0253Get Ready










デンマークを拠点に活動するドイツ人ボーカリスト、オリヴァー・ウィアーズの1stソロ・アルバム。セッション・ギタリスト、プロデューサーとして知られるセーレン・アナセンが、作曲・演奏・プロダクションの全ての面でバックアップして制作されています。リズム隊は2002年の再結成Whitesnakeのメンバー、マルコ・メンドーサとトミー・アルドリッジ。また、1曲だけギター・ソロでクレジットされているTimmy Chrisとは、Dizzy Mizz Lizzyのティム・クリステンセンじゃないかと思います。

収録曲はアップテンポのロックンロール調のものを中心に、#6"Crawling Back Again"やビョークのカバー#8"Army Of Me"などちょっとダークでヘヴィな曲や、クィーンのカバー#12"The Show Must Go On"を取り混ぜて、曲調に変化ををもたせています。バンドの演奏も当然きっちりしていて、まあ全体にオーソドックスで安定感のあるハードロック・アルバムだと思います。ただ、サウンドはボトムが弱くて、バスドラはペタンペタンと薄っぺらな音だし、ステレオのBassを思いっきりあげないとせっかくのマルコ・メンドーサのベースがあまり聴こえません。何トラックも被せたギターばっかりデカくて、リズムセクションが引っ込んでしまい、結果バンドのグルーヴが感じられない。サウンド・プロダクションの面でこれはちょっといただけないです。

オリヴァー・ウィアーズのボーカル・スタイルは、ジャケット写真のイメージに違わず男臭くてパワフル。リズム隊がWhitesnake組ということもあって、デビット・カヴァーデイルを意識した売り出し方になっているようです。声質や歌いまわしは確かにデビカバに通じるものがあるし、音圧・安定感から言ったらこの人のほうが上かもしれない。ただし、デビカバが若いときから、いやむしろ若いときの方が歌唱にコクと旨みがあったのに比べて、オリヴァーさんはちょっと大味。豪快と言えば聞えはいいのですが、パワーで押し切ってる感が否めません。ロックンロール調の楽曲だと一層それが顕著なので、#11"Get Ready"や#13."Demolition Man"のように、音に間があってややブルージーな曲調のほうが似合っているように感じました。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Calling Out For You (Andersen/Weers)
02. Hands High (Andersen/Weers)
03. Even Giants Cry (Berger/Andersen/Weers)
04. First Day Of Our Life (Andersen/Weers)
05. Will You Be Mine (Berger/Andersen/Weers)
06. Crawling Back Again (Andersen/Weers)
07. Angel (Andersen/Weers)
08. Army Of Me (Björk/Massey)
09. Pleasure Train (Andersen/Weers)
10. Coming Home (Winther-John/Andersen/Weers)
11. Get Ready (Andersen/Weers)
12. The Show Must Go On (Mercury/May/Taylor/Deacon)
13. Demolition Man [bonus track] (Weers/Jespersen/Mathiesen)

■Personnel
Oliver Weers - Vocals
Søren Andersen - Guitars
Tommy Aldridge - Drums
Marco Mendoza - Bass

Timmy Chris - Guitar Solo on 2
Henrik Berger - Rhythm Guitar &1st Guitar Solo on 3, Solo on 5
Jane Clark - Violin on 6 & 12

Producer - Søren Andersen