メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

Dan Reed Network

The Heat / Dan Reed Network (1991)

0272The Heat









ファンクとメロディック・ロックを融合させたアメリカのバンド、Dan Reed Network(ダン・リード・ネットワーク)の3rdアルバム。プロデュースは、前作のナイル・ロジャースから、1stを手がけたブルース・フェアバーンに再びチェンジ。果たしてコーラス部分などはファンク化したBon Jovi状態となっています。もともとメロディ・ラインはかなりキャッチーだったわけで、初期のピコピコしたデジタル臭さが抑えられたら、自然とBon Joviに近づいちゃったという感じ。しかし、一作ごとに楽曲のヴァリエーションも広がり、本作ではダンス・ミュージック的なチャラさが薄まり、また単に明るく楽しいハード・ポップを超えて、その音楽表現に一種の深みを感じる域に達しています。面白いのはファンキーに仕立てられたPink Floydのカバー#7"Money"。リズム・セクションもギター・ソロもえらくカッコいいんです、これが。この曲のみプロデュースにナイル・ロジャースがクレジットされています。

ユニークな個性を持ったバンドでしたが、ヨーロッパではそれなりに人気が出たものの、本国アメリカではあまり売れず、残念なことに本作をもって解散となってしまいます。リーダーのダン・リードはソロ活動を続けた後、2012年になってDan Reed Networkを復活させることになります。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Baby Now I (D. Reed/B. James/M. Brannon II/B. Sakamoto/D. Pred)
02. Blame It On The Moon (D. Reed/B. James/M. Brannon II/B. Sakamoto/D. Pred)
03. Mix It Up (D. Reed/B. James/M. Brannon II/B. Sakamoto/D. Pred)
04. The Heat (D. Reed/B. James/M. Brannon II/B. Sakamoto/D. Pred)
05. Let It Go (D. Reed/B. James/M. Brannon II/B. Sakamoto/D. Pred)
06. Love Don't Work That Way (D. Reed/B. James/M. Brannon II/B. Sakamoto/D. Pred)
07. Money (Roger Waters)
08. Chill Out (D. Reed/B. James)
09. Life Is Sex (D. Reed/B. James/M. Brannon II/B. Sakamoto/D. Pred)
10. The Salt Of Joy (D. Reed/B. James/M. Brannon II/B. Sakamoto/D. Pred)
11. Take My Hand (D. Reed/B. James/M. Brannon II/B. Sakamoto/D. Pred)
12. The Lonely Sun (D. Reed/B. James/M. Brannon II/B. Sakamoto/D. Pred)
13. Thy Will Be Done (D. Reed/Clark Stiles)
14. Wake Up (D. Reed/B. James/M. Brannon II/B. Sakamoto/D. Pred)
15. Long Way To Go (D. Reed/B. James/M. Brannon II/B. Sakamoto/D. Pred)

■Personnel
Blake Sakamoto – Keyboards, Sound Programming, Background Vocals
Melvin Brannon II – Vocals, 4 and 5 String Bass
Brion James – Background Vocals, Acoustic Guitars, Electric Guitars, Lead Guitars
Dan Pred – Acoustic and Electric Drums, Percussion Programming
Dan Reed - Vocals, Background Vocals, Acoustic Guitars, Electric Guitars, Acoustic Piano

Horns on "Life Is Sex" by The Margarita Horns
Tom Keenlyside - Tenor Saxophone
Paul Baron - Trumpet 
Ian Putz - Baritone Saxophone
Bruce Fairbairn - Semi Trumpet
Rene Worst - Stand Up Bass

Producer - Bruce Fairbairn, Dan Reed
"Money" produced by Nile Rodgers and Dan Reed


Slam / Dan Reed Network (1989)

0198Slam










人種混合のファンキーなメロディック・ロック・バンド、ダン・リード・ネットワークの2ndアルバム。本作ではなんと言ってもプロデューサーにナイル・ロジャースが起用されているのが注目点です。シックのギタリスト、ソングライターであると同時に、マドンナの"Like a Virgin"、デヴィッド・ボウィの"Let's Dance"など、誰でも知っているようなビッグ・ヒット作を連発してきた大物プロデューサーです。楽曲的には1stの"Ritual"のような強力なものはないのですが、ナイル・ロジャースの隅々まで行き届いたプロダクションのせいか、非常に聴き応えのある作品となっています。

