringing Me Down (Leverty, Snare)
04. Dream (Richardson, Rogers, Effler)
05. Get Ready (Leverty, Snare, Richardson, Foster)
06. If It Changes (Leverty, Snare)
07. The Day, the Week, and the Weather (Richardson, Rogers, Effler)
08. The Nights Were Young (Leverty, Snare)
09. Have Mercy (Leverty, Snare, Richardson, Foster)
10. I'd Do Anything (Leverty, Snare)
11. Arrow Through My Heart (Richardson, Rogers, Effler)
12. Life Goes On (includes the hidden "Get to Know You", song by Perry Richardson) (Leverty, Snare)

■Personnel
C.J. Snare - lead vocals, keyboards
Bill Leverty - guitars, mandolin, backing vocals
Perry Richardson - bass, backing vocals
Michael Foster - drums, percussion, backing vocals

T.C. Carr - harmonica solo on "Life Goes On" 

Producer - FireHouse 

 

Good Acoustics / FireHouse (1996)

0085Good Acoustics
アメリカのメロハー・バンド、ファイアーハウスの4thアルバムはアコースティック企画盤。これがまたえらく気持ちのいい音が詰まっています。アコースティックと言っても完全アンプラグドではなく、ドラムとベースが入っているしリード・ギターはエレキです。そこがまたいい。とにかく彼らの楽曲の良さが再認識できる一枚です。ファイアーハウスのアルバムの中で筆者はこれが一番聴く機会が多いかも。中古でタダみたいな値段で投売りされているのでいつでも入手可能なのが、嬉しいやら悲しいやら。。。

収録されている曲は、#1~3が新曲、#4~10が過去の3枚のアルバムからの選曲、最後の#11はカヴァー曲です。新曲3曲のうち、"You Are My Religion"はいかにもファイアーハウスらしい明るく楽しいメロディが最高。"Love Don't Care"はしっとりとした哀愁曲。深みのある詞もいいです。"In Your Perfect World"は、ボンゴ入りでリズムが跳ねるカッコいい曲。オリジナル・アルバムからの選曲は彼らのベストヒットばかりですが、耳に馴染んだメロディがまた違った魅力を見せてくれます。カヴァーの"Seven Bridges Road"はカントリー・ロック・シンガーSteve Youngの曲で、Rita Coolidge、Iain Matthews、Eaglesなど、これまでも数多くのアーティストがカヴァーしてきた名曲です。

筆者の一番のお気に入りは、#5"Love of a Lifetime"。オリジナルより軽快なテンポに、スティール・ギターまで入って、まったくもって心地良い限り。あ~~極楽、極楽。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. You Are My Religion
02. Love Don't Care
03. In Your Perfect World
04. No One at All
05. Love of a Lifetime
06. All She Wrote
07. When I Look Into Your Eyes
08. Don't Treat Me Bad
09. Here For You
10. I Live My Life for You
11. Seven Bridges Road
All songs written by C.J. Snare and B. Leverty
except 8 written by B. Leverty, C.J. Snare, C. Ellis, M. Foster
and 11 written by S. Young

■Personnel
C.J. Snare - lead vocals, additional keyboards
Bill Leverty - guitars, vocals
Perry Richardson - bass, vocals
Michael Foster - drums, percussion, vocals

Dave Pierce - pedal steel on 5
Jamo Vanderbogert - bongos on 3

Producer - Bill Leverty
Associate Producers - C.J. Snare, Perry Richardson, Michael Foster 


3 / FireHouse (1995)

0065Firehouse 3
アメリカのメロディアス・ハードロック・グループ、ファイアーハウスが1995年リリースした3rdアルバム。このアルバムはファンクのリズムを取り入れたことが大きな特徴となっています。これまでのキャッチーなハード・ポップ、アコースティカルなバラードに加えて、ファンク・メタル的とも言える要素が導入され、以降のファイアーハウスの曲調が出揃ったアルバムとなりました。ファンク好きの筆者としては、彼らが当時流行のダーク&ヘヴィな方向に行かないで、このバンドのネアカな個性を保ったまま音楽性の幅を広げたことは喜ばしいし、賢明な選択だったと思っています。アルバム自体はさすがに前2作のようには売れませんでしたが、それでも#10"I Live My Life for You"は全米26位を記録し彼らの最後のヒット曲となっています。続けてシングルカットされた#5"Here for You"は残念ながら108位と振るわず、以降シングル曲はリリースされていません。

グランジ、オルタナの台頭、定着という時代の波に抗しきれず、このアルバム以降は商業的にはかつての勢いを失っていくファイアーハウスですが、音楽的に劣化・衰退しているわけでは決してありません。ポジティブなメロディ、豊かな感情表現がほとばしる歌唱、バンドの躍動するグルーヴは、流行り廃りを超えた普遍的な価値を持つものです。このアルバムもまたハードロック史に名盤・傑作として記憶されるべき作品だと筆者は思います。

参加メンバーは1st、2ndと同じくC.J.スネア(Vo)、ビル・レヴァティ(Gt)、ペリー・リチャードソン(Ba)、マイケル・フォスター(Ds)の4人。全曲がC.J.スネアとビル・レヴァティの手になるものです。プロデューサーは、1st、2ndのデヴィッド・プレイターからロン・ネヴィソンにバトンタッチしています。70年代から数多くのヒット作を世に送り出してきたベテランで、HR/HM分野ではサヴァイヴァーのVital Signs (1984)、ヨーロッパのOut of This World(1988)、ダム・ヤンキースのDamn Yankees (1990)、バッド・イングリッシュのBacklash (1991)なども彼がプロデュースを担当したアルバムです。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Love Is a Dangerous Thing
02. What's Wrong
03. Somethin' 'Bout Your Body
04. Trying to Make a Living
05. Here for You
06. Get a Life
07. Two Sides
08. No One at All
09. Temptation
10. I Live My Life for You
11. I Live My Life for You (acoustic) [bonus track]
All songs written by Bill Leverty and C.J. Snare

■Personnel
C.J. Snare - lead vocals, keyboards
Bill Leverty - guitars, backing vocals
Perry Richardson - bass, backing vocals
Michael Foster - drums, percussion, backing vocals

Producer - Ron Nevison

記事検索
カテゴリ別アーカイブ
読者登録
LINE読者登録QRコード
タグクラウド
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