0275Hot Tonight









元Iron Maidenで、後にPraying Mantisに合流するデニス・ストラットンが結成したLionheart(ライオンハート)。彼らが1984年に1枚だけ残した作品です。他のバンド・メンバーは、チャド・ブラウン(Vo)、ロッキー・ニュートン(B)、スティーヴ・マン(Gt, Key)。この3人は後にそれぞれMcAuley Schenker GroupやAndy Scott's Sweetに参加しています。ドラムはセッション・ドラマーのボブ・ジェンキンスとなっています。録音はLA、プロデュースは70~80年代にREO SpeedwagonやJefferson Starshipを手がけてきたケヴィン・ビーミッシュということで想像がつくような、当時日本で「産業ロック」とくくられたサウンドとなっています。

実績ある外部ライターも起用されており、おまけにサックスまで入れて、まあコテコテの売れ線狙いのAOR寄り「アメリカン産業ロック」なんですが、その割りに楽曲が耳に残らない。チャド・ブラウンのボーカルは、高い声が出ますってだけで歌唱力は大したことないし旨味も感じられない。筆者にとってはあまり良い印象のない作品です。スティーヴ・マンのリード・ギターぐらいしか聴き所がない。Praying Mantisとの共通性が云々されることもありますが、デニス・ストラットンには悪いけど、この路線とマンティスとは似て非なるものだと思います。

オリジナルはLP時代に出されその後何度かCDで再発されており、2012年に日本のルビコン・ミュージックからリリースされた盤はリマスター&紙ジャケ仕様でボーナス・トラック3曲が収録されているようです。蛇足ですが、イカだとばかり思っていたジャケット絵、実はオシャレなサングラスだったと最近気付きました。。

※なんとLionheartが再結成して、Praying Mantisと一緒に今年6月~7月来日公演を行うとのこと。驚きました。編成はオリジナル・メンバーのデニス・ストラットン、スティーヴ・マン、ロッキー・ニュートンの他、ボーカルは元Shyのリー・スモール、ドラムはLionheartにも一時在籍し、UFOやRococoで叩いていたクライブ・エドワーズだそうです。
 
評価 ★★☆☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Wait For The Night (D. Stratton, R. Newton, S. Mann)
02. Hot Tonight (D. Stratton, K. Stewart, R. Newton, S. Mann)
03. Die For Love (R. Bugatti, M. Rymaszewski, R. Gavin)
04. Towers Of Silver (D. Stratton, R. Newton, S. Mann)
05. Don't Look Back In Anger (D. Stratton, R. Newton, S. Mann)
06. Nightmare (C. Towns)
07. Living In A Dream (D. Stratton, R. Newton, S. Mann)
08. Another Crazy Dream (G. Norbis, J. Swan)
09. Dangerous Game (D. Stratton, R. Newton, S. Mann)

■Personnel
Rocky Newton - Bass Guitar, Backing Vocals
Dennis Stratton - Guitar, Backing Vocals
Steve Mann - Lead Guitar, Keyboards, Backing Vocals
Chad Brown - Lead Vocals

Bob Jenkins - Drums
Gary Herbig - Saxophone on #1, #8
Ray Kelly - Cello on #1

Producer – Kevin Beamish
Executive-Producer – Nigel Thomas