メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

Hardline

II / Hardline (2002)

0277HardlineⅡ









1992年にアルバム1枚残して消滅したHardline(ハードライン)の、10年ぶりの復活作。結成時のメンバーはジョエリ兄弟以外は全員いなくなっています。元々ジョエリ兄弟のバンドBrunetteに、Bad Englishを脱けたニール・ショーンとディーン・カストロノヴォが合流してHardline結成となったわけで、看板だったニール・ショーン抜きなら実際はBrunette再結成なんじゃないか?などと考えてしまいますが、Hardlineのほうがネーム・バリューもあるだろうし、堅いこと言うのは野暮でしょう。

この再結成Hardlineのメンバーですが、ジョニー・ジョエリ(Vo)とジョーイ・ジョエリ(Gt)の他には、まずリード・ギターにジョシュ・ラモス。The Storm、Two Firesなどで何故かニール・ショーンの代替要員的扱いの多い人。収録曲のクレジットに名前があるシュラプネル系ギタリストのジョーイ・タフォーラが元々は加入予定でしたが、都合がつかずにジョシュ・ラモスにバトン・タッチしたようです。リズム・セクションは、ドラムにVinnie Vincent Invasion、Nelsonのボビー・ロック、彼は一時期Brunetteでドラムを叩いたこともあったようです。ベースにはセッション・ベーシストのクリストファー・マロニー。キーボードは後にAngelに加入するマイケル・T・ロス。ジョニー・ジョエリのボーカルはもちろん素晴らしく、新たなメンバーも腕達者ばかり揃っており、演奏面ではこの2ndアルバムも1srに全くひけをとりません。特に筆者のフェイバリット・ドラマー、ボビー・ロックの小気味良いプレイは最高です。

演奏面での充実振りの一方、楽曲面では前作より平均点は下回る印象ですが、それでも良い曲はたくさんあります。ヘヴィなリフがカッコいい#1"Hold Me Down"、リリカルなサビ・メロが印象的な#2"Y"、Nelsonでおなじみのマーク・タナー、ポール・マーコビッチが作曲に加わった#3"Paralyzed"、Gotthard風バラード#4"Face The Night"、Brunette時代のレパートリーでメロハーど真ん中、各パートの名演が聴き応えのある#5"Do Or Die"、レトロなポップ感溢れる#7"Only A Night"といったところは名曲・佳曲といって差し支えないでしょう。ニール・ショーンがゲストで参加している#11"This Gift"は、ギター弾きまくりというわけではなく、夢幻的な小品ですがこれも中々に良いです。
 
評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Hold Me Down (Gioeli/Burch)
02. Y (Gioeli/Burch)
03. Paralyzed (Tanner/Mirkovich/Gioeli)
04. Face The Night (Gioeli/Gioeli)
05. Do Or Die (Gioeli/Gioeli/Burch)
06. Hey Girl (Gioeli/Gioeli/Burch)
07. Only A Night (Gioeli/Gioeli)
08. Your Eyes (Gioeli/Gioeli/Burch)
09. Weight (Tafolla/Gioeli)
10. Way It Is, Way It Goes (Gioeli/Burch/Tafolla)
11. This Gift (Schon/Gioeli)
12. Only A Night (acoustic version) [Japanese bonus track]

■Personnel
Johnny Gioeli - Vocals
Joey Gioeli - Guitars
Josh Ramos - Lead Guitars
Christopher Maloney -  Bass Guitar
Michael T. Ross - Keyboards
Bob Rock - Drums

Neal Schon - Guitar on "This Gift"

Producer - Bob Burch
Executive Producer - Johnny Gioeli, Michael S. Robinson


Double Eclipse / Hardline (1992)

127Double Eclipse










バッド・イングリッシュを脱退したニール・ショーンとディーン・カストロノヴォが、ブルネット(Brunette)というバンドで活動していたジョニー・ジョエリとジョーイ・ジョエリの兄弟と合流して結成したバンド、ハードラインの1stアルバム。バッド・イングリッシュはスーパーグループとして注目を浴び、レコード・セールスも絶好調だったものの、ニール・ショーンはそのギター控えめ路線に不満を募らせていたらしく、本作では鬱憤を晴らすかのようにハードに弾きまくっています。こんなに溌剌としているニール・ショーンってそんなに無いんじゃないかと思うほどです。ディーン・カストロノヴォのドラムは相変わらずの凄さですし、ジョニー・ジョエリのボーカルがまたいい。故スティーヴ・リー(Gotthard)に通じるパワーと上手さを兼ね備えた名ボーカリストですね。

しかし何よりいいのは曲です。まさに粒選りって感じ。#2"Dr. Love"はマイク・スラマーの手になるもので、彼のスティールハウス・レーンのアルバムMetallic Blueにも収録されているへヴィなリフがカッコいい曲。そして#3"Love Leads the Way"はこのアルバムのハイライトとも言える叙情的なメロディが印象的な名曲。なぜこれがボーナス・トラックなのか分かりません。#5"Change of Heart"はサラっとしているもののどこか郷愁を誘う味がたまらない。#6"Everything"はマーク・タナー、エディ・マネー、ジョナサン・ケインだとか錚々たるメロディ・メイカーがクレジットに名を連ねていますが、いったい誰が書いたんだと。それはともかくメロハーのお手本のような素晴らしい曲です。#8"Hot Cherie"もメンバー以外の作曲ですが、これまたメロハー好きならイチコロのエキサイティングな曲です。#10"Can't Find My Way"はほんの少し東洋的なメロディが印象に残るバラード。

こんなにいいアルバム作ったのにニール・ショーンはツアーやってすぐ脱退。ポール・ロジャースのツアーに参加したあと1995年ジャーニーの再結成へと至ります。ニール・ショーン無しでバンドが続くわけもなくハードラインは解散状態に陥り、ジョニー・ジョエリはAxel Rudi Pell(!)のボーカリストに起用され、また日本人ギタリスト瀬上純と組んでCrush 40としてゲーム音楽をやったりなんかしていましたが、2002年に突如ハードラインを復活させているのは皆様ご存知のとおりでございます。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Life's a Bitch (Neal Schon/Johnny Gioeli/Joey Gioeli )
02. Dr. Love (Mark Baker/Mike Slamer) 
03. Love Leads the Way [bonus track] (Johnny Gioeli/Joey Gioeli/Neal Schon )
04. Rhythm from a Red Car (Neal Schon/Johnny Gioeli/Joey Gioeli )
05. Change of Heart (Johnny Gioeli/Joey Gioeli/Neal Schon )
06. Everything (Neal Schon/Mark Tanner/Eddie Money/Johnny Gioeli/Joey Gioeli/Tony Marty/Jonathan Cain) 
07. Takin' Me Down (Johnny Gioeli/Joey Gioeli/Neal Schon )
08. Hot Cherie (Randy Bishop/Daryl Gutheil/Jeffrey Neill/Kenneth Shields/Kenneth Sinnaeve) 
09. Bad Taste (Johnny Gioeli/Joey Gioeli/Neal Schon )
10. Can't Find My Way (Johnny Gioeli/Joey Gioeli/Neal Schon )
11. I'll Be There (Neal Schon/Johnny Gioeli/Joey Gioeli /Jonathan Cain)
12. 31-91 (Neal Schon) 
13. In the Hands of Time (Joey Gioeli/Johnny Gioeli/Neal Schon )

■Personnel
Johnny Gioeli - lead vocal, acoustic guitar, rhythm guitar, percussion
Neal Schon - lead guitar, rhythm guitar, catgut guitar, guitar synthesizer, backing vocals
Joey Gioeli - rhythm guitar, vocals
Todd Jensen - bass guitar, vocals
Deen Castronovo - drums, vocals

Producer - Neal Schon 

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