0062Europe
スウェーデンのHR/HMを代表するバンド、ヨーロッパの1983年のデビュー作。このアルバムの時点でのメンバーは、ジョーイ・テンペスト(vo)、ジョン・ノーラム(gt)、ジョン・レヴィン(ba)、トニー・レノ(dr)の4人。ブルースやソウルからの直接的な影響を感じさせず、クラシック音楽的な様式美を備え、適度の湿り気と哀愁、透明感と垢抜けないイモ臭さが同居しているといった、「北欧メタル」という言葉から連想するイメージは、このアルバムで刷り込まれたような気がします。ヨーロッパというバンドのみならず、北欧HR/HMの出発点として非常に重要なアルバムでしょう。また、ワールド・ワイドなビッグ・ネームになる前に、日本での人気、評価が先行したのも印象に残ります。ボン・ジョビなども同様ですが、日本のHR/HMファンが発見・発掘したバンドが大きく成長することがしばしばあるのは興味深いことです。ま、日本だけの人気で終わってしまうということも、またしばしばあるわけですが。

どの曲もクリスタルのような透明感と気品あるメロディが印象的です。特に#3"Seven Doors Hotel"は名曲中の名曲です。ジャケットのイメージそのままに、いわくありげな古城のようなホテル、寒々とした夜の湖を渡る風、黒々とした果てしない森などが目に浮かぶようです。ジョーイ・テンペストの歌唱はややツラいものがありますが、ジョン・ノーラムの華麗でスリリングなギターは今でも十分にかっこいい名演です。ヨーロッパというと、大ヒットした"The Final Countdown"をすぐに連想しますが、初期の代表曲はなんと言っても"Seven Doors Hotel"でしょう。筆者はこちらのほうが好きです。しかし、あらためてクレジットを見ると、このアルバムほとんど全曲ジョーイ・テンペスト一人で書いているんですね。大したものだと思います。


評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. In the Future to Come
02. Farewell
03. Seven Doors Hotel
04. The King Will Return
05. Boyazont
06. Children of This Time
07. Words of Wisdom
08. Paradize Bay
09. Memories
All songs were written by Joey Tempest, except "Boyazont"(John Norum, Eddie Meduza)


■Personnel
Joey Tempest – vocals, acoustic guitars, keyboards
John Norum – guitars, background vocals
John Levén – bass
Tony Reno – drums

Producer - Europe, Erik Videgård, Thomas Erdtman