メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

Urban Tale

Signs Of Times / Urban Tale (2003)

0260Signs of Times










2003年にリリースされたフィンランドのメロハー/AORバンドUrban Tale(アーバン・テイル)の2ndアルバムです。メンバーは1stと同じく、キモ・ブロム(Vo)、エルッカ・コルホネン(Gt)、トゥオモ・コヴァライネン(Ba)、ティモ・プダス(Key)、カリ・ヴァリマキ(Ds)の5人。プロデューサーも同じくアンダース・テオ・ティアンデル。前作と同様、AOR寄りの都会的なサウンド(シティ・ポップというのか?)に、清涼感と寂寞感を漂わせたメロディが乗っかるという、このバンドのワン&オンリーというべき音楽が聴けます。前作から変わった点と言えば、プログレ風味が消えたこと、全体にメロディがやや地味目になったことがあげられます。そういう意味では前作ほどのパンチに欠けるかもしれません。でも、ベタな「泣き」を発しているわけでもなくむしろ爽快な音なのにどこか薄ら淋しい感じがする、そんな不思議な味わいは相変わらずです。ボーカリストのキモ・ブロム独特のさらっとした歌声もさることながら、見せびらかせ的なプレイは一切ないものの確かな演奏力を持つバンドも魅力的。特にリズム・セクションのピシッと引き締まったプレイは聴き所だと思います。得難い個性を持ったバンドですが、このアルバム以降音沙汰が無いのが残念。ぜひ復活して欲しいバンドの一つです。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Starship Of Giants (Korhonen/Blom)
02. Hello Light! (Blom)
03. Houdini's Eyes (Kovalainen/Blom)
04. Still Strong (Pudas/Blom)
05. Son Of A Gun (Hero Of The World) (Korhonen/Denander/Blom)
06. Open Your Heart (Pudas/Blom)
07. Captain Of Clouds (Korhonen/Blom)
08. Don't You Know? (Blom)
09. Beggar And Thief (Pudas/Blom)
10. Morning Smoke (Kovalainen/Blom)
11. Monsters (Pudas/Blom)
12. Mary (Blom)
13. Today I'll Change My Life [bonus] (Blom)

■Personnel
Kimmo Blom - Vocals
Erkka Korhonen - Electric & Acoustic Guitars, Backing Vocals, Live Drum Loops, Soprano Recorder, Tin Whistle
Tuomo Kovalainen - Bass, Bass Synth, Live Drum Loops
Timo Pudas - Keyboards, Programming
Kari Välimäki - Drums, Percussion, Live Drum Loops

Laura Kangas - Violin
Emma Reuter - Violin
Hanna Boström - Viola
Per Tidstrand - Violoncello
Katja Aakkula - Backing Vocals
Anders ''Theo'' Theander - Live Drum Loops

Producer - Anders ''Theo'' Theander





Urban Tale / Urban Tale (2001)

0184Urban Tale










フィンランドのメロハー・バンド、Urban Tale(アーバン・テイル)の1stアルバムです。メンバーはHeartplayなどの活動でも知られるキモ・ブロム(Vo)のほか、エルッカ・コルホネン(Gt)、トゥオモ・コヴァライネン(Ba)、ティモ・プダス(Key)、カリ・ヴァリマキ(Ds)の5人。プロデューサーはMidnight Sunのドラマーだったアンダース・テオ・ティアンデル。レコーディングもマネージメントも彼の経営するスウェーデンの会社Roastinghouseが取り仕切っています。

このバンドはJourneyと似ているとよく言われるのですが、確かにキモ・ブロムはスティーヴ・ペリーからアクを抜いたようなタイプで、楽曲によってはJourneyの影響を感じさせる部分もあります。しかし、単なるファロワーというイメージはありません。まずJourneyと比較してずっとAOR寄りだし、TOTOっぽい感じや若干のプログレ風味もあり、そして何よりこのバンドとしてのオリジナリティあるメロディが印象的です。全体としてサラっと淡白なサウンドはアメリカのバンドとはやはり異質でしょう。まあ、上品で淡白なあまり、強烈な引っ掛かりがなく、うっかりすると右の耳から左の耳に抜けてしまいそうになるわけですが。そんなわけで、BGMで流しても心地良い時を過ごせることは間違いありません。

筆者のお気に入りは#2"Passion Takes Over"。16ビートの都会的でオシャレな感じの曲ですが、どこか北欧特有の清涼感、清潔感が漂っていて素敵です。続く#3"Circus"、サウンドは爽やかですが、「サーカス」という言葉から連想される懐かしさや不思議な物悲しさが、メロディにも詞にもよく表現されていています。#8"Broken Chains"、#9"On the Edge"などはアンニュイな雰囲気と爽快さが同居する独特のメロディが素晴らしい。他にも佳曲ぞろいでつまらない曲はなく、前述のように聞き流しても気持ちがいいので筆者の愛聴盤の一つとなっています。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. The Devil in Me (Korhonen, Blom)
02. Passion Takes Over (Pudas, Blom)
03. Circus (Pudas, Blom)
04. King of Hearts (Kovalainen, Blom)
05. One Day (I'll Make You Mine) (Pudas, Blom)
06. Runaway Train (Korhonen, Pudas, Blom)
07. Engine (Korhonen, Blom)
08. Broken Chains (Pudas)
09. On the Edge (Korhonen, Blom, Urban Tale)
10. Doris Day (Blom)
11. Water (Blom)
12. House of Blues (Korhonen, Blom)
13. Hold on [Bonus Track] (Pudas, Blom)

■Personnel
Kimmo Blom - vocals, backing vocals
Erkka Korhonen - electric and acoustic guitars, backing vocals
Tuomo Kovalainen - bass, bass synth
Timo Pudas - piano, keyboards, programming
Kari Välimäki - drums, percussion

Anders "Theo" Theander - percussion, live percussion loops
Rickard Bengtsson - backing vocals

Producer - Anders "Theo" Theander

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