メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

Dokken

Breaking the Chains / Dokken (1983)

0357Breakin' The Chains









1980年代のLAメタルの代表的バンドの一つと見なされているDokkenの1stアルバム。レコーディングはドイツで行なわれ、プロデュースは後にHR/HMバンドを数多く手がけることになるマイケル・ワーグナーが当たっています。オリジナルLPは、フランスのCarrere RecordsからBreakin' the Chains というタイトルで1981年にリリースされています。その後1983年に米メジャー・レーベルElektra Recordsから、一部再録音、リミックスの上、タイトルもBreaking the Chains に変更されて再発されました。以降この再発盤が一般的に流通しています。クレジットされているメンバーは、ドン・ドッケン(vo)、ジョージ・リンチ(g)、フォアン・クルーシェ(b)、ミック・ブラウン(ds)ですが、実際にはベースはドイツのバンドAcceptのピーター・バルテスがプレイしているとのことです。また、フォアン・クルーシェが掛け持ちしていたRattに専念するため脱退したことにより、"Breaking the Chains"のPVには新加入したジェフ・ピルソンが映っています。余談ですがこのビデオ、かなり萎えますね。80年代当時でも、いくらなんでもこれはダサいと言われたんじゃないの?

中身のほうは、後年の完成度には及ばないものの、すでにバンドの個性であるメロディの叙情性、哀愁味が感じ取れるものになっています。ジョージ・リンチのギターも、開花手前の感はありますが切れ味鋭く聴き応え十分。とりわけても、本作中では異色のメタル度の高い曲#10"Paris Is Burning"に関しては、ライブ録音ならではの圧巻のソロを披露しています。やはり問題はドン・ドッケン。線が細くソフトな彼の歌唱がHR/HM系ボーカリストとしてどうなのかというのは、この後ずっとついてまわる問題なわけですが、筆者としてはこれも有りと思っています。Dokkenというバンドでオリジナル曲を歌う限り、これがバンドの個性・持ち味と考えれば文句をつける必要は無いかなと。むしろ、ジョージ・リンチのハードなギター・サウンドとドン・ドッケンのソフトな歌声が絡み合うところこそが絶妙なんじゃないかな。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Breaking the Chains (Don Dokken, George Lynch)
02. In the Middle (Don Dokken, George Lynch, Mick Brown)
03. Felony (Don Dokken, George Lynch)
04. I Can't See You (Don Dokken, Juan Croucier)
05. Live to Rock (Rock to Live) (Don Dokken, George Lynch, Juan Croucier)
06. Nightrider (Don Dokken, George Lynch, Mick Brown)
07. Seven Thunders (Don Dokken, George Lynch, Mick Brown)
08. Young Girls (Don Dokken, George Lynch)
09. Stick to Your Guns (Don Dokken, George Lynch)
10. Paris Is Burning (Live) (Don Dokken, George Lynch)

■Personnel
Don Dokken - Lead Vocals, Guitar
George Lynch - Lead Guitar
Juan Croucier - Bass, Vocals
Mick Brown - Drums

Producer - Michael Wagener, Dokken


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Back in the Streets / Dokken (1979)

0293Back In The Streets









LAメタルきっての叙情派Dokken(ドッケン)のメジャー・デビュー前のEP、というかミニ・アルバム。英語版Wikipediaによると、盗まれたデモ・テープを勝手にリリースした非公式盤らしい。ジャケットに写っているのは左からドラムのゲイリー・ホーランド、ギターのグレッグ・レオン、次がドン・ドッケンで、右端はベースのゲイリー・リンク。ただし、ドン・ドッケン以外はこのアルバムでプレイしていないとのこと。そして、Personnel欄にはドン・ドッケン (Vo/G) 、フォアン・クルーシェ(B)、グレッグ・ペカ(Ds)と記されています。一方、日本語版Wikipediaには、
1979年に、ドン自らをバンド名とする「DOKKEN」を結成。当時のメンバーは、後のラットのフォアン・クルーシェ(B)と、グレッグ・ペカ(Dr)。78年にドイツをツアーし、その後、アメリカに戻って一度バンドは解散している。が、ドンは、ベースのフォアンとともにDOKKENを再結成させる(ドラムには、新たにゲイリー・ホーランドを加入させている。)。そして、新たにギターにグレッグ・レオン、ベースにゲイリー・リンクを加入させ、『BACK ON THE STREET』をリリースする(当時のプロデューサーがバンドに無断でリリース)。
と書かれています。そして、筆者の手元のCD(Repertoire Records盤)には、メンバーとしてドン・ドッケン、ジョージ・リンチ(G)、フォアン・クルーシェ(B)、ミック・ブラウン(Ds)、プロデュースはマイケル・ワーグナーとクレジットがあります。楽曲のクレジットには、ドン・ドッケン、ジョージ・リンチ、ミック・ブラウン、そしてメジャー・デビュー後に加入したはずのジェフ・ピルソンの名前があります。果たして、実際にプレイしているのは誰なのか、曲を作ったのは誰なのか?

中身のほうは、練り込みの足りない楽曲、荒削りな演奏、頼りない歌唱と、マイナス・ポイントが三拍子揃っていて、熱心なファンやコレクター向きと言わざるを得ません。筆者は中古でたまたま安かったので興味本位で購入しましたが、一般にお薦めできるようなCDではないと思います。

※追記2020年10月
最近になって、Back in the Streetsの6曲を含む極初期音源11曲入りのアルバムThe Lost Songs: 1978-1981が正規リリースされています。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Back in the Streets (Dokken, Lynch)
02. Felony (Dokken, Lynch, Brown)
03. Day After Day (Dokken, Lynch)
04. We're Going Wrong (Dokken, Lynch)
05. Liar (Live) (Dokken)
06. Prisoner (Live) (Lynch, Pilson, Brown)

■Personnel
Don Dokken - Lead Vocals, Guitar
George Lynch - Lead Guitar
Juan Croucier - Bass, Vocals
Mick Brown - Drums

Producer - Michael Wagener, Dokken


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