ナイル・ロジャースが手がけたということで、路線的にはよりファンク化が進むだろうという予測を裏切って、むしろハードロック色が強まっているのが意外です。タイトル曲#2"Slam"、#5."Doin' The Love Thing"などに顕著ですが、1stでは控え目だったブライオン・ジェームスのギターがリフ、ソロともに前面にフィーチャーされていて、これがまたとにかくカッコいいんです。バラード曲#6."Stronger Than Steel"の情感豊かなソロも素晴らしい。もちろんこのバンドの唯一無二の個性である16ビート+メロディアスな歌唱+メッセージ性はそのままです。筆者としては1stよりこちらの方が好きですね。ネイティヴ・アメリカンのダン・リード(vo)、日系人のブレイク・サカモト(key.)、黒人のブライオン・ジェームス(gt.)とメルヴィン・ブラノン(b.)、白人のダニエル・プレッド(dr.)とメンバーは1stと同じです。
 
評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Make It Easy
02. Slam
03. Tiger In A Dress
04. Rainbow Child
05. Doin' The Love Thing
06. Stronger Than Steel
07. Cruise Together
08. Under My Skin
09. Lover
10. I'm Lonely, Please Stay
11. Come Back Baby
12. All My Lovin'
13. Seven Sisters Road
All songs written by Dan Reed Network

■Personnel
Dan Reed - vocals, guitars
Brion James – guitars, vocals
Dan Pred – drums
Melvin Brannon II – bass, vocals
Blake Sakamoto – keyboards, vocals

Producer - Nile Rodgers, Dan Reed

Dan Reed Network / Dan Reed Network (1988)

0123Dan Reed Network










今回はちょっと異色なバンドのアルバム・レビューです。アメリカ発ダン・リード・ネットワーク1988年リリースの1stアルバムのご紹介。音はファンク+ヒップポップ+ハードロックといういわゆるミクスチャーな感じ。リーダーのダン・リード(vo)はネイティヴ・アメリカン、その他のメンバーは日系人のブレイク・サカモト(key.)、黒人のブライオン・ジェームス(gt.)とメルヴィン・ブラノン(b.)、そして白人のダニエル・プレッド(dr.)という珍しい編成です。このバンドの楽曲は結構メッセージ性があるのですが、ジャケットからも伺えるように異なる人種が同居するバンド編成そのものが一つのメッセージのように感じます。

1980年代中頃からアメリカ北西部あたりでライブ活動をしていた彼らですが、インディーズで出したEPがMercury Recordsの注目するところとなり、メジャーデビューの運びとなりました。プロデュースはかのブルース・フェアバーンです。Bon Jovi、Aerosmith、AC/DC、Van Halenなどの超ヒット作を連発している人。おまけにマネージメントは大物ビル・グラハムですよ。このバンドへのレーベルの期待の高さが伺えますが、デビューシングル#3"Ritual"はビルボード38位まで上ったものの、その後は商業的にはあんまりパッとしませんでした。むしろイギリスでアルバム、シングルともそこそこに売れたようですが結局1993年に解散してしまいます。最近では2012年と2013年に再結成ライヴを行なったようです。ダン・リードは現在でもソロで活動を続けていて、アコースティカルなComing Up For Airという彼のアルバムは筆者の愛聴盤となっています。

さてこのアルバムですが、冒頭に書いたようにファンク色の強いサウンドに、メロディアスなボーカルとハードなギターが乗っかるという趣向で、これが中々にカッコいいんです。ビジュアル的にもいい感じだし、今だったらもっと人気出たんじゃないかなぁ。最初で最後の全米スマッシュ・ヒットとなった#3"Ritual"は特ににエキサイティングな曲で、躍動的なプロモ映像もカッコいい!それから#11"Rock You All Night Long"もいい曲ですが、何故かWhitesnakeの(元々はBobby "Blue" Blandの持ち歌)Ain't No Love in the Heart of the Cityがちょっとだけ挿入されているのが面白いです。

評価 ★★★☆☆ 
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. World Has A Heart Too (D. Reed)
02. Get To You (D. Reed)
03. Ritual (D. Reed)
04. Forgot To Make Her Mine (D. Reed)
05. Tamin' The Wild Nights (D. Reed)
06. I'm So Sorry (D. Reed)
07. Resurrect (D. Reed)
08. Baby Don't Fade (D. Reed)
09. Human (D. Reed)
10. Halfway Around The World (D. Reed)
11. Rock You All Night Long (D. Frank / M. Murphy / D. Reed)
12. Tatiana (D. Reed)

■Personnel
Dan Reed - vocals, guitars
Blake Sakamoto – keyboards
Melvin Brannon II – bass
Brion James – guitars
Dan Pred – drums

Producer - Bruce Fairbairn 

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