0162Mercury's Down










Pride of Lionsのボーカリスト、トビー・ヒッチコックの1stソロ作。とは言うものの、Frontiersレーベルが量産するメロハー/AOR企画ものの一枚。Eclipseのエリック・モーテンソンが制作の指揮を執り、全ての曲作りに関与、ほとんどの楽器とバック・ボーカルを担当、プロデュースもこなすという活躍ぶりです。ボーナス・トラックですが、#13"Strong Enough"ではトビー・ヒッチコックとのデュエットまでやっています。トビー・ヒッチコック自身は作詞作曲・アレンジ等にタッチせず、エリック・モーテンソンの作ったカラオケにリード・ボーカルを吹き込んだだけ。やはりエリック・モーテンソン・チームが制作したジミ・ジェイソンのNever Too Lateと言い、本作と言い、こんなんでソロ・アルバムと言っていいものか若干疑問です。同じチームでジェフ・スコット・ソートがボーカルを担当したW.E.Tのように、プロジェクト名を冠して発表されるべき作品ではないかと思います。

ただし、アルバム自体の出来は大変素晴らしい。W.E.Tと似た雰囲気の歌メロは流麗で美しく、計算しつくされたアレンジとアンサンブルが一曲一曲をドラマチックなものにしています。もう名曲・佳曲のオンパレード状態です。エリック・モーテンソン恐るべし。彼の作る楽曲ももちろん先人の影響を受けているのでしょうが、よくある80年代懐古趣味が不思議と感じられず、「現在進行形のメロディアス・ハードロック」という印象を受けます。あ、トビー・ヒッチコックの歌唱も伸び伸びとしていて気持ちがいいですよ。なお、他の参加ミュージシャンは、ギターにマグナス・ヘンリクソン(Eclipse)とフレドリック・フォルケ(Eclipse/Unleashed)、ドラムにマグナス・ウルフステット(Eclipse/Torch)。バック・ボーカルのミカエル・ぺールソンは、エリック・モーテンソンとコンビを組んでEclipse、First Signal、Giant、W.E.Tなどの楽曲を書いている人。

蛇足ですが"This Is The Moment (Official Video)"で全然別の人がバンドの当てフリしてますけど、せめてPVくらい本物が顔合わせして撮影すればいいのに。さらに蛇足ですが、とてもミュージシャンに見えないトビー・ヒッチコックと対照的に、相手役(?)の女性が超カワイイので何度も見ちゃいました。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. This Is The Moment (Erik Mårtensson/Miqael Persson)
02. Strong Enough (Erik Mårtensson/Magnus Henriksson/Miqael Persson)
03. How To Stop (Erik Mårtensson/Miqael Persson)
04. Let Go (Erik Mårtensson/Miqael Persson)
05. One Day I'll Stop Loving You (Erik Mårtensson/Miqael Persson)
06. I Should Have Said... (Erik Mårtensson/Miqael Persson)
07. If It's To Be (It's Up To Me) (Erik Mårtensson/Miqael Persson)
08. Just Say Goodbye (Erik Mårtensson/Lasse Andersson/Miqael Persson)
09. Summernights In Cabo (Erik Mårtensson/Miqael Persson)
10. Tear Down The Barricades (Erik Mårtensson/Miqael Persson)
11. A Different Drum (Erik Mårtensson/Miqael Persson)
12. Mercury's Down (Erik Mårtensson/Miqael Persson)
13. Strong Enough (Duet with Erik Mårtensson) [bonus track]

■Personnel
Toby Hitchcock - Lead Vocals
Erik Mårtensson - Background Vocals, Rhythm & Lead Guitars, Bass, Keyboards, Drums
Magnus Henriksson - Lead Guitars on 2, 9, 13
Fredrik Folkare - Lead Guitars on 8, 12
Magnus Ulfstedt - Drums on 3, 6, 11
Miqael Persson - Background Vocals on 11

Producer - Erik Mårtensson
Executive Producer - Serafino Perugino