0220Morning Wood










1992年のTNT解散後にトニー・ハーネルがリリースしたアルバム。実質ソロ作ですがMorning Woodというバンド名義になっています。メンバーはギターにアル・ピトレリ(Asia、Savatage、Megadeth etc)、ベースにダニー・ミランダ(Blue Öyster Cult 、Queen + Paul Rodgers ‎etc)、ドラムにチャック・ボンファンテ(Saraya etc)。TNTの僚友ロニー・ル・テクロは、当時アメリカ的なものが何もかも嫌になっていたようですが、トニー・ハーネルもノルウェー的なものに嫌気が差していたらしく、半分はアメリカのバンドのカバーで占められています。選曲がちっょとベタ過ぎる気がしないでもありませんが、TNTとは真逆でアルバム全体がとにかくリラックス・ムード。全編にわたってアコースティック・ギターがフィーチャーされ、聴いていると心地よくくつろいだ気分に浸れます。トニー・ハーネルの原点という意味でも興味深いし、演奏も歌唱もパーフェクトなので聴いて損はないです。

■01. Not Scared Anymore (Tony Harnell, Danny Miranda)
優しいメロディが印象的なオリジナル曲。さりげないけれどバックの演奏がめちゃくちゃ渋い!
■02. Love the One You're With (Stephen Stills)
元々はスティーヴン・スティルスのソロ・アルバム収録曲ですが、CSN&Yでもやっていた曲。典型的なアメリカン・ロックという感じ。ギター・ソロがAllman Brothersの"Jessica"だったりして、なんとも憎いアレンジです。
■03. Tonight I'm Falling (Tony Harnell, Ronni Le Tekrø) / Crazy on You  (Ann Wilson, Nancy Wilson)
言わずと知れたTNTの名曲とHeartのヒット曲のメドレー。スローでアコースティカルな"Tonight I'm Falling"、美しくて切なくて泣けるなぁ。ピトレリのギターもゾクゾクするほどカッコいい。
■04. Desperado (Don Henley, Glenn Frey)
これまた知らない人はいないであろうEaglesの超名曲。当たり前にいいです。
■05. More Now Than Ever (Al Pitrelli)
アル・ピトレリのオリジナル。地味だけど、聴けば聴くほど味わいの増す曲ですね。
■06. Give a Little Bit (Richard Davies, Roger Hodgson)
これはアメリカじゃなくてブリティッシュ・ロック・バンドSupertrampのカバー。Supertrampあんまり聴いたことないし、ちょっと筆者としては印象薄いかな。
■07. What's Going On (Marvin Gaye, Alfred Cleveland)
これもあまりに有名なマーヴィン・ゲイの名曲。リズム隊の巧みさ、ピトレリの職人的ギターが際立っています。いや~素晴らしい!!
■08. Midnight Rider (Gregg Allman)
Allman Brothers Bandの渋いナンバー。Allman Brothersもいいけれど、Whitesnakeにいたミッキー・ムーディが昔やってたJuicy Lucyのカバーが気だるくて良かったな。このトニー・ハーネルのバージョンもむしろそっちに近い感じ。
■09. Silence (Tony Harnell, Danny Miranda)
TNTのアルバムの真ん中あたりに入っていてもおかしくないような、繊細で静かな曲。トニー・ハーネルならではの歌唱だと思います。
■10. One of These Nights (Don Henley, Glenn Frey)
再びEaglesの大ヒット曲。リズムが跳ねるアレンジが新鮮です。ギター・ソロがまたまた絶品。上手いな~、ピトレリ!
■11. Love Hurts (Boudleaux Bryant)
ブリティッシュ・ロック・バンドNazarethのバラードのカバー。Nazarethは70年代に何枚かアルバム買ったけど、B級イメージが抜けないバンドだったし、この曲もどこがいいのかよくわからない。
■12. Sun in Your Sky (Tony Harnell, Danny Miranda)
トニー・ハーネルの書く曲は、やっぱりどれも優しくて繊細だな。この人、いい人なんじゃないかと思います。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Personnel
Tony Harnell - All vocals
Al Pitrelli - All guitars
Danny Miranda - Bass guitar, keyboards
Chuck Bonfante - Drums,  percussion